2005. 5. 25 

インディを海で遊ばせてやりたい・・・・と伊豆の海に出かけた。
インディの大好きな「パパ」も一緒だし、1泊だけど、お泊り!
 なのでインディは大喜び! 私も大喜び!



この旅で、初めてインディの口から
出血があった・・・・・
歯茎から出ているのか???それとも・・・・・・?
旅先ということもあり、とても心配だったが、量は少なかったので(ヨダレにちょっと混じる程度)、
帰ったら、お医者様に行こうね・・・・・・・・という程度だったけれど・・・・・
食欲もあったしね!

これが、インディの口の中のデキモノに気づいた初めての時、だった・・・・・


 2005. 5. 27 

海から戻り、次の日・・・・・    早速、お医者様に行った・・・・・
インディが、病院大っ嫌いなので、これって大仕事・・・・・
でも、原因がわかった・・・・・
右のホホの内側に、指の先ほどの、イボのようなものができていて、
何かを食べたりして、歯が動くと、噛んでしまうので出血していたのだった・・・・・

昨年の終わり頃、左のホッペにできていたイボを、手術用の糸で縛って壊死させて取った
寝転んだり、転げまわった時に、地面などでこすってしまい、
黴菌など入って、化膿すると怖い・・・と思ったので、処置して頂いたのだ。
この時も、手術したら?とも勧められたが(取ったものを調べたほうがいいかもしれないから)
麻酔がいやで、この方法にして頂いたのだ。
今は、きれいになって、どこにあったのか、まったくわからない・・・・・・

しかし・・・・・

口の中では、糸で縛って取るわけにはいかなかった。
取るなら、手術しかない・・・・・・

先生は、「食欲もあるし、今すぐどうこうしなくてもいいから、しばらく様子を見ましょう・・・・」と
おっしゃった・・・・・
今思うと、これって、結構大きな分かれ目だったのかもしれない・・・・・
(この時は、ピンクの小さなイボだったのだから・・・・・)


 2005.7.21 

しばらく様子をみていた・・・・・もう2ヶ月たった・・・・・
次第に大きくなっていくイボ・・・
食事やおやつを食べるたびに、どうしてもホホの内側なので噛んでしまうのだ・・・・・
だから、出血もあり、また、化膿もするのか、イボ自体が成長しているのか、
噛んでしまうために、傷になって大きくなったのか不明だった。

その間、心配性の私は、ネットなどで、口の中のデキモノについて、いろいろ検索をしていた・・・・・
次第に私の中で、大きな不安が広がっていった・・・・・

麻酔が怖い・・・・・
これで命を落としたワン達を知っているから・・・・・
でも、いろいろ情報を得ていくうちに、このまま放置はできない・・・
悪性の腫瘍だったら、手遅れになってしまう・・・・・とも思い、
ひとりで、いろいろな思いに揺れていた・・・・・

その間、気功でのお手当てをして下さったお友達も・・・・
でも、デキモノは、小さくならずに大きくなっていった・・・・・

もう行かなきゃ!

そして、先生に相談に行ったのです。

先生は、
「僕のところでも切れますが、悪性の可能性もあるので、
東大に行って、詳しく調べてもらってください。」とおっしゃり、
紹介状を書いてくださった・・・・・・

ちょっと可笑しかったのは、「どのくらいかかるんでしょう?」と質問した私に
先生は「検査にもよりますが、多分片手以内位で済むでしょう」と答えられた・・・・・
?????
私は、時間的なことを聞いたつもりだったのに、先生は、金額を答えてくださったのだったこと・・・・・

来週、東大に行くことになった・・・・・・
どうなるんだろう・・・・・

 2005.7.28 

朝ごはん抜きで行って下さい、と言われていたので、インディはお水しか飲めない。
東大の農学部にある、「東大家畜病院」・・・・・
いったいどんな検査が待っているのか、まったくわからなかった・・・
検査で、すでに全身麻酔をするかもしれない、と言われた・・・・・・

10時の予約だったけれど、早めに着いていた。
東大の構内は広いし、木なども多い。
いい環境かも・・・・・散歩なんかをするにはね・・・・・
でもあんまりそういう気分にはなってないな・・・・・  インディには、わかっているのだろうか・・・
不安だけは抱いているのだろうなぁ・・・・・  ごめんね・・・


