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私釈三国志 81 三国旧志

F「曹操の死によって漢王朝が終わりを遂げたのが80回のこと。ンで、今回からはコラムに類するものをしばらく続けようと思う」
A「何事だ」
F「お前が『劉備玄徳』を100回でやれって云ったンじゃないか。曹操の死から劉備の死まではわずか3年しかないのに、それで20回やれと云われても困るわ。確かに、曹操の死が各方面に与えた影響は測り知れんから、その辺のエピソードを膨らませれば……いや、膨らませても3回になるかならんかだな」
A「そんなに曹操のオハナシするなら、アキラは席を外しますからねっ!」
F「いちおう今後の予定としては、92回で『陳思王植』、さっき云った『曹操の死による影響』をやる。以降『蜀帝即位』『法正孝直』『将星続落』『切札投入』『夷陵炎上』『八陣ノ図』『桃園終焉』ンで第100回の『劉備玄徳』になる予定。なお、100回……と94回以外、は仮題」
A「1回に納めるならいいけど……なんつーか、タイトルはともかく中身はまっとうなモノが続きそうだな」
F「誰に向かって云っているのかね、アキラくん」
A「やっぱりアキラ席を外しますー!」
F「キミの兄がまっとうなモノなんて書けるわけないだろう。いい加減諦めなさい、ホントに。というわけで、とりあえず91回まではコラムということで、三国志に関する、それでいて本筋には組み込めなかったものを見て行こうと思う」
A「11回も本筋無視して好き放題書かれたら、アキラの神経はどうなるのでしょうか……」
F「あえて繰り返す、諦めろ。さて、そんなコラムシリーズの初回に選んだのは、過去に何度か挙げている、問題作『反三国志』で」
A「あぁ、劉備が天下盗るってアレか」
F「正確には劉備じゃないンだが、蜀が天下を統一するオハナシだな。54回で触れたが……わんすもあ」

『全ての"正史"はいんちきだ。新しい王朝は前の王朝を始末し、自分たちの徳を讃えるために歴史を騙る。ゆえに官撰の"正史"に信頼できるものなど存在しない! 野史こそが真実。そして、コレこそが真の三国志なのだ!』
Y「誰か黙らせろー」

A「お前が『オハナシとしては凄まじく面白い』とフォローしなかったか!?」
F「……あ、間違えて泰永の台詞まで持ってきちまったか。失敗失敗。それはともかく、『反三国志』というのは、著者周大荒サンが北京で見つけた古書(と、本人は主張している)でな。前書きによれば、三国時代に関する史蹟はすべて五胡十六国の時代に失われていて、現在伝わっている正史はすべて偽物らしい。当時劉備が天下を盗ったが、その功績は全て失われ、唯一『三国旧志』、それも後半部のみしか残っていない。そこで周大荒サンは、書名を『反三国志』と改めて刊行したのだとか。ちなみに泰永は『そんな話はお前らだけでやれ』と、本日欠席」
A「気持ちと理屈は判るか……な?」
F「えーっと、以前触れた通り、『反三国志』では徐庶が劉備のもとにとどまる。お話の始まりは『私釈』で云うと43回の終わりくらいから。程cの偽手紙で許昌に呼び出されそうになった徐庶だけど、途中で道に迷って水鏡先生の庵に立ち寄った。すると、さすがは孔明より賢い水鏡先生、届いた手紙の矛盾点を指摘して、それが計略だと看破する」
A「その辺は演義に準じてるワケか」
F「長話をして徐庶を引きとめ、すでに劉備の幕下に招かれ何もかも把握していた孔明が、手を打つのを待った。孔明から指示された関羽が徐庶を迎えに来る一方、趙雲が許昌に自ら乗り込んで徐母を助けだしてくる。程cは曹洪と楽進を出して追わせたものの、関羽が出てきて諦めた」
