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  ダアさんのバド?な雑文(ザブ)  

  組合せ  県総体  ハローワーク  クールダウン  風に立つライオン  選手登録  小さな花が道端に
  残り3ヶ月  トマス杯(2)  トマス杯  体重測定  ループ  大同小異  初恋  歓びを歌にのせて(2)
  歓びを歌にのせて  大屋商店(2)  大屋商店  白百合の花が咲く頃(3)  鍵がない  もはや2月に
  男たちの大和  練習したい  青島  徳島へスタート(2)  徳島へスタート  徳島へ行く  日本のうた
  おこさ節  トンコ節  白百合の花が咲く頃(2)  味付けゆで卵  ゲーム  紅とんぼ  白百合の花が咲く頃
  フリーズ(2)  フリーズ  歴史的大敗  インストール  パソコン更新  尾崎再び  徳島や(2)  徳島や
  岐阜のあれこれ(2)  岐阜のあれこれ  岐阜全中  初戦に潜む魔物(2)  初戦に潜む魔物  復活  鬼の霍乱
  気合  残業(3)  残業(2)  残業  シャスターデージー(2)  シャスターデージー  徒競争(補)  徒競争 

「組合せ」
・・・2006.08.02

関東大会の組み合わせが決定した。全国大会へ駒を進めるには、対戦相手が重要なのだ(笑)。
以前のダアは、組み合わせ会議の会場へ直接電話をしたりして、情報収集をしたこともある。
既に決まってしまったもの… 知る時間が早かろうと遅かろうと、事実は変わりようが無いのだ。
いつしか、そんな達観したかのようなダアがいた。選手の方が情報が早いことさえあった。
このところ団体戦のシード権を保持し続けていたから… そんな余裕もあったかも知れない。
ところが昨年度、思わぬ団体敗退。今年はノーシードで、しかも1年生を使わざるを得ない…
さすがに組み合わせが気になった。で、組み合わせ会議当日の昨夜、ネット検索をしてみた。
山梨の関東大会HPを見つけたが掲載されていない。関東中体連のHPにもやはり未掲載。
時間を置いて、何度かアクセスしてみたが… 結局、眠くなってしまったので昨夜は諦めた(笑)。
いつもに増して早く目が覚めた今朝、さっそく覗いてみると、組合せ
Newの文字が飛び込む。
ファイルが開く少しの間、胸がドキドキ。納得のいく仕上がりじゃない時って、こんなもの(笑)。

で、団体戦は避けたかった第1シードのブロックを逃れて、第3シードの山に。よっしゃー(笑)。
昨年、初戦で苦汁を舐めさせられた埼玉・武里中と、全く同じシチュエーションで対戦する。
先日、練習試合でお会いした闘将Aさんと、まさか無いよね… と互いに笑い合ったのだが(笑)。
シングルスのタクマは、第2シードのパックに。ダブルスのショウタとケイスケは第3シード。
どちらも、そこそこ徳島を狙える。組み合わせが決まると、さすがに関東大会を実感する。
でも、実感した後すぐ、達観したかのようなダアが普通に居るから可笑しい。

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「県総体」
・・・2006.07.29

関東大会出場が掛かっている県総体。団体1位、シングルス1位、ダブルス2位で通過した。
県南、県と続いた大会期間で選手たち、幾つもの経験をしたし、幾つかの問題点も見えてきた。

シングルスのタクマ、県内の中学生相手には圧倒的な内容で勝利する。でも、ダアは不満(笑)。
新しい試み「C」「D」を用いた戦術が消化不良。どうしても「オールド・バドミントン」で楽をしがち。
「C」「D」に持ち込めれば相手は付いて来れない。だが一歩間違えると己の墓穴を掘ることに。
で、つい「オールド」に逃げてしまうのだろうが、「オールド」では負ける確率が高くなってしまう。
これは、高校生や大学生と試合をしても同じ。だから敢て「徹しろ。」「練習だ。」と言ったのだが…
タクマは「オールド」を演じるには、ちょっとばかり不器用。と言うか習得に時間を要すタイプ(笑)。
ダアの励まし。「C」「D」でしか勝てないし、何より「C」「D」が一番強いのだ。勇気だ。我慢だ(笑)。

ダブルスのショウタとケイスケ、2年と1年のペアーだ。1年生がダアのバドを出来る訳がない(笑)。
チーム事情でエースダブルスに抜擢したのだが、入学したばかりで殆どパニック状態の日々。
けなげに良くやっているとは思うが、何かを仕込もうとしても、その前の前が出来ない状態。
「押して、沈めて、Aゾーン、ニコニコ」「気合だ!」「勢いだ!」あの手この手で駆り立てる(笑)。
強引に仕上げるしかあるまい(笑)。優勝したJ中のエースダブルスとは、県南・県で通算1勝2敗。
県南の団体戦決勝では、第1ダブルスで対戦しファイナルで集中の糸が切れ、あっけなく敗退。
次の日の個人戦決勝では、吹っ切れたかのように動き回り、相手の勢いをそいで2-0の圧勝。
県の団体決勝では、第2ダブルスに起用したため直接対決は無し。個人戦決勝に真価を掛けた。
スタンドのダアは珍しく胸がドキドキ。練習をきちんと出来なかった時って、そんなものかね(笑)。
やはりと言うか、県南・個人戦決勝の勢いを再現できず、ずるずるとファイナルにもつれ込む。
と、ここで思わぬ事態が発生。ふくらはぎに異変を起こしたJ中のY選手が治療を受けている。
たたずむショウタとケイスケ。2人の顔から戦闘モードが薄らいでいく。子供にはきつい状況だ。
会場借用の都合で、ファイナルゲームは会場を移すとかの騒動まであって、気分は散々。
とりあえず試合続行となったが、異変を抱えたY選手が何度も休憩を要求。得点数えだけの主審。
で、アクシデントによりモチベーションが上がったか、気合十分なJ中ペアーに、なす術も無く負け。
「もう、いじゃける!」「何であそこまでいって勝てないのよ!」母親たちの苛立ちの声が聞こえる。
報告に来たショウタとケイスケは、呆然自失。うっすらと涙まで浮かべている。初めて見る表情だ。
ここはひとつ若い二人の得がたい経験… と思いましょうよ。これで、一皮剥けるかもですよ(笑)。

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「ハローワーク」
・・・2006.07.14

ダアが卒業して2週間。何だかもう随分前から、今の生活リズムで過ごしていた気分になる(笑)。
学校での朝練、夕方の練習は今までと同じなのだが、昼間の時間が何ともゆったりと流れていく。
クールダウンが奏功したのかもだが、決して生真面目ではないダアの性格からが本当かも(笑)。
丸テーブルが届いたり、修理帰りのCDデッキを組み込みながら、スピーカの配置換えをしたり…
パソコン机の前壁に鏡を設置する事を思いつき、それだけであれこれと何日も過ごせたりする。
ホームセンターや家具店を幾つも回り、ああでもない、こうでもない… これがめちゃ楽しい(笑)。
で、昨日ついに60cm四方に出会った。縦長しか無く、オーダーメードしようかなと思った矢先だ。
大昔はボーリング場だった土浦の山新家具センター。近くのハローワークのついでに寄ってみた。

ハローワークへは、表向きは求職のために行った。本当は失業保険の… どうか、ご内密に(笑)。
初めて足を踏み入れたその場所は、ちょっとした異空間。来訪者の大半が30代とおぼしき女性。
それに老眼鏡の叔父さんと、ちらほらと若者が。若者の側頭部にはラインが入っていたりする(笑)。
職員がまた職員と言った雰囲気を醸し出していて飽きない。観察してるのはダアだけだよね(笑)。
あれだけの人数を正規の職員で賄える筈は無いから、パートやアルバイトの人も多いだろうね。
ダアにはチンプンカンプンだけれど、あれこれスラスラと説明してくれる。うなずくだけのダア(笑)。
来訪の真の目的から、対応をサジェストされていたのだが、あっけなく終了したのだった(笑)。
もっとも、めでたく受給… ではなく、その入り口に立ったと言う事。早速呼び出し日の通知が…
ちょっと不遜だったと反省はするが、長年変動の無かったダアが垣間見た異なった世界だった。

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「クールダウン」
・・・2006.06.23

ダアは今、間近に迫った「その日」に向けてクールダウン中。出社するのは週に2日程度(笑)。
休暇を取り切れないで残してしまうのはもったいないよね。休暇も給料の内だと言うし(笑)。
「暇を持て余していませんか?」そう聞かれるのだが、それがちっとも持て余していない(笑)。
アパートから今の家に引っ越したのは、揚水が「夏まつり」と歌った位の大昔。多分それ位(笑)。
その時、戸棚に放り込んだ荷物が未だに手付かずでそのまま。気にはなっても時間が無かった。
家の中を快適にすべく、あれこれいじり回したい… それが叶う日々がやって来たのです(笑)。
まずは、座椅子の生活を椅子の生活に変えることに。腰のためには椅子の生活がgoodです。
あちこちの家具屋を覗いて、かっぱ橋道具街にまで出掛けて、大き目のテーブルを探して廻った。
なかなかビビッと来なくて、一時建築業の(選手の)親に頼んで作って貰おうかと思ったりもした。
で、本日無事に市販のテーブルを購入。それが何と、丸テーブル。ダアのメガネと一緒じゃ(笑)。
ダアは、家ではパソコンの前に居ることが多いが、古くなってしまった机は昨年暮れに廃棄した。
で、あれこれ思案した結果、壁際の組み立て式家具にダアのパソコン机を新設することに。
天井までの柱4本の間に自在に棚板などを組み込んで、好みの収納を作れるオカムラの製品。
棚板だけでなく、引き出しやガラスの飾り棚なども用意された優れもの。大掛かりな改装作業を。
スペースを確保するために、大型のTVは配置転換。この際だからオーディオ関連も見直した。
ターンテーブル、テープデッキ、カセットデッキ、カセットテープ収納箱はリタイアと言うことに。
アンプ、チューナー、CDデッキ、スピーカーは定年延長(笑)。ところがCDデッキが動かない。
買い替え時期かなとネット検索すると、かなり高額。同じ型がオークションで安く出品されてた。
結局、近くの電気器具販売店に持ち込み修理を依頼。そんな、あれこれも退屈とは無縁な時間。

この先、もし持て余す程の時間が出来てしまった時、ダアは果たして何を考えるのだろうか?
そして、一体どんな行動に出るのだろうか? 楽しみなことだ(笑)。と、まるで他人事(笑)。

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「風に立つライオン」
・・・2006.06.14

とあるスナックで、居合わせた客の歌にしびれてしまった。例によってダアの歌いたい病の発症(笑)。
酔っていたのだろう、手帳を開くと大きく曲名が躍っている。「風に立つライオン」さだまさしの曲だ。
貸しビデオ(CD)店の会員になって、早速借りた「さだまさしベスト」。
あの夜の感情が蘇える(笑)。

♪ 突然の手紙には驚いたけど嬉しかった 何より君が僕を怨んでいなかったと言う事が…
   3年の間あちらこちらを廻り その感動を君と分けたいと思ったことが沢山ありました
   ビクトリア湖の朝焼け 100万羽のフラミンゴが 一斉に飛び立つ時 暗くなる空や
   キリマンジャロの白い雪 草原の象のシルエット 何より僕の患者たちの瞳の美しさ

日本の恋人と別れて、ケニアでの医療活動を選択した若い医師の視点で書かれている。
モデルが実在しているようだ。アルバムに寄せられたコメントの署名からインターネットで検索…

♪ この偉大な自然の中で病と向かい合えば 神様についてヒトについて考えるものですね
  やはり僕たちの国は残念だけれども何か 大切な処で道を間違えたようですね
♪ 診療所に集まる人々は病気だけれど 少なくとも心は僕より健康なのですよ
  僕はやはり来て良かったと思っています 辛くないと言えば嘘になるけど幸せです
♪ あなたや日本を捨てた訳ではなく 僕は現在(いま)を生きることに思い上がりたくないのです

「僕は風に向かって立つライオンでありたい」と歌い上げ、結婚する彼女の幸せを祈っている。
その後日本に戻ったモデルの医師にとって、その体験が心の糧になった事は疑う余地が無い。
偉大な自然の中で楚々として営まれるヒトの営みは、かくも美しいものであった… 筈なのに。
何度も何度も聞き直して、溜息を付いてしまった。「何より僕の患者たちの瞳の美しさ」か…
選手たちから輝く瞳を奪い去っているのは誰なのだ。その多くはダアなのではないか…

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「選手登録」
・・・2006.06.06

顧問のK先生が笑顔で近付いてくる
。今朝の練習でのこと。そろそろ来る頃だよね(笑)。
「個人戦はどうしますか?」やっぱりそう来たか(笑)。予感が当たって苦笑い。
徳島へ続く第一歩の郡総体は10日後に迫った。個人戦はここでの決定が以降変更出来ない。
「今じゃなければダメ?」「夕方でもいいですよ。」 タクマを呼んで「どうしようか?」と。
迷った理由は2ダブ。昨夜の練習で、全く想定していなかったペアーが突然浮上したのだ。
タレント揃いで迷うのなら、それはそれで嬉しいのだろうが、未熟過ぎる選手に四苦八苦(笑)。
せめてもう1度位は様子を見てみたかったが、まさか昨日の今日がタイムリミットとは。
タクマの意見も聞いて、昨夜浮上した「案」が正式な「選手登録」に昇格。それが苦笑いの原因。
昨年も同じことがあった。2ダブのクニヒコ・ヒデユキは当初、別々に名簿に記載して提出した。
その夕方の練習でペアーを変更。組み合わせ会議当日朝のドタバタが、何とも可笑しい。
結局、そのペアーが全中3位。運もあったのだろうが本当に人生どう転ぶか分からない(笑)。
今回は、ダアの練習を理解していない1年生が絡んでいるから、2匹目のドジョウにはなるまい。
ダアのチームはいつでもこんな風。もうちょっと計画的に出来ないものかねと、自嘲気味に(笑)。
タクマもダブルスで行くかシングルスで行くか、一昨日の逆転決定だから何をか言わんやだ(笑)。

個人戦はどうやって決めますか?そんな質問を受けることがある。答えは簡単。選手が決めます。
ランキングが上のものから、自分の意志で順に決めて行く。ダアは一応の意見を言うだけ。
大昔にはダアが決めたことがあるが、総じてうまく行かなかった。団体戦のオーダーもしかり。
まあ、試合をするのは選手たちだし、考え過ぎるダアよりも選手たちに任せた方が気も楽だ。
それにしても、4ダブルス全てが学年が違うペアー。何とも不思議な事なのでした(笑)。

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「小さな花が道端に」
・・・2006.05.29

ダアは先週、40年以上も前に亡くなった父の年齢を越えた。いわゆる人生の節目と言うやつだ。
少しは何か感じるかと思ったが、ちっともしみじみしない。相変わることのないダアなのだ。
誕生日の前日には、それをネタにザブでも書こうかと… でも、睡魔に負けてしまった(笑)。
誕生日は、たまたま通院の日。通院の日は次の検査まで一番遠い日。で、はしゃぐ日に決めてる。
まあ節目の日だし、自分にご苦労さんと言う訳でマッサージを。でも10分1000円のやつ(笑)。
結局、ゆっくりとお風呂に浸かって、カラオケで歌いまくって、いつもに増した大はしゃぎ。
今回は、ひばりの佐渡情話、哀愁波止場、車屋さんに挑戦。居合わせた客に、そこそこの受け(笑)。
と、ここまで書いて… ダアの人生ってあまりに軽薄じゃないかと、自己嫌悪(笑)。
で、ダアだってしみじみする部分があるんだとばかりに「小さな花が…」と言うお話を(笑)。

いつの頃からだろうか、遠征の折などに経験したことがある。見たものがあるが正解かな?
正確には、見たものがあるかも知れない… になるのかな? 一体何のこっちゃ(笑)。
車を運転しないダアは、遠征ではもっぱら助手席に座る。で、車窓の景色を楽しむ。
電車などに乗っていてもそうなのだが、とにかくダアは景色を見るのが好き… まるで子供(笑)。
で、車が信号や渋滞で停止すると、流れていた景色が止まってしまい、ちょっとつまらない(笑)。
景色が止まってしまうと、ダアは視線を動かすことが多い。視線を動かすと景色も動くから(笑)。
「小さな花が…」と言うお話は、そんな時のこと。動かす視線の片隅に一瞬、見ることがあるのだ。
道端に咲く小さな花一輪… 通り過ぎ、別を見ていた視線を戻すと、その花はもう見つからない。
確かに咲いていたと思うのだが、どこだったのか、辺りに紛れてしまい見つけることが出来ない。
そのうち車が動き出し、忘れてしまうのだが、ふと、その小さな花を思い出したりする事がある。

人生のたそがれ時にあるダアに、「小さな花」は何かのサブリミナル・メッセージなのだろうか…

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「残り3ヶ月」
・・・2006.05.17

まとまった練習の出来る最終チャンスのGWも、何だかあっけなく過ぎ去ってしまった。
修学旅行の3年生も昨日には帰って来た。徳島全中(8月17日から)は丁度3ヶ月後になった。
今日は代休&練習定休日。3ヶ月を切った明日からの練習に、考えうる全てを動員することになる。
今年の仕上げは、あれこれ思い悩むことをやめた「C」「D」の決め打ち。吉と出るか凶と出るか…
単純化した練習がそうさせたのか、1年生がレギュラー候補に名を連ねている。かつて無いことだ。
1年生と言っても、勿論バドの経験はある。だがフットワークもストロークも2、3年生とは別仕様。
部員が少ない事もあるのだが、練習を基礎から積み重ねる従来のチームでは考えられないことだ。

