本 その4

  美術 

イタリアを旅行していると美術館や教会のみならず、街中のいたるところ(例えば建物の壁の何気ない装飾、店内の古いフレスコ画など)に芸術作品が溢れています。
美術は苦手という方も多いとは思いますが、予備知識を持っていれば、イタリアの新たな一面を発見できるのではないでしょうか。

西洋美術史・絵画の見かた

西洋美術史
監修 高階修爾
(美術出版社)
西洋美術史
西洋美術のおおまかな歴史を知るために便利な1冊です。作品の写真がたくさん登場します。高階さんの本は簡潔で読みやすいので好きです。

ヨーロッパ美術を読む旅
柳澤保雄
(海外旅行講座)
ヨーロッパ美術を読む旅
西洋絵画を鑑賞するうえで欠かせない旧約聖書の解説書です。絵画の写真がなく、イラストになっているのが残念です。

巨匠に教わる絵画の見かた
(視覚デザイン研究所・編)
巨匠に教わる名画の見かた
著名な画家約60人をピックアップし、画風を解説しています。代表的な作品を取り上げながら、画家自身の作品に対する言葉、他の画家からの批評などを盛り込んでいます。

名画に教わる名画の見かた
(視覚デザイン研究所・編)
名画に教わる名画の見かた
アトリエの変遷や先人の画家へのオマージュなど多岐にわたる内容です。時代ごとに絵画の担った役割が変わっていく様など非常に興味深く読みました。美術鑑賞の入り口としておすすめです。

絵画の読み方
知的に名画を解読する
完全ビジュアルガイド
西岡文彦
(洋泉社)
知的に名画を解読する完全ビジュアルガイド
絵画に隠されている物語や寓意の読み解きかた


ヴィーナスの片思い
神話の名シーン集
(視覚デザイン研究所・編)
ヴィーナスの片思い
ギリシャ神話、北欧神話、ケルト神話の登場人物をイラストや絵画を使って説明した本です。このシリーズはイラストが多すぎてお子さま向けかも…。

マリアのウインク
聖書の名シーン集
(視覚デザイン研究所・編)
マリアのウインク
新・旧約聖書の物語をイラストや絵画を使って説明しています。

天使のひきだし
美術館に住む天使たち
(視覚デザイン研究所・編)
天使のひきだし
今度は絵画の中の天使が題材です。天使に階級のあることはこの本を読むまで知りませんでした。

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イタリア

NEW!
ルネサンス街道の旅
イタリア・フィレンツェからローマへ
天才たち31の物語
(日経BPムック)
ルネサンス街道の旅
ルネサンスの歴史に触れながら、巨匠たちの作品が楽しめる1冊です。本の舞台はフィレンツェ、ヴィンチ村、シエナ、ペルージャ、アッシジ、ローマ、ヴァチカン。タイトル通