病院前の木陰にて・・・・・

近くに駐車した車から、ワンが・・・・・
バーニーズマウンテンドッグだったのだけれど、前足が1本だった。
でも、とっても元気に出てきて、男の子だったので、オカケをした。
その時、彼は対角線になる2本の足で、上手に立っていた。 すごいバランス感覚なんだなぁ・・・・・・
と、思わず、感心し、また、とても明るい彼の表情にも驚かされた・・・・・


2階が受付になっているので、階段で上がっていった。
床がビニールタイルなので、とても滑りやすい・・・・・
確かに清潔にするには、これがいいのだろうけど、
でも、足の筋とか、きっと滑って悪くする子もいるんじゃないか・・・・?と、今も、行くたびに思っている。

近くの獣医さんの待合室とは、大分、雰囲気が違う・・・・・
なぜなら、患者が違うからだった・・・・・
見た目には、あまりわからない子もいるけれど、でも、「ツワモノ」の集まりなんだわ・・・・・と思った。

当たり前だけれど、町医者(獣医さん)から、よろしくお願いされた、患者がくるところ・・・・・
それは、あたりまえかも・・・・・・・
受付を済ませ、私もドキドキしながら、順番を待った・・・・・


どうにも落ち着かず、超緊張興奮し続けたインディ・・・・・


待合室ではワン(ニャン、その他も)連れはもちろん、ワンを先生に預けて、戻ってくるのを待つ家族もいた・・・
お隣の長椅子にいらした家族連れは、ゴーちゃんの男の子(10歳だったけど)を待っていた。
先生に連れられて戻ったゴーちゃんは、まだ、麻酔(軽い)から覚醒ができていないため
足腰がこんにゃくのようになって、しかも床が滑るので、余計にあぶなげ・・・・・
やっと家族の足元に寝そべって一安心・・・
優しい男の子だった!
その子は下あごの歯茎にできものができたそうで、今日はその細胞を一部とって検査・・・となったらしい。

「やっぱり、麻酔、するんだ・・・・・」と、内心もっとドキドキになった・・・・・
滑っても滑っても、なんとか立とうとする、そのゴーちゃんが、愛おしかった・・・・・



いよいよインディの名が呼ばれた。
たっくさんの先生らしき人たちがいた。
インディの名を呼んだのは、30代前半かな?という若い女性の先生だった。
診察室に入ったら、インディは余計に緊張興奮する・・・・・
こんなに、か細い女の先生で大丈夫かしら・・・・・?と心配だった。

東大は、若い先生と、教官の先生が、二人一組になっている。
まずは、前座(?)で、若い先生が、情報収集(問診や体重測定など)をして
そのあと、教官先生と一緒に、改めて診察になるのだ。

若い先生は、「インディちゃんの担当のHです。」と自己紹介なさって、インディにも・・・
でも、インディは、「いらんいらん!!! 早く帰ろ!!!」という感じ・・・・・
鼻をピ〜と鳴らして、出口へ突進しようとしていた。
「すみません、病院が、大の苦手で・・・・・」と謝った・・・・・

きれいにお化粧して、アイラインに、まつげクルリンっとなってる先生の横顔を、微妙な気持ちで眺めながら
先生の質問に答えつつ、頭の中では、「お化粧も身だしなみだから、獣医の腕とは関係ないよね!」と
自分に言い聞かせていた・・・・・・・
(これって、あまり化粧しない私の偏見でしかないから、あくまで、言いがかりでしかないんですよ)


でも、東大って「天下の東大」だと思うのに、そこの学生なのか、もう、獣医なのかわからないけど、
「レントゲンを撮りますから」と、インディを連れに来た人は
私が「どこのレントゲンを撮るのですか?」と聞いたのに対し、
えぇ〜と多分、デキモノです」と答えたのだもの・・・・・・・
「多分かい!?」  しかもレントゲンだろ〜〜〜〜???
「多分!? では、麻酔をかけるんですか?」
畳み掛けられて、困惑顔・・・・・ はっきり答えが返ってこない!
そんなことだから、人間だって患者の取り違え手術なんてものが起きるんだぞ!!!
なんて、心の中で怒鳴りながら居ったわたしです・・・・・
(ふたを開けてみれれば、胸のレントゲンでしたが・・・!!!!!)



