小林国際特許商標事務所
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20年後のメリカ(2)

(戦争をしている国)
ミネアポリスの空港に到着して先ず印象に残ったことは、通路に並んだお店の装飾が、昔よりも格段に洗練されていることだった。そして、空港の駐車場が、立体化されてきれに整備されていた。ミネアポリスの地域は景気が良さそうだ。

空港は、さらなる拡張工事もなされていた。アメリカの地方空港がこれだけきれいに整備・拡張されているのに、日本の表玄関である成田空港はあまりにも貧弱な感じを否めない。

この空港を見ただけでもアメリカの経済的な活況が感じられ、とても戦争をしている国とは思えない。実際に戦場に行っているのは、貧困層の志願兵だったりする。グリーンカードを取得するために命差し出しの危険な賭けをしている移民も多いようだ。

ということは、戦場に行くことを選択しない一般市民にとって、戦争は遠い存在なのではないだろうか?ベトナム戦争の時の徴兵制があった時代とは、明らかに違いがあるようだ。

経済的な活況は、車の渋滞やお店にも現れていた。高速道路(無料)が完備されているため移動の際は高速道路を使うが、20年前に比べて、いつ走っても車が多い。早朝でもだ。全米でも最大級のショッピングセンター(モール・オブ・アメリカ)は、平日でも沢山の人が押しかけていた。さすがに、土、日に行くのを避けたほどだった。

戦争の影が全く感じられないのは、さすが懐の深いアメリカである。


(ヤンキースの松井)
ほぼ満員のスタジアム、平日なのに5万人収容のスタジアムに4万5千ぐらいが入っていた。平和だ。大リーグ・ツインズのホーム球場、メトロ・ドームは、東京ドームの見本になった球場で、風船のような屋根が似ている。

その日は、人気球団であるヤンキースとの試合があった。もちろん、お目当ては、ヤンキースの松井である。自分も松井ファン、間近で見ることができた。なお、日本の球場で松井を見たことはない。

松井のバッティング練習は圧巻だった。他のスタープレーヤーと比較しても、抜群の内容だった。あの姿を見せられたら、トーリ監督も松井を出さないはずがない。完全にアメリカに溶け込んでいた。ヤンキースというオールスターチームで出場し続けることが、いかに大変なことか。そこには確かな理由があった。

ところで、あのトーリ監督も人気があるらしく、TVコマーシャルに起用されていた。確か、保険のコマーシャルだった。超一流選手の集団をまとめて、常勝チームを作る手腕は、ただ者ではない。

ところで、試合は、好投手サンタナの好投と熱狂的なツインズ・ファンの声援とで、ツインズが一方的に勝った。松井は、4打席目にもう少しでホームランになりそうな2塁打を放った。惜しかった。

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