十津川警部・怒りの追跡(上)(下)


掲載内容 主な登場人物
<上巻>
第1章 悲劇ではじまった
第2章 夜の町で
第3章 夜の尾行
第4章 函館空港
第5章 灰皿の中
第6章 函館駅
第7章 遺影
第8章 東京へ
第9章 ヘルスクラブ
第10章 別荘
第11章 パーティー
第12章 関係者たち
第13章 砂漠の国
第14章 もう一人の若者

<下巻>
第15章 新たな犠牲者
第16章 合同捜査
第17章 交通事故
第18章 アフリカの砂漠
第19章 行方不明
第20章 失われた記憶の中で
第21章 警告
第22章 危険への招待
第23章 死線
第24章 逃亡
第25章 ソウル−釜山
第26章 千年の都・慶州
第27章 射殺
第27章 回復への道
解説
権田萬治
<上巻>
ISBN4-16-745411-4
1995/1/10初版
2004/12/15第13刷
文藝文庫
514円(税引)
328ページ

<下巻>
ISBN4-16-745412-2
1995/1/10初版
2004/12/15第14刷
文藝文庫
514円(税引)
342ページ
清水刑事の弟
函館新聞記者・長谷部
石川久男、久男の妹・ひろみ
薬の売人と思われる男・川西
市会議員・伊原要一郎、杉野代議士
北斗星専務車掌・山本、森田、車掌長・井上
十津川の妻・十津川直子
野崎裕子
江崎交易社長・江崎周一郎
中央新聞社会部・田口
江崎の部下・星野、木原
塩谷洋、長井利也
トラック運転手・丸山
成田税関職員・村上
ブビア共和国情報大臣・ソムコ
チャド日本大使館員・増田
第5機動隊隊長・白江
NHK会長・深田
水野法務大臣
木崎実こと金華淳
釜山日本領事館副領事・武末
森山佳子

捜査陣
清水刑事・十津川警部・亀井刑事・西本刑事
日下刑事・北条早苗刑事・田中刑事
本多捜査一課長・三上刑事部長
・若原刑事
北海道警三浦警部・仙台宮城警察署下田警部
初動捜査班田島警部・初動捜査班佐伯警部
千葉県警日野警部
世田谷署平田巡査部長
韓国ソウル市警朴警部・李刑事、崔刑事
慶州市警察呉正狗刑事、釜山市警文刑事
神奈川県警刑事課平木警部
<上巻>函館で高校球児が覚醒剤の常習者に刺殺された。被害者の兄、警視庁の 清水刑事は犯人を追うが、コンビニエンスストアで買物客を刺し殺した犯人は警察官に撃たれて死亡。
事件の裏に覚醒剤販売の組織があると睨んだ清水刑事も、寝台特急北斗星4号の中で殺害されてしまう。
怒りに燃えた十津川警部が本格捜査に乗り出した。 (表紙うらのページ参考)

<下巻>覚醒剤常習者による高校球児刺殺事件の裏には、巨大な悪の組織の 陰謀があった。
十津川は黒幕と見られる貿易商江崎の周辺に捜査の手をのばすが、政財界に強大なコネを持つ江崎は容易に 尻尾をつかませない。江崎がアフリカで私兵の訓練をしていることを探知して、単身現地に飛んだ十津川に 江崎の魔の手が迫る。十津川警部、最大の危機!(表紙うらのページ参考)
このサイトでは「奥能登に吹く殺意の風」で爆死した清水刑事ですが、
こちらでは 弟が覚醒剤の常習者に殺され、怒りの捜査をしたのですが、残念ながら組織の誰かに殺されてしまいました。
「007」ではありませんが、清水刑事は二度死ぬといったところです。
後半では、部下の死に怒り、十津川警部も敵の懐に入っていくのですが・・・・。
日本に起きるクーデターや、韓国に逃げ込む主犯を追って繰り広げられる緊迫の追跡など、読み応えのある 上下巻編の事件です。

評価
☆☆☆☆☆ 星5つ(星5つで満点)