今年はこれで勝負… ダアのバドは平気でそんな事をする(笑)。で、今年は「C」「D」の決め打ち… 
トマス杯観戦後に愉快な酒を呑んだN大のトシアキ、ナリアキ、シノブたちの時も、こんな風だった。
トシアキ(ヤスヒロとのペアーだったが)の時は、今で言う「ACまわし」の「まわし」と、「はじき」を多様。
前年の9月にナイロン球から水鳥球に変わり、ダアのチームは大パニック。従来の戦法が通じない。
簡単に言うと、前衛を低く抜こうとした球が前衛に引っ掛かってしまい、その結果、ピンチを招く。
ヤスヒロとシノブのダブルスは新人戦で8止まり。長かったナイロンの時代を恨んだものだ(笑)。
で、「はじき」を使い素早いワンで前衛を抜くようにし、対のコースとして「まわし」のツーを用いた。
ナリアキ、シノブの時は、バックコートからの強打を止め、今で言う「Cショート」。で、ネット上を制す。
素早い球を相手コートに沈め、浮いたところを前衛で決める。今考えると当たり前すぎる発想(笑)。
勿論、そうこうしながら、彼我のフットワークの差で勝負しようと言う根本姿勢は、今と変わらない。

あと今年は、まだ選手たちに言っていないが、サービスでちょっと変なことをやるかも知れない(笑)。
ヒントは、ここでも「C」「D」なのだが、詳細は企業秘密(笑)。関東大会で初披露の予定(笑)。

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「トマス杯(2)」
・・・2006.05.10

トマス杯決勝の会場には、見知った全国の指導者だけでなく、顔見知りの学生も大勢来ていた。
熱狂的な中国の応援団が盛り上がっていたが、ダアは一握りのデンマークの応援席に目が行く。
3-0であっけなく終わってしまった会場は、その瞬間から観客がゾロゾロと動き出す。
素敵な映画だったらエンドロールまで立ち上がらないものなのに。ましてや生身の世界№1だぜ。
表彰セレモニーに自分の選手たちを重ね合わせたい気分だったが、促され会場を後に。同罪(笑)。
千駄ヶ谷駅に人々の波が続いている。日本チームが出ていなかったとは言え、これはやはり空しい。
と、大声で名前を呼ぶ声。人々の波に逆行する若者が目に入る。ダアと同姓のN大の選手だ。
ダアの選手だったN大の選手たちも来ていたんだな。と思い当たる。で、改札口で電話を掛ける。
で、コバヤシさんにN大のトシアキ、ナリアキ、シノブを加えて、御徒町で呑もうと言うことに(笑)。
連休疲れのダアにとって、この呑み会が何とも楽しかった(笑)。逞しくなった彼らが眩しかった。

「C」「D」の戦いだったと、ダアの感想をぶつけてみる。それを彼らが肯定したのかは不明(笑)。
「C」は彼らの頃に既にあったのだが、練習の狙いが今ひとつ理解出来なかったと(笑)。
中学生は侮れないものだ。その当時、ダア自身「C」の概念が固まっていなかった(笑)。
まあ、それ以外は十分に理解していたのだと思おう。この3人、ダブルスの全中チャンプ(笑)。

実に愉快な酒だった。連休で消耗しきったダアにとって、極上のリフレッシュタイムとなった。
カツトシやマコトたちも呼ぼう。初めてのシチュエーションの素晴らしさに誰ともなく言い出した。
で、ケータイするトシアキ。状況を説明。今から来ないかと(笑)。でも、突然では当然叶わない(笑)。
今度また呑みましょう。東京の雑踏の中の別れが新鮮だった。今度のトマス杯はいつだろう(笑)。

あの後、初体験の焼酎にシノブが悪酔いをして大変だった。掲示板にそんな書き込みがあった(笑)。

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「トマス杯」
・・・2006.05.09

5月7日、折から日本で開催されていたトマス&ユーバー杯の、トマス杯決勝を観戦した。
ダア的には大して関心は無かったのだが、呑み会でコバヤシさんに強く誘われたのだ(笑)。
小雨模様の中、東京体育館へ。練習で疲れ気味の選手たちは、試合日にしろと置いてきた(笑)。
会場では、あちこちに見知った顔が。各地でお会いした指導者が日本全国から観戦に来ている。
やっぱり、これは一大イベントなのかな。大して関心が無かった… うそぶくダアって何者じゃ(笑)。

中国とデンマークの対戦。スコア的には競った様にも見えるが、予想通りと言った風の中国圧勝。
2年位前の事だろうか、たまたま卒業生の親に貰った余りものチケットで観戦したジャパンオープン。
当時世界№1とかで期待し、裏切られた中国のエース林丹が、今回はさすがに真剣だった(笑)。
ちょっと意外だったと言うか、やはりそうかと言うか、戦術的には「C」「D」に近いものを感じた。
「A」「B」から始まったダアのバドミントン。一時「上げないA」「上げないB」と言っていた「C」「D」。
久し振りの国際大会観戦に、強打の応酬を予想していたとすれば、意外だったと言うことになるし、
対戦相手に十分な体勢からの強打を許さないようにしているのだとすれば、やはりになるのだ。
立体的な空間を利用した如何にもバドらしいと(その昔)言われたハイクリアー、ロブを使わない。
(世界の潮流がそうなのかも知れない。ラリーポイント制がそうさせたのかも知れない。)
時に用いるハイクリアー、ロブを簡単にアウトしたりする。TOP選手の簡単ミスが何とも不思議(笑)。

 「C」「D」はダアのチームで、今まさに決めうち状態の戦法なのだが、ダア的な新しい観点も発見。
 目に映る相手コートをTV画面のような平面に見立て、その平面に直線的な攻撃を仕掛ける… 
 平面の視野に奥行きを意識させればいい訳で、3次元を云々するよりも遥かに容易で今風(笑)。
 大会では、シャトルコックの銘柄や気温などで速調が異なり、バックアウトなどのミスが出るのだが、
 直線的な攻撃は、そのリスクが軽減する。TOP選手のミスも同根… なんて事は無いか(笑)。

似て非なるものかも知れないし、ダアの選手たちと世界のTOP選手を一緒にするのは不遜かも…
それを承知で、あえてトマス杯決勝を「C」「D」の観点で論じれば、デンマークに勝ち目は無い。
理由はフットワークの差。断定的に言えば「ミニトラ」の差。明らかにコートカバーに差が生じる。
って事は、「C」「D」を極めれば徳島へ行ける? それは勿論、そう信じていますです。ハイ!(笑)。

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「体重測定」
・・・2006.04.27

このところ月に一度、選手たちの体重測定をしている。きっかけはひょんなことから。
昨年暮れのこと。余りに細い身体のユウスケに、そんな身体じゃバドが出来ないぞ… と。
昨春、ダアのところにやって来た時は、か細い声で表情もさえなかった。でもバドが好きだと。
聞くと、肉が食べれない。でもハンバーグなら食べれると。今どき、よくあるパターン(笑)。
3年までには大きくなるだろうとは思ったが、何せ部員6人の零細バド部だから使わざるを得ない(笑)。
で、春までに体重を5kg増やせ。もし増えなかったら殺すぞと(笑)。鬼のようなダアなのだった(笑)。
朝に夕に、ご飯食べたか? 肉を食べたか? 給食は残さず食べれたか? 優しく聞くダア(笑)。
常総学院高での練習帰りには、選手たちと爆弾ハンバーグなるものを食べに行ったりもした。
体調が悪くて練習を休んだマサヒロなどは、ダブルの爆弾をペロッと平らげて、まだ足りない。
肝心のユウスケは、2個目の爆弾に四苦八苦。マサヒロが爆弾処理をする事になったのだった(笑)。

で、ヘルスメーターを体育館に持ち込み体重測定。銭湯通いで慣れた選手たち、ペロッと裸に…(笑)。
いつも一緒にいると余り気が付かないものだが、育ち盛りの選手たちは確実に成長している。
1ダブに期待しているショウタなどは、いつの間にか目線がダアの上。ダアが縮んでるのかも(笑)。
肝心のユウスケだが、5ヶ月で無事5kgの体重増。命拾いだ(笑)。実に月1kgのペースで増えている。
プレーが5kg分迫力が増したかは全く別問題なのだが、ちょっぴり見る目が変わってくる(笑)。
 余談だが、ダアは1晩呑めば1~2kg位すぐ増やせる。で、戻すのに1~2週間以上かかる(笑)。
データを手帳に記録しグラフにすると、見事に右肩上がりの直線が並ぶ。思わぬところで成長を実感。
ところが、皆が同じプラスの傾きの中に、月1kgのマイナスの傾きの選手がいる。ショウタロウだ。
中学校でバドを初めて1年。このところ試合も出来るようになって5kgの体重減。練習してるんだ(笑)。

このまま行くと、来年の夏にショウタロウの体重は30kgに… なる訳ないか(笑)。

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「ループ」
・・・2006.04.15

4月1日付け改訂の「練習法」。「C」「D」を練習の中心に据えて、Cレシーブなる言葉も作った。
長い間ダアは、Aから入る練習法にこだわり、A→C、A→まわし、→ACまわしと発想していた。
「はじき」を多用し、速いラリーに活路を求める… 時間が足りないが故の即効性追求の練習法。
 予断だが、この戦法、もしラリーポイント制に移行すれば大いに威力を発揮するかなとも思う。
 勿論、今はそんな事をとやかく言っている余裕は無い。それしか選択肢が無いのだから(笑)。
ただ、選手の戦略的な成長過程を考えると、練習はやはり原理的なAから入るのが本筋だろう。

何とも面白いもので、観点を変えると今までと違ったものが見えてくる。それが「ループ」と言う訳。
Aは、クリアー・ドロップ・ヘアピン・ロブを使って、相手を立体的に4隅に動かす戦法。
Cは、クリアー・ロブを使わず、低い平面的な素早い送球で相手を4隅に押し付けようと言うもの。
AからCに入り、CからAに戻り… の発想時は、Cを見せておいてロブを打つ(Aに戻る)だった。
ロブを上げれば相手がスマッシュを打って来るが、相手をバックコートに追いやるのが狙いだ。
Cからの発想では、ロブを上げるのでは無く、頭上を通り越して低いところで打たせる… になる。
練習中の事。上手く頭上を抜く事が出来た選手たちが「ルーープ!」などと口にしている(笑)。
概念は今までもあったのだが、キーワード化により選手たちの意識が深まったと言うことだろう。

で、急遽、練習法の【7】ストローク(まとめ)の2、 1番打法、4番打法にループを追加した。
嬉しいことに、速攻でYさんから書き込みを頂いた。
無断転載のお詫びはGWにじっくりと(笑)。
 プッシュとダブの違いはおぼろげながらあるのですが。ロヴとループの違いが?????
 間違いを覚悟で、ロヴの軌道の違いを指しているのではないでしょうか!!!
 ○か×か。どうでしょう
ダアの書き込み。Yさん、○です。Cで速い攻撃をしているときに、ロブを上げてスマッシュを
打たせるのではなく、相手の頭上をループ状に抜くコースに打つことをループと名付けたのです。
少なくともスマッシュは打たれません。

「C」と「D」を多様する戦法… 理論武装は済んだ。さてさて、夏には笑えるのでしょうか(笑)。

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「大同小異」
・・・2006.04.13

4月1日付けで「練習法」を改訂した。例年、9月には新チームの指標と言った意味合いで改定する。
他にも、新しい考えが浮かんだ時などにも改定するのだが、今回のは、ちと意味合いが違う(笑)。
時間ばかりが無為に過ぎ去り、夏の徳島を展望すると、思うに任せているとは言えないチーム作り。
もうすぐ新1年生がやってくると言う3月になった頃、ダアは悩みに悩んでいたのだった(笑)。
まとまった練習をする為に我々に残された日々は、春休みとゴールデンウィークしか無い。
その2度のチャンスが過ぎ去ると、修学旅行があって、そして仕上げ練習の時期に入ってしまう。
ここは一つ、決め打ちと行こうじゃないか。あれこれ悩んでも精神的に追い込まれるだけだ(笑)。
信じて、夏まで邁進して、それで結果が出なかったら… 力が及ばなかったと諦めよう(笑)。

で、決め打ちのキーワードは、「はじき」。これ自体は、特に新しい考え方では無い。
「はじき」を多用し、速いラリーに持ち込み、相手のもどりの遅さを衝く… 単純明快な戦法(笑)。
シングルスの戦法にも「C」と「D」を採用したのだが、これはダア的には新しい発想だ。
想定外の、高い熟練度を持つテクニシャンとの対戦だったら… その時は玉砕すればいい(笑)。
あれこれ思い悩むよりも、ここはこれで行こうじゃないか(笑)。少しだけ精神が安定したのだった(笑)。
で、最近の練習は「C」と「D」が中心。単純化した分、新1年生もレギュラー争いに加わり得る。
もっとも、現状の選手たち、ダアの繰り出す「はじき」に対応し切れないから、道は険しいかも(笑)。

大同小異なるもダア的こだわりの練習法更新。と、更新版を掲載したところ書き込みを頂いた。
 ダアさん、こんにちは。春休みに勉強のためお邪魔しようと考えていましたが、異動などがあり
 忙しくて行けそうにないです。残念です。ところで、練習法のニューバージョン拝見しました。
 大同小異ならぬ、大同大異に感じました。やはり、目の前の選手に合わせて変えるからでしょう
 か、Cに関することが増えましたね。どういう「意図」なのか、考えを聞かせていただけたら幸
 いです。お会いして聞くのが、手っ取り早いのですが・・・。(実際お会いしたときは緊張して聞
 きたいことの数分の一くらいしか聞けませんでした(笑))。
こんな書き込みは嬉しいものだ。無断転載のお詫びに、丁寧に説明させて頂きますよ。Nさん(笑)。

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「初恋」
・・・2006.04.11

♪ 砂山の砂に 砂に腹ばい 初恋のいたみを 遠くおもい出ずる日

流行歌や、最近ハマッてみたお座敷ソングや、演歌でもない。歌曲と言った趣の美しいメロディー。
気分転換の店で、居合わせた客が歌ったこの歌。何だか懐かしいような、切ない響きに心惹かれた。
となると、お決まりの「歌いたい病」発症(笑)。で、WABで情報収集。ダアも進化したものだ(笑)。
何と石川啄木の歌ではないか。「一握の砂」第一章「我を愛する歌」第六首が原詩になっている。
 ダアも多感だった17、8歳の頃は、光太郎やら啄木やらを好んで読んでいたものだ。
 古本屋で文庫本を買い漁ったりして、部屋の梁に板だけの棚に並べていた。大昔のこと(笑)。
作曲は、越谷達之助なる人物。昭和13年に発表された歌曲集「啄木に寄せて歌える」全15曲の1曲。
ポップス・フォーク派だったダアは覚えが無いが、この曲はきっと、どこかで耳にしたことがある筈だ。
で、練習前の夕方、近くの文教堂へ。叙情歌集に収録されていたが、他の収録曲がつまらない(笑)。
しからばCDを探ってみるかとクラッシック曲のコーナーへ。この知恵は新垣の時に学んだもの(笑)。
カウンターテナーの米良美一のアルバムに収録されていたが、購入するまでの魅力は感じない(笑)。
練習時間になったので切り上げ、体育館へ。すなやーまのすなに… 声を張り上げるダアがいた(笑)。

練習が終わって夜、再びWAB検索。とあるテノール歌手のサイトから音源をゲット。ラッキー(笑)。
http://homepage2.nifty.com/amida/sunayama.html 新垣の「白百合の…」と同じ、苦手なクラッシック唱法。
近いうちにレパートリーに加わる予定だが、今回は裏声バージョンで行こうかな(笑)。
「アメージング・グレイス」と「アンチェインド・メロディー」は、どうなってるんだ?
まあそれは、そのうちにね。 自問自答するダアがいる(笑)。

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「歓びを歌にのせて(2)」
・・・2006.02.28

明るくなった館内を感動止まずと言った面持ちで出口に向かうダアの顔に視線を向ける人、多数。
年配のカップルがちらほら、あとは女性同士のグループが大多数の館内。ダアは確かに異質(笑)。
男1人は他に居ないし、ましてやダアの風貌(笑)。でも、見てくれと中身は合致しないんだよ(笑)。
ロビーでは感動したそのシーンが流れている。どうやらDVDの宣伝らしい。チラッと購入を思う(笑)。
でも止めた。近くの映画館に来た時に必ず観ようと決めたのだった。もしかしたら何度でも。

家に帰って再びインターネットで検索してみた。今回は上映館以外もいろいろチェックしてみる。
やはり素晴らしい原作がある様で「男たちの大和」に優先だ(笑)。サウンドトラックのCDもある。
CDの曲紹介に、出演メンバーによる「アメージング・グレイス」とある。チラッと買おうかなと(笑)。
最近は「日本のうた」の影響で古い歌をレパートリーにしようとしているが、その前の候補がこれ。
「アンチェインド・メロディー」と共に、ダアのちょっと気取った持ち歌になる筈が、未完のまま(笑)。
映画のメインの挿入歌はとても素敵なのだが、ダアはいい歌は自分で歌いたくなる性分だ笑)。
その意味ではスタンダードナンバーとしてコーラスの練習にフレーズが流れたこの曲に惹かれた。
歌いたくてかつて購入したCDは天使の歌声とかのソプラノ歌手。ダアと隔たりがあり過ぎ(笑)。
でも、曲を覚える為だけだったら新たにCDを購入しなくてもいいじゃないか… とも思う(笑)。
とまれ、 「歓びを歌にのせて」を未だに冷静に評論できないダアなのではあります(笑)。

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「歓びを歌にのせて」
・・・2006.02.26

新聞の批評欄でチラッと読んで興味を持ったこの映画。でも上映館に行き当たらない。
インターネットで検索してみると、「感動」の文字がそこかしこに躍り、何やら芳しい記事ばかり。
ロードショウで全国を巡回している最中のようだが、こうなると益々恋しくなってしまう(笑)。
渋谷で上映しているようだが、栃木や福島でも上映している。気分転換に旅にでも出るか…
折りしも選手たちは試験休み。上映館の情報だけを仕入れてフラリと家を出たのだった。
頭の片隅には、多感だった少年時代にダアが心動かされた「次郎物語(下村湖人著)」の一節が。
「無計画の計画」。悪く言えば「行き当たりばったり」。いやここは「無計画の計画」なのだ(笑)。

