本 その6

 建築 

建築ガイド4 ヴェネツィア
アントニオ・サルヴァドーリ著
陣内秀信・美子訳
(丸善株式会社)
建築ガイド4 ヴェネツィア
ヴェネツィアは干潟に杭を打ち付けて作った人工的な街です。また、ビザンチン・オリエント・イスラムなど文化の交流地だったことから、様々な建築様式が混在しています。この本ではヴェネツィアの代表な建築物(100棟)を 歴史順に紹介しています。欲を言えば写真がカラーだともっと楽しめたのですが…。


イタリアの路地と広場(上)
竹内裕二
(彰国社)
イタリアの路地と広場(上)
イタリアの路地や広場がどのようにできあがったかを専門的に分析しています。それぞれを10タイプに分けており、この本の中で紹介している路地・広場がどのタイプか言及しているのは興味深いです。上巻では南部の街を中心に紹介。

イタリアの路地と広場(下)
竹内裕二
(彰国社)
イタリアの路地と広場(下)
下巻では中部から北部の街を中心に解説。ヴェネツィア、フィレンツェが載っておらず、かなり肩すかしです。その一方でローマ・ミラノは取り上げているので中小の街に拘っている訳でもないようですし。どうせなら、イタリア全土を網羅してほしかったです。

望遠郷 9
ローマ
同朋舎出版
望遠郷 ローマ
このシリーズはガイドブックの範疇に入るのかもしれません。でも建物の構造などに詳しくふれているので、建築の本に分類しました。望遠郷シリーズは3300円と高価なのがネックなものの、図解が多く、読み応えは充分。1994年発行の本ですが、既に絶版となりました。

★★
望遠郷 1
フィレンツェ
同朋舎出版
望遠郷 フィレンツェ
他のガイドブックに載っていないような小さな教会まで取り上げています。写真や図解が多いのも特徴。ただし、厚い本なので持ち運びには適しません。

★★★
望遠郷 5
ヴェネツィア
同朋舎出版
望遠郷 ヴェネツィア
カナルグランデの両岸の建物1軒1軒を紹介したページ(29ページもある!)は圧巻です。水上都市はどのように作られたのか、また、モザイク画やゴンドラの作り方など興味深い内容満載です!ヴェネツィアの奥の奥を知りたい方にイチオシです。

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 雑誌 

雑誌は種類が多いので、どの本でイタリア特集が組まれているのか見つけるのは大変…。結構買い忘れている本もあります。
ファッションなどの最新情報、穴場情報が満載の本が多いのでイタリアに行く前にチェックしてみては。

2005年5/10日発
駱駝 創刊号
南イタリア縦断大特集
(小学館)
駱駝
食遺産・名画遺産の旅と銘打って「麺好きの楽園へ」「イタリア映画の舞台を歩く」「アッピア街道」と3部構成になっています。
「効率」や「速度」とは無縁の、あるいは無縁でありたいと願う方のための雑誌です(巻頭の言葉)の通り、綺麗な写真をたくさん盛り込んだ目にも楽しめる本です。

 2005年4/7日発売
CREA 5月号 暮らすように旅する
フィレンツェ&イタリアの小さな田舎町

(文芸春秋)
CREA 5月号
フィレンツェとその近郊のホテル約20軒を掲載、レストラン、ショップなども。アッシジ、シエナ、サン・ジミニャーノなど周辺の街や、タオルミーナ、アルベロベッロなどを紹介。更にミラノのショップとレストラン50軒をピックアップ…とかなり欲張りな内容。ここ数年のイタリア特集は個人旅行者、リピーター向けの企画が多いですね。この本では観光スポットに触れず、ホテル紹介にページを割いているのが特徴、「ゆったり過ごすイタリア」がコンセプトのようです。
2005年2/10発売
旅 3月号
特別紀行 南イタリア、サテュルスを巡る旅
(新潮社)
サブ企画は2005年に東京(東京国立博物館)と愛知(愛・地球博イタリアパビリオン)で公開される古代ローマ彫刻、「踊るサテュルス」について。サテュルスとはギリシャ神話の酒の神バッカスの従者で、今回日本で公開されるのは1997年にシチリアの海底で発見され、6年の歳月をかけて修復されたものです。ポンペイとナポリに残されているサテュルス像を鑑賞したあと、シチリアで件の像に対面します。誌面にサテュルスの全身写真が載っていないのが残念。

