味覚教育佐藤家の食卓 子育てから HOME
           食育 『食を通して学ぶ人生教育』
気候風土が培う食材や関わる人達全てに感謝する心
『いただきます』『ごちそうさま』にはそんな心が宿っています。
人はみな平等に美味しさを感じ
豊かな人生を送れるはずなのです。
Prologue.....

『料理は愛情表現』と思いながら、私は家族4人の食事を作り続けてきました。にくじゃが大好き、きんぴら豚汁大好きという家族の笑顔を絶やしたくない事から一生懸命台所を預かってきました。
20年間の子育て生活には、迷いもあり、苦悩もありました。時にはこの思いも先細りしましたが、忘れる事無く持ち続けてきた事が、今まで素直に成長してきた子供達に良い影響をもたらしてきた事に間違いはないようです。
 
味覚は育つ感性です。
素材の持つ本来の味を知らずに成長してしまう事は、美味しさを味わう幸せについて誤解したり、幸せそのものを狭くしてしまうのではないでしょうか。
犯罪の低年齢化は現代の大きな社会問題です。この原因は、子供の躾にあるとも食事内容の劣悪(ファーストフード:ジャンクフードの蔓延)によるものとも言われています。
生後間もない頃から市販のベビーフードを口にしている赤ちゃんは多いはずですし、スナック菓子を口にしない子供さんは、ほとんどいないのではないでしょうか?
このベビーフードもスナック菓子もコンビニ弁当もおにぎりさえも工場で作られている全ての食料品がジャンクフードに類している事を知らない人がほとんどのはずです。

又、一方で『日本食』は、低カロリーと栄養のバランスに優れている面から世界的に認められています。にもかかわらず、自国内ではお箸の持てない子供が増えているだけでなく、大人までもがお箸の持ち方を知らない状況に直面しています。又、食事内容がどんどん欧米化し、美しい日本食文化が受け継がれて行けない状況でもあるようです。
私は、今の食産業を決して全面的に否定している訳ではありません。
ベビーフードもファーストフードもコンビニ弁当も必要だと思っています。なぜなら、これらのアイテムは、女性の社会進出に必要不可欠だと思うからです。家事労働の合理化は、忙しいお母さんが増加している昨今、解決していかなければならないテーマでしょうし、こうした中、安くて調理手間を必要としない食品は救世主の存在です。
問題は、合理的に家事労働を進めていく中で、お料理を作らない主婦が増加し、作り方を知らないという人が出てきている事でなのです。そして、塩分、糖分、油分の少ない素材の味を生かしたお料理を美味しいと感じない人が増加している事なのです。
一緒に考えてみませんか?消費者として良い商品を選択する知恵を!!
忙しいお母さんだからこそ手作りで愛情を表現する方法を!!
時には市販品を上手に取り入れて忙しさをしのぎながら.......。