「歓びを歌にのせて」は素晴らしかった。その為に福島まで行った大袈裟が、何とも相応しい。
だが、ダアは「歓びを歌にのせて」の素晴らしさを書くことが出来ない。言わば放心状態なのだ。
それでも一つだけ書いておこう。国際コンクールに出演することになったダニエルの聖歌隊。
ステージに揃ったメンバー。だが心臓発作を起こしたダニエルはトイレで倒れ、こめかみに受傷。
指揮者が現れない不安、ざわめく会場。すると、メンバーの青年が音合わせの音を発する。
知恵遅れのこの青年、ダニエルたちの歌の練習を見てメンバーに入りたいと言って来た。
争いごとがあると失禁したりする心優しい青年だ。拒絶するメンバーを制したのはダニエルだった。
パニック寸前の会場に、青年が思わず発した音。やがて… 次々と呼応するメンバーたち。
その音がモニターを通して倒れたダニエルに届く。それと知ったダニエルに微笑が浮かぶ。
思わぬ展開に観客席の1人が立ち上がり呼応する。そしてまた1人… 総立ちとなった会場…
会場を覆いつくす心のハーモニー。だが、ダニエルは再び立ち上がることは無かった…
コンクールで大喝采を受けるコーラスを期待していたダアはその時、激しく感動していた。
カラオケ狂いに思われがちだが、ダアは音楽の素晴らしさを少しは知っている積もりだ(笑)。
その素晴らしさをここまで表現した映画は初めて見た。エンドロールに立ち上がる観客は居ない。
明るくなった館内に若い女性の声。「あの後、どうなったのかしら…」。ダアも同感(笑)。
「男たちの大和」では偉そうに批評したダアが、今でも完全に映画製作者の掌の中にいる(笑)。

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「大屋商店(2)」
・・・2006.02.16 

新聞記事をネタの、埼玉栄高O監督との電話。「たまには来てくださいよ。」にチラッとその気に(笑)。
久しぶりの晩酌、呑んだ缶チューハイが中途半端だったのか、昨夜は何だか眠りが浅かった。
浅い眠りの中で、チラッと思ったその気を恥じている(笑)。相手はインターハイチャンピオンだぜ…
ダアのチームはまだ満足に試合が出来ないじゃないか… 明け方にはすっかり反省モードに(笑)。
それで反省しないのがダアの凄いところ…
自分で言うか(笑)。で、今度の日曜日に行くことを決めた。
ダアは半分本気で高校生に勝たなきゃと思っている(笑)。1ゲームでも取れば勝ちなのだ(笑)。
だから、埼玉栄高に行くのは夏の大会前。相手も大会前の大切な時期なのに受け入れてくれる。
今年のダアのチーム、それも2月のこの時期。新聞記事が無ければ絶対に有り得ないことだ。
刺激を受けるための見学と言うことで… ダアの中で無理な正当化。新しいシチュエーションだ(笑)。
新聞記事の切抜きを渡すというのも、重要な用件ではないか… こちらはちと苦しいかも(笑)。
早いほど選抜に間があるし、早ければまだ訓練前との言い訳もつくし(笑)、で、速攻3日後に。
丁度その日、帯広のO高校も来るとかで、帯広で会った闘将I澤さんとの再会も楽しみの一つだ。

でも、ダア的にはやはり大屋商店に魅力を感じるかも… 駄菓子って響きが懐かしいんだよね(笑)。

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「大屋商店」
・・・2006.02.15

仕事で変に疲れ、練習も無い水曜日。たまには呑むか… 晩酌は止めたダアでもそんな日がある。
早々と風呂にも入り、ワインの残りがあった筈… でも勘違いだった(笑)。で、缶チューハイを(笑)。
晩酌を止めたダアなのに、何故か冷蔵庫に缶チューハイが冷えている。その訳は書けません(笑)。
2本も空ければそれで満足。安いもんだ(笑)。テレビのトリノオリンピックを聞きながら、夕刊を…
ふと目に付いた囲い記事。「問屋続けるよ」のタイトル。仕事人252 駄菓子③の文字が目に入る。

 終戦後、東京の各地にできたヤミ市のうち、国鉄日暮里駅前には自然と駄菓子問屋が集まったと
 いう。最盛期には120軒を超えたが、04年に駅前の再開発で問屋街が取り壊された時点では、
 10軒を切っていた。取り壊しを期に多くがやめ、残る3軒が近くの尾久橋通り沿いの仮店舗で営業
 を続けている。「大屋商店」は大屋清さん(66)と律子さん(64)が42年間やってきた店だ。
 「もうなくなっちゃったと思っている人が多くてね。2人の体が続く限りはがんばるから、ぜひみんな
 買いに来てね」

これは埼玉栄高校監督のOさんの実家だ。日暮里…駄菓子問屋…本人から聞いたことがある。
で、何とも久しぶりに電話を掛けてみる。「へえそうですか。」取材されたことは知らなかった様子。
「たまには来てくださいよ。」「でも、今年は試合出来る状態じゃないんだよ。」「刺激になりますよ。」
「でも、行く時は高校生を破る気で行くから…」バカを言いながらも、チラッとその気になっている。
で、スケジュールなど聞いている(笑)。「選抜がありますが、全然構いませんから…」いい人だ(笑)。
選手たちへの刺激に埼玉栄高校もいいけど、ダア的には「大屋商店」の方が、より魅力的かも(笑)。

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「白百合の花が咲く頃(3)」
・・・2006.02.14

仕事仲間とカラオケへ行った。居酒屋でワイワイやってから、通りの向かいのカラオケハウスへ。
カラオケハウスなら普通のことなのかも知れないが、「白百合の花が咲く頃」が歌える(笑)。
ダアがいつも歌うのはスナック。そもそも新垣勉の曲がほとんど入っていない。好きな曲なのに(笑)。
前回、同じメンバーで行った時は舞い上がって、歌い初めと締めの2回も歌ってしまった(笑)。
CDを聞きながら練習した時は、高音部で声を張り上げるか裏声を使うかの、2通りを考えていた。
前回の1回目は張り上げバージョン。2回目は裏声バージョンを試す積りが、張り上げバージョンに…
ダアが我が侭なのかメンバーが寛大なのか、歌える嬉しさについ気合が入り、腹の底から(笑)。
で、今回こそは裏声を試そうと席に着くなり、ピッポッパ。でも、結局張り上げバージョンに(笑)。
どうやら張り上げバージョンが正解のよう(笑)。いつかしみじみと裏声バージョンもやろう(笑)。
亡きMちゃんを偲んで、あの店がいい。いつになったらラインナップされるか分からないけど(笑)。

メンバーのY君・26歳は好青年。今風の歌が多いが、ダアとレパートリーが重なったりもする(笑)。
そのY君はもうすぐ退職。今は契約社員なのだが、正社員での勤め先が見つかったのだ。
女性2人はパート社員。パートタイムなのに勤務はフルタイム。待遇がパートってことみたい。
そしてダアはもうすぐやってくるその日に向けてクールダウン中。まさに縮図そのものの職場(笑)。
何だか気の合う4人組。これで最後かも知れないと思うと、どこか寂しさが漂うのだった(笑)。

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「取材」・・・2006.02.10

ダアが取材を受けた。めったに無いことだ(笑)。記者はナオトとトモヒデ、小学3年生(笑)。
町内の名人に挑戦するとか言う学校の授業。「バドミントンで名人にちょう戦」が彼らのテーマ。
ある日曜日、記者さんが来た。名人などと呼ばれると「私がですかあ…」などと照れてしまう(笑)。
思うように進まない練習にイライラしていた時だったので、ちょっぴり緊張の挨拶に心がなごむ。
そして昨日、大きな文字の手書きの礼状と共にレポートが届けられた。で、転記してみる。

○ ナオトの手紙
 バドミントンのしつもんの答えを教えてくれてありがとうございました。ほかにバドミントンの練習
 に、つきあってくれてありがとうございました。またのきかいにそっちに行ったらバドミントンの練
 習をしてください。
○ トモヒデの手紙
 こんかいはバトミントンのわざをおしえてくれてありがとうございました。うちかえしかたもわかっ
 たのでこんどまた、ぼくと石つかさんがどのくらい上ずになったか またバトミントンをやってくだ
 さい。よろしくおねがいします。 

○ レポート
 しつもん1  どうすればスマッシュをうちかえすことができるんですか
    答え  早いからさいしょに動いてラケットに当てる
 しつもん2  名人はバドミントンをいつから始めたんですか
    答え  16才
 しつもん3  どうすればスマッシュをもっと早くすることができるんですか
    答え   ごはんをいっぱい食べて体を大きくする
 しつもん4  名人が名人だと思う人はだれですか 
    答え   うぬぼれないでいつもべんきょうしている人
 感想      名人はバドミントンをはじめてから40年もやっているなんてすごいです

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「鍵がない」
・・・2006.02.08

この2日テーマにしているスライダー打法の練習を止め、ゲーム練習に移る。昨夜のA小でのこと。
開始から終了まで2時間の練習。大したことは出来ないが先週末のJ中との練習で見つけた手がかり。
親指スライダー、小指スライダー。面の全く違うそれを使いこなすことが出来れば、ミスが減る… 
観点を変えると、それまで見えなかった部分が見えてくる。向上への糸口が幾つも見えてくる。
筋肉痛と仲良しの練習、同じくwhithラケットの練習。その延長上に位置付けられる今回のスライダー。
ブーメラン打法などと、懐かしい言葉まで持ち出して熱血指導(笑)。で、いつもの怒鳴りまくり(笑)
易しい内容だと使いこなせるが、ゲーム練習になるとミスが出る。ここはひとつ、我慢我慢(笑)。

短い練習時間に目一杯詰め込むダア。ダアの思いを少しは読めるようになった選手たちが応える。
残り30分を切ったところで解き放ち、自由な練習に。詰め込みだけで終わらせないダアの配慮(笑)。
フーと息を吐くダアの脳裏に何だかやばい思いが… そう言えば体育館の鍵が無いぞ(笑)。
学校開放で利用している小学校の体育館。毎月、日誌(whith鍵)持参で更新の手続きが必要。
マサヒロ経由で母に手渡し、役場へ行くことをお願いしてある。それが今、手元に無い。
「日誌は?」ダアの問いかけに、キャリーバッグを覗くマサヒロ。「多分、自分の部屋にあると…」
母親に電話をし、捜して貰ったが見当たらない。「会費と共に、バッグに入れておいた…」と母。
週末にダアに渡すのを忘れ、そのまま学校に持って行き、盗まれた。嫌な情景が脳裏に浮かぶ。
以前マサヒロはその被害にあっている。そこそこの機嫌が一気に暗転。何だかやるせない気分に。
結局、他の団体から借りた鍵を届けて貰ったりの大騒動で、取りあえず体育館を閉める事は出来た。
で、その夜マサヒロから電話。「家にありました…」 最悪の事態でなくて何だかホッとする。
「バッグから出したと思う…」そう言っていたマサヒロ。自信を持って言えたら良かったのに(笑)。
バッグに入れておくと、学校で盗まれるかも…  経験がそんな行動をさせたのだろう。
詰問するダアや、鍵を届けに駆けつけた母親の顔を見てパニックに陥ったのかも知れない。
もっとも、その時ダアも日誌が自宅に無いか電話で確認したのだから偉そうには言えない(笑)。

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「もはや2月に」
・・・2006.01.31

年が明け、必死の思いで練習させた1月も今日で終わり。もう2月か… さすがに焦りを感じる(笑)。
ダブルスの練習が機能せず「こいつら一体なんなの?」絶望感さえ抱いたのが、つい半月前。
スマッシュが打てない、レシーブが出来ない、フットワークでクラッシュする… 信じ難い光景(笑)。
諦めに近い心境の中で閃いた練習方針。愚直に繰り返すダア。選手たちは筋肉痛と仲良しに(笑)。
これはスキンシップなのだ。言い訳しながら、半ば脅かしで選手たちを励まし続けたダア(笑)。
昨日の練習。何と、ダブルスらしくなっている。ラリーが続いているではないか。奇跡だ(笑)。

パートナーは卒業してしまうが、タクマは昨年夏の関東ダブルスチャンプ。2年生チームのエースだ。
残る2年生2人(マサヒロとイッタク)が力をつけてくれれば、徳島もあながち夢では無くなる。
ところが1年生(ショウタとユウスケ)が入った場合は形になるのだが、この2人が入ると何だか変(笑)。
何とかラリーは続くようになったのだが、戦略的な匂いがしてこない。新たな大問題の発見(笑)。
例えばスマッシュに対するワンツーリターン。言ってみればダアの練習の初歩の初歩。
だがワンツーが出来ないと叱れば、それしか頭に無い。しかも繰り出すワンツーが殆ど効果が無い。
一方の1年生は、ワンツーを言っても、場面場面でスリーを打ったりする。そしてそれが正しい(笑)。
送り込むショットの効果を知っている… 簡単に言えばそういう事。そしてそれが大問題の中身(笑)。
ダアの練習は基礎を重視する。そしてそれを使いこなすのは選手の裁量と考える。
ダア自身の生まれ持ち合わせた性格なのだろうか、勝ちパターンの強制は性に合わない。
中学生とバドを始めた頃は、だから教え方が下手だった。選手が使いこなせると思っていた。
戦術的な感性の訓練が必要だと気付くのに随分と時間を要した。それが今で言うゲーム練習。
フットワーク練習とストローク練習と、合わせて練習すべき3要素となる。

新たな大問題? どこが新たなの… 確かに目の前に繰り広げられた光景は新たでは無い。
残り少ない時間で何をするかが新たな大問題なのだ。手掛かりはTOPページ「思うこと」にある。

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「男たちの大和」
・・・2006.01.22

先日、何だか映画が観たくなって「シネプレックスつくば」へ行った。何でも8つのシアターがあるとか。
上野で観れなかった「歓びを歌にのせて」をやっているかも… 期待は見事に裏切られた(笑)。
で、新聞の論評にあった「博士の愛した数式」のポスターに目が行く。近づくと… 近日公開(笑)。
迷った挙句、「男たちの大和」でも観てみようかと。TVで宣伝されてて、胡散臭さを感じてたけど(笑)。
時計を見ると開演時間を過ぎていた。まだ予告編をやっているようで、チケットを買う事が出来た。
館内はそこそこの入り。評判がいいのか、踊らされているのか(ダアもその一人)不明だけど(笑)。
涙腺のゆるいダアは、時たま頬を濡らしたりしたが、かと言って作品に感動した訳ではなかった。
ダアの中に積み重ねられた幾つもの物語とリンクした結果の、言わば「思い出し涙」なのだ。
役者の熱演は伝わってくるのだが、どこかで見聞きした定番の積み重ね。作品のテーマが判らない。
知らない世代に、そんな時代があったことを教える教本的な意味合いはあるのかも知れないが…
だが、それとて不満あり。何かさらっとしていて、聞きかじりを映画にしたような軽さを感じてしまう。
生活臭が感じられず、戦場の悲惨さや、その時代がきちんと描かれていないように思えてしまう。
ダアが本当にそれらのことを知っているのかと言えば「否」。 偉そうに言うなと怒られそう(笑)。
とまれ、感動巨編と言った趣はなく、豪華キャストによる大衆受けを狙った娯楽大作。言い過ぎかも。

大海原を勇壮に進む大和… 艦上の旭日旗が(千切れんばかりの筈なのに)そよ風に揺れている…
母と兵士の別れに降りしきる雪… (ボタン雪なのに)髪や肩や背景に全く降り積もっていない…
他人と視点が違うと思われるダアは、そんな些細なことなども気になって仕方なかったのだった(笑)。
原作は、撃沈された大和から生還し、生き永らえた数少ない生存者への取材を通した作品のようだ。
勝手な感想を持ってしまったダア。原作もきちんと読まねば「大和の男たち」に申し訳ない気がした。

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「練習したい」
・・・2006.01.18

懇意にさせて頂いている栃木のKさんから、主催されている大会参加へ熱心なお誘いがあった。
選手たちに伝えると、異口同音に「試合に出るより、練習したい…」。で、お詫びのメールを。
毎年誘って頂いているのだが、この6年間で2度伺っただけ。あとは選手たちが色好い返事をしない。
かつてダアも「阿見オープン」なる大会を開催していた事があり、主催者の立場は理解している積り。
で、極力参加させたいとは思っているのだが、チームの実情がそれを許さないと言ったところ。
最近では各地のオープン大会なども御無沙汰。強化合宿などの誘いにも応える事が出来ない。
お祭り騒ぎの好きなダアとしては、痛し痒しと言ったところ。余裕のあるチーム作りは夢のまた夢(笑)。
 例外は、新チームが始まってすぐ(言わば新年)の全日本ジュニアと、新年そうそうの関東オープン。
 どちらも正月気分の参加。だが勝つ程の練習はしていないし、すぐに飽きて「帰りたい」を連発(笑)。
今年のチームは未だに満足なゲーム練習が出来ない。4人居なければならないダブルスは悲惨。
スマッシュが打てない、レシーブが出来ない。ひと月前と比べて雲泥の差とは言ってもそのレベル。
どうしようもない閉塞感に打ちひしがれていても「徳島…」と、うわ言の様に繰り返すダア(笑)。
選手たちの「良くない点」も「悪い点」も、重たく理解した上で少しずつ頭が回転してくる(笑)。
で、今年のチームの練習方針が具体的なイメージとして閃いた。先週末の練習でのこと。
何としても「掴む藁」を見つけなければ精神的破綻を招きかねない… が本当のところかも(笑)。
こうと決めてしまえば迷いが無くなる。もっとも迷う程のレベルだったら嬉しかったんだけど(笑)。

3年生のチームは、ダアの転勤騒動や(それに伴う)体調不良で、仕上げてやる事が出来なかった。
今年のチームは、やるべきことが余りに多すぎて、仕上げてやるには時間が足りない(笑)。
閃いた具体的な練習方針は、よく言えば職人芸的なダア的手法(自分で言うか…笑)に比し普遍的。
ある意味とてもストレートで分かりやすい。その中にダア的観点を組み込めば鬼に金棒。かな?(笑)。
そして、幼すぎる身体と心とバドの成長を待つことになる。首尾よく行けば徳島は見えてくる(笑)。

