十津川警部 愛と死の伝説<上><下>
 


目次 主な登場人物
[上巻]
第1章 空の伝説
第2章 姿の見えぬ敵
第3章 青の幻想
第4章 謎の女
第5章 十津川の見方
第6章 水瓶座流星群
第7章 夜行列車
第8章 阿波人形
第9章 剣山
第10章 女の経歴
第11章 父と娘
第12章 北アルプス
第13章 死の伝説
第14章 女たち

[下巻]
第15章 愛の館
第16章 男の影
第17章 尾行
第18章 嫉妬
第19章 私立探偵
第20章 夢と現実と
第21章 発掘申請
第22章 妨害
第23章 愛の錯乱
第24章 緊急逮捕
第25章 怪文書
第26章 容疑を固める
第27章 逃亡
第28章 天空の死

[上巻]
ISBN978-4-334-76616-0
2013年8月20日初版1刷
光文社文庫 に1-136
629円(税引)
341ページ

[下巻]
ISBN978-4-334-76617-7
2013年8月20日初版1刷
光文社文庫 に1-137
629円(税引)
354ページ

カバーデザイン 片岡忠彦
カバー印刷 近代美術
青木誠治、小林誠
山野弘夫、戸田ユミ
ISアーチスト社長・長谷川司、娘・かおり
社長の個人秘書・辻ゆう子、かおりの彼氏・射手矢
小田切実、娘・阿里沙
ISアーチスト秘書室・広瀬、社員・宮本
フランス料理店「ミラージュ」・山田
鳥取砂丘土産物店店員・小西綾子
井関夕子、原、緒方、神田弘
ゆう子の父・辻伸吉、母・純子
「ヴィマナの館」責任者・水木幸、フリーライター・諸井明
細川あや子、畠山裕之
私立探偵・竹西俊、篠原かえで
三宅市長
元ISアーチスト社員・浅沼吾郎、ゆう子の弁護士・渋谷、海部
矢吹邦夫、井口ひろし
ISアーチスト人事担当・冬木、技術部長・古川、秘書室長・小坂井
福永保子
渋谷弁護士の妻・京子

北条早苗刑事・三田村刑事・片山刑事・田中刑事
三上刑事部長、本多捜査一課長
石川県警戸田刑事、井上刑事
青森県警三浦警部、中根刑事
科研・中村技官
青森新郷村佐藤巡査部長
香川県警小久保警部、岸田刑事
徳島県警高木警部
富山県警野原刑事、足立警部
長野県警永尾刑事、宮下警部、岸川刑事、北原警部
能登と青森の観光地で、若い女性の惨殺死体が連続して発見された。捜査を開始した十津川は、一見、つながりがなさそうに見える二つの事件の背後に、 摩訶不思議な「天の浮舟」伝説があると推理する。刑事たちは伝説を追い、四国・剣山へ飛ぶが、そこでも新たな死体が待ち受けていた…。 古代ロマンに彩られた、日本全国の“聖地”で起こる連続殺人に、十津川が挑む!
(上巻裏表紙文参照)

日本各地にある“聖地”で殺された若い女性たちは、皆同じ孤児救済施設の出身者だった。捜査線上には施設の主宰者の男が浮かぶが、打つ手がないまま、 また次々と新たな犠牲者が発見されていく。彼女たちは、狂信者によって古代の神に捧げられた「犠牲」なのか―。 連続大量殺人を止めようと奔走する十津川がたどりつく、衝撃の真相とは?長編ミステリーの傑作。
(下巻裏表紙文参照)

この作品は、学芸通信社の配信により、高知新聞(1999年6月18日〜2000年4月2日)秋田魁新報、熊本日日新聞、中国新聞、信濃毎日新聞、 北國新聞、神戸新聞に、順次連載されたものです。
 事件は、「竹内文献」という事柄を中心に、描かれています。この作品によると、キリストやモーゼ、釈迦などの指導者は、日本で、 教えを学び、世界に教えを広めた後に、天の浮舟に乗って日本に帰ってきた事などが書かれているとの事。
 昔からのお伽噺など、普通の人間では考えられない力や文明を、使用した事柄が書かれて、UFOなど信じる事を、ロマンチックと感じるか、 何か恐ろしい宗教めいた感じ方をするか、とりあえず、ふた通りと思います。オウム真理教が起こした事件は、困るというか厭な事ですが、 もしかしたら、あの事件が起きる前は、ロマンチックと考えた方も多かったのではと思います。

 さて、この作品は、20年前に起きた、掘り起こす事がタブーとなった事件を掘り起こす事になる「十津川警部の挑戦」 以来の久しぶりの上下完結作品という事になりました。と言っても、もう1作品の「十津川警部・怒りの追跡」しかないのですが・・(苦笑)。

 かつての2つの上下巻ものは、海外へと展開する内容だったのですが、さて今回はどうでしょうか?

評価
☆☆☆☆ 星4つ(星5つで満点)    殺意をつなぐ超古代伝説を追え(帯の文章使用)
長谷川かおりの彼氏、射手矢 小林、戸田ゆみ、など十名 長谷川社長の莫大な遺産目当て。
財産を発掘などの資金につかう社長へのけん制