本 その2

 イタリア紀行 

 おすすめの旅行記 

私の旅行中、ガイドブックと一緒に使っていた旅行記は
「暮らすように旅するイタリア」「ヴェネツィア案内」「フィレンツェ美術散歩」(美術の本のページに載せています。)です。1冊丸ごとでは荷物になるので、私は興味を持ったページをコピーして持参しました。ガイドブックに載っていない建物の説明や図解があるのでとても参考になりました。 

「フィレンツェ 旅の雑学ノート」は写真が豊富ではないものの、計画から旅行中まで読み応え充分です。また、「ヴェネツィア 水の都の街歩き」は街の雰囲気が良くわかります。ヴェネツィアにはじめて行かれる方におすすめしたい本です。

イタリア全般

★★★
暮らすように旅するイタリア
羽石宏美著
 (メディアファクトリー)
暮らすように旅するイタリア
ローマ・フィレンツェ・ヴェネツィア・ミラノのレストランやお店を紹介する本で、一軒ずつ丁寧に書かれています。個人旅行者向けのプチホテルの情報もあります。私は旅行にコピーを持参し、手打ちパスタの店、ワインショップなどで買い物してきました。4大都市に行かれる方で食に興味をお持ちの方にはイチオシ!
雑誌・クレアのイタリア特集で羽石さんがおすすめするイタリアのお土産が紹介されました。


ルネッサンスの古都を
めぐるイタリア
(株)トラベルジャーナル
ルネッサンスの古都をめぐるイタリア
ミラノからローマまで、それぞれの街の楽しみ方や名物料理、ショッピングのしかたなどを指南しています。「ローマの休日」や「旅情」など映画のロケ地を紹介するページもあります。

世界遺産夢紀行
豊穣のイタリア
(講談社)
豊穣のイタリア
文章は最小限ですが、美しい写真が満載でおすすめです。この本をめくると他の街にも行きたくなります。この多様性がイタリアという国の魅力なのかもしれませんね。表紙に使われているサンマルコ小広場の写真は幻想的!これだけでも見る価値アリです。

イタリア・フェスタ紀行
山田和子
(平凡社)
イタリア・フェスタ紀行
イタリア各地のお祭りが載っており、カラフルで楽しい写真集です。ヴェネツィアのカーニバルとレガッタ・ストーリカ、シエナのパリオなど10都市のお祭りを紹介。巻末には伝統的な祭りの一覧があります。

イタリア歩けば…
林丈二
(廣済堂出版)
イタリア歩けば…
雑誌「サライ」の連載を再構成したもので、半分以上はヴェネツィアの路上観察に充てられています。建物の装飾、幅わずか63センチの路地など細部にこだわっています。私はこんな旅行に心惹かれてしまいますね。(ちなみに観光地の紹介はほとんどありません。)

福山雅治のイタリア旅行記
福山雅治
マガジンハウス
福山雅治のイタリア旅行記
北部から中部イタリアの旅行記と写真集です。ヴェネツィアが出ておらず、がっかり。実は福山クン好きなので買ってしまいました。一番印象に残ったのは、大理石の産地、カッラーラの真っ白な山肌でした。


朝岡式イタリア旅行術
朝岡なおめ
(小学館)
朝岡式イタリア旅行術
元テレビ講座の講師、朝岡さんのイタリア旅行の様子を綴っています。バーチャル・イタリアを楽しみながら、スリにあわないコツなど、ためになる話を知ることができます。役に立つイタリア語のフレーズもあります。

イタリア・アルプス鉄道紀行
中根正和
彩図社
イタリア・アルプス鉄道紀行
インターシティ、チザルピーノ、ユーロスター、ローカル線など、様々な列車の乗車記録と道中でのできごと。ミラノからスイスへの氷河急行の様子など、鉄道マニアらしい描写が見どころでしょうか。マルタ旅行記もあります。

モーツァルトのイタリア
三雲ひろ太・他
(JTBキャンブックス)
モーツァルトのイタリア
モーツアルト父子による、3度のイタリア滞在です。故郷に残る母や姉宛の書簡を載せて、旅の行程を詳しく振り返ります。写真が多く、イタリア紀行のような趣ですが、作者の主眼は、あくまでモーツアルトとその功績です。彼がイタリアで感じたこと、作った曲…モーツアルトに興味があるか否かで評価の別れる内容だと思います。

イタリア・都市の歩き方
田中千世子
(講談社 現代新書)
イタリア・都市の歩き方
6章から構成されており、5大都市とシチリアを取り上げています。タイトルから、街歩きのコツや穴場情報を期待した私には拍子抜けの中身でした。筆者は映画評論家なので、イタリアを舞台にした映画の話に街案内を兼ねているという感じでしょうか。観光スポットの記述が少なく、また、取り上げている作品が多いためか、映画の紹介という面でもかなりあっさりしています。