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「青島」
・・・2006.01.13

年末に急遽WEBから申し込んだ格安ツアー。往復のフライトがビジネスクラスでホテルは五つ星。
フンフン頷くだけのダアに行き先はインプットされていない。確か料理で有名な所だった様な(笑)。
スケジュールを空けて置けばそれで事足りる「善光寺参り」スタイル。言い過ぎかな(笑)。
でも正直、選手たちの事で頭が一杯。年末の練習で消耗し「紅白」も見ないでバタンキュー(笑)。
明けて元旦。暗いうちに起き出し、成田空港へ。選手たちへ課題を出して、ダアは束の間の休息。
空港は海外へ出掛ける人々で一杯だった。出国審査で並んでいると、大慌ての親父が1人…
母親と娘がさっさと通過。取り残された親父のパスポートは母親のバッグの中。悲しい図だった(笑)。
Club ANAのゴージャス旅行。外国語が飛び交うラウンジ。ソファーに身を沈めゆったりと待機。
搭乗口に向かうとQINGDAOの表示… どうやら青島(チンタオ)行きの飛行機に乗るらしい(笑)。
搭乗を待つ間、ダアはヒューマンウォッチング。観光モードに入ったダアは飽きる事を知らない。
視線を外に移すと、作業員がコンクリに正座している。何かの目印らしいが詳細は見届けられず。
3時間強のフライト。座席に組み込まれたFPDを引っ張り出し、映画など鑑賞してみることに。
選んだのは藤沢周平・原作の「蝉しぐれ」。同じ作者の「たそがれ清兵衛」に心惹かれた事がある。
何処でロケしたのだろう、繰広がる風景が何とも美しい。小さな画面で見るのではもったいない。
ヘッドホンの音声が聞き取り難く、つい字幕スーパーに視線が行く。英語だったけど(笑)。
例えば、父上がfatherで母上がmotherと言った具合。一寸興醒め。長文は「?」だったけど(笑)。
映画に惹き込まれたダアは、エンドロールも最後までしっかりと。良い作品に対する礼儀だ(笑)。
トイレを我慢してエンドマークを待っていたら、何とシートベルト着用のサインが点灯するではないか。
あわてて席を立つとキャビンアテンダントが、我慢して席に戻れと。しばらくして安定飛行。セーフ(笑)。

青島空港に到着、熟年3組6人のツアー。先ずはビール工場の見学。1903年創業、100年以上前だ。
今回の目的地は、料理で有名な地ではなく、ビールで有名な地だったと言う訳。ボケ過ぎかな(笑)。
試飲しながら、千葉に遠征した折に青島ビールを呑んだことを思い出す。随分と昔、O先生との事だ。
因みに、青島ではどこへ行ってもチンタオビール。緑のラベルで、苦味が少なくて呑み口が軽い。
2008年北京オリンピックの一部競技を実施するとかで、青島は建設ラッシュ。活気に溢れていた。
2年前に訪れた上海では道路に溢れる自転車に驚いたが、青島では自転車は殆ど見られなかった。
坂道が多いからの様だが、その分、海辺に迫る丘陵地帯と言うことで、美しい景観を呈すことになる。
新年で、多くの新婚カップルが記念撮影をしていた。中国茶の実演販売でダアはジャスミン茶を購入。
もったいないからと夕食を完食。すると、ガイドのヒョウさん「中国では、皿に残すのが習慣」だと。
「食べきれない程、頂きました。」との意味だとか。最も、次の食事からは本気で残したけど(笑)。
ホテルの朝食はバイキング。白菜を炒めただけでも旨い。太いニンジンの7cm輪切りにはびっくり。
ホテルの従業員が若い。エレベーターのボタンを押してくれる若者がいて、これが凛々しい好青年。
マッサージに行けば、これまた若い従業員が笑顔で迎えてくれる。異性が施術するのが中国風。

名所旧跡を巡り、美味しい物を食べて、街中のスーパーマーケットに潜り込んで… 観光客を演じた。
だが移動する車窓からの風景が、最も強烈に印象に残っている。夏には海水浴客で賑わう青島。
ダアが訪れたのは1月1日から4日。なのに、ごくごく普通に海水浴している人々がいたのだ。
氷点下の日もあったのに、それも全くお構いなし。  うーん恐るべし中国(笑)。

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「徳島へスタート(2)」
・・・2006.01.11

正月は1日から3泊4日の旅行に出かけた。昨年は浅草辺りをぶらぶらしたから、2年ぶりの旅行だ。
例年3日から練習を始めるのだが、体育館の都合で今年は4日からとした。だがダアは7日まで不在。
年始の7日間がもう一つのポイントだった。正月休みをどう過ごすか、選手たちだけで何が出来るか…
図らずも大晦日に思わぬ動機付けができた。トレーニングとスマッシュをテーマに課して… 除夜の鐘。
成田帰着の4日夕方、留守を預けたマサヒロに電話。話し振りからは、しっかり練習出来た様子。
タクマが抜ける明日からの練習を託し、成田エキスプレスで上野へ。都内1泊、当然カラオケあり(笑)。

5日からは甲府で関東オープン。ダアの選手はタクマ1人だけ。チームの現状を如実に物語っている。
大会は例によって、ダアの「帰りたい病」が発症(笑)。時期もあるのだろうが、見るべきものがない。
タクマは熊本の選手に負けたが、埼玉、東京、群馬、神奈川、山梨、福井(2度対戦)の選手に勝利。
茨城県チームは、予選リーグ3位、順位リーグで結局5位に。まあ、定位置と言ったところだろう。

8日になって8日ぶりに会うことが出来た選手たち。何だか一回り大きく見えてしまうから不思議(笑)。
9日は県1年生大会。関東オープンに出場したJ中の1年生2名は仲間にチャンスを譲って不出場。
なのにダアのチーム2番手のショウタは3位止まり。徳島、本当に大丈夫なんでしょうか(笑)。
でも、新人戦で初戦敗退を喫した相手に2ゲーム目ラブで雪辱。そうさ、これが阿見の底力(笑)。
残った2年生とみっちり練習。結構ラリーが繋がる様になっている。ひと月前とは雲泥の差。
年も改まり、少しずつチームが動く気配が出てきた。やっと練習が出来る様になったことだし…

夏までに間に合うか?それは問題として残るけど(笑)。信じましょうよ信じましょう(笑)。

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「徳島へスタート」
・・・2006.01.10

2006年の新学期は当地では珍しい雪景色で始まった。真新しい雪に徳島全中へのスタートを思う。
そうは言っても、豪雪に苦しむ地方から見たら申し訳ない位の積雪量。午後には消えてしまった。
冬休み前、休み中にそこそこの手応えが無ければ、2年生のチームはダメだろう。そう思っていた。
この冬休みの18日間で、やっとの事で徳島へ向けたスタートが切れた… そんな風に思える。

2学期終業の22日。選手たちの不出来にイラつくダアは、取材に訪れたバドマガ記者に無愛想だった。
取材を受けて高揚する3年生の顔にさえイラだっていた。過去の事だし、ましてや優勝した訳でもない。
岐阜全中では確かに悔しい思いをしたが、既に3年生のチームから心が離れていた証かも知れない。
冬休み。年末の9日間が一つのポイントだった。何としても練習が動き出すきっかけが欲しかった。
兎に角、動きながらのストロークで空振りを無くさせたかった。ゲーム練習が成り立たないのだ。
コート内ですぐにクラッシュ(動きに耐え切れず体勢を崩してしまうこと)してしまう選手たち…
フットワークと、ステップ、ダッシュのトレーニング系を集中的に行った。ふと、そこに糸口を感じたのだ。
窮すれば通じる。励まし、脅かし(笑)、笑わせて… それが糸口だった。そんなところに糸口があった。
クラッシュが無くなり、ラリーが続くようになった。練習が出来る様になれば、それを高めて行けばいい。
 折りしも、練習に訪れてくれた千葉・佐原高、北海道・帯広農高の存在も、良い刺激になった。
 ともすれば篭りがちなダアの心を外に向けてくれたし、選手たちの良い練習相手となって貰えた。
 佐原高とは初対面。顧問のI藤先生が情熱家。フットワーク練習、少しは役に立ったのだろうか。
 帯広農高は、2月の帯広行きで覚えた戸惑いが笑い話に成る程、軽快なフットワークだった。
 ただ、その事が決して勝利に直結していないことを重ねて強調する。目指す資格を持てただけ…
 苫小牧-大洗便が取れず仙台-阿見-八戸と陸路にて走破したY澤先生。大変でした(笑)。
 OBの大学生たち。帯広農高の為にと来て貰ったが、相手をして貰った選手たちに何かが残った。
ともあれ、ゲーム練習が出来る気配が見えてきたのは大きい。レベルは前項にある通りだが(笑)。

太ももを叩きながらダッシュをこなしている選手たち。もっと早く気付くべきだったと自責する。

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「徳島へ行く」
・・・2006.01.01

新しい年を迎えた。2006年はダアにとって大きな節目の年なのだが、叶えたい願いがある。
昨年途切れさせてしまった団体での全国大会出場。節目の年に実現させたい大きな願いだ。
道は険しい。大晦日までやった昨年の練習、トップダブルスを期待するペアーの相手をしてみた。
「5から」と名付けた練習。未だ時期が早いとは思ったが徳島への期待を込めて試してみたのだ。
「5から」始め、ラリーで選手が勝つと減って行き、ダアが勝つと増えて行く。「ゼロ」になったら終了。
左半面に位置するダアに向けて全面からアタックし、「ゼロ」になったら右半面で繰り返す。
例年、夏の大会近くになると瞬く間に「ゼロ」になってしまい、仕方なく2セット繰り返したりする。
ところが、未だ時期が早いとは言え、散々の出来。ちょっと回してやるだけでノータッチを繰り返す。
一生懸命なのだろう、シャトルを拾う間もダッシュ状態。ハーハーと激しく息を繰り返している。
「犬じゃないんだから、呼吸を整えながらやれ!」ムッとしたダアは怒鳴りつける。で、犬を卒業(笑)。
それだけでも様子が変わってくる。こんなことから始めなければならないなんて… しばし溜息状態。
今度は、何度もネットミスを繰り返す。「ゼロ」どころか、瞬く間に「40」「50」… で、カウントは中止。
軽く回しているだけなのに打ち切れない。ラケットの扱いが出来ないので打点が定まらないのだ。
「やってられないよ!」ダアはコートを後にする。自分でも不甲斐ないのか立ち尽くし、涙している。
「練習しないのなら帰れよ」ダアの言葉に動き出す。さすがにこの日は帰り支度はしなかった(笑)。
「何をする気だ?」「スマッシュの練習をします…」 ならばと練習のやり方・留意点を示す。
今年は3日まで練習を休む。4日から7日はダアが不在で選手たちだけの練習になる。
意図した訳ではないのだが、思わぬことでダア不在時の選手たちへの動機付けが出来た。

「徳島へ行く」選手たちは簡単に言う。練習で涙する選手たちを見ているとダアもその気に…(笑)。

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「日本のうた」
・・・2005.12.23

捜していた「ヤットン節」の収録されている本は、何と「日本のうた・第8集(補遺版)」だった。
昭和26年とあるから、本来は「トンコ節」昭和24年と同じ第3集に掲載されるべきなのに。
歌は共に久保幸江。Wab検索であれだけ引用され、愛されている曲なのに… 編集者のバカ(笑)。
第7集までで一旦終わって、読者からの要望で第8集(補遺)を出したのだろう。選曲が甘いよ(笑)。
で、今度は近所のブックセンターで購入。これで全8冊の内、2、3、8集の3冊を手にした。
でもこれ以上購入する気はない。第1集(明治・大正)はダア的には古すぎて馴染めなかった。
第4集以降(昭和40年以降)は今のダアに繋がり過ぎて手元に置いておこうと思えなかった。
第3集は昭和21年~40年をカバーしていて、ダアが生まれ育った時代そのものなのだ(笑)。
第2集(昭和元年~20年)を手にした時は、衝き動かされるものがあって陳列棚に戻せなかった。
幾つも知っている曲があった。幾つもの軍歌が載っていた。そう言う時代だったと言うことだ。
ダアも子供の頃、軍歌なんぞを口にしたことがある。耳にしたから歌った… それだけの事だろう。
「日本のうた」は、楽譜に添えて発表年と歌い手の名前が記載されている。それがダアを衝き動かした。
戦時中や戦前の知識はある。でもそれは、何だか遠い歴史の彼方のような錯覚さえ覚えていた。
軍歌の楽譜に添えられた発表年… ダアが生まれる少し前に、軍歌が発表される時代があったのだ。
古い映像などで知っている戦争のあった時代は、ダアの生まれ育った時代に続いていたのだ。

歌の話題が続いた(笑)。そろそろバドの話題に戻らなければならないといけないかな… と思う(笑)。
で、昨日のこと。バドマガからダアの選手たちへの取材があった。「かっくんが行く」と言うページ。
かっくんこと佐々木さんがダアの選手たちと試合をすると言う企画。勿論3年生のチームへの取材。
ダアは2年生のチームの相手をしていてイライラ。かっくんへの対応はゼロ状態。失礼しました(笑)。

最後に歌の話題をもう一つ(笑)。一昨日、職場の仲間とカラオケへ行った。ありました新垣が(笑)。
曲は「白百合…」1曲だけだったけど…。ダアはオープニングとラストの2回も歌ってしまいました。
2回とも声を張り上げるバージョン。裏声を使うバージョンは未だ試していませんです(笑)。

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「おこさ節」
・・・2005.12.22

丸善で「日本のうた」の購入を決めるまでに、随分と時間を要した。捜している曲が幾つかあったのだ。
だが、曲名が分からない。覚えているフレーズを頼りに、全ページを繰って1曲1曲確認した(笑)。
第2集・第3集、全611曲。あちこち引っ掛かりながらの作業。冬服に暖房で汗が滲んだ。
結局、捜している曲は未掲載。だが、精神的回帰を志向するダアは2冊を手にレジに向かった。

♪ お前来るかと 一升買って待ってたヨ アラ オコサノサ
♪ あんまり来ないので コラヤノ ヤッコラ 飲んで待ってたヨ
♪ オコサデ オコサデ ホントダネ

「おこさ節」には、Wab検索で巡り会えた。何と秋田民謡。民謡だなんて思いもしなかった(笑)。
検索下手なダアは昭和初期の歌謡曲と思っていたし、片仮名の題名で検索したりで大苦戦した。
楽譜は載っていなかったが、メロディーが流れてくる。記憶と少し違ってたのが御愛嬌(笑)。

♪ お酒呑むな酒呑むなの ご意見なれど ヨイヨイ
♪ 酒呑みゃ酒呑まずに いられるものですか ダガネ
♪ あなたも酒呑みの 身になってみやしゃんせ ヨイヨイ
♪ ちっとやそっとの御意見なんぞで 酒止められましょか
♪ トコねえさん酒持ってこい

「ヤットン節」の検索は、大々苦戦した。歌詞に共感するのだろうか(笑)多数の引用はあった。
しかし、思い込みで書かれているのか、幾つかの示された歌詞は微妙に違っていたりした。
検索エンジンを変えても、どうしてもズバリの歌詞に行き着かない。メロディーも示されていない。
こうなるとトコトンやるのがダアの性分。練習から帰って… 朝起き出して… 検索・検索・検索…
で、ついに「ヤットン節」が収録されている本の存在に行き着いたのだった。バンザ~イ(笑)

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「トンコ節」
・・・2005.12.19

カラオケで「トンコ節」を歌ったことがある。最近のことだ。突然思いついて歌った。
この歌はダアが子供の頃、よく耳にした。状況は全く覚えていないが、繰り返し聞いた気がする。
父親が鼻歌で歌っていたような気がするし、母親だったかも知れない。別だったかも知れない。

♪ あなたのくれた 帯留めの だるまの模様が チョイト気にかかる
♪ さんざ遊んで 転がして あとでアッサリ つぶす気か ネー トンコトンコ

ダアの中には ♪ あとでアッサリ 捨てる気か… とインプットされていたが、難なく歌えた。
この歌に限らないことだが、最近何だか、子供の頃に聴いた古い歌が歌いたくなることがある。
この回帰現象、もしかして、終焉を迎えるダアの深層心理が表れているのかも(笑)。
冗談はともかく、そんな訳で「白百合…(2)」の丸善行きは、その手の歌本探しが目的だった。
子供の頃ダアの家に一冊の歌本があった。アズキ色のハードカバーだったように記憶している。
音楽に興味があったダアは、一つ一つ音符を追いながらその本からいろいろな曲を覚えた。
覚えた「籠の鳥」を母親と掛け合いで歌ったりした事もある。何だかくすぐったかった(笑)。

♪ 会いたさ見たさに 怖さを忘れ 暗い夜道を唯一人
♪ 会いに来たのに なぜ出て会わぬ 僕の呼ぶ声忘れたか
♪ あなたの呼ぶ声 忘れはせぬが 出るに出られぬ籠の鳥
♪ 籠の鳥でも 智恵ある鳥は 人目忍んで会いに来る

選手たちと同じ年頃のダアが、許されぬ恋の歌を母親と掛け合いで… 想像を絶する(笑)。
で、丸善で購入したのは、野ばら社「日本のうた第2集」と「第3集」。昭和元年~40年をカバー。
「トンコ節」の他に、加藤登紀子のアルバムにあった「討匪行」「銀座の雀」など全611曲収録。
「ハチロー」(2005.03.18)で話題にした「もずが枯れ木で」も原詩で収録されていた。
勿論、この中から何曲かがダアのレパートリーに加わる(笑)。

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「白百合の花が咲く頃(2)」
・・・2005.12.17