A「赤兎馬ぁ〜♪ いやー、さすがは水鏡センセと孔明の策だなっ♪」
F「つーワケで、孔明・徐庶に龐統が加わった劉備のもとに、隠遁していた黄忠・なぜか山賊になっていた魏延も加わり、日増しに勢力が高まる。ちょうどその頃、孫権軍による江夏遠征で黄祖が死んだモンだから、弱気になった劉表は劉備に荊州を委譲して死んだ」
A「そこから劉備一党の快進撃が始まるワケだなっ♪」
F「いや、場面は呉に移る。先の黄祖討伐を指揮した徐盛を行賞しつつ、劉備への対策を講じていたが、曹操を動かすべく張紘を送ることに決定。曹操と面談した張紘は、荊州に攻め入るようけしかけるが、荀攸はその辺を見抜いていて、むしろ呉を攻めるべしと献策している」
A「藪をつついたらヘビが出たな」
F「ところが、ここでトラブル発生。出陣前に張繍が、曹丕に『ひとの息子を殺しておいてそのひとに平然と仕えている、恥知らずがここにいる』と云われて、呉に寝返る決心をした。劉備の下に走らなかったのは、もと董卓軍の矜持だな。これが理由で、攻め込んだ曹操軍は破れ、楽進が討ち死にしている」
A「あっさりと歴史が動いていくねェ」
F「おさまりのつかない曹操本軍は、進軍して周瑜の本隊と激突している。張遼の息子の張虎が韓当に斬られ、黄蓋に捕らえられた于禁は耳を削ぎ落されて帰され、ますます士気は下がっていく。ついに張繍騎兵隊に襲撃され、交戦を断念して撤退した」
A「ふはははっ! 曹操が負けると子供が喜ぶ〜!」
F「自分がガキだと自覚ができたのか? それから少しして、張魯に攻められた劉璋が、張松を曹操のところに送って救援を求めようとしたンだけど、道中で五斗米道の信徒に殺されてしまう。部下が何とか曹操のもとにたどりついて仇討ちを求めると、荀ケの進言に従って夏侯淵を西に差し向け、馬騰にその指揮下に入るよう命じている」
A「その辺は史実に準じてるのか」
F「漢中は攻略できたンだけど、従軍するのを拒んだ馬騰を野放しにはしておけない。そこで詔勅を下して馬騰を許昌まで呼びつけ、馬休・馬鉄(馬超の弟)もろとも殺害している」
A「馬超の挙兵より先に死んだってコトは、演義に準じたね」
F「正確には、馬騰は処刑、それと聞いた休・鉄と連れてきた兵たちが城内で戦闘を繰り広げたンだ。二百人余りを殺すのに千人が死に、馬休の弓で夏侯惇は右眼も失い、許褚も負傷した。これでは涼州を平定するのにどれだけの被害が出るか……と、曹操は自ら馬超平定に乗り出している」
A「返り討ちにしてやれ〜」
F「いったんは長安まで攻略し、龐徳を失うも曹沖を討った馬超は、曹操に本国涼州を脅かされて、結局涼州に撤退していった。ところが何を思ったか、針路変更して益州に攻め入ってくる。ちょうど侵攻していた劉備軍と、間に挟まれる形になった劉璋こそいい面の皮だな。結局、劉備と馬超は結託し、劉璋を攻めて益州を手に入れている」
A「ツッコんだ方がいいのか?」
F「今からツッコミ入れてたら息切れするぞ? 何しろ、この時点ですでに、姜維やらケ艾・鍾会が出てきてる。ともあれ、劉備の勢力伸長を聞いた曹操はご機嫌斜めで、献帝が喜んでいるのをいびり倒す。そこで献帝は思い余って、劉備に伝国の玉璽と帝位禅譲の詔勅を送ってしまったのね。コレに怒った曹操、漢王朝を滅ぼして自分が皇帝になると云い出した」
A「……それが曹操の本心だ、と口にできなくなった自分が悲しい」
