第11話 「ウィード覚醒」   脚本:平野靖士 作監:宇都木勇
狂四郎・テル狂ちゃんの舌なめずりからはじまった11話(←ちょ)。
すみません、正確に言えばタイマン勝負からです、はい。

うぃたんも狂ちゃんも男の子ぷりが炸裂してて、とってもわくわくな燃え展開です。いままでこういうライバル的悪友的存在の子はいなかったので、対等タイマン青春の1ページ的勝負はテンションあがっちゃいますね!
うぃたんも名前を覚えててもらっていたことに喜びを見せていたし。ほんとうに相手に見切りをつけていたならそんなことで喜ばないですよね。
やっぱりこれは、お互いの真意を見せあうべくの、漢の会話なのですよ!!(燃)

大人=汚い生き物という図式を持ち、それを排除することで不幸な子どもはいなくなると考える狂四郎。
尊敬すべき大人がいることを知っているし、憎しみの連鎖に救いはないと考えるウィード。
また、自分を救ってくれた恩犬に牙をむく犬は殺されるべきと考える子ども、テル。
理想と現実、相対的な価値観が交錯していて、話に深みも出てきたところで勝負本番。

…と、話は熱いんだけど、いかんせんこちらにお尻を向けながら地面を掘り掘りする狂ちゃんが大変かわいらしく、素直に燃えられないのがどーにももどかしいですw …いや自分の責任です…が…;
でも、飛びかかってよけられて自爆して( 実 況 さ れ て )おみ脚をばたばたしていたところは、 笑っ萌えていいところだと思いましたw

勝負に水を差したのは、前回群れのそばにいた怪しいドーベルマンふたりを追跡していた子分の悲鳴でした。現場に急行すると、ケガをした犬が4頭。そのなかにロケットとGBの姿も。
GBたんが倒れこんでたので、ちょwまたどじった?wwwとか思ってしまいましたが、よく見たら体勢をくずしていないのはロケットたんだけだったので、むしろロケットたんが優秀な子なのね。
もしくは、お犬よしぷりが高じてリックたんたちを守ろうと脚が出ちゃったとかぽいですか。そうか、ごめんねGBたん;

仲間を傷つけられたとあっちゃあ、大将がだまってるわけはありません。
狂四郎と子分たち、それにウィードは逃げたやつらを追いますが、そのなかにあのテルたんもまじっていました。
子ども扱いを不服として虚勢をはるテルたん。そんなちいちゃい子をあやしながら「漢になれ」と諭す白毛のリーダーは包容力にあふれ、「1年で10年分生きた」とかいう例のあれもうっかり信じちゃいそうな感じです…(※ほめてます)。

そのかいあってか、隙をつかれて件のレクサン兄弟に犬質にされたテルが放った言葉とは、
「ぼくだって漢だ! 戦士として死んでやる!!」
「いつか必ず…ぼくら子どもが安心して生きられる、平和な世の中を…!!」
…私はこのアニメを見はじめてから涙腺がゆるくなった気がする…(泣きかけ)。

しかしいまだ青いとはいえ仁侠道(おとこみち)をゆくリーダーが、本気で仔犬に死を選べと言っていたはずもなく、自分の首と引き換えにテルの釈放を要求。自分は仰向けになり、子分たちは撤収。
…最も下位の犬が行う服従ポーズをも、子分のためにいともたやすくやってのけるなんて、なんて漢なんだこの白毛のリーダーは…!!
と思いながらも、宙をぱたぱたしていそうなおみ脚が大変かわいらしいと思う私をどうにかしたいです(爆)。フィルタの歪んだ大人ですみませ…。

その横で口上をあげたのが、我らが奥羽の大将でした。
うぃたん…犬質は…?と一瞬思いましたが、そう言えばレクサンは最初からサシでの勝負を要求していたんだった。
っというわけで、レクターvs狂四郎、サンダーvsウィードでバトル。
ジェロム先生によると、この兄弟は訓練所時代の同期であり、裏社会では名の知れた殺人犬ということ。
そんな強大な敵と牙を交わしたことにより、身のこなし、しなやかさ、切りつけの威力、頭の回転などが実践経験を通してレベルアップ。タイトルのごとく熊犬として覚醒したのでした。

いままでは体格差が5倍超の相手だったり、多勢に無勢の戦いだったりしていたので、実力が拮抗したバトルというのは、ふつうに燃えますね!
戦闘力インフレが激しいですが。でも大将にふさわしく成長していると思うので無問題。

一方、もうひとりの暗殺犬に対し苦戦をしいられるもうひとりのリーダー。
しかし、あたかも親のなすべきことのように子分のために命を張るその生き方により、テルの父親もまた覚醒。
戦場には、ふたたび犬質となった息子・テルのために奮い立つ父親の姿がありました。
…おとうさん……!!!(親子ものに弱いんですってば)

血のつながりがなくても大家族のように支えあって暮らしている少年たちもいれば、
血がつながっていてもお互いに愛情を与えあえなかった親子もいる。
不器用な関係でしかつながってこれなかったけれど、それでもいっしょに生きてきたことは確かだった親子もいれば、
会ったことも見たこともない父のために身を、心を砕く息子もいる。
命を預けるほど心酔しているからこそ戦いの行方を見守る判断を下す仲間もいれば、
他犬に対しては非情で冷酷な暗殺犬でも、目標・目的より弟の身を案じる兄もいる。

仁侠道て素敵だ。

でも肉球は塗りわすれないで…(ぽそり)。



 第12話 「漢の約束」   脚本:中瀬理香 作監:高橋英吉
メルテル父の決死の特攻により、犬質となった息子は解放。
弱味さえなければこっちのものとばかりに、ヒロたち大人勢が加勢。
レクターたんを殺す勢いでやつざきにし、逃げようとするサンダーたんの上に放り投げ、泣きだすサンダーたんにドスのきいた声をあびせるヒロたんを、だれかとめてくださいwww;
こ わ い …!

しかし大将の判断は、殺し屋ふたりの処刑ではなく追放でした。
そして、
いままで心をかよわせられなかった父子は、最後の最後に涙の和解。
憎み合って排他的に生きるのではなく、わずかな可能性でもお互いに歩みよるチャンスをつぶさずに向き合う姿勢に感銘を受けた狂四郎は、ウィードを大将として認めたのでした。

でも、相手を認めるために自分を貶めなくてもいいと思う。
だいたい、テル父を奮い立たせた最大のきっかけは、狂四郎の生き方と言葉だったのだし(…本犬は知らないんだろうけど)。
でも、自分の思ったことに責任を持ってもいいとも思う。
「法玄のバカたれをぶち殺しになぁ!!!」とか言うな…よ; せめて「ぶちのめし」とかにして。大将もちったあ咎めてくれ。
まあ、このすぐあとに場面切り替えだったので、そのあたり(総大将救出最優先とか)は道すがら話し合ったと思っておりますがー。

…とまあ、言い回しに若干のひっかかりを残しつつ、でも言外になにか通じ合ったところがあったのはわかるので、まあそれはそれでいっか。

一方、奥羽には牙城制圧に南アルプスから先発隊が到着。玄婆たんがバカ笑いしながらしっぽをぱたぱたゆらしておりましたw
なにそのカメラアングル。うっかりときめいちゃったじゃないかw
別の場所できゃんきゃん吠えながら山鳥とたわむれ(違)、いきなり現れた不審犬物から逃げようとしてころんとすっ転ぶメルたんにも、がっつりときめきました。
不審者来訪をつげるメルたんの遠吠えと赤目さん・ベン・黒虎の耳ぴくにも、やっぱりときm(ry)。
どうでもいいけど、転ぶわんこというかどじっ子が多くないかこのアニメ。

ぶっちゃけ、なぜ牙城から全員離れて行動しているのかとかチンピラどもはあの崖を越えてきたのかとか思わなくもないのですが、
チンピラ相手に正義の心を燃やして勇ましい口上とともに突っ込んでいくメルが熱かったので、そういう演出なのだろうと思っておきます。

赤目さんは玄婆軍とニアミスでしたが、戦闘になりかけた原因が「試し踏みされているという総大将の惨状を聞かされて、うっかり動揺したのが見つかった」という…。ええと、かわいらしいと思っていいのでしょうかw
ベン・クロスより一足先に牙城へ駆けつけた甲斐犬たちの登場シーンも、黒虎が甥っ子におんぶされながらという…。ええと、とってもかわいらしいと思うのですが、いいのでしょうかwww

いやいやしかし、黒虎の
「漢はな、歯向かわずして軍門にくだるもんじゃない」「漢が命を捨てるときはな、ひとつしかないんだ…。ひとのためだ」という台詞と、雑魚敵を牙一発で沈める立ち居振る舞いには、めためた燃えますよ!!

ところで、ベンはやっぱりひとりで歩くのも困難なほどに視力を失っているらしい。
…それじゃ、甲府での剣たん影たんとのやりとりはなんだったのか。

 1:すべて計算づくのボケ。さしずめ、久々に会えた息子と息子同然の子への照れかくし。
 2:すべて天然ボケ。盲目ではあるが、実は虎縞というのはさわればわかるとかいう、かなり犬ファンタジーな理由。
 3:剣たん影たんは常にくっついてるからにおいがまざってるし、おとうさんの記憶ではおそらく息子はいまの影たん以下の大きさで止まっている(だから大きくなったことに感心していた)。ので、最初は素で剣たんと影たんを間違えた。が、タックルを決めたところで影たんと気づき、虎縞云々のボケでやり過ごそうとした。

…なんてなw
いずれにしても、クロスはてきとーにベンのボケにつきあってあげていたという感じに思えてきたwww


ところで、たしかこの回からろくに登場犬物も覚えてない状態でMXの放送を見はじめておりました。
うぃたんと狂ちゃん、赤目さんくらいは名前を覚えてたかなあ(そのころCSでは「牙城潜入」だった)。
もちろん、録画もしておりません(ここまでハマるとは思わなかったので…)。
ファーストインプレッションは…テル親子の犬情話に目頭が熱くなったのと、最初はびくついていた仔犬が勇気を振りしぼって立ち向かっていったところに燃え。そしておんぶされて現れた黒虎が脳裏に焼きついていましたw
甥っ子たちは記憶になく(ごごごめん;)、今回見直して「…あれ? 黒を背負ってたの…ベンじゃなかったんだ?」とか、とんでもなく改ざんされた記憶に気づきまし…た(土下座)。
次回の13話を見逃していたからって、ひどいな私…;





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