「味付けゆで卵」で楽しませて貰い降り立った上野。映画でも見ようとかなと思っていた。
目当ては「歓びを歌に乗せて」、新聞の批評欄でチラッと読んだ。確かスウェーデン映画。
心身共に疲れ果て現役を退いた天才指揮者… 静かに余生を送るべく故郷の田舎町に移り住む…
是非にと請われて村の聖歌隊を指導することに… それによって展開される美しい物語。
いかにもダア好みではないか(笑)。でも残念ながら駅前の映画館では上演されていなかった。
で、アメ横を散策し、東京駅前の丸善で本を購入と時間を過ごしてから、とあるスナックへ。
開店直後、他の客が居ない間にダアの新曲「白百合…」と「紅とんぼ」を試そうと言う訳だ。

♪ 君をさがした道 焼けたままの野道 夏も秋も冬も春も 君を待った野道
♪ この島で僕は生まれ 君と出会いそして別れ いつの日か君と同じ星に生まれ変わろう
♪ 一人見上げる空 ニヌファ星のそばで 懐かしい人に囲まれ 輝いている君
♪ 君と歩いた道 風が唄う野道 白い百合の花咲く頃 君と歩いた道

何度か出掛ければ馴染みの店も出来る。この歌は、どうしてもその店で歌いたかった。
 新垣&ちあきのCD2枚を購入した帰りにも寄った。そして従業員のMちゃんの訃報を聞いた。
 くも膜下出血で倒れ、そのまま帰らぬ人に… 突然聞かされたダアは、泣いた。
 4年位前に脱サラして店に入った頃から知っていた… いつもニコニコ相手をしてくれた…
でも「白百合…」は曲名リストに載っていなかった。12万曲もあると言うのに(笑)。
で、Mちゃんと曲を重ね合わそうと言うダアの魂胆は、叶わなかったと言う訳(笑)。
強面で余り話したことの無かったGさんが、ダアの名を初めて呼んでくれた。ダアもGさんと…
血圧が高いから注意しろと言っていたのに… 涙を浮かべてGさんが話してくれた。

「歓びを…」と言い、「白百合…」と言い、何ともすれ違いの多い日となったのだった(笑)。
「紅とんぼ」の方はしっかりと3回も歌った。元キーよりシャープ3つ位で歌いやすかった(笑)。

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「味付けゆで卵」
・・・2005.12.15

ダアは電車に乗ったりした時、車窓に流れる景色を眺めるのが大好きだ。まるで子供(笑)。
初めて乗った路線では勿論だが、特に目新しいものの無いいつもの路線でも外を見ている。
昨日、常磐線に乗っていて面白いものを見つけた。と、言っても今回は景色の話では無い。
いつもの様に、何となく景色を眺めていたのだが、とある駅に停車した時のこと…
目の前がちょうど「KIOSK」。見るとはなしに見ていると「味付けゆで卵」の文字が目に入った。
おでんのゆで卵よりも濃い味付けの「煮卵」を最近はよく食べる。最初はそれかなと思った。
列車が動き出し、角度が変わって見えたその商品は普通の「ゆで卵」のように殻付きだった。
ゆで卵って塩を付けて食べたりする時に塩をこぼしたりしちゃって、結構面倒くさいものだ。
「味付け…」は、それを改良した製品かと感心したのだが、さてどうやって作るんだろう。
塩水で処理したからと言って、塩分が簡単に殻の中に入り込むとは到底思えない。
かと言って、注射針を使って塩水注入… ではローテク過ぎて話としてつまらないし(笑)。
えさと一緒に水代わりに塩水を与えると… 誰かを騙す冗談まで考えたりしちゃって(笑)。
ともかく、卵の殻にあるだろう微細な空隙を利用して塩分を通すことは間違いないだろう。
卵の殻は酢なんかに溶けたりするから、前処理で空隙を大きくすることも出来そうだな。
ドライビングホースは圧力かな? でも殻が壊れてしまうか。 超音波も効果あるかも…
ウォークマンも聴き飽きて、ちょっと退屈だった時間を「味付けゆで卵」が救ってくれたのだった。

着いた上野駅でもう少し観察しようと覗いた「KIOSK」に、「味付けゆで卵」は置いてなかった。

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「ゲーム」
・・・2005.12.09

ダアが相手をするオールショートは結構きつい。練習量の落ちた3年生はまず、ついて来れない。
ミスしても複数のシャトルを次から次へと繰り出すので、サボらなければ1~2分が限度となる。
交代はミスを数えないで30本とかの数を決めることもあるが、自己申告制にする事が多い。
この自己申告制で、考えてもいなかった出来事があった。演じてくれたのは2年生のマサヒロ。
ダブルスの低い球回しに激しく動いていたのだが、3番でひっくり返り、何と目を白黒と…
身体をヒクヒクとさえしている。本当にビックリした。親に来て貰い、念のため病院へ。
ところが、これが少しばかり大ごとに。脳波の検査だ、心電図を取るだで、結局1週間も。
ダアの見立てでは、激しい動きに息切れし酸欠になったと言った雰囲気だったんだけど…

少し古い話だが、徳島での全日本ジュニアへの出発日と、中間テストが重なった。
出発前日は調整練習も考えたが、留守を任せるマサヒロの意見を尊重し、試験休みにした。
その休みの夕方、留守にする4日間の指示をと、マサヒロに電話。カスミに行ったと、母親。
何だか嫌な予感。外食の帰りに意を決して寄ってみた。向かったのは、ゲームコーナー。
(あとで聞いたのだが)マサヒロは友人と移動した後で、同じく2年生のイッタクが弟と居た。
暗澹とした気分になった。居合わせた刹那的表情の中学生たち。その延長に彼らは居る。
夜、帰宅したマサヒロから電話。「試験休みじゃなかったのか…」それだけ言って電話を切った。
何も言いたく無かった。本当に、この子らとやって行けるんだろうか… そう思った。
徳島から帰って… 試験休みと自ら口にしたマサヒロは、さすがに事の重大さに気付いた様子。
神妙な顔で「全中が終わるまで、ゲームはしません。」 その日を境に、マサヒロは変わった。
当節、子供たちが幼少よりゲーム機に親しみ、その影響を受けているのは否めない事実だろう。
だが、ゲーム機で養った感覚は頭脳や身体を使った現実の感覚と相容れない面があると思う。
教えた技術や戦法を、使いこなせなかったり、使いこなす術を思いつかなかったりする。
今回も一生懸命そのものはいいのだが、一生懸命の余り、生身の身体の使い方が分からない。
考え過ぎ、あるいは短絡的過ぎかなとも思う。ほんの少し不器用なだけかも知れない(笑)。

表情の変わったマサヒロは「徳島へ行きます。」と言う。ここは一つ気を入れねばなるまい。
でないと、マサヒロの全中が終わらず、この先ずーっと「ゲーム」をすることが出来ない(笑)。

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「紅とんぼ」
・・・2005.12.08

大枚6000円を投資して手にしたCD2枚。レパートリーにすべく、何回も聞いて取り込み中。
「白百合の花が咲く頃」では、クラシカルな発声法がダアの耳に馴染まず、ちょいと苦戦。
♪ 君と歩いた道… の「い」の音がつかめず、自分だけで歌うと、半音ずれたりするのだ。
出だしが狂うことで、その後のメロディーが迷走してしまい、音痴な歌状態に陥ってしまう。
ダアの中にある音階と違う音階で作られた曲なのだろうか、馴染むまでに時間が掛かりそう。
あと、3拍子のリズムが大切。などと言うと、何だかフットワークの講習会みたい(笑)。
高音部で裏声を使うか、声を張り上げるかも課題。これはそのうち試してみることにしよう。
「紅とんぼ」は、最近になって呑み屋のBGMで聞いて、「歌いたい病」の発症となった(笑)。
ちあきなおみは大昔に「喝采」とかをよく歌ったものだ。競作の「矢切の渡し」も歌った。

♪ 空にしてって 酒も肴も 今日でおしまい 店じまい
♪ 5年ありがとう 楽しかったわ いろいろお世話になりました
♪ しんみりしないでよ ケンさん
♪ 新宿駅裏 紅とんぼ 想い出してね 時々は

むせび泣く様なギターの音色が、ダアの中の「日本人の心」を揺さぶる(笑)。
1行目の、畳み込む様な部分さえ乗り切れば、後はスラスラと出てくる(笑)。
1拍目に休止符を入れて歌うのがコツで、「ケンさん」と「時々」の部分は、頭から音を出す…
って、まるでカラオケ教室(笑)。でも、演歌(でいいのかな)って覚えやすいんだよね(笑)。
北島三郎の時もそうだったけど、演歌(でいいんだよね)って練習中に聞くと良い影響がある。
選手たちに「頑張れよ~」って声を掛けたい心境になるんだよね。本当に不思議だね(笑)。
で、しばし現実を忘れられるって訳(笑)。フォークやポップスでは有り得ないことだね(笑)。

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「白百合の花が咲く頃」
・・・2005.12.04

確か11月23日だったろうか、夕食を済ませ新聞に目を通しながら何となくTVを聞いていた。
五輪真弓の名を聞いた頃から意識はTVに移って行く… NHK歌謡チャリティーコンサート。
見たことのある顔や、懐かしい曲が歌われたりして、それなりに楽しみながらくつろげた。
新垣勉。知らない名前だったが、この沖縄出身の盲目のテノール歌手の存在は知っていた。
高1のヒカルがまだ現役の頃、遠征の折にヒカル母の車に乗っていてCDを聞いたことがある。
(ヒカル母は音楽が大好き。雑文(ザブ)最初の「さくら」をダアに薦めたてくれた、その人だ。)
TV画面で見る姿にまず惹かれ、訥々としたその語り口に惹かれた。そして歌ったのがこの歌。
紹介テロップに作詞・作曲:宮沢和史とあった。「島唄」も彼の曲だ。期待が膨らむイントロ…

♪ 君と歩いた道 風が唄う野道 白い百合の花咲く頃 君と歩いた道
♪ 君と歩いた道 ニヌファ星を探し 空を見上げる君の顔 ずっと見てた夜道
♪ 幼い頃も今も 振り向けば君がいた いつの日か結ばれる日を夢見たけれど
♪ 君の涙見た日 赤く燃えゆく町 逃げまどう人をかき分け 君と走った道

いい歌だ。「島唄」や「さとうきび畑」に繋がっている何ともいい歌だ。で、ダアも歌いたい(笑)。
最近覚えたガクエンのBOOK-OFFへ。ついでに、ちあきなおみの「紅とんぼ」も買おう(笑)。
THE BOOMで探しても見つからない。ちあきに至ってはCDが1枚も置かれていない(笑)。
で、試験休みのその週末、骨休めの東京でショップへ。思い込んでいるBOOMでは不発。
で、店員にヘルプ。先日NHKで、沖縄の盲目の歌手が唄った「白い百合の咲く頃」とか言う曲… 
しばらくして案内されたクラッシックの棚に新垣勉があった。新垣だなんて頭に無かった(笑)。
嬉しくなって店員の示したシングルではなくアルバム「命どぅ宝(ぬちどぅたから)」を手にした。
すっかり浮かれたダアはちあきのアルバムも購入。2曲のために6000円超の支出とは(笑)。
BOOMの曲のカバーだと思い込んでいたが、どうやら新垣勉への書き下ろし曲のようだ。

例によって、朝練に向かうチャリンコや職場の昼休みに聞きまくり、声を張り上げている。
でも、クラッシックの発声はダアは苦手だし、どんな風に歌おうか、実は悩んでいる(笑)。

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「フリーズ(2)」
・・・2005.11.30

フリーズした選手たちを体育館に残し、思わぬ晩秋の散歩を楽しんだダアは心安らかだった。
体育館を出る時、選手たちの動揺は感じた。引き止めなければ… イッタクの囁きも聞こえた。
だが、仲間から期待され、チーム内のポジションからも動くべきタクマは、フリーズしたまま…
歩き出したダアは心のどこかで、追ってくる足音を期待していた… だが、何も起こらない。
どうしようもなく重なり合わない心と心… いつかは訪れる「終わりの時」をリアルに思った。
「終わりの時」は物理的事由で訪れる… そう思い込んでいたダアには予期せぬ心の動き。
ダアが勝手に呼ぶ吉原街道。初めて歩いて帰ったその道なりの景色はとても穏やかだった。
「その時」を実感しながらも何故か心は平らだった。何よりも美しい風景に心奪われていた。

休日の終日練習が普通になって久しい。1年間で仕上げるには終日であっても足りない位だ。
1時間の散歩を楽しみ自宅に戻ってもまだ時間があった。ここは一つ懸案の部屋の片付けを。
パソコンの更新で部屋の乱雑に拍車が掛かっていた。取りあえず足の踏み場を確保(笑)。
夜、チラッと選手たちの事が頭をよぎる。何も変わらず、TVでも見ているんだろうか?
次の日は朝もゆっくりだった。夕方はこれまた懸案だった衣類の整理。古着などを大処分。
そのまた次の夕方。部屋の片付け中にチャイムが鳴った。ガラス戸に選手たちが透けている。
体育館を出る時… 歩き出した時… その日の夜… 次の夜… 選手たちに異邦人を感じた。
こうして動いてくれると、重なり合える心を持っているかも… 単純にそう思ってしまう(笑)。
3人の2年生を部屋に入れる。「何だ…」ダアの問いかけに緊張した面持ちの正座が口を開く。
溢れるばかりの涙を浮かべ必死に訴えてくる。「教えて下さい…」初めて見る姿、心の動きだ。
選手を体育館に戻し、ひとりつぶやく。「部屋の片付けは、またもや懸案事項か…(笑)」
1番3番の構えから1番3番へ。幾つかの曲折を経て、フットワーク練習が再開された。

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「フリーズ」
・・・2005.11.20

1番3番の構えから1番3番へ。フットワークで最初にやる練習だ。今日、これでつまずいた。
こんなことでつまずいたと言うべきかも知れない。選手たちは勿論、練習方法は知っている。
そろそろ来年に向けて練習を高めて行かなければ成らないし、その為には基礎が重要になる。
3番へのフットワークをするMにアドバイス。「それでは、あと1mサイドに来たら取れないぞ。」
ところが、これが修正できない。理解できない。何度言っても繰り返す。つい声を荒げる。
手前ではTが同じことをしている。「それではクリアーが打てないじゃないか。」全く変化無し。
「その打ち方では、ネットに早く落とされたら届かないよ。」まるでVTR、愚直に繰り返す。
大声になるダアに、何度か練習がストップしたのだが、何度目かについに完全にフリーズ。
コートに広がった選手たち、それぞれ立ち尽くしている。ダアは選手たちの出方を伺うことに。
刻々と移動する日差しに、座る場所を変えながら30分。選手たちがそわそわとし始める。
そろそろと集まって、何やら話している。だが、リーダーになるべきTの声はまるで聞こえない。
チームでガリバー的存在なのだが、課題が幾つかある。フリーズのきっかけを作ったのもTだ。
選手たちの声がだんだん大きくなってくる。そっと見やると、円陣になって談笑と言った趣。
本当は選手たちの出方を待つ積りでいた。だが、異邦人を目撃したダアは動いたのだった。
荷物をまとめて体育館を出た。フットワーク練習を始めてから1時間の時が流れていた。
初冬の昼下がり、暖かい日差しが優しかった。ダアの中で体育館でのことが小さく思えた。
家まで1時間、下駄を鳴らして帰った。思わぬことで小春日和の柔らかい風景を楽しむ。
農作業をする人や、散策をする夫婦を見かけた。体育館でのことが何だか急に霞んで行く。
途中出会ったダイスケに体育館への言付け。練習を終えろ。ダアはしばらく休む…

オーバーヘッドの他に、2番ではフォアハンド、3番ではラウンド・ザ・ヘッドを使う。
これらは、オーバーヘッドでは届かないような2番、3番への早く・遠い球に対して… 又は、
2番、3番から素早く戻りたい時に使う。このところ繰り返して説明してきたことなのに…
「そのやり方は違う。」繰り返すダアに、どうしてそんな単純なことを思い出せないのだろうか?
それを口にしないダアが悪いのか? でも選手たち、徳島に行くのでは無かったのか?
分からなければ、何故聞こうとしないのだ? 怒られるのが嫌で逃げているのか?
体育館を出るダアを、誰も追ってこない… 心の中で何かが崩れて行くのを感じた。

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「歴史的大敗」
・・・2005.11.16

県の新人戦が終わった。結果は予想通りの歴史的大敗(笑)。それでも優勝がふたつある(笑)。
初日は団体戦。夕方、職場のダアにマサヒロから電話。ディスプレーは親の携帯を示している。
「今、団体戦決勝が終わりました。」「で、どうだった?」聞きながらちょっぴりドキドキ(笑)。
「2-0で優勝しました。」自分たちで考えろと言っておいたオーダーがピタリと嵌ったようだ。
タクマをダブルスに廻し、相手の捨てシンも頂く、それしかない勝ちパターン。結構やるね(笑)。
2日目の個人戦。試合が終わった頃になっても電話が無い。きっと悪い知らせが待っている(笑)。
夜になって自宅に戻ったマサヒロから電話があった。親が観戦に行かなかったからのようだ。
タクマのシングルス優勝は聞くまでも無いが、チーム2番手ショウタのシングルスが初戦敗退。
第1ダブルスがベスト8、第2のそれがベスト16。かすかな期待も許さない完璧な事実(笑)。
団体戦はオーダー次第で勝つこともあるだろうが、ショウタの初戦敗退は想定外だった。

大会を観戦していたラケットショップ・スウィング・キムラさんとの会話。選手たちの先輩だ。
大会ギャラリーのもっぱらの話題… さすがのダアさんも今年のチームにはお手上げのようだ…
練習にも気が入らず週日はほったらかし。土日に見てるだけで、その結果がこの選手たち…
どうやら中学生から手を引いて、某高校のコーチに転身することも考えているらしい…
ダアさんのことだから来年までには、きっちりと仕上げてくる。そんな言葉は微塵も無し(笑)。
今年のダアの選手たち、それ程ギャラリーの面々に強烈なインパクトを与えたようだ(笑)。
「で、来年は勝てないと思う?」ダアの問いにキムラさん。「このメンバーを見ちゃうとね(笑)」
「でも、基礎からじっくり見てやれる良いチャンスかも知れませんよね。」
中学生の頃から強い意志を持っていたキムラさん。なかなか良い観点で物事を捉える(笑)。

長い間のバド?な日々に疲れ果ててしまったダアに、神様が引き合わせてくれた天使たち…
今年の選手たちは、そうなのかも知れない。いつものように怒ろう思っても怒れないのだ(笑)。
出来なければ、出来るように練習を工夫してやる。忘れていた感覚を思い出させてくれた。
中学生とバドを始めた頃を思い出す。だが今のダアに、その頃の心が取り戻せるのだろうか?

