十津川警部の怒り
掲載内容 主な登場人物
十津川警部の怒り
1 巨人ー阪神戦
2 寝台特急「出雲4号」
3 逆転
4 判決

快速列車「ムーンライト」の罠
禁じられた「北斗星5号」
解説
郷原宏
ISBN4-06-27537-2
2006/4/15第1刷発行
講談社文庫 に1-87
571円(税引)
326ページ
元プロ野球コーチで十津川の大学時代の同期・早田則夫
早田とおなじ球団でコーチ・小笠原敬
小笠原の弁護士・松本圭子(十津川警部の怒り)

小室功、田沢、小室の愛人・辻かおり、小室の妻・京子
(快速列車「ムーンライト」の罠)

十津川の妻・十津川直子、 小田敬子、敬子の娘・ひろ子、川西みどり
(禁じられた「北斗星5号」)

本多捜査一課長
大阪府警坂本警部(十津川警部の怒り)
新潟県警佐伯警部(快速列車「ムーンライト」の罠)
青森県警山田警部(禁じられた「北斗星5号」)
毒舌で有名なプロ野球解説者が、甲子園球場の近くで刺殺された。
容疑者は低迷するチームのヘッドコーチ。かつてポストを巡って揉め、動機は十分だが、犯行時刻には寝台特急「出雲4号」に
乗っていたという。血まみれの切符、車掌がもらったサイン。
十津川、逆転の一手は。殺意を乗せて走る列車、三つの事件。 (表紙うらのページ参考)

1990年5月カッパ・ノベルス刊、1993年8月光文社文庫刊
題名の頭に十津川警部と始まる著書の4番目との事で、その内容が短編集なのは、この作品が初めてという事。 今まで読んだ短編集とは異例で、最初の「十津川警部の怒り」では4つの章らしきものがありました。
その他、作品についてですが、
「快速列車「ムーンライト」の罠」は新潟・弥彦神社で男が殺された。 その男には、妻の他に愛人が東京におり、十津川警部らが捜査。その捜査で、新宿の愛人の店で二人が口論をしていた事がわかる。 しかし、その時間ではすでに上野からの列車では間に合わない。さて捜査はどうなる!!!
「禁じられた「北斗星5号」」は十津川警部の妻・直子さんが登場。 直子の知り合いの夫人から、ある日時に自殺すると言っている娘がいる事を知り、なんとかやめさせようとする為、 寝台特急「北斗星5号」に乗り込む。この話を聞いた十津川が、その娘家族を調べると、ある事情がある事がわかる。 この事を直子に知らせようとするが・・・。

内容はともかくとして(最初と2作目はどちらも時刻表トリックを含むもので、ともかくと書きましたがおもしろいですよ!)、 作品自体がかなり前の作品なので、出雲市から出雲大社まであった大社線0番ホームが登場したりしていたり、 上野からの寝台特急「出羽」、夜行急行「天の川」が出てきたり新潟地方を走っていた新潟交通が地図にあったりなどして、
かなりなつかしいです。

評価
☆☆☆☆☆ 星5つ(満点評価) やはり時刻表トリックはおもしろい。