リンダウ滞在

7/24(月)   リンダウへ

 6:20起床。今日はリンダウへ移動する。
 朝から陽が燦燦だ。
 7:05朝食へ。センメルにチーズ、ハムなどをサンド。ブルーベリーヨーグルト+バナナチップ、半熟卵、オレンジジュースとコーヒー。スイカ、りんご。食べすぎかちょっと胃が重くなった。
 部屋にもどり、荷物をパッキングする。

 8:30チェックアウト。カートを引いて外に出た。いつものようにもう観光客が行きかっている。
 歩いてインスブルック駅へ。
 地下のスーパーで水(サン・ベルナール)500mlが0.22ユーロを購入。
 この店は安いし日曜もやっているのでほんとうに世話になった。

 7番ホームに電車はすでに入線していた。2等禁煙。
 ほとんどの席に予約が入っている。
 だが、ドイツ国内のデュッセルドルフあたりからだ。ドルトムント行きなので(20:06着)先は長いのだ。
 インスブルック→リンダウはどこに座っても大丈夫そうだ。

※ この1週間後の7/31にドルトムントでテロ未遂事件が発生。停車中の列車内に爆発物を仕込んだカバンが発見されたのだ。くわばらくわばら!

 発車して7,8分で朝もやというか朝霧がたちこめた。すぐに晴れたが。
 珍しくクーラーが効きすぎで、寒いくらいだった。
 フィールドジャケットを出して着た。
 体調もあまりよくないのかもしれない・・・。
 フェルトキルヒあたりでたくさん乗客がいて、80%くらい席が埋まった。
 旅行客が多い感じだ。
 7月下旬だとどこの国もそうだろう。

 11:51無事にリンダウに到着。
 リンダウの駅舎はなかなか古めいていていい雰囲気だ。


リンダウ駅

 目の前のインフォメーションに入った。混雑している。
 窓口は6人ほど並んでいたので、パンフレットのみもらって出た。

 メインのマクシミリアン通りは大きい石の石畳。
 カートの車輪はちょっとたいへんだ。
 ホテル・ガルニ・ブリュゲールをさがして必死。
 なんとか探し当てた。

 レセプションではドイツ語のみの年配女性が留守番をしていたが、リストに私の名前がないという。
 hotel.deのコンファメーションを見せて、宿泊カードに記入しなんとか部屋に案内してもらった。
 別棟の3階。リフトはない。
 部屋は改装された可愛い雰囲気、グリーンのカーペット。冷蔵庫がうれしい。
 ドライヤーや荷物置き台もある。
 鍵も持ち歩きOKで出入りは教会側からして、とのこと。


ホテル・ガルニ・ブリュゲール          部屋から中庭を眺める

 12:40出かける。
 ヨットハーバーあたりをてきとうに歩くと、ビア・ガーデンというレストランを見つけた。
 テント下の席に座って、ビール500mlとカレーソーセージを注文した。
 味はまあまあ。

 午後のリンダウを散策する。
 観光客があふれる街だ。

 港には観光船が出入りし、活気がある。


左が旧灯台        リンダウの港        右が新灯台

 灯台(古いほう)は閉まっていた。
 マーライオン?と向かい合っている新灯台の上に人影が見えたので行ってみた。
 1.6ユーロの入場料だ。
 木製の螺旋階段、まわりの壁にはいろいろな説明の絵が描かれていた。

 新灯台の上からの眺めはすばらしい。
 リンダウの街の茶色い屋根。
 ボーデン湖の向こうにはスイスの山並みが見える。


新灯台の展望台から

 リンダウ駅に行って、タイムテーブルをもらってきた。

 何気なく迷い込んだところにマクシミリアン大帝ゆかりのツタの絡まる館があった。


Diebsturm(泥棒の塔)                 マクシミリアン大帝ゆかりの館
中を見学したい                       ツォイクハウス?

 水を求めてスーパーを探すが、どうも見つけられない。
 1軒の化粧品兼の小さい店に入ってみたが、水は置いていないという。
 パック入りのジュースだけ購入。


旧市庁舎


マクシミリアン通りの建物

 あまりにも暑いのでホテルにもどって休憩した。


7/25(火)   メーアスブルグ&マイナウ島観光

 6:30起床。
 7:15朝食へ。このガルニ・ブリュゲールは家族経営らしくて、昨日のおばあさんの夫らしい太ったおじさんがレセプションに座っていた。頭皮まで汗でびっしょり。英語OKだった。
 朝食内容はセンメルパンにサンド用のチーズ、ハム。ブルーベリーヨーグルト。シリアルに乾燥フルーツ。黄色のメロンが美味しかった。息子(孫?)らしき青年もにこやかで感じがいい。満足の朝食。

 8:00外出。
 8:25に乗るつもりだったが、運行なしで、結局9:00発の電車に乗れた。
 9:23フリードリヒハーフェンシュタッドに着いた。駅前がバス停になっているが乗場が多い。
 聞いてみると2台目がメーアスブルグに行くもようだ。
 2.5ユーロを払って乗り込んだ。

