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EventDebugWindow (script/fgs/system.fges)


このクラスは汎用イベントの情報を表示/編集するデバッガ用メインウィンドウクラスです。
このクラスは現在のイベントインスタンスの一覧および詳細を扱う複合ウィンドウです。

●継承/注入

   wraps VirtualWindow
   inject JNativeWindowTemplate
   inject JNativeWindowRedirect


●インターフェイスとインターフェイスメソッド

   inject INativeWindow

●クラスメソッド

   このクラスはクラスメソッドを持っていません。

●クラスメンバメソッド

名前概要
public操作メソッド NewWindowウィンドウを作成します
public操作メソッド ResizeWindowウィンドウをリサイズします
public操作メソッド SyncInstanceListインスタンスリストを同期します
public操作メソッド SetInputFocusウィンドウに入力フォーカスを設定します
public取得メソッドconst IsFocusWindowウィンドウが入力フォーカスを持っているか取得します
public操作メソッド InputUpdateウィンドウ状態を更新します

●クラス共有変数

名前概要
internal cursor_instanceidカーソル位置のインスタンスID

●インスタンス変数

名前概要
internal eventlist_windowイベントリストウィンドウ
internal eventdata_windowイベント詳細ウィンドウ
internal instancelistイベントインスタンスリスト
internal prev_cursorid前フレームのカーソル位置
internal select_index選択中イベント位置




EventDebugWindow::NewWindow

public Bool NewWindow(Integer x,Integer y,
             Integer width, Integer height, INativeWindow? addwnd,
             INativeInteger wndtype, INativeInteger? focus=NULL, INativeBool? visible=NULL)


   このオブジェクトでウィンドウを作成します。
   このウィンドウは仮想ウィンドウであり、内容のウィンドウをグループ化するウィンドウです。
   座標系は作成するウィンドウタイプによって決定されます。
   ウィンドウタイプがトップレベルウィンドウである場合、仮想ビュー座標系が使用されます。
   ウィンドウタイプが子ウィンドウかサブウィンドウである場合、所属させるウィンドウのローカル座標系が使用されます。
   それ以外のウィンドウタイプである場合、所属させるウィンドウと同じ座標系が使用されます。
   
   仮想ウィンドウの可視属性は所属するウィンドウへの連動にのみ使用されます。
   
   作成するウィンドウは現在のシーンに関連付けられます。
   シーンが起動していない状態ではこのメソッドは使用できません。
   
   このメソッドが呼び出された時、このシーンデバッガを呼び出したシーンが保持している
   イベントインスタンスの一覧を取得し、このオブジェクトに保持します。
   このオブジェクトはこの時取得されたイベントインスタンスを対象に処理を行います。

戻り値:作成に成功すると真を返します。
   
Integer x :ウィンドウを作成するX座標。座標系はウィンドウタイプに依存します。
Integer y :ウィンドウを作成するY座標。座標系はウィンドウタイプに依存します。
Integer width :ウィンドウの横幅。
Integer height :ウィンドウの縦幅。
INativeWindow? addwnd :作成するウィンドウの所属を決定するウィンドウ。意味はウィンドウタイプに依存します。
ウィンドウタイプごとの意味:
ウィンドウタイプ意味
トップレベルウィンドウこの引数は無視されます。
子ウィンドウ所属させる親ウィンドウ。
サブウィンドウ所属させるウィンドウ。
スタックウィンドウ所属させるウィンドウ。
挿入ウィンドウ直前の序列のウィンドウ。所属は指定したウィンドウと同じになります。
INativeInteger wndtype :ウィンドウタイプ。以下のいずれか。
識別子意味
Window::WND_TOPLEVELトップレベルウィンドウ。
独立して扱われるウィンドウです。仮想ビュー座標系を使用します。
Window::WND_CHILD子ウィンドウ。
親ウィンドウの中に配置されるウィンドウで、親ウィンドウの領域外に出ると正常に描画されません。
座標系は親ウィンドウのローカル座標となり、親ウィンドウが移動すると連動して移動します。
また、親ウィンドウに対して行われた操作の一部は連動して影響します。
Window::WND_SUBサブウィンドウ。
所属するウィンドウの補足情報を提示するためのウィンドウです。
座標系は所属するウィンドウのローカル座標となり、所属するウィンドウが移動すると連動して移動します。
原則として所属するウィンドウとは独立して扱われますが、削除や更新は連動します。
Window::WND_STACKスタックウィンドウ。
所属するウィンドウの追加処理を行うウィンドウで、ダイアログに近い扱いをします。
座標系は所属するウィンドウと同じになります。
原則として所属するウィンドウとは独立して扱われますが、削除は連動します。
また、サブウィンドウよりも上に描画されます。
Window::WND_PREV挿入ウィンドウ。
指定したウィンドウの次の序列に作成するウィンドウを挿入します。
ウィンドウタイプや座標系は指定したウィンドウと同じになります。
INativeInteger? focus=NULL :フォーカス制御。
以下の一斉指定識別子か、各グループのOR結合。
一斉指定識別子:全グループで同じ意味を設定したOR結合済み識別子。
識別名内容
Window::FOCUS_OK所属ウィンドウへのフォーカス制御に干渉しません(デフォルト)
Window::FOCUS_REDIRECT所属ウィンドウへのフォーカスはこのウィンドウが奪います
Window::FOCUS_BLOCK所属ウィンドウへのフォーカス制御を拒否します
スタックウィンドウ用:
識別名内容
Window::FOCUS_STACK_OKスタックウィンドウへのフォーカス制御に干渉しません
Window::FOCUS_STACK_REDIRECTスタックウィンドウへのフォーカスはこのウィンドウが奪います
Window::FOCUS_STACK_BLOCKスタックウィンドウへのフォーカス制御を拒否します
サブウィンドウ用:
識別名内容
Window::FOCUS_SUB_OKサブウィンドウへのフォーカス制御に干渉しません
Window::FOCUS_SUB_REDIRECTサブウィンドウへのフォーカスはこのウィンドウが奪います
Window::FOCUS_SUB_BLOCKサブウィンドウへのフォーカス制御を拒否します
子ウィンドウ用:
識別名内容
Window::FOCUS_CHILD_OK子ウィンドウへのフォーカス制御に干渉しません
Window::FOCUS_CHILD_REDIRECT子ウィンドウへのフォーカスはこのウィンドウが奪います
Window::FOCUS_CHILD_BLOCK子ウィンドウへのフォーカス制御を拒否します
INativeBool? visible=NULL :ウィンドウを可視にする場合は真を指定します。
         空参照を指定した場合は真として扱います。