「イタリアワイン紀行」、「イタリアの市場を食べ歩く」は本(8)にあります。

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ヴェネツィアに関する紀行本

迷宮都市 ヴェネツィアを歩く
陣内秀信著 
角川oneテーマ21
迷宮都市ヴェネツィアを歩く
2004年7月発行。「ヴェネツィア 光と陰の迷宮案内」(NHK出版)を加筆、改題した本です。街歩きの13のルートを紹介、文章と写真で、読者を迷宮へ誘っていきます。建築がご専門で、ヴェネツィア留学経験のある陣内さんですから、地域ごとの雰囲気や歴史的背景を丁寧に描いています。でも、ガイドブックのように、効率よく回る方法を紹介するものではありません。本の中に詳細な地図がないのが、逆に迷宮探索にはうってつけかも。ヴェネツィアのリピーター、それから街歩きに興味がある人におすすめ。

★★★
ヴェネツィア案内 とんぼの本
渡部雄吉ほか著 
新潮社
ヴェネツィア案内
発刊は古いのですが、散策のモデルコースを載せているので繰り返し読んでいます。ラグーナの島々については私が読んだ中で一番詳しく載っていました。ブラーノ島に行きたいと思ったのはこの本を読んだのがきっかけです。
ただ、この本では「○○教会は〜」と一発で探すことができません。地域の名前が書いた目次があるだけで、
教会の名前などの索引がないからです。情報量については申し分ないのですが。

★★
ヴェネツィア 水の都の街歩き
栗原紀子著 
東京書籍
ヴェネツィア 水の都の街歩き
ガイドブックとは一味違った街案内。水上バスの乗り方や街の様子など便利な情報がたくさんあります。筆者のご主人が撮った写真も美しい!ヴェネツィアに興味を持ったら、最初に読んで欲しい本です。


ヴェネツィア的生活
角井典子
マガジンハウス
ヴェネツィア的生活
イタリアの一般家庭の日常が細かく描かれている本です。こんな本ははじめて読んだので、非常に楽しめました。ヴェネツィア家庭料理のレシピもあります。イタリアにもマンマがいる角井さんがうらやましい!

★★
ヴェネツィア 水上の迷宮都市
陣内秀信
(講談社現代新書)
ヴェネツィア 水上の迷宮都市
建築家陣内さんの1年間のヴェネツィア滞在記。読みやすくて大好きな一冊です。私はこの本を読んで路地裏散策に興味を持ったのかもしれません。

ヴェネチア・北東イタリア
旅名人編集部・編 
日経BP出版センター
ヴェネチア・北東イタリア 
北イタリアの小さな街まで網羅された本で、写真も豊富です。ヴェネツィアについては少ししか載っていません。


ヴェネツィア 水の都歴史散歩
ルカ・コルファルライ著 
河出書房新社
ヴェネツィア 水の都歴史散歩
街の歴史をひもときながら、観光スポットをめぐるという内容です。観光地紹介を全面に出した、他の旅行記とは視点が異なります。

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フィレンツェに関する紀行本

★★★
フィレンツェ 旅の雑学ノート
メディチ家の舞台裏をのぞく
山口俊明
(ダイヤモンド社)
フィレンツェ 旅の雑学ノート
予習編、実践編、準備編の3部構成。「DOCGワインのラベルについている雄鶏のマークの由来」など興味をそそられる題材ばかりなので、文章中心でも飽きずに読むことができます。
予習編では歴史、トスカーナ料理、ワインがテーマ。実践編では街歩きのポイントを詳しく解説。準備編ではフィレンツェへのアクセスとホテルの選び方。とにかく
見逃せない情報が目白押し、フィレンツェに行かれる方には超おすすめです!


トスカーナ・ワイン紀行
旅名人編集部・編 
日経BP出版センター
トスカーナ ワイン紀行
副題「イタリアの田園を味わう」のとおり、ワイナリーを巡る旅。アグリツーリズモの情報も載っています。

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ローマに関する紀行本

 ROMA ローマの休日
ひとり歩き
佐藤幸三
(平凡社)
ROMA ローマの休日 ひとり歩き
バスや地下鉄を使って、街歩き。最寄りの停留所にある観光施設を紹介していきます。ローマに行くなら、おすすめ度◎です。
「映画・ローマの休日のロケ地を巡る」と銘打った本の中では秀逸だと思いました。ロケ地を特定するだけでなく、カメラアングルなどのディテールまで追求しています。


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