結局この日、インディは、胸のレントゲン血液検査(手術する前の準備検査)、心臓のエコーだけで
麻酔はやらずにすみました。


なかなか見つからなかったエコーの痕(毛を剃られたところ)

教官のM先生のお話では
「インディの腫瘍は、キノコ型で茎が細くなっているので、取り易いこと。
(歯茎などだと、取り残しが出る恐れが多いが、インディの場合には完全に取れる)
結構大きくなっているので、取ることが優先であり、検査は取ったあとでいい」
とのことで、健康状態は、いたって良好、心臓の肥大もなく、血液検査の数値にも
なにも心配がないので、「一番早い手術日に取りましょう・・・・」ということになった。

いよいよ来週の火曜日(東大は火曜が手術日)、8月2日に
手術が決まった。
全身麻酔のお話もされた。
いかに健康体でも、100%大丈夫、とは言えないことを・・・・・

当日は、9時半までに、朝ご飯抜きでくること、
インディは、おそらく入院せずに引き取れるので、入院の準備はいらないこと、など、H先生からうかがって、
私はというと、「執刀はM先生なんですね!?」と、しっかり確認をしてしまって
その後、会計を済ませ、東大を後にした・・・・・
午後4時近くまでかかった。

とっても余談だが
東大の学食は二度と行かない・・・・・
いくら、食欲が無い時、とはいえ、安いけど、まずい・・・・・(ごめんなさい・・・)





 
2005.8.2 

いよいよ手術の日だ・・・・・

昨夜は、あまり眠れなかった・・・・・
インディの腫瘍のことがはっきりしてから、自分のハウスや、私のベッドの左下で寝ているインディの
わずかな動きや、甘ったれで、夜中どうも何度も起きてしまう日々が続いていたけれど
昨晩は極めつけだったなぁ・・・・・・
インディも暑さもあってか、あまり寝ていない気がする・・・・・
(ただ、彼の場合は、普段は昼寝という大きな味方がついているけどね)


私たちの支度の様子を不安げに見つめるインディ

9時半くらいまでに・・・ということだったけれど、車の混み具合がわからないから、早めに出た。
不思議と東大に行く時は、スムーズに行くんだよなぁ・・・・・
9時前には着いていた。

外で、おとんとシ〜を済ませている間に、2階に上がって受付をした。
間もなく、H先生から「インディちゃん」と呼ばれた。
診察室に入ると、
「今日は数が多いのと、順番の早い子に、長くなりそうな手術があるので、手術は午後になると思います」
とのこと・・・・・

今から午後まで、ひとりで待つのか・・・と思うだけでかわいそうになっちゃう・・・過保護かな・・・

午後の手術だと、麻酔の覚醒程度にもよりますが、お迎えは夜か、もしかしたらお泊りになるかもしれないと
いうことでした・・・・・

もう、こうなったら 「よろしくお願いします」 しかないものね・・・・・
そうお願いして、インディを預けた。




私の実家が割りと近いので、ここで待つことになっていた。
いや、その前に、実家の父も、前回の検査の時も、今回もちゃんとインディを応援に来ていましたが・・・・・

3人で実家まで一度戻った。
「これから、長い一日が始まるね・・・・・・・」と、3人で所在無く・・・・・・・

おとんは持参したDVDを、観るとは無しに、つけていました。
(ちなみに、藤沢周平さんの「鬼の爪」という時代劇の映画でした・・・・・)

そして・・・・・11時半ごろ!!!
いきなり私の携帯電話が鳴ったのです。

見ると「東大家畜病院」と出ているではないの!?