 バスはブドウ畑の中を走っていく。
 左手にボーデン湖がきれい。
 小学生たちなどがたくさん乗ってきた。座れない人も出る。

 10:10メーアスブルグ・キルヘに着いた。
 地図がないので街中の標識が頼りだ。
 中世の雰囲気満点の家々が続く。
 
 湖に近い古びた建物が旧城だった。


メーアスブルグ旧城

 木製の橋を渡ると、石造りの壁などそうとう古めいている。
 6ユーロの入場料に説明プリントが0.3ユーロ。
 この城はほんと昔のままだ。
 矢印に従って見学。
 小中学生のグループや大人のドイツ人で混雑していた。

 ほどなくドロステ・ヒュルスホフが晩年を過ごしたという3部屋に行き当たった。
 壁紙が花柄で陶器製のストーブは緑色の可愛い趣味だ。
 窓が多方面にあって風通しがいい。湖の風景がすばらしい。
 アルプスの山々も見える。
 これは詩作が進むよね。


旧城からのボーデン湖の眺め             ドロステ・ヒュルスホフの部屋

 続いて隣の新宮殿も見学した。
 ここは新しい。4ユーロ。


メーアスブルグ 新宮殿

 見物人は少ない。
 端にある教会は窓越しに覗いた。クリーム色のバロック様式?
 上の階にクラウデ・ドルニエ記念ルームがあったが、ぜんぜん知識がないのでね。
 木製のプロペラが展示してあった。うんと昔はこうだったのか。


メーアスブルグの街角

 12時前なのでレストランの外席も座っている人がいない。
 たまにはまともな食事を、とも思っていたのだが見送る。
 12:32の船でマイナウに渡ってしまおう。

 港のほうへ降りて行き、チケット購入した。
 スタンドを探して、魚サンドとアップルサイダーを買った。
 乗船前に日陰でランチとする。魚サンドは白身でなかなか美味しかった。


メーアスブルグの船着場


船からメーアスブルグを眺める

 12:32のマイナウ行きはとても混んでいた。20分で着く。
 ずっと飛行船が飛んでいた。

   

 さっさと下船してチケット売場へ。

 マイナウ島の入場料は11.9ユーロもする。
 中心にあるシュロスは見学できるのかと思って行ってみた。
 1Fはぜーんぶ売り物。陶器がガラスケースに入って展示してあるので美術品かと思いきや、値段表が付いていた。
 帽子の売場もあった。
 2Fへの階段には鍵がかかっている。

 庭園を散策する。
 イタリア庭園は見事だった。
 階段状になっていて水が流れている。
 下のほうは紫系でまとめてあり、さすがのセンスだと思った。


↑上から見下ろし、 下から見上げる↓

イタリア庭園

 孔雀や小人を花で作ってあった。
 ぐるっと歩いたが、夏に来るところじゃないな。暑すぎ。


たしかに花はすごくきれいだった

 それに由緒ありげな建物は全部カフェかレストランなのだ。
 上階の公開もしていない。
 これで11.9ユーロは高すぎる!
 マイナウ島はちょっと期待はずれだった。
 
 そうそうに退散しよう。
 当初の予定ではコンスタンツにも行こうと思っていた。
 しかし、この暑さには体力がついていかない。

 14:50の船に乗った。
 メーアスブルグ乗換えでフリードリヒハーフェン下船。
 そのまま乗っていってもリンダウにもどれるが、3hの船旅というのも疲れそうだ。
 なにしろ混んでいるし、日陰の席は空いていない。
 船室は飲み物が高い上に暑いのだ。

 フリードリヒハーフェンで下船したのはよいが、シュタッドの駅に行き当たらず、うろついた。
 スーパーを発見した。水とチョコレートと購入。
 結局やっとたどりついた駅では、電車が17:30発。リンダウ着が17:51。
 あれれ、船とほとんど同じの到着タイムだ!

 迷わずにノルトゼに向かい、品数が少ない中、サーモンサンドとポテトフライを夕食用に買った。
 閉店間際の感じだった。

 デジカメのメモリーを入れ替える。
 256MBで19日間撮影した。まだ10枚は写せる。

 旅ももうあと1日であさってはほとんど移動中心だ。


7/26(水)  ブレゲンツ観光

 6:50起床。今日も暑くなりそうだ。
 7:30朝食へ。今朝は年配夫婦が出ていなかった。
 昨日と同じくブルーベリーヨーグルト+シリアル、ゆで卵、チーズとハムをセンメルサンド、メロン、桃(缶詰)、コーヒー、オレンジジュース。

 今日はブレゲンツへ行こうと思う。

 8:45出かける。
 道路に人がいっぱい出ていて何かを待っている様子。
 市民公園へ行くと、橋の向こうから民俗衣装の楽隊、そして花で飾った女の子たちが行進してきた。
 なにかのお祭りか?