2004年12/25発売
芸術新潮1月号
フィレンツェの秘密物
(新潮社)
芸術新潮1月号
「フィレンツェの秘密〜必見フィレンツェ五十五至宝めぐり」と題し、ふんだんな写真とともに街じゅうの絵画・彫刻、モニュメントなどを紹介します。本書では美術館や教会毎の作品解説ではなく、「まなざし」や「エレガンス」などテーマに沿って数作品を考察していきます。作品の解釈プラス歴史的背景を書いていること、至宝の55点に大理石や瓦屋根をセレクトする視点の広さ、「素顔の芸術都市を歩こう」の特集など、美術好きのみならず楽しめる内容です。

2004年6/7発売
CREA Due TRAVELLER
イタリア「セレブの休日」
(文芸春秋)
イタリア「セレブの休日」
4大都市(ミラノ、フィレンツェ、ローマ、ヴェネツィア)のホテルとレストラン、ショップ、お土産などを特集しています。ホテルについては、タイトル通り、高級リゾートが多いです。アマルフィ海岸とカプリ島、トスカーナ地方、湖水地方、シチリアなども紹介しています。
アルベロベッロなどの、「きらめきの小さな町完全ガイド」(綴じ込み保存版)は、個人的には情報が不充分かなと思いました。

2004年4/10発売
旅 新創刊号(5月号)
シチリアは地中海の賜物
(新潮社)
旅 新創刊号
作家の桐野夏生さんは5泊6日で、パレルモ、アグリジェント、シラクーサ、タオルミーナなどを巡りました。
ありがちな映画のロケ地紹介の他に、島の歴史などをフォローしている点が気に入りました。また、市場や伝統料理の紹介、まだ馴染みの薄いペスカツーリズモ(漁師町に滞在し、漁業体験をしたり、新鮮な海の幸を楽しむ旅行形態)にも触れています。シチリア特集は48ページとポリュームがあります。

2004年4/1発売
メイプル5月号
萬田久子さんと歩く憧れの花の都
「フィレンツェ紀行」

(小学館)
メイプル5月号
「おしゃれ心も知的好奇心も大満足」とありますが、女性誌の企画なので、ショップの紹介に重点を置いています。20ページの企画のうち、観光地の案内が4ページしかないのは、知的好奇心を満たすにはちょっと物足りないと思いました。

2003年11/13発売
プラチナ・サライ3

トスカーナ長期滞在の旅
(小学館)
プラチナ・サライ
おもに熟年層をターゲットにした雑誌サライのスペシャル版。シエナの旅、トスカーナの田園ホテルやヴィラ(別荘)での長期滞在など優雅な旅を提案。ローマの名店での買い物(帽子の値段200ユーロ前後!)もあります。高価な品が多いので、ため息の連続…。

FIGARO japon 2003年 9/5号
陽気なナポリへ行こう
(TBSブリタニカ)
陽気なナポリへ行こう
ナポリやアマルフィの海岸(綴じ込み付録)など南イタリアの特集です。ピザ、カメオ、オーダーメイドのシャツなど最新のナポリ情報が載っています。

FIGARO japon 2003年 1/5・20号
冬のヴェネツィア
(TBSブリタニカ)
冬のヴェネツィア
路地裏の散歩や眺めの良いカフェ、運河沿いのホテルなど穴場スポットを紹介。お土産情報も役に立ちそうです。街歩きの決定版、ヴェネツィアに行くなら是非チェックしたい本です。

CREA 2002年11月号
美しきイタリア極上案内
(文芸春秋)
美しきイタリア極上案内
4大都市のレストラン、隠れ家ホテルなど個人旅行者には嬉しい情報満載。「暮らすように旅するイタリア」の作者がローマなどのお土産情報を紹介しています。サン・ジミニャーノ、アルベロベッロなどの小さな街も取り上げています。

TITLE 2002年2月号
映画で旅するイタリア
(文芸春秋)
映画で旅するイタリア
イタリアを舞台にした映画の特集。お店やお土産などの情報もあります。

芸術新潮 2001年11月号
イタリアの鬼才 カラヴァッジョ
聖なる人殺し画家の生涯
(新潮社)
イタリアの鬼才 カラヴァッジョ
明暗法や写実のテクニックで絵画の革命児といわれたカラヴァッジョの波乱に満ちた短い生涯を振り返っています。

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