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「インストール」
・・・2005.11.09

ダアの「バド?な日々」は、パソコン内に保管されていて、それをプロバイダーに転送する。
それらを編集したり、新しいページを作成したりするのには、I社のソフトを使っている。
前のパソコンの不調で、バックアップしていなかった「バド?な日々」の最新部分を失ってしまった。
新しいパソコンには、I社のソフト「ホームページビルダー」のアップグレードが組み込まれていた。
何だか得した気になって、早速、Web上にある「バド?な日々」からコピーし、保管は完全復活。
ところが、新しいページを作成していて何だか使い勝手が違う。よく見るとライトバージョン。
言ってみれば試供品。本バージョンは有料でダウンロードしろと。旨い話はそうそう無い(笑)。
で、手持ちの旧バージョンをインストール。画面の指示に従って操作すると、あっと言う間に終了。
アイコンまで旧バージョンのものに変わっていて、慣れ親しんだ画面が出てくる(笑)。
 IT用語辞典によると、インストール:アプリケーションソフトをコンピュータに導入する作業のこと。
 セットアップとも呼ばれ、アプリケーションを構成するプログラムやデータなどのファイルを
 ハードディスクなどにコピーし、必要な設定を行なう。最近では、アプリケーションの複雑化に
 伴って設定を必要とする項目が増加したため、商用アプリケーションには可能な範囲でコピーと
 設定を自動化したインストーラと呼ばれるソフトウェアが付属している。インストーラを起動して
 対話形式で指示を与えるとインストールが行なえるようになっている。
で、迷子になるような難しい場合を除いて、ダアにでも使いこなせると言う訳だ(笑)。

ダアのチーム作りは毎年9月に始まるのだが、かつて、こんな事を書いたことがある。
 9月:新チームがスタート。しばしば3年生とのあまりの落差に茫然とする。
 まずは選手と私の対話型の人間関係を作ることに腐心。目、顔、身体、そして心が私の方を
 向いていること、投げかけにどんな形にしろ反応できることが肝要。1年間上級生と私との
 やりとりを見ていたとはいえ、いざ自分達の番となると結構わがままで訓練されていない。
 12月:そろそろ選手との絆が生まれ、また夏まで頑張ってみようか…と思う。
読み返してみて、そうだったんだ今年だけが特別ではなかったんだ… と思ってしまう(笑)。
ここへ来てやっと選手たちとの心の繋がりが出来つつある。一時はどうなるものかと思った(笑)。
ただ、人間関係を作ることに腐心…のくだりには違和感がある。最近は別のものを感じるのだ。
腐心には、ダアと選手たちが互いに影響しあって人間関係を作って行くと言う趣が込めてある。
今の選手たちはダアにとってパソコンと同じ。どんな仕掛けでどう動くのか見当が付かない(笑)。
で、選手たちの心にダアと言うアプリケーションソフトをインストールすることになる。これが実感。
インストーラは付属していないから大変(笑)。なだめたりすかしたり…試行錯誤の繰り返し。
さしものヤンチャボーイズも、ダアに反応するようになって来た。だが先は長く、時間は少ない。

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「パソコン更新」
・・・2005.11.07

パソコンを更新した。今までのものは5年前に購入したもので、98が搭載されていた。
同僚には「まだ98なの?」などと笑われていたのだが、別に不都合は無いと強がっていた。
電源スイッチが陥没した位では挫けなかったが、度重なるフリーズに買い換えてもいいかなと(笑)。
CDに直接印刷出来るプリンターも欲しい。でも、何を買ったらいいのか見当がつかない(笑)。
ダアはこの手の買い物が全く苦手。5年前も同僚のW辺氏に同行してもらってN社品を購入した。
で、練習の無い土曜日、柏に住んでいる同僚N島氏に付き添いを頼んで、柏駅前のビッグカメラへ。
約束より1本早い列車で到着。ペデストリアンデッキを歩いてみる。柏ってものすごい都会(笑)。
人が溢れる改札口で待っていると、時間ジャストにN島氏が登場。いかにも彼らしい几帳面さだ。
10時の開店を待って店内へ。店員が深々と挨拶している。久しぶりのショッピングに心はウキウキ。
以前、仕事でOA機器の展示会に行った時もそうだったけれど、並ぶ製品群は、まばゆいばかり。
目当てのパソコンコーナーであれこれと目移りしていると、カランカランと鐘の音が鳴り響く。
と、店員が一斉に「オメデトウございます。」 100人に1人買い物が只になるのだとか。
10万円が限度だとかだが、1時間半位の間に2度も鳴り響いた。ちょっと淡い期待が…(笑)。
出掛ける前には、今までと同じN社品ならば使い勝手が似ているだろうと考えていた。
N島氏が事前に調べておいてくれた各社製品比較表を片手に品定め。何だかどれも似たり寄ったり。
パソコンでTVを見る気など無いけれどで、画面が大きいTV対応の横長のタイプに心が傾く。
最終候補に残ったのはN社品とF社品。性能はほぼ同じ。HDの容量の大きいF社品にしようかと。
で、栃木のK監督に電話を入れることを思いつく。K監督は川崎市中原のF社に勤務している。
状況を説明して助言を求めると… 勿論、F社品の方をお買い求めください。当たり前か(笑)。
社内販売で安く買えますよとの言葉も聞こえたが、ダアの右の耳から左の耳に抜けてしまった(笑)。
プリンターは店員の薦めるままにC社品を購入。支払いの段になって再び淡い期待が…(笑)。
でも、それらしき抽選も何も無かった。クレジットカードで支払ったかららしい。10万円損した(笑)。

届いたパソコンは、取り説も読まずに電源を入れてみる。それでもそれなりに起動する。
だが、インターネットの設定を旧パソコンから移動する段になって、お手上げ状態に。
で、ヘルプと言う事で昼休みにN島氏に来て貰った。 ちゃかちゃか操作しているのを眺めている。
一つひとつの操作は理解できるのだが、ちょっとでもつまずくと迷子状態になってしまうのだ。
「はい、終わりました。」の言葉に、何だかとても嬉しくなってしまった(笑)。めでたしめでたし(笑)。

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「尾崎再び」
・・・2005.10.17

今年の春休み、帯広で大合宿を行った。今思うと、よくそんな事が出来たと不思議に感じる(笑)。
選手たちの費用負担を考えてフェリーでの渡航。往復2昼夜は北海道へのタイムトンネルとなった。
空路を使えば僅か90分なのだが、狭い船内でどんな時間が体験出来るのか、そんな興味もあった。
で、ダアはケース一杯のお気に入りCDと共に大洗-苫小牧間の波に揺られたのだった。
で、直太郎とかの最近歌っている曲は勿論聞いたのだが、久しぶりに尾崎をたっぷりと堪能した。
で、何度も繰り返し聞いた筈の曲なのに、久しぶりに聞いた尾崎を何と耳新しく感じてしまった。
細かい部分でダアと歌い方が違うのだ。一瞬、新しく吹き込まれたCDかと錯覚してしまった(笑)。
 新曲を覚える時のダアは、何回も繰り返し聞き完全コピー。歌い手に成り切ってCDと一緒に歌う。
 息づかいとか、間とか、メロディーの向こうの「曲に込めた心」を共有するまで繰り返す…
そうやって覚えた尾崎の曲なのだが、いつの間にかダア風の解釈・歌い方になっていたのだ。
同じCDなのに久しぶりに聞くと違ったものに感じて、何だか得した気分になれるから可笑しい(笑)。

ダイレクトスポーツのコバヤシさんとは古い付き合い。先日も、呑みに出てきませんかと誘われた。
友人が経営するとかの「ばんちゃん」。韓国家庭料理が楽しめる素敵な店だ。ママが可愛い(笑)。
そのママ、長渕や尾崎が好きだとかで、その店に最初に行った時も長淵のライブが流れていた。
その日も、長渕を楽しみながらほのぼのと呑んでいた。で、尾崎の曲もあるとかでお願いした。
それが何と、尾崎のライブ。エーッ こんなのあったの。知らなかったよ。いいじゃん!いいじゃん!
尾崎のアルバムは全て持っているけれど、このライブはダアにとって正真正銘の新しい音源。
欲しい~ 叫ぶダアに、ガクエンのBOOK-OFFにあったとママ。これは行くしかないぞ(笑)。
で、昨日の日曜日。練習の後、ジョイフルでパンジーの苗を買って、それからBOOK-OFFへ。
有りました有りました”LAST TEENAGE APPEARANCE”2枚組1350円。上機嫌上機嫌(笑)。
BOOK-OFF 100円でMENBER'S CARDまで発行して貰っちゃって。もしかしたら嵌るかも(笑)。

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「徳島や(2)」
・・・2005.09.09

本年春休みの帯広大合宿では、いろいろな方々にお世話になったが、YGさんもその1人。
本当に子供が(&バドが)好きで、なるべくしてなった先生と言った趣の好青年。
練習の後もいろいろ案内して貰った。露天風呂でのバド談義では、のぼせてしまったけど(笑)。
あと一歩で岐阜での再会が成らなかったが、そのYGさんが掲示板へ書き込んでくれた。
趣旨は変えずに、断り無く転載する。読んでくれると思うので事後承諾と言う事で(笑)。

「お久しぶりです。新チーム、スタートしたんですね。ダアさんのチームの2年生の実力を知って
いるだけに1年後にどんなチームになるのか、すごく興味があります(笑)。
私の方も新チームになり、バドミントンを始めて4ヶ月の子どもがすでにレギュラー候補に挙がっ
ている状態です。現時点では、ダアさんのチームも私のチームも互角と言ったところですかね(笑)。
来年までにどれだけ力を離されるか分かりませんが、がんばらなければ… と思っています。
ただ、練習は楽しそうで、子どもたちの笑顔は絶えない状態です。昨日はゲームAをやって盛りあ
がっていました。さて今はダブルスってどうやったら勝てるんだろうかとか、シングルスはどうやっ
たら勝てるんだろうとか、漠然とした状態です。とりあえずフットワークをしっかりできるようにしたい
と思っています。ダアさんは、新チームの方針はもうお考えなんですか?
あと、冬に時間があれば、僕一人ですが、勉強させてもらいに行こうと思います。」

ダアの新チームの現況を、あの時YGさんは予測していたと言うのか。出来るじゃないか(笑)。
当時、ダアは岐阜全中のことで頭の中が一杯。1年生(現2年生)を見つめる余裕など無かった。
と言うか、そもそもチーム作りが佳境になると、下級生と深く視線を交わせる事さえ無いのだ。
勿論、彼らの言動からして、大きな労力が伴う今の状況を察してはいたけれど(笑)。
で、3年生の時代が終わり、ダアの視線が2年生に向けられるようになった今…
あれだけヤンチャでズボラだった2年生の目つきが、少しずつだが変わってきた。
相手をすると結構必死に食らい付いて来る。何でこんなに下手なんだ… とは思うけれど(笑)
レギュラーを期待される2年生が、3年生9人全員に、ほぼラブゲームで負けてしまう現状。
重しが取れたかのような3年生の楽しそうな表情とは対照的に、今の2年生に笑顔は無い。
でも、ちょっと油断すると以前のヤン・ズボが見え隠れする。引き締めに追われるダア(笑)。

どんなチームになるか分からないが、どうにかやっと選手たちの心がダアに向いて来た。
練習プランなど全くの白紙状態だが、それでも選手たちは徳島に行けると信じ込んでいる。

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「徳島や」
・・・2005.09.06

ダアの今の心境を表す句をひとつ。「徳島や ああ徳島や 徳島や」
諸説あるようだが、松島を訪れた芭蕉があまりの絶景に、ただそう詠んだとされる有名な句。
言うまでも無く「徳島や…」は、恐れ多くもそれをパロった冗句。説明することは無いか(笑)。
全国大会に出してやりたい… そんな思いで選手たちとバド?な日々を過ごしていた頃があった。
それがいつしか全国でメダルを取らせてやりたいになり、閉会式の長さに辟易するようにもなった。
実は新チームがスタートしたばかりの今、思わず脳裏に浮かんだイメージがこの「徳島や…」。
言うまでも無く「徳島」は来年の全中を指している。選手たちと徳島へ行きたい。心からそう思う。
9年振りに団体戦を逃した岐阜全中は辛かった。だから徳島へは何としても団体戦で行きたい。
関東から全国への切符は4つ。一度切符を取れば翌年はシードに入るので、連続出場がし易い。
来年は埼玉、栃木、神奈川、東京の各1位校(シード校)のいずれかを食わなければ成らない。

新チームがスタートし、前チームとの余りの落差に呆然とする。そんな繰り返しが常だった。
選手たちのところへ下りていかなければ… そう思いつつも、懲りずについ怒鳴り付けていた。
重ねた年輪が倦怠を招き、不機嫌さに声を荒げる… それでも選手たちは付いて来てくれた。
それが、徳島へ向けた新チームがスタートしたばかりの今、様子が違う。怒鳴れないのだ(笑)。
前チームでレギュラー入りしていたタクマは別として、小さく細く、何と言っても心が幼すぎる。
叱ると言うことは叱れるレベルにあるから出来るのだ。それを今更ながら実感する(笑)。
振り上げた拳のやり場に困ると言う言い回しがあるけれど、今年のチームがまさにそれ状態(笑)。
でも、何年か振りでイチから教えることを楽しめるチーム。そんな気もして喜んでいたりもする。
長いバド?な日々で新鮮を失ったダアに、神様が送り込んでくれたのが今年の選手たち…
そんな風に思えなくも無い(笑)。来年はシード校を食い徳島への切符を取ることが目標になる。
どのブロックに入っても勝てるチームを作らなければそれは確実ではない。これってキツイ。
組み合わせ運に掛ける。そんな考え方も無い事はないけれど、過去の実績は無残なもの(笑)。

とまれ、楽しい1年間になりそうな予感がする。

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「岐阜のあれこれ(2)」
・・・2005.08.27

・ふらりと入ったスナック。年配女性客がふたりオイチョカブに興じている。ちょっと異空間(笑)。
ほろ酔いで勧められるままにカラオケを。歌い終わるとマスターが何やら装置をいじっている。
と、何と同じ曲が流れてくるではないか。何が起きているのか理解出来ない。やがて歌も。
きょとんとしているダア。マスターが笑っている。ン… ダアの声みたいではないか(笑)。
酔っているし、そんな気も無いからちょっといい加減な歌い方だけど、結構聞けるじゃん(笑)。
この地によくあるサービスで、VTRに落としてくれたりするとか。ダアはちょっと遠慮しました(笑)。
良い機会なのでいろいろなジャンルを確認。気掛かりだったサブちゃん演歌もまあ合格(笑)。
悪乗りで柳ヶ瀬ブルースまで歌ってしまった。因みに美川憲一は岐阜の出身では無いとの事(笑)。
歌い終わると居合わせた客が話しかけてくる。茨城のどこどこへ行った事がある…で盛り上がる。
茨城出身のラーメン屋があるで、行って来いとマスター。餃子の土産を託されタクシーに乗る。
土浦の出身だそうで、ダアと盛り上がる。何を食べたか、何を話したか覚えていないけど(笑)。

・岐阜の喫茶店のモーニングは食べ放題。是非行きましょうとは十勝のYGさんの弁。
残念ながらYGさんは岐阜に来ることが叶わなかったし、朝の喫茶店に入る時間も無かった。
夜、ホテル近くの居酒屋に入った時のこと。メニューに刺身の盛り合わせ1人前980円とあった。
クニの両親と監督のKとの4人。何人前注文しようかと聞くと、1人前で十分だと店員。
出て来た盛り合わせが半端な量じゃない。4人で食べきれないのだ。岐阜って一体何なの(笑)。
しばしモーニングや刺身で盛り上がる。で、今度はシシャモを注文してみようと言うことに。
出て来たシシャモは小さい皿に3匹だけ。それを見て皆で何だかほっとしたのだった(笑)。

・最近、キティーちゃんストラップに嵌っている。正確に言うと、土産として買うのにだが。
ちょっと世話になっている人の娘が集めているとか。何だか親が夢中な気もするが(笑)。
全国各地にその土地の限定バージョンがあるそうで、帯広大合宿の時に初めて頼まれた。
帯広ではクリオネ、タバラガニ、夕張メロン版などを買った。これが結構楽しい(笑)。
関東大会では3猿(見ザル言わザル聞かザル)版を迷ったのだが、ミーハーしてギョウザ版。
岐阜では勿論、長良川の鵜飼版。危うく乗り遅れそうだった名古屋で、金のシャチホコ版。
さて、徳島では一体どんなキティーちゃんが待っていてくれるのだろうか(笑)。

・それにしても、どうして閉会式にあんなに時間を要するのだろう。皆、全国各地に帰るのに。
ダアは名古屋駅構内を下駄履きで走ってしまったではないか。こけたら責任取ってよ(笑)。