F「それに異を唱えたのが曹植だ。いま曹操が皇帝になったら、自分は皇太子になれない。それなら反対して名を売った方がいいとの判断なんだけど、曹丕・華歆が賛成したので曹操はその気になった。献帝に禅譲を迫り、国号を大魏とする。曹丕が皇太子となり、曹植は出奔した」
A「正しいンだか正しくないンだか判らん状況になってきたな」
F「このあとが割とまずいンだ。すでに荀ケ・荀攸は服毒自殺しており、曹操の行いをとがめる者はいなくなっていた。ために、華歆は献帝と后を暗殺した。献帝が劉備に玉璽を送ったのは、側室になっていた曹操の娘の密告なんだが、その娘がどうしたのか記述はないな」
A「確かに、いろいろとまずい真似を……」
F「一方で、劉備はきちんと孫尚香と結婚と結婚していた。ある日、小橋公認の妾と呑みすぎが原因で、周瑜が『荊州と仲良くしなさい』と云い遺して死んでしまう。孫策に次いで周瑜まで若死にしたモンだから呉国太が病に倒れ、それを見舞うべく孫尚香は里帰りしていた」
A「あ、やっと呉がお話に戻ってきたか」
F「いや、実際にはちょこちょこ出てたンだよ。曹操と戦って太史慈が負傷し『劉備との関係を断つな』と云い遺して死んだりとか。周瑜も荊州との関係を守れと遺言したンだけど、仲ボンもちろんそれを無視する」
A「というと?」
F「呉王に封ぜられた孫権は、太史慈や周瑜の遺言を忘れ、陸遜の制止を振り切って、呂蒙の進言で劉備との断交を決断したンだ。それを嘆いて孫尚香が長江に飛び込んで自殺。呉国太も心痛で死去するが、かまわず呂蒙を荊州に差し向け、趙雲に敗れる」
A「負けてどーする!」
F「基本的にはコレ劉備軍が連戦連勝するからねェ。さて、献帝の死を聞いた劉備は北伐を敢行。孔明が指揮を執った。まずは漢中に向かって出陣したところ、夏侯淵が迎撃するも各地で敗れ、黄忠と戦って死亡する。漢中も陥落」
A「ほぼ同じ最期か、夏侯淵は」
F「ここで周大荒サンは粋な真似をしてくれた。魏延が子午谷を北上して、一気に長安を攻略する!」
A「ぶははははっ! そりゃいいわ!」
F「長安から東に向かった劉備軍に、曹操が自ら迎撃に向かった。激戦が展開される中、魏延は抜け駆けで黄河を超え、曹操軍の後方を攪乱し、并州方面への足掛かりを確保する。馬超が并州を攻略したので、曹彰が北上して戦火を交えるも抜けず」
A「確かに連戦連勝だな……それで?」
F「ここで劉備は漢中王に即位し、攻撃命令を出した。長安方面軍の孔明は馬超・魏延に洛陽とその近郊を攻略するよう命じ、荊州方面軍の関羽は張飛を先頭に北上する。孔明の倅の諸葛瞻は王淩・文欽・文鴦を蜀に引き込む活躍。唯一張遼が関羽と互角の勝負を見せるものの、各地で曹操軍は敗退を続けた」
A「うーん、気分爽快♪」
F「この頃劉備は、法正に益州と劉禅を任せて荊州に来ていた。そこで蔡瑁が動く。殺されていなかった蔡瑁は、呉の徐盛に内通した。劉備への復讐を目論んだンだけど、趙雲とその妻(馬超の妹・雲騄)の前に失敗し、あえなく殺される。徐盛は何とか踏みとどまっていたものの、関羽のところから援軍まで来ては戦線を維持できない。やむなく退却した」
A「おー♪ いつもこうならいいのにねー♪ 劉備の快進撃って演義にはなかったからねー♪」
F「じゃぁ何で皇帝になれたンだろうな、アイツ。えーっと、許褚が魏延と戦って死亡。函谷関も放棄される。迎撃の総指揮を執る仲達は洛陽に何とか踏みとどまっていたけど、そろそろ寝返る連中も出始めていた。困った曹操は孫権を動かし、孫権は士燮・孟獲を動かした」
A「西南方でも戦端が開かれたのか?」
