十津川警部捜査行
カシオペアスイートの客

掲載内容 主な登場人物
カシオペアスイートの客
禁じられた「北斗星5号」
最果てのブルートレイン
北の廃駅で死んだ女

解説 小梛治宣
ISBN4978-4-396-20867-5

平成23年6月10日初版1刷
NON NOVEL N-887
838円(税引)
新書211ページ
元捜査一課刑事・内山清志、妻・貴子
大羽信輔・福田美由紀
野崎修太郎、修太郎の後妻・郁代
修太郎の顧問弁護士・小笠原
三浦俊介、前田和夫
(カシオペアスイートの客)

禁じられた「北斗星5号」は十津川警部の怒りを参照

最果てのブルートレインは最果てのブルートレインを参照

写真家・河西、戸上みどり
タレント・久保田剛
M製薬社長・原田周一郎、次男・利夫
河西の妹・河西京子
(北の廃駅で死んだ女)
・北条早苗刑事
三上刑事部長
北海道警池谷警部(カシオペアスイートの客)
北海道警三浦刑事、佐伯警部、前島刑事(北の廃駅で死んだ女)
札幌に到着した寝台特急「カシオペア」車内で若い女性の刺殺体が発見された。現場となったのは展望室タイプの最上級スイート個室。
その部屋の男性客は姿を消していた。妻との旅行で同じ列車に乗り合わせた警視庁の退職刑事・内山には、男性客とどこかで会っている記憶があった。
北海道警の捜査に協力した内山は、元上司の十津川警部に連絡。やがて八カ月前に渋谷で起きた資産家殺しとの関係が浮上した。
その事件は容疑者の自殺で決着していたが…。消えた男性客の正体と行方は?複雑に交錯する謎に十津川が挑む。
(表紙うらのページ参考)
この本は、最初から2編は、北海道に向かう「カシオペア」と「北斗星」を舞台にした事件。後半の2編は、北海道で 廃止された路線の「天北線」を舞台にした事件が書かれています。
禁じられた「北斗星5号」と 最果てのブルートレインは、以前にそれぞれの本で載せてますので、こちらでは、省略させて頂きました。

1番最初の「カシオペアスイートの客」は表題うらに書かれているように、元警視庁捜査一課の刑事・内山が奥さんの貴子さんと共に、カシオペア に乗車。その最後尾の展望室に入っている男性客と食堂車で親しくなり、見学させてもらったりした。しかし、札幌に着くとその展望室から、 女性の死体が見つかった。元刑事の性分があり、内山は地元の捜査に協力。又、元上司になる十津川にも連絡。内山が最後に扱った事件との関係 が浮上した。カシオペアスイートにいた男性は・・・・。
私も去年、北海道の旅行の時、帰りにはカシオペアに乗ってみようという事で、JTBさんに依頼したのだが、数か月前なのに、切符を取るのは 難しいと言われた。他のツアー会社でもある事はあるのですが、コンパートメントが偶数用に作られている事もあり、奇数人数での申し込みは できないものがほとんど。予約をとるのも難しいですが・・・・

最後の「北の廃駅で死んだ女」は廃線になった天北線をカメラに収める為に行った写真家の河西が、廃駅となった「山軽」の待合室に、雪の積もった 中、一人の女性の死体を発見した。捜査依頼で十津川は被害者の女性の交友関係を調べていると、三上刑事部長から調べた結果は、三上から道警に 報告すると言う。十津川は妙な気がしたのだが・・・・。
戸上みどりという女の人が、山軽の廃駅で殺された訳ですが、犯人がどうみどりを誘ったのかも気になりますね。廃線に興味があったのかな?

評価
☆☆☆☆ 星4つ(星5つで満点)    北へのブルートレインと天北線がキーワード