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「岐阜のあれこれ」
・・・2005.08.25

・団体戦出場を逃したので、岐阜入りは大会当日となった。
朝7時半に荒川沖駅を出て、昼前には西岐阜駅に降り立っていた。結構近いじゃん(笑)。
始めて訪れる岐阜。よく行く名古屋から20分の近さだったなんて知りませんでした(笑)。
さて昼飯をと言う段になって、駅近くに見当たらない。とりあえずタクシーで練習会場へ。
練習会場の本荘中周辺にも適当な店は無いと運転手。で、学校近くのめし屋へ案内される。
かなり場末のイメージ。選手4人と監督のK(選手たちの先輩)はみそかつ定食を注文。
ご飯のお替りがおぼつかないような小さなめし屋。だが、全中に来た実感は持てたのだった。
1ヶ月も続いた腹痛・下痢。病み上がりのダアは天ぷらそば。何日か振りのまともな食事(笑)。
開会式が終わって宿へ向かう。宿は岐阜アリーナから歩いてすぐのルートイン岐阜。
長良川温泉だとか大垣市内だとか、聞くとアリーナから宿まで1時間近いと言うチームが多かった。
岐阜の大会役員が同宿だったが、昨年の茨城全中視察で懇意になったから… 考え過ぎかな(笑)。
来年の徳島全中は宿が遠くなるかもしれない(笑)。でも行ければ宿が遠い位は我慢します(笑)。
夕食は外へ出た。見つけた店はチャイニーズ。かなり旨かった。久し振りに酒を呑む。

・大会2日目は団体戦のみ。午前中に練習を済ませ選手は観戦、ダアはひとり観光へ(笑)。
行く当ても無し、タクシーで岐阜公園へ。長良川の土手を走った時、濁流に違和感を感じる。
鵜飼、鮎、清流… 勝手なイメージ。そう言えば昨夜から今朝と、雨が降っていた。
県庁とかの体育館周辺の町並みがあまりに無機質だったので、公園の緑が心に沁みる。
ロープウェイに乗り込み金華山頂の岐阜城へ。偶然にも十勝の親御さん一行とお会いする。
汗だく観光とのこと。山の上で涼しささえ感じていたダアは、茨城と北海道の気候差を思う(笑)。
200円だかの入場料で入った城内は、まあありきたりの印象。案内ビデオで鵜飼を堪能(笑)。
山を下りて、長良橋を渡り長良川温泉へ。日帰り入浴とも思ったが、気が進まずバスで市内へ。
岐阜駅の近くに問屋街なる一角を発見。何と洋装問屋が何百も軒を連ねている。なんとも異空間。
柳ヶ瀬を歩くと、スナックの類があるある。一体何軒あるのだ。柳ヶ瀬ブルースを口ずさむ(笑)。
夕食は、十勝の皆さんと一緒。いろいろな係わりがあった。岐阜全中と言う場での再会を喜ぶ。

・大会3日目は個人戦が始まる。昨日に続き6時起床。アリーナまで散歩に出掛けた。
駐車場で応援の3年生6人に会う。往復とも乗用車と言う強行軍。寝ぼけ顔が可笑しい。
1ダブはともかく、2ダブは7月の郡総体直前に選手を入れ替えた。その2ダブが銅メダル。
今年の3年生は9人。紙一重だったり、もう少しだったり… 誰にもチャンスはあった。
個人戦の3人以外は参加の叶わなかった全国大会。一体、心に何を感じているのだろうか。

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「岐阜全中」
・・・2005.08.24

全中に出掛ける前のこと、千葉県のO先生から電話を貰った。旧知のO先生は全国委員長だ。
前日にダアの方から電話をしたが留守電だった。全国大会の組み合わせ会議中だったとのこと。
前年からのシードをそのまま当てはめると、ダアの選手たち2ペアーが片側のブロックに入る。
以前、団体戦で関東予選を経ていると言うことで、片側に入った県勢が準決勝を争った事がある。
個人戦の場合は、同一チームの選手は別ブロックに入れるのが大原則… を確認したかった。
結果は、第3シードと第4シードを入れ替え、ダアの選手たち2ペアーが逆山に入ったとのこと。
形の上ではダアの選手たち同士の決勝があり得る。ドローに関してこれは大事なことだと思う。
県レベルの大会ではこの大原則を無視し、どうせ負けてしまうからなどと見逃されたりしがちだ。

関東1位で第1シードを貰ったユウキ・タクマは、ベスト8で終わってしまった。
初戦は1回戦を勝ち上がった富山県・上市中ペアー。バドどころ富山でも伝統ある強豪校だ。
ダアの選手もかつて苦杯を喫した事がある。1ゲーム目3-12とリードを許すも逆転で勝利。
2ゲーム目はスタンド側に回り、空調の風に流されるシャトルに集中を欠いた上市ペアーが自滅。
以前ダアの選手も巨大なアリーナに舞う風に惑わされて、悔しい思いをしたことがある。
選手の健康上の理由で空調を入れる。理解出来るようで、何処か納得し難いところもある。
準々決勝は広島県亀崎中ペアー。華麗さは無いが良く鍛えられたひたむきさに溢れたチーム。
練習が足りない今年のチームが最も苦手とするタイプ。正直2戦目での対戦は避けたかった。
1ゲーム目競って勝つも2ゲーム目はその苦手に嵌ってしまった。アタックを強打で返球される。
ファイナルゲーム前のインターバルでそれを指摘する。だから戦術を考え、変えて行けと…
昔、具体的過ぎる指示に呪縛された選手が勝利を逃してしまった経験がある。一種のトラウマ。
だから原理原則は言うが、細かい指示はしない。そんなスタンスが今回は裏目に出てしまった。
ファイナルゲームは2ゲーム目のVTR状態。浮き気味の攻撃を強打で反撃されて万事休す。
スライダーB、はじきBで崩し、チャンスにパワーで攻める。もっと具体的に指示すべきだった。
そうすれば勝てたとは言い切れないが、攻める足掛かりになった。痛恨のアドバイスミスだ。
勿論、練習では繰り返しやっていたことだし、彼らも気付くと思っていた。甘かったかも知れない。
知っている事と、目の前の現実にそれを応用出来る事は、彼らの中でリンクしていなかった。
せめてもう1戦してからの対戦だったら… 団体戦を戦っていたら… 「たられば」が空しい。

関東3位で第3シードのパックに入ったクニヒコ・ヒデユキが、銅メダルをゲット。
徳島県・藍住東中ペアー、福岡県・能古中ペアー、奈良県・若草中ペアーと連破。フォー入り。
決して出来が良かった訳では無く、いつものようなクニミス・ヒデミスを繰り返していた。
勝てたのは、こちらの戦術に相手ペアーが対応し切れず、ミスをしてくれたから。
優勝した北海道・大岸中ペアーとの準決勝は全くの完敗。体格を含めた運動能力が段違い。
戦術的な面では怖さを感じないのだが、攻撃が通じず簡単にラリーを切られてしまった。
結局ユウキ・タクマもクニヒコ・ヒデユキもダアの選手たち、負けてくれた相手に勝てただけ。
こちらの攻撃にミスをしてくれる相手には勝てるが、自分の形を持つ相手には勝てなかった。
簡単には負けてくれない相手を打ち負かすだけの練習が出来ていなかった。それに尽きる。
体調を崩したりで、練習を見てやれなかったことを悔やんでしまう。あと数週間足りなかった。
個人戦ダブルス銅メダルは祝うべき事だろう。が、どこかほろ苦さの残った岐阜全中だった。

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「初戦に潜む魔物(2)」
・・・2005.08.12

「初戦に潜む魔物」をアップしたところ、富士団地のけんさんから掲示板に書き込みがあった。
当時の呼び名はミウケン。けんさんは前回の栃木大会で魔物に魅入られたその人です(笑)。
団体戦初戦でチームをあっけなく裏切り(笑)、そしてダブルスでチャンプになりました。

 富士団地のけんです。
 雑文(ザブ)を読んで自分の頃を思い出したので、思わず書き込んでしまいました。
 真岡での関東大会・・・今でも鮮明に覚えてます。
 団体戦での悔しい思い、そしてその翌日の個人戦で味わった感動。忘れられないです。
 ダアさんは覚えているか分かりませんが、個人戦のとき、「栃木での関東大会は負けたこと
 ないんだぞ」と言って、プレッシャーをかけられた思い出があります(笑)
 今年もプレッシャーかけましたか??
 それでは全国大会頑張ってください!! 応援してます。

覚えていないです(笑)。で、関東中学校体育連盟バドミントン専門部のサイトを覗いてみた。
第11回大会優勝:山ノ内・中村、準優勝平山・大塩、第19回大会優勝:沼尻・吉岡、
第27回大会優勝:倉持・三浦、そして今回の第36回大会優勝:木村・岡本、第3位篠崎・野口
すごい、栃木での関東大会ダブルス4連覇だ(笑)。ただし、11回大会は若干の説明が必要。
山ノ内・中村はその年の4月に分校した朝日中の選手。だが、校舎が完成せずに8月一杯は
阿見中での学校生活。当然、部活も一緒。で、まあダアの選手の勝利とカウントしてます(笑)。
栃木での関東大会で団体戦は、前回・今回と2大会連続して初戦で破れてしまったけれど、
ダブルスは4大会連続して優勝。こうなれば次回も(笑)。でも、それまで生きれるかな(笑)。

ダアは母が宇都宮出身と言うこともあって、栃木が大好き。うん、やっぱり大好きです(笑)。

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「初戦に潜む魔物」
・・・2005.08.10

ダアが駆け出しの頃だから随分昔のこと。ある年の全中でこんな事があった。
どこだかのチームのエースダブルスが、精彩無く負けてしまい、結局そのチームは初戦敗退。
ところが個人戦では一転、そのペアーが全国制覇を成し遂げた。何とも強烈な印象だった。
日本一になるようなペアーなら、それなりの経験は積んでいるだろうし、魔物の存在を思った。
ダアにもこんな経験がある。県1位で臨んだ真岡での関東大会。シードで臨んだ初戦で負けた。
あれこれ思いを巡らせオーダーをいじくったのだが、結局これが裏目と出てしまったのだ。
ダブルスで2勝するつもりが、雰囲気に呑まれてしまった第1複が何も出来ずにあっけなく負け。
勝負を賭けるつもりの第2複まで回らず、ジ・エンド。悔しいことに、団体優勝は県2位の学校(笑)。
個人戦ダブルスは優勝したのだが、スタンドにはオーダーの失敗を指摘する声がちらほらと(笑)。

団体戦の初戦は順当にオーダーする。魔物の存在を知ればどうしても慎重に。今年もそうした。
それが宇都宮の関東大会では裏目に。初戦の相手は闘将秋山さん率いる埼玉・武里中。
「ひっくりかえしたオーダー」で来ることは、まあ予想していた。それでも勝てると踏んでいた。
第1複は順当、シングルを落として迎えた第2複。2ダブの相手はテクニシャンの双子ペアー。
翌日の個人戦で4強になる埼玉2位のこのペアー、何度も一緒したし練習試合で勝ってはいる。
だが、オーダー表を見た時に、一瞬不安がよぎった。昔のことだが双子には苦い思い出もある。
1ゲーム目はがたがた。2ゲーム目は持ち直したものの、ファイナルゲームは魔物にやられた。
正直、ショックだった。9年ぶりの団体欠場。岐阜行きを約束した3年生に済まない気持ちに。
翌日の個人戦は1ダブのユウキ・タクマが優勝。2ダブのクニヒコ・ヒデユキも3位で岐阜行き。
クニヒコ・ヒデユキは埼玉1位のペアーに圧勝までしてくれる。どうなっているんだ(笑)。
それにしても個人戦ダブルス4代表を擁す3校が、団体戦では同じブロックに入り潰し合い。
そんなこともあるんだなと思うし、シングルス勝負も含めた多様なオーダーを準備せねばと反省。
2複1単の団体戦で、1位3位のダブルスがいて負けるなんて… 皆に笑われた(笑)。

真岡~宇都宮と一巡した栃木での関東大会。共にダブルスは優勝なのに団体戦は初戦敗退。
ダアは母が宇都宮出身と言うこともあって、栃木が大好き。でも何だか嫌いになりそう(笑)。

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「復活」
・・・2005.08.04

完璧ではないけれど、本日より復活。結局3日間も仕事を休んでしまった。
関東大会はと言えば、もう明後日のことになっている。力む暇さえありゃしない(笑)。

昨日は社会復帰を目指して久しぶりに外へ出た。まずはジョイフル・ホンダへ。
アメリカンブルーとポーチュラカの苗と、染料を購入。途中、下駄の歯が欠け落ちる(笑)。
続いてユニクロで白のTシャツを購入。リハビリに藍色に染めようと言うのだ。
丸々5日間15食、殆ども何も食べていなかったのだが、ここはひとつ食してみよう。
ユニクロ近くのめん商人。注文した冷やし付け麺が食べれる。嬉しいじゃないか(笑)。
悪乗りして、系列店ゆきむらで貰ったドリンクサービス券で、コーラを注文。
喉越しを刺激する炭酸が心地よい。隣の席の若い女、立膝で食している。気分悪!
向こうの席のお子様たち、有線の曲に合わせて大合唱。こちらは可愛い感じもするが、
傍若無人の予備軍と言った趣もあって素直には和めない。家に帰って、染色職人に変身。
染料のストックがあると思っていたら、箱だけだった(笑)。Tシャツ4枚には足りないかも。
ならば2枚だけにすればいいものを、4枚放り込むダア。案の定、むらだらけのTシャツ(笑)。
苗を植え付けて、エポキシで下駄の歯を接着して、夕食に煮込みうどんを食して寝た。

結局、県総体の総括も関東大会の展望も出来ないまま、何とか復活だけはしました(笑)。

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「鬼の霍乱」
・・・2005.07.31

土日の練習があって、月火の県総体。再び土日の練習があって、次の土曜日が関東大会。
関東前の大切な、この土日4日間の練習を、何と言うことかダアはダウンしてしまった。
最初の土日は、喉がヒリヒリ、微熱があって体育館にごろ寝状態。うつろに選手を眺める。
月火の県総体は、見た目は満願模様。問題点など総括しようとするも、更新もままならず。
県総体の夕方からは38度超の熱が出て、丸々2日間寝込む。一体どうなってるんだ(笑)。
関東前の最後の土日は、今度は激しい腹痛、下痢に襲われる。寝たきりで檄を飛ばすのみ。
県総体で気になった選手を何とかしたくて厳しくチェック。帰れ!などと怒鳴りつけている。
本当は、仏のダアだと思われたいのだけれど、時期によって態度まで変わってしまう(笑)。
折りしも北海道では全中出場が決まる大会が行われており、結果がメールされてくる。
随分と一緒に練習した帯広の十勝の選手たち。とても気になる。喜びに悲しみが混ざる。
岐阜で会いましょう。メールの最後がこれ。こっちはまだ決まっていませんです(笑)。
明日から8月。1日の月曜日は休暇を貰って医者に診て貰おう。体重が3kgも減(笑)。

本当に、時間と言うものは我々凡人を待っていてくれないものなのですね(笑)。
救いは、選手たちがとっても明るく元気なことです。

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「気合」
・・・2005.07.19

16日(土)17日(日)に行われた県南総体。会場に行ったダアに「珍しいですね」との声が。
県内の大会へダアはあまり行かない。県内で勝てなきゃ関東・全国で勝てる訳が無いと(笑)。
が、いつになく仕上がりの遅い今年のチーム。ヒントを求めて団体戦のベンチへも入った。
ベンチから見上げる観覧席の選手たち、コートの選手を応援する術を知らず観戦者している。
自然発生的に応援出来てもいいと思うのだが、こんな部分にも訓練が必要なことを再確認。
どこだかの学校が全員で歌うような応援で盛り上がっている。注意もしない本部に苦笑い。
2日ばかり前に、ふと見つけた3拍子の多用。選手たちの感想は少し出来たと定番回答(笑)。
 フットワークには2拍子と3拍子があって、2拍子を多用する。そう説明して来た。
 今年の選手たち、バックコートでの低い打点と、ちぐはぐなフォームが気になっていた。
 で、3拍子を多用しようと。サンは距離を稼ぐのではなく上方ジャンプに使おうと。
 すると、打点が高くなり、球威が増した。ダア的には新発見の発想。まだまだ勉強不足(笑)。
 基礎を仕込んでやると、選手の中であたかも熟成するかのように、こなれていくものだ。
 今年の選手たち、まだ2拍子や3拍子を習得する段階だと言うのか。もう時間が無いぜ。
前日には、3コンも話して聞かせた。コントロール、コンビネーション、コンセントレーション。
声を出し、気合を入れると集中力を高めることが出来る。ラリーに負けた時は気合を入れろと。
話して聞かせて、すぐ出来れば楽なんだろうけれど、現実はやっぱり楽をさせてくれない(笑)。
練習してきたことが、戦いの場で出せない。ラリーに負けて表情までもが沈んでしまう。
それ位のことは今までの人生で経験して置けよ。つい愚痴も言いたくなってしまう(笑)。
でも、選手たち同士で「集中、集中」「気合、気合」と言い合っていたから、変わるかも(笑)。

18日(月)は、選手6人を連れて西武台千葉高へ。地元開催のインターハイ2週間前だ。
高瀬御大は、国体の関東ブロック予選で不在。残った男子選手にたっぷり相手をして貰った。
 途中、関東ブロック1位通過の報があった。IHに引き続き男女アベック出場。慶賀モードに。
あはや強制送還かの騒動もあったが、声を出し、気合を入れる練習が出来た。感謝感謝。
ところがダイスケだけが、煮え切れない。大会でも西武台でも、普段の練習でも(笑)。
千葉遠征から帰り着いて、迎えの車がまだ来ない役場前。思いついて発声法の訓練を。
声を出させながら腹を押す。柔らかいままの腹。なんじゃいこれは。ダアの腹で実感させる。
コツを掴んだダイスケが、ダアのそれにオウム返しに繰り返す気合。仲間たちが笑いこける。
これで、ダイスケが変わってくれたら大ラッキー。大声を出せない子って結構多いんです(笑)。

関東大会出場が決まる県総体まであと1週間。団体1位枠、個人単複共に2枠独占が狙い。
今年の
茗渓学園、関東予選を突破した昨年よりも手強いとみた。そんなには甘くないかも。