F「すぐ終わったけどな。士燮率いる軍勢は零陵を攻略するも、蒋琬の前に敗走し、士燮は自刎。孟獲の南蛮軍は呂凱に足止めされ、空を飛んでやってきた月英さんが雷を起こすわ妖術を使うわで勝負にならず。結局捕らえられ『二度と攻め込みません!』と約束した」
A「月英さぁ〜ん……何なの、あの奥さま」
F「もともと無茶苦茶なオハナシだけど、その中でも月英さんは異彩を放っていたな。負けずにダンナも新安城を地雷で爆破し、司馬師を五千の兵もろともブっ殺す」
A「地雷ってなんだー!?」
F「陸軍に賄賂を納めて入手……おっと、それはともかく。洛陽に攻め入った孔明さんは、馬超・黄忠・魏延たちを指揮して仲達を翻弄。ついに仲達は洛陽を捨てて敗走した」
A「ギャグはやめようぜ……」
F「いや、周大荒サンがそう書いてるンだよ。洛陽でそんなことがあって、趙雲が東方から、関羽・張飛は南方から攻め込んでくる。さすがの曹操もこれには疲れ果て、ついに倒れた。駆けつけた曹彰に、仲達・張遼に撤退するよう命じ、意味深な笑みを浮かべて死去する」
A「んむっ、それなりにいい死に様だなっ……と喜べない俺がいる」
F「曹丕は幽州に臨時政府を起こすべく出立し、また仲達・張遼には密使が向けられた。ところが、張遼のところに向かった使者が馬岱に捕まってしまう。曹操の死を喧伝されて魏軍の士気は嫌でも落ちる。徐晃は馬超から撤退する途中で力尽きで自刎。曹彰も許昌を維持できないと判断して、幽州へと落ち延びた」
A「首都まで落ちたのか」
F「趙雲を先頭に許昌に入った漢軍を、華歆が迎えた。足手まといと判断されて置いていかれたンだけど、漢に寝返るハラだ。でも、馬騰や献帝を殺したのが華歆の謀略だと妻から聞いていた趙雲は、馬騰や休・鉄の遺体のありかを聞きだしてから、縛りあげて馬超に差し出した。馬超は華歆の肉を削いでは焼いて喰う。全身を切り刻んでから心臓を取り出し、首を斬って馬騰の墓に詣でた……アキラ?」
A「うぐぎゅうぅ〜……」
F「相変わらずカニバリズムはダメか。ともあれ劉備は関羽・張飛・龐統を率いて許昌に入城。陳羣や賈詡らには自殺を命じ、曹操に殺された者たちに報いた。そして、孔明に仲達を、関羽に張遼を攻めるよう命じる」
A「仲達はともかく、張遼は……」
F「ほとんど孤立している状態になっていたンだね。曹操からの大恩に報いるため、張遼は最後の戦いに向かった。関興・張苞を蹴散らし関羽率いる軍勢を斬り散らし、半日近く戦い続けて、ついには西涼兵の一斉射撃の前に倒れる。関羽の指示で、徐晃と同じ場所に葬られた」
A「……いっとうマシな最期だな」
F「幽州に逃れた曹彰は馬超・王平に敗れ鮮卑に逃れた。魏延によって幽州が攻略されると、公孫淵が曹丕を殺して首級を送ってくる。趙雲・廖化が合肥を攻略するわ、呂蒙が龐徳公の孫に殺されるわで、呉も順調に滅びの道をたどっているな」
A「順調だな」
F「さて、東阿という小城にこもった仲達は、曹仁たちの救援が来たのを見て出陣した。するとまず地雷、ついで火砲がブチかまされて、仲達・張郃・曹仁・曹洪、ついでに文聘も死亡。劉曄・鍾会は自刎し、ケ艾はまたしても捕らえられそうになった于禁を射殺して馬岱に斬られる」
A「えーっと……魏はほぼ全滅か」
F「甘寧や丁奉の戦死を聞いた孫権は『甘寧が死んだら江南は終わりだ!』と云い遺し、陸遜に後のことを任せて死去。丁奉は無視か? 程普・黄蓋も死んだので、孫亮は陸遜・周泰・淩統・瑾兄ちゃんらを率いて、船で南方に逃れようとしたンだけど、暴風に遭って全滅した」
A「そこまで行くとむしろ憐れだな……」
