チューリヒから帰国まで

7/27(木)   みたびのスイスはセンティスで〆

 6:30起床。晴れが続く。
 昨夜フランスのTV局で川が干上がっている様子を映していた。
 37℃とかやっていたので、ほんと酷暑だ。
 7:10朝食。今朝は年配夫婦と若い女性もいた。娘か嫁か孫か?
 玉子はなくて、スイカや美味しいチーズがあった。

 8:45早いがチェックアウトする。外の方が涼しい。
 レセプションの若い女性によると今年の暑さは異常らしい。
 部屋代はhotel.deでの予約どおり端数までピッタリ合っていた。
 計算書には私の郵便番号まで明記されていた。結局予約は通っていたのだ。

 カートを引いて駅方向へ歩いた。
 マクシミリアン通りの建物はよく見るとほんとに味わい深い。
 出窓があり、屋根にも可愛い窓がついている。
 日陰のベンチに腰を下ろしてしばし観賞。


朝のマクシミリアン通り

 旧市庁舎前でも立ち止まって眺めた。
 港に出る。ホテルのカフェは年配客でにぎわっている。長期滞在のリッチな方々かな。
 旧灯台の横のベンチでまた休憩。日陰はほんとに気持がいい。
 駅の書店でリンダウの簡単なガイドブックを買った。
 ドイツ語しかなかった。3.95ユーロ。

 9:55発は定刻に発車した。
 ザンクト・マルガレーテンの手前でパスポートチェックがまわってきた。2組来たので、ドイツとオーストリアだろう。
 隣席のカップルはパスポート内容をPCに打ち込まれていた。
 私と向かいの西欧系女性はノーチェックだ。どういう基準?

 10:40すぎにザンクト・ガレン到着。
 当初はチューリヒに行く途中に、ロールシャッハかアルボンかライネックに寄ろうと計画していた。
 だが、連日の猛暑に、これは山に行くしかないと予定変更。
 ガイドブックを見ると、センティスが手ごろかと思ったのだ。
 ザンクト・ガレンに行けばなんとかなるだろう。

 ザンクト・ガレンの窓口でウルネシュまでの往復を買った。
 タイムテーブルも出してもらい、小銭への両替もしてもらった。
 ホームでカートをコインロッカーに入れようとしていると、SBB関係の人が来て手伝ってくれた。親切!

 11:02発の電車に乗り、ヘリサウで乗換えて、予定通り11:37にウルネシュに到着した。
 ここからのバスは12:10なので少し待ち時間がある。
 しばらく駅まわりをうろつき、趣のある建物を見物。


ウルネシュの町

 スイスも日向は暑い。軽く30℃はある感じ。

 12:10発のポストバスは2階だてだった。
 マウンテンバイクを積み込む夫婦がいた。すごいね。
 あれで山から下りるのか?
 シュヴェーグアルプに近づくと、空は雲が少し目立った。
 道路の両側にずらりと車が駐車している。

 半額18SFで往復のロープウェイ代を払い、ほどなく乗り込んだ。
 85人乗りは満員だ。犬も乗る。
 急浮上が2回あって、なかなか恐怖。
 岩肌や雪渓がすごい。
 トレイルを歩いて下山する人の姿も見かける。

 センティス頂上はさすがヒヤッとした。
 去年行ったゼーアルプゼーがよく見えた。
 ちょっと霞んでいるが、それでも2500mの景観は迫力がある。


2005年に歩いたゼーアルプゼー

 グルッと見て写真を撮った。




センティスからの眺め

 半袖では寒いので長袖シャツを羽織った。

 テラスレストランへ入った。
 本日のプレートはミートローフにポテトサラダ17.5SF。センティスビールが4.6SF。
 山だからこの値段はしかたないか。味はまあまあだった。

 再び外に出て少ない花を写真に撮りながらうろついた。


センティスにも花が・・                   シャツを干す人たち


 雨がパラついてきたのでフードジャケットも着用した。
 山の天気は変わりやすいのだ。

 日本人はぜんぜんいない。

 なんと中国人夫婦が小雨の中写真を撮っていた。
 あの空じゃ背景はボツだと思うけど。

           あっという間にこの空!       →→→



 帰りのバスは15:22なので、14:40ころ列に並んだ。
 1台見送ってちょっとあせったが、15:00には乗れた。


ロープウェイからの眺め

 15:10にはシュヴェーグアルプのバス乗場にたどりつけた。よかった。

 山羊が遊んでいた。

 15:22のバスもけっこう満席近かった。
 15:45にウルネシュに着き、15:50の電車。
 ヘリサウでも連絡がよくて、すぐにザンクト・ガレンに移動できた。

 ロッカーからカートを出し、16:48の発車を待った。
 地上は暑さが厳しい。
 センティスの爽やかさがウソのようだ。

 18:00前にチューリヒHbfに着いた。早いね。
 チューリヒの駅前もそうとう暑い。みんな顔を歪めながら歩いている。
 18:20にはホテル・アルレッテにチェックインした。
 110SFをカード払い。
 シングルでシャワー付き。
 エアコンが入っていると喜んだのも無駄。部屋全体が冷えないシロモノだった。

 すぐに外出し、コープで水とリベラを購入。
 駅構内のノルトゼに入る。
 海老サラダとパンと白ワインで17.5SFの夕食。
 ほんとにノルトゼにはお世話になる。

 今日は涼しいセンティスに行けてよかった。
 みたびのスイス、締めくくりはやっぱり山だね。


7/28(金)   とうとう帰国の途へ

 昨夜はエアコンを切ってもまあ眠れた。
 しかし、今朝の室内のムンムン状況はどうだろう!
 チェックイン時に窓のシャッターが下ろされていたので、西日がきついのかと思っていた。
 どうも外の景色を見せたくなかったようだ。
 四方を建物に囲まれ、下のほうには排気口らしきものが見えた。

 7:00起床。シャワーを浴びた。
 廊下はとても涼しい。なんだ、この部屋は。
 朝食はまったくのコンチネンタルだ。6:00から、と時間は早い。
 パンにバターとジャムのみ。オレンジジュースとコーヒーはある。
 ロビーに日本人の家族がいた。これから旅行らしい。いいな、私はもう帰るのだ。
 8:50ころチェックアウトした。領収書をくれたので、★★★なんでしょう。

 チューリヒ中央駅。窓口で空港まで2.9SF。
 9:10に乗れてしまって、9:22には空港に着いた。
 ボードを見ようとしたら、案内係がすかさず近寄ってきた。
 マレーシア航空はCheck in2だと教えてくれた。
 矢印に従って進んだ。
 Swissportのカウンターがマレーシア航空も扱っていた。
 カートは名古屋まで運んでもらう。
 まだ早いので登場ゲートは決定していないようだった。ベンチで休憩。
 ようやくゲートはE53と出た。
 エーデルワイスショップでスイスアーミーのウェストポーチを衝動買い。
 チョコレートや化粧品などいろいろ物色した。ワインも重いしな。
 今回のテーマは節約がその1つなので、まあいいでしょう。
 あれ、いつ出国したのだろう?

 11:10ころにE53へ移動。
 搭乗が近づくと日本人の姿もチラホラ見えた。

 13:00ころ離陸したMH9はまたしても寒い。
 フード付きのフィールドジャケット+マスクで完全防備だ。
 1つおいた席には日本人の親子連れ3人が座っていた。
 なんとKL経由で名古屋に帰る、私と同じパターンだった。
 ベンガル湾上空ですごく揺れた。


7/29(土)   初体験の17時間トランジット

 6:40クアラルンプールに着陸した。まだ暗い。
 フロアで少し休憩。市内に出るにしても早すぎる。17時間は長いよね。
 日の出を観賞する。


クアラルンプールの夜明け

 8:00顔を整え、入国審査に並んだ。書類は機内で記入済み。
 出て、5000円をリンギットに両替した。150ちょっとだ。
 リュックを預けることにして到着フロアの隅のカウンターへ。
 1日扱いで10リンギット。

 KLエクスプレスとやらが35リンギット。高いね。日本と変わらない。
 速度はけっこう出ていた。
 ジャングルを切り開いて作ったみたい。
 30分くらいでKLセントラル駅に着いた。
 タクシーやホテルの世話人たちが待ち構えていた。私にゃ関係ない。
 国立博物館らしい建物の屋根が見えた。 ヒルトンをつっきろうと思ったら、道がなかった。
 またもどって行き直す。
 昔クアラルンプールに来たときも思ったが、なんというクルマ中心の街だろう。
 歩行者はスピードを出してクルマが疾走する道の片隅をビクつきながら歩くのだ。
 おまけに下からの排水の悪臭を鼻にしながら・・・。
 博物館は目の前に見えている。
 広い大通りを横断するのは命がけだ。


国立博物館

 国立博物館は2リンギットを低料金だ。
 しかし、マレーシアの幼児や小学生が走り回る空間だった。
 展示は民族色が出ていておもしろかった。
 バリや中国の人形影絵を特集していた。
 ババの部屋は螺鈿細工の家具、蓄音機やレコードなどあって楽しかった。
 結婚の寝台というのもきらびやかできれいだ。
 帽子のコレクションや昔の人の写真なんかもレトロでよい。
 2Fには刀のコレクションがあった。
 デザインが芸術的!
 陶器や動物の剥製はもひとつだった。


結婚の寝台                       刀と鞘

 国立博物館のトイレは外の暑い建物。0.2リンギットと有料。


国立博物館の敷地内
見学者が多い

 行きがかりじょうオーキッドガーデンに行くことにした。
 朦朧としながら歩いた。
 花は種類もいろいろあり美しい。


オーキッドガーデン


オーキッドガーデンからKLタワーなどを遠望

 だが、その美をゆっくり観賞するゆとりがないのだ。
 時差でダルい上にKLの圧倒的な暑さ。(強烈な太陽光線と湿度の高い空気)
 かよわいおばさんには苛酷です。

 バタフライパークも興味があったが、あきらめる。
         チャイナタウンやバトゥケイブも検討していたが、とんでもなかった。
 もう限界。
 また来た道を引き返し、KLセントラル駅にもどった。
 構内で焼きそばとコーラのランチ。6.9リンギット。

 13:30には空港にもどってきた。
 ここからは寒さに震えるのだ。まったくちょうどよい気温はないのか!
 リュックを受け取り、出発ロビーのベンチをあちこち移動して横になった。
 17:30ケバブサンドとアイスティで夕食。

 20:20ころOPENの表示が出たのでチェックインカウンターへ。
 さっさと出国審査も済ませた。
 H8はとても隅っこのゲートだ。20:35まだ誰も来ていない。
 水飲み場があるし、極楽椅子もある。よしよしの場所。

 50リンギット札が残っているのが気になり、23:00前だというのにハロッズに駆け込んだ。
 紅茶42リンギットとデニッシュ2個8リンギットを購入。
 ツーカーの店員で、好ましかった。

 23:45のMH56で名古屋に向かう。
 後ろの方がすいていたので移動し、横になってのラクなフライトだった。


7/30(日)   やれやれの帰国


沖縄上空

 定刻より少し早く7:20にはセントレアに到着した。
 機中2連泊は疲れます。





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