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「残業(3)」
・・・2005.07.08

今年の選手たちは、フットワークの基礎が身に付いていない。で、残業を思いついた。
ところが、もう指折り数えられる日々しか猶予がないのに、どうも調子が出てこない。
昨日は、残業どころか早退させてしまう始末。余りのひどさに「帰れ!」怒鳴ってしまった。
コートの対角線に振ってやるだけで、コートを動き切れない。一体何なんだ! 目を疑う。
ふと思いついて、入部したばかりのショウタにやらせると、それなりに動ける。表情もいい。
「1年だって出来るのに、出来ない訳が無いだろ!」「出来なければ、帰れ!」
檄を飛ばしても出来ない。喘ぐばかりで目付きまでが死んでいる。余りの不甲斐なさに、切れる。
レギュラー(候補)4人を強制帰宅させてしまった。意気消沈するダア。で、早仕舞い。
こんなことをしている時期ではないのに、選手を前にするとつい、そこに行き着いてしまう。
練習前には、今日こそは我慢しよう。選手のレベルまで下りて行こう。そう思うのだが…
動き方は知っているのに、何故出来ないのだ。冷静になって考えてみる。3タイプあるようだ。
フットワークは、原理さえ覚え、意識して臨めば容易にこなす事が出来るのに。
①要するに速く動けない、ニブいやつ。
②速く動く身体能力はあるのだが、フットワークのテクニックを使いこなせない、ブキなやつ。
③身体的にきつくなるフットワークを、気持ちで逃げてしまう、今どきありがちなヤワなやつ。

行き着くところは、地元全中後の虚脱感で手を抜いてしまったダアの責だとは思う。
6月の出張で、選手たちだけの練習を余儀なくされた事も影響しているかも知れない。
まあ、選手たちにすれば、平地トレーニングが突然、険しい頂上間近に置かれたようなもの。
出来ないのも仕方ない気もする。でも、そこを何とかしろよ。と思ってしまう(笑)。
かつて、ダアは練習についてこんな事を言った。よく言ったなと自嘲気味に転載(笑)。
「選手の能力に応じ、その成長点を刺激する練習法を工夫し、練習環境を整える。
 うまく成長点を刺激する練習が行えると、選手は1週間の単位で成長していく。
 まるで殻を破るかのように、突然脱皮することさえある。」
1年間でチームを作るなどと嘯くダアが、その手間を惜しんだら… それが今の現実だ(笑)。
①そもそもシャトルの行き来の間に動ければ言い訳で、陸上選手の足は無くてもいい。
②応用力が無いと言うか、ボーッとしていて親が居なければ何も出来ないみたいな子が多い。
③身体を動かす事が嫌いな子が増えた。ちょっと叱ると固まってしまう。叱られ慣れしていない。
鬼気迫る(笑)ダアの気迫に、選手たちが引いてしまうところもあるか。皆、普通の中学生だ。
①も②も③も、日々の練習の中で少しずつ伸ばしてやれば、見違える程に変身するものだ。
ダアも反省するから、選手たち思いっきり変身してくれよ(笑)。

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「残業(2)」
・・・2005.07.07

先日、新潟選抜チームが阿見に来た。今の中2が高3の時にIHだか国体だかがあるようで、
4年後の地元開催を見据えた強化事業の一環のようだ。茨城全中でも、強化事業はあった。
でも、開催年の4月~7月に4回の強化練習会があっただけだから、力の入れ方が違う。
新潟とは2年前に3回程行ったり来たりした。強化の手始めにフットワークの刺激をと言う訳か。
やって来た選手たち、全県下からの選抜だとかで結構能力も高く、才能が揃っていた。
学校に部活が無い(社会体育育ちの)選手が多いと言っていたが、時代の流れを感じてしまう。
選手たち、型通りアップして、コートの中を走り回っている。どうやらフットワークらしい(笑)。
ダアの選手たちと一緒に練習を始めると案の定、コートをカバー出来ずノータッチの山を築く。
夜、選手同伴で宿舎を訪れた。ぎゅうぎゅう詰めの部屋で歓談。つい、長居をしてしまった。
問うと、新潟の選手たちフットワークを覚えたいと。先生たちも、動きばかりに目が行ったと。
ダアの選手たち、新潟の選手はフットワークが出鱈目と口にする。赤面の思いのダア(笑)。
フットワークの原理から説明した2日間で、新潟の選手たち、あっと言う間に動けるようになった。
で、口の悪いダアは、すぐに元に戻りますよと(笑)。フットワークは1年がかりで教えます…

ダアの常套句「動き方を知っているだけでは、フットワークが身に付いたとは言えない。」
これは、決して新潟の選手団に向けて言った言葉ではない。ダア自身に向けているのだ。
実のところ、残業練習を言い出したのは、出張で練習を見てやれなかった穴埋めからではない。
新チームの9月は、フットワークの基礎から入る。で、次の夏までに1年がかりで身に付けさせる。
ノックやラリー練習、ゲーム練習の中でもキーワードを用いながら意識させる。根気がいるのだ。
今年のチームは、その根気をサボった。言い訳をしても始まらないが、事実だけが確実に残った。
例えば、4番集めのオールショート。相手をしても、まともにこなせるのはユウキただ一人。
他のレギュラー連中は悲惨な状態。喘ぎ苦しみながらノータッチの連続。本当にダアの選手なの?
選手たち、間違いなく「動き方」は知っている。だが「身に付いていない」これが現実なのだ。
同じ球回しをして、一人には易し過ぎて他の連中は動けなくて、練習にならない。で、怒り心頭。

冷静になったダアは、ここは残業しかないな。と心に決める。
週末の練習試合は外せない。この時期の仕上げ練習は、チームを仕上げる為に欠かせない。
となれば、残業しかない。そして、残り少ない日々に1年間のフットワーク練習を詰め込む。
そんなことが可能なのかと思ってしまう。でも、出来るかも知れないと思ってもしまう。
サボった自分を棚に上げて、難問を前に高ぶるダア。ふざけるなと怒られそう(笑)。

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「残業」
・・・2005.07.06

「転勤するって聞いたんですが本当ですか?」何人かのOBから電話を貰った。
練習試合に来てくれたOBからは生で聞かれた。結構広まっている様子(笑)。
職場の組織改変で、ダアの所属するチームが横浜移転。その話が出たのが3月。
ダアは一身上の都合で、茨城に残る道を選んだ。それで、少しばかりすったもんだもあった。
5月の連休前に装置など一切合財を移転し、連休後は装置の据付などの雑務に追われた。
6月は週日に4週間に及ぶ泊りがけの出張があり、選手たちの練習を見てやれなかった。
一応は専門職のダアが、後任の若者に技術トランスファーする為に横浜に出向いた。と言う訳。
正直、4週間は辛かった。転勤を免除して貰った大きな理由は健康上の不安だったのだが、
意思の弱いダアは、ドクターストップの身の上を理解できない。つい誘惑に負けてしまう(笑)。
で、呑み喰いにカラオケ三昧。ダイスケ母のリクエスト「いとし君へ」をほぼマスター(笑)。
今度は「アメージング・グレイス」「アンチェインド・メロディー」を覚えたいなどと懲りない。
選手たちのことは、これはもう居直るしかない。これでダメならもともとダメな訳だと(笑)。
で、週末に見る選手たち、1週間毎に成長しているように見える。と言うか見るしかない(笑)。

ある日のこと。週日の練習時間に、阿見まで帰れることになった。で、時間延長を告げた。
ダアとしては出張で練習を見てやれない負い目があるから、それはもう気合が入っている。
ところが選手たちの表情が気に入らない。可愛さ余って憎さ百倍。やってられるか! 怒り心頭。
残業指令を出して置きながら、立ち尽くす選手たちを尻目にさっさと体育館を後にしてしまった。
親の迎えは未だ来ない。どうやって連絡したか聞いていないが、残業中止はきっと話題になった。
身勝手なダアと取られたか、選手たちの自覚を促す行為と見てくれたか、一種の賭けかも(笑)。
関東大会までちょうど1ヶ月。結局、大した事もしてやれずにその日を迎えてしまいそうだ。
いつまで続けられるか分らないし、ダアと選手のバド?な日々は、いずれは終息する。
こうして、選手と共に居られない状況が現実になると、このまま終われないと気持ちが入ってくる。
惰性に流れそうな選手たちとの日々も、限られた時間だからこそ、本気になれるのかも知れない。

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「シャスターデージー(2)」
・・・2005.06.21

三区の桜井建築はアツとツヨの兄弟がダアの選手だった。今は二人とも棟梁の親父と一緒に仕事。
どういうシチュエーションだったか忘れたが、とにかくダアは、年中そこで酒を呑んでいた。
良く言えばシャキシャキ、悪く言えば口の悪い親父と、時には仕事仲間も一緒にワイワイと…
歯に衣着せぬ親父の周りにはいつも沢山の人がいて、ダアも仲間に入れて貰って心地良かった。
そろばん塾をやっている母ちゃんが、これまた秀逸。あの母ちゃんが居て親父が成り立っている。
一つの理想的な夫婦像を見るような気がする。多分だけれどそう思う。違ったら御免(笑)。
母ちゃんの揚げる天ぷらが印象に残っている。こんがりとキツネ色に揚げていないのだ(笑)。
どちらかと言うと白ギツネ色の天ぷら。サラダオイルを高温に加熱したくないとのポリシー。
天ぷらが残ったりするとダアはパックでお持ち帰り。明朝の天ぷらそばになるのだ(笑)。

整形外科の帰りに寄って、手持ちシャベルで掘る。根が張って無いので簡単に掘り上げられる。
仕事を抜け出しての医者通い、そそくさと帰ろうとしたが、それは無理と言うものだった(笑)。
お茶しながらの世間話。孫が誕生したばかりの夫婦は以前とちっとも変わっていない。
で、たまには出て来ないかと。これは呑みに来いとの誘い(笑)。明日の土曜日に来ますとダア(笑)。
土曜日、練習後に汗を流して、作務衣に着替えて三区へ。途中、ハローこうだでつまみを購入。
テーブルには料理が満載。これもこれも裏の庭で採れたものだと笑っている。いいね!(笑)。
ダアが来ると聞いて、弟のツヨが会いに来るとのこと。今は親子3人で牛久に住んでいる。
初対面の嫁さんに、「始めまして、保母さんですか?」とダア。見るからに保母さんだったのだ(笑)。
子供が大きくなったら、お爺ちゃんにお願いして職場復帰を… 聞いてる親父、何だか嬉しそう(笑)。
子供好きで保母さんになるような人はきっと、人を愛する事が上手なんだろうな。そんな気がした。
ダアの横に座るツヨは、意見を持ったしっかり少年だったが、逞しさを増して眩しい位だ。
親が良い夫婦をしていると、その愛に育まれた子供も良い家庭を築くことが出来るのかも知れない。
親と同居しているアツ夫婦は、嫁さんの妹夫婦と食事に出掛けたとかで会えなかった。
次回、アツの嫁さんに会いに行く(呑みに行く)口実が残ったと言うことになる(笑)。

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「シャスターデージー」
・・・2005.06.20

ダアの庭は、球根やら宿根やら多年草やらの類が多い。毎年花が咲いて、手間が掛からない(笑)。
放って置けばいいものを、あちこちと植え替えていじり回すものだから花にとっては迷惑千番。
で、時期が悪かったりで枯らせてしまうこともしばしば。シャスターデージーがそうだった。
米国の育種家ルーサー・バーバンクが、ハマギクにフランスギクなどを交配して作った品種。
球形に姿を整えるハマギクに対し、すくっと直立した姿がすがすがしく、好きな花のひとつだ。
道端や近所の庭に咲き乱れる頃になっても、ダアの庭には咲いていない。やっちまったぞ(笑)。
で、園芸ショップを回っても見当たらない。当たり前過ぎる花で商品にならないと言うことか。
ならば選手の家からでも貰おうと練習のついでに寄ってみたりしたが、出会えなかった。
無い物ねだりの街中で、シャスターデージーがやたらと目に付く。どうやら3種類はある様子。
細めで繊細な茎のものと、たくましく太い茎のもの。ダアの庭にあったのは前者だった。
職場の正門前の家には八重が咲いていた。他には見掛けなかったが、ダアは一重が好きだな。
今度は、たくましく太い茎のものにしようと思った時、三区の桜井建築邸にあったのを思い出した。
15年位前、二つ違いの兄弟がダアの選手だった頃よく伺った、とても居心地の良い家だ。
兄弟が卒業してからも、何かとお邪魔し、棚板を切って貰ったりと結構わがままも聞いてくれた。
桜井建築邸に、たくましく太いやつがある(笑)。久しぶりに押しかけて、株分けして貰うことにしよう。
出張で駅に向かう朝、様子を探りに寄ってみた。あいにく留守だったが確認のため裏に回わった。
勝手知ったる他人の家。隣の空き地は駐車場になったようで車が多数。当家の老犬、ダアに無関心。
ガーン! ショックを受ける。踏み固められた土に、ひしゃげた茎が2本だけ。見るも無残な状態。
何だか見てはいけないものを見たような気がして、そそくさと退散。無かったことにしよう(笑)。

出張から帰ったあくる日、バイクで整形外科に行った。前から小指の関節が痛かったのだ。
三区を走っていて、フラフラと寄ってしまった。親父が邪魔だと抜いてしまったと母ちゃんの弁。
では、ダアが引き取って大切に育てることにしましょう(笑)。で、ただ今、育苗中なのであります。
ハマギクの横に定植予定。これで春のシャスターデージー秋のハマギクと白のコーナーになる(笑)。

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「徒競走(補)」
・・・2005.05.27

最終チェックに行った帯広で、14点ハンデの試合を紹介した。
ハンデ戦でS田先生、高校生やトップ選手と「勝ち負けにこだわれよ。」と言いながら対戦。
「さあ、ラスト1本!」などと、ネチッとプレッシャーを掛け、必殺・水平サーブで撃沈。
派手に勝ち誇り、勝利のパフォーマンスをするものだから、選手たちの顔が悔しさでゆがむ(笑)。
納得できない選手たち、何度も挑戦する。時には挑発したりして、体育館の雰囲気が一変。
ウーン、出来る(笑)。ダアの意図を見事に把握している。闘う姿勢の欠如が問題なのだから。
S田先生、同じくハンデ戦に臨むH川さんやY川さんに、こだわり方が足りないと手厳しい。
笑って曰く。若い2人の肩には、帯広の将来が掛かっているから… ウーン、出来る(笑)。

勝つ事だけが最終目標ではない。それを承知した上で、敢えて言う。
勝つ事を目指すことによって、我々の活動は成り立っている。誤解を恐れない大胆な発言(笑)。
だから、勝つために必要なことを教える。その為に必要な心の動きに、厳しく言及する。
技術は比較的容易に教える事が出来る。だが、闘う心となると、これが年々難しくなっている。
目の前の小さな勝ちの意味を理解出来ない… 勝つ為に技術を使いこなせない…
闘う訓練がされていない… 大人の顔色でしか闘えない… そもそも闘おうとしない…
選手たち、もっと勝ち負けにこだわろうよ。まずは、目の前の小さな勝ちにこだわろうよ。
人が生きて行く上で、当然、負の体験が付いて廻る。誰かが勝てば、必ず誰かが負ける。
負けがダメなのではなく、勝とうと努める事が大切なのだ。負けて学ぶこともある。
勝ちはある意味、とても難しい。小さな勝ちに満足し、更なる挑戦心が萎えてしまうことがある。
勝って奢らず。負けて腐らず。言い古されたこの言葉に、闘ってこその真理がある。
勝者を称える… 敗者を思いやる… 笑顔で臨む… 汗して臨む… 感謝を忘れない…
そんな心も大切にしたい。何故なら、それは人生の勝者に備わるべき大切な資質だから。

今の体育祭には、100m徒競争が無い。選手たちの言葉に、考え込んでしまうダアだった。

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「徒競走」
・・・2005.05.25

修学旅行も終わり、さあスパートと意気込んだ土・日。1年生の宿泊学習とかで登校日。
そんな、わざわざ休みの日に組まないでよ。と、つい愚痴が出る。どうせ代休を取るんだから。
短くなってしまった夕方からの練習は、試合中心に。ところが選手たち、何だか覇気がない。
GWの練習試合三昧、修学旅行、土・日の学校と、疲れ気味なのかと思ったが、気になる表情が。
で、集合を掛けて話をする。体育祭の100m徒競争の話。体育祭を見に行かなくなった理由。
ダアが中学生とバドを始めた頃は、良く見に行った。練習中とは違った顔を見るのが楽しかった。
100m徒競争などでダアの選手たち、稀に1位になったりするが、総じて中位に甘んじている。
もっとも、ダア自身、小・中と8人中5位が定位置だったから、偉そうなことは言えない(笑)。
号砲が鳴っても、真面目に走らない中学生たちが出現したのは、いつの頃からだろうか?
横一列になって、ニヤけながら走っている。競おうとしない。病んでいるとしか思えない。
今の君たちは、それと同じ顔をしている。何故、闘おうとしないのだ。選手たちが見つめ返す。
そもそも、動物にしたって植物にしたって、本能的に戦い競うように出来ているのだ。
それが、種の保全であったり、食料の確保であったり… 言わば生命の維持に繋がる…
歴史上の戦さや戦争にしたって、ある意味その成せる業なのだ。と、ちと難しい(笑)。
争い、いがみあう事を礼賛する訳ではないが、闘おうとしない選手に、そんな切り口で…

優劣をつけない。競う事をさせない。誰もが平等で、仲良くやる… 悪いことではない。
でも、現実には進学も就職も、生きる為の殆ど全てが、競争原理で成り立っている。
競う事をしない。闘う事をしない。一見、今風でありがちな子供像だ。だが、ダアは極論する。
大会が負け上がりだったらどうなる? 勝った奴は帰って、最後まで負け続けた奴が表彰される…
進学や就職試験で、成績の悪い順に採用されたら… 誰も練習したり勉強したりしなくなるだろ。
目標を持って、それに向かって努力する。それが、君たちが君たちらしく生きる正しい姿なんだ。
負ける事を恐れていないか。負けたっていいんだ。今、君たちは「闘う勉強」をしているんだから。

「さあ、闘うんだ!」強い言葉で締めくくる。元気な返事で選手たちがコートに戻っていく。

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