F「孫権の甥っ子の孫英がかろうじて交州に逃れていたンだけど、そいつが周瑜の子・太史慈の子・虞翻の子たちを率いて離れ小島に逃れ、かろうじて呉の血脈を残した。鮮卑に逃れた曹彰も張飛・魏延・王平に負けて、結局李典・郝昭を従え長城の北で異民族の王になった。こちらも、魏の国体は保持した状態だな」
A「かくて三国全てが劉備のものになった、というワケか。しかし、そこまで快進撃だと、むしろ面白くなくなってくるンだけど」
F「そんなコト云われてもねェ。結局、蜀の関係者で死んだのって、馬騰親子や劉表を入れても少ないからなぁ。龐徳に劉禅、劉備と孔明……」
A「待て! 肝心な方からふたり死んだのか!?」
F「ん? あぁ。えーっと、孔明は東阿でやっちまった大虐殺に心労を覚えて、そのまま薬も断って衰弱死した。劉備は劉備で、天下は盗ったが帝位にはつかず過労死している」
A「……どういう最期だよ」
F「救いは劉禅が途中で死んでたことだな。趙雲に捕えられるも自害した徐盛の食客が、趙雲・劉備と狙っても果たせず、たまたま劉禅が来ると聞いて、それを襲った。ために、劉ェが代わって劉備のあとを継ぎ、帝位に即位する。丞相となった龐統が法制度を整え、水鏡先生たちを召し出してしかるべき地位につけ、群臣を各地に封じて……天下は名実ともに統一されました、というオハナシでした」
A「いや、長かった長かった……。しかし、どこまで劉備が好きなんだ、周大荒は?」
F「劉備が好き、というだけじゃないな。以前もさらっと云ったけど、張任を厳顔・李厳と並べて『西川の上将はこの三人だけです』と云わせているし、張遼や徐盛にも好意的な最期を用意している。孫英はともかく曹彰は大活躍するし、それなりのラストだし」
A「異民族の王がか?」
F「いや、北地で隠棲していた曹植と、涙の再会を果たすンだ」
A「生きてたのか!?」
F「あのボンボンが、楊修の助けもなしに(それも北地で)生きていけるとは思えんのだけど……ね。曹丕はともかく、このふたりにはずいぶん好意的なんだよ」
A「ふぁーっ……。……つーか、何か見慣れない名前も結構出たな。龐徳公の孫とか」
F「黄承彦の息子(一切触れられないが、孔明の義弟にあたる)もでるぞ。厳顔の息子とか黄叙とか……あと賀斉。周大荒サンは演義だけでなく正史もしっかり読んであるようで、思わぬタイミングで思わぬ名前が出てきて、読み返しているうちに何度膝を叩いたことか」
A「……あ、判った。うん、判った」
F「ん?」
A「周大荒は劉備が好きなんじゃなくて、三国志が好きなんだな」
F「……云われるまでもないが、云われるまで意識しなかった結論だな、それは」
A(鏡の中に周大荒がいるのが見えてないンだな、この雪男は……)
F「だが周大荒サンは、栄ちゃんは出さなかったぞ!」(夏侯淵の五男。69回参照)
A「対抗意識燃やしてどーすンだ、お前は!?」
F「まぁ、歴史に挑戦するつもりはないから流すが。えーっと、というわけで『反三国志』は、先に述べた通りオハナシとしては凄まじく面白いので、蜀のシンパには一度読んでみることをお勧めします。日本語だと、講談社から『反三国志』で、コーエーからは確か『超三国志』で出版されていたかと」
A「『超』の方は、文庫版も出たよな」
F「出てたな……僕は買ってないが。泰永がいないので僕が云いますけど、当サイトは、作者及び版元とは一切関係がありません。では、今回の結論」

 たまには劉備(蜀漢)オンリーも悪くない。

F「続きは次回の講釈で」
A「……つーか、今回長っ!」

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