「今頃なんだろう???  手術ができなくなったの? インディになにかあったの???」
ドキドキしながら出たのですが、
H先生のタンタンとした、でも、明るい声で
インディ君、手術終わりました。 順番が変わったので、早くなったんです」と・・・・・
え??? 終わったの???
「もう、少し麻酔からも覚め始めています。お迎えは4時半くらいで大丈夫ですから」
というのです!!!
もう、まさに日本人です!!! 電話の前で何度も、お辞儀をしてました・・・・・
電話切ってから、おとんと父に報告しながら、涙が出てしまいました・・・・・

ちょっと安心したら、やっと食欲も出てきて・・・・・
夕方、お迎えに行くまでに時間もあるし・・・と3人でお昼ご飯、食べに出ました・・・・・
気分的に晴れ晴れしていたので、おいしいお昼ご飯になったわぁ〜〜〜!



待ちに待った4時半・・・・・
もちろん、早めに着いていましたが、時間通りに出てきました!!!
あの、か細いH先生を引きずりそうな勢いで!!!
よかったぁ・・・・・

手術の説明を受け、検査結果など、これからの予定をうかがう間、
インディはかわいそうなので、先におとんと、お外に出して・・・・・

「手術は、とても順調でした。インディ君は、出血がとても少なくてよかったですよ。
傷口もきれいになっていますし、糸は次第に溶けるので、抜糸もありません。
麻酔からの覚醒も比較的早いほうでした。
検査結果は、2週間ほどかかりますから、お盆明けになりますね。
お電話で、問い合わせてください。
結果次第で、その後のことはまた、ご相談しましょう。

今日は夜から抗生物質を飲ませてください。
消化の良いものでしたら、ご飯もあげていいですよ。」
などなど・・・・・

その後、会計でお支払いをして、帰路についた・・・・・

車の中で、インディはしかし、まだ、ボ〜ッとしていたみたいだった・・・・・


名前を読んでもイマイチ反応はなく・・・・・・

家についてからも、(もともと昼寝大王なのだからしかたないけど)
バタンキュ〜!と寝ていた。

夜のご飯は、お粥と、鳥のレバーを細かくすり潰したものに、お薬を入れて、あげた。
でも、さすが、インディ!!!
ご飯の支度をしていたら、しっかりシャキ〜〜〜っと起きてきた!
もう大丈夫かもね!?


腕には、点滴の痕(毛を剃ったところ)があって、ちょっと痛々しく感じた・・・・・・



お休み、インディ・・・・・
ぐっすり眠るんだよ!!!(言われなくても寝るかもね・・・・・?)

ながぁ〜〜〜い一日だったね〜〜〜!
検査の結果は心配だけど、2週間は、なるべく普通に暮らそうね!?
(と、自分に言い聞かせたような気もする・・・・・・)





 
2005.8.3 

一夜明けて、あくる朝・・・・・
さぁ、インディの食欲はどうかなぁ?????
はい!!! まったく普段どおり(いや、昨日からの空腹があったかな?)です!
今朝も、フードは、うるかして柔らかにしてから・・・と思ったら、しっかり流しの下まで来ました!
待ちきれなかったのね・・・・・!?
レバー入りのご飯を見事にたいらげました!!!


混じっているのは、お薬です・・・・・

よかったね!
後は、結果が出るまで、普段どおりの生活をして行こうね・・・・・・!
お水遊びにも、行こうね!!!





 
2005.8.17 

この日は、おかんも、前々から楽しみにしていたインディの水遊びの日
しかも、「みんなの一枚」のページ「おかんの1枚」に選ばせていただいた
黒川さんご一家と、お会いできる日でもあった・・・・・

おとんと誕生日が一緒のレミちゃんや、ボーダーコリーのヴィヴォちゃんにも会える!
中央高速を西湖へと、向かって車を走らせた!
お盆休みがまだ終わっていなかったのか、高速も順調だった・・・・・
インディも遊びに行けるのがわかって、大喜び!!!
西湖では、大はしゃぎで水遊びをし、生まれて初めてのウィンドサーフィンのボードにも乗っかって
超ご満悦のインディであった!!!



西湖での水遊びの後、黒川さんの山荘でのBBQとなり、
帰宅は日付が変わった、夜中の1時半近かった・・・・・
車の中でも、インディは心地よい疲労感とともに爆睡していた。

明日か、あさって・・・・・
いよいよ病理検査の結果を聞かなくては・・・・・・・
ん〜〜、明日ももう一日、貴重なお休み・・・
結果はあさってにしよう・・・・・!