(アメリカの就職事情)
アメリカの就職事情について、友人の話を聞いた。
最近は、ビジネスマンとかエンジニアに人気がある。
看護婦さんは、仕事がきつく、敬遠されている。このため、アジア系移民の女性が、看護婦さんになるケースが多い。
昔とは女性の働く場所も変わりつつあるという。「以前は、女性にとって良い職場がなかった。」日本とあまり変わらないことを言う。
医師すら不足する事態になりつつあるようだ。経済至上主義になると、奉仕職たる医療従事職は人気がなくなるようだ。
今の日本は、医師の偏在に問題がありそうだが、将来はどうなるであろうか?
(アメリカの学校教育)
経済至上主義の傾向は、学校教育の現場にも現れているという。
小学校のころから、ビジネスを教えるのだそうだ。その内容はともかく、そうした価値観がエスカレートしているようだ。お金至上主義は日本にも蔓延してきているが、アメリカは本家本元である。
そういう教育のために、一般人がボランティアで参加しているそうだ。それは良いことかもしれない。子どもたちの将来の選択肢を増やす意味では、様々な大人と接することが必要であろう。
また、アメリカでは、6・3・3制が変わろうとしている。友人がいる地域では、4・5・3制になっているという。日本の文部省が打ち出している新たな方向性もこれなのかな?と感じた。
そして、日本では、ゆとりのある教育という方向へ大きく舵がきられたところだが、アメリカでは反対の方向へ向かっているようだ。宿題が多くなって、親にも負担がかかっているようだ。なお、週休2日制は、古くから採用されていたようだ。私と同年代(40代半ば)の友人の時代も、週休2日だったそうだ。
ところで、アメリカは、実は極めて学歴社会であると思う。ハーバード大学を卒業すると、いきなり、課長クラスで採用される。日本の公務員のキャリア組のようなものだ。そこに経験は必要ない。
また、ちょっとした会社の副社長レベルまで行くには、今どき、少なくともMBA(ビジネス修士)を持っている必要があるそうだ。37歳で部長になっている日本人の友人の言葉だ。
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