 教会2つでお祈りして見学。
 左の教会は内部が白く、立派なパイプオルガンが目を引いた。
 右の教会はバロック風の内部で落ち着いた感じ。
 マルクト広場は野菜の市が少し出ていた。


マルクト広場とカファッツェン家

 マクシミリアン通りにもまた人々があふれている。
 リンダウだけでなく、他からの人もいるのかな。
 こんどは女の子たちの後から、楽隊と男の子たちが行進してきた。ちょっと地味。

 リンダウ駅へ。
 ドイツ国鉄の自販機には当然ブレゲンツはない。
 が、オーストリア国鉄の自販機があった。
 試すとブレゲンツまで2.3ユーロを購入できた。
 スイスのはないので窓口に並ぶしかない。今朝は数人ならんでいて、ちっとも進まない。

 9:55発のチューリヒ行きでブレゲンツ下車。明日もこれに乗ろうと思うので下見を兼ねる。
 予約の入っている席は30%くらいか。
 まあ予約しなくても大丈夫そうだ。
 中学生の団体が先生といっしょに乗り込んできた。課外学習か。
 彼らもブレゲンツで下車した。

 10:09ブレゲンツ着。
 とりあえず有名な湖上オペラの会場へ行って写真を撮った。
 湖の中に舞台が大掛かりに作られている。 オペラはぜんぜんわからないが、最近はこういうハイテク設備なんだろうな。


2006夏のブレゲンツ湖上オペラ

 DER TROUBADOURのパンフレットがあちこちに置いてある。
 1部もらった。中にブレゲンツのシティマップもあって役立ちそうだ。

 湖沿いのベンチは風が爽やかできもちいい。
 だが、一歩日向に出るときびしい暑さだ。まだ午前なのにね。

 まず、目的のフォアアールベルク州立博物館を探した。
 すぐ近くだった。
 2ユーロの入場料は安いが、ここは地獄の暑さだった。
 見学者がほとんどいないからかエアコンを入れていない。
 設備自体がないのか? ほんとに信じられない蒸し風呂状態だ。
 発掘物やいわゆる博物館物は流し、最上階のアンゲリカ・カウフマンあたりをじっくり見学した。
 
 アンゲリカ・カウフマンは1741〜1807。意外と時代が前なので、そういう作風だ。
 王侯貴族の肖像画とか、神話を題材にした作品が多い。
 タッチはやわらかい。
 オダリスクを連想させるニンフ(?)の後姿もあった。肌の質感に近いものを感じた。

 円形教会で写真を撮り、プフェンダーのロープウェイ乗場をめざした。
 同じ目的らしい人がたくさん歩いていた。
 往復で10ユーロのチケット購入。

 プフェンダーへのロープウェイは85人乗り。
 ベビーカーや自転車も数台乗った。
 車椅子の人もも2人。完璧なバリアフリーなのだ。


プフェンダーから

 プフェンダー展望台は1064mなのでたいしたことはないと思っていた。
 だが、ボーデン湖の眺めはなかなかよかった。
 売店で水を買おうとしたが、ガス入りしかないというので、ビール(瓶入り)を購入。
 日陰にビニールを敷き、ビールをラッパ飲みする。
 アザミがいっぱい咲いていた。蟻も多い。

 展望レストランがあった。セルフみたい。
 HAUSWURST(ソーセージ2本にザワークラウト添え)と赤ワインとプリンで12.9ユーロ。
 日陰の席が空いたのですかさず着席した。
 ボーデン湖の眺望がすばらしい。
 ブレゲンツの町もよく見えるし、右手にはリンダウ島もくっきり見える。
 ワインと食事もよかった。プリンは口に合わなくて残した。

 さて、少し霞がかかってきたことだし、ロープウェイで下に下り、町を散策する。

 左に歩いていくと、ヘルツ・イエス教会の大きい姿。


ヘルツ・イエス教会

 さらに歩くと雰囲気のある邸宅がいくつかあった。
 マルティン塔あたりの石畳もいい感じだ。
 だが、かんじんのマルティン塔は下階の見学だけ。
 塔への階段は閉まっていた。なんだ、がっかり。

 まだ時間は早いが暑さでバテ気味だ。
 スーパーで水を調達しようと入ったが、ガスなしの500mlを置いていない。
 明日は移動なので大きいのを買っても荷物になる。

 ブレゲンツ駅へ。窓口でチケット購入。この駅舎は新しい。

 ちょうど14:55発のミュンヘン行きがリンダウに寄るらしい。
 乗務員に確認して乗り込んだ。
 15:05にはリンダウに着いた。
 それにしても車内には中国人個人旅行者が目に付く。
 窓口はすいていた。明日のチューリヒ行のチケットを購入した。
 クレジット払いで14.25ユーロ。もちろんスイスの半額カードを提示した。

 リンダウ駅構内の売店で水500mlを2本買った。1本1.2ユーロとまず良心的なほうだろう。




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