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EventDebugWindow::ResizeWindow

public Bool ResizeWindow( INativeInteger? x, INativeInteger? y,
             INativeInteger? width, INativeInteger? height)


   このウィンドウを指定した座標に移動し、さらに大きさを変更します。
   座標系はこのウィンドウがトップレベルウィンドウである場合、仮想ビュー座標系が使用されます。
   このウィンドウが子ウィンドウかサブウィンドウとして所属している場合、所属しているウィンドウのローカル座標系が使用されます。
   それ以外のウィンドウとして所属している場合、所属しているウィンドウと同じ座標系が使用されます。
   
   ウィンドウクラスによってはこの処理は時間が掛かる場合があります。
   
戻り値:処理に成功すると真を返します。

INativeInteger? x :移動先のX座標。
         空参照を指定した場合、現在の値を維持します。
INativeInteger? y :移動先のY座標。
         空参照を指定した場合、現在の値を維持します。
INativeInteger? width :新しいウィンドウの横幅。
         空参照を指定した場合、現在の値を維持します。
INativeInteger? height :新しいウィンドウの縦幅。
         空参照を指定した場合、現在の値を維持します。

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EventDebugWindow::SyncInstanceList

public void SyncInstanceList()

   このオブジェクトに保持しているイベントインスタンスの一覧と、
   イベントリストウィンドウの一覧を同期させます。
   
   通常、このメソッドは自動的に呼び出されます。
   特殊な方法でイベントインスタンスの一覧を編集しない限り、明示的に呼び出す必要はありません。

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EventDebugWindow::SetInputFocus

public Bool SetInputFocus()

   このウィンドウに入力フォーカスを設定します。
   このメソッドが成功すると現在入力フォーカスを持っているウィンドウは入力フォーカスを失います。
   また、親ウィンドウがフォーカスを制御している場合、このウィンドウは入力フォーカスを獲得できない場合があります。
   
   ウィンドウへの入力処理は入力フォーカスを持つウィンドウだけが行うべきです。
   ウィンドウへの操作を扱う場合は IsFocusWindow メソッドで確認してから行うようにしてください。
   
   このメソッドはウィンドウが作られている状態でのみ意味があります。

戻り値:処理に成功すると真を返します。

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EventDebugWindow::IsFocusWindow

public Bool IsFocusWindow()const

   このウィンドウが現在入力フォーカスを持っているかを取得します。
   
戻り値:このウィンドウが入力フォーカスを持っている場合、真を返します。

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EventDebugWindow::InputUpdate

public Bool InputUpdate()

   ウィンドウの入力更新を行います。
   このメソッドはウィンドウを表示している間毎フレーム呼び出してください。
   
   このメソッドはキャンセル操作されると偽を返し、それ以外は真を返します。
   
戻り値:ウィンドウが続行されているかを返します。

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EventDebugWindow::cursor_instanceid

internal Integer cursor_instanceid

   カーソル位置に対応するイベントインスタンスのインスタンスID。
   クラス共有になっているのはシーンデバッガを閉じて開きなおしてもカーソル位置を維持するためです。

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EventDebugWindow::eventlist_window

internal FrameSelectWindow eventlist_window

   現存するイベントインスタンスの一覧を表示/選択するためのウィンドウオブジェクト。

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EventDebugWindow::eventdata_window

internal EventDataWindow eventdata_window

   イベントリストのカーソル位置に対応するイベントインスタンスの詳細ウィンドウオブジェクト。

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EventDebugWindow::instancelist

internal PPointerArray<INativeEventObject> instancelist

   現存するイベントインスタンスリスト。

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EventDebugWindow::prev_cursorid

internal Integer prev_cursorid

   最後にイベントリストのカーソル位置を確認した時のカーソル位置。

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EventDebugWindow::select_index

internal Integer select_index

   イベントリストを選択中の場合、選択中の要素番号。
   選択中ではない場合、-1が格納されます。

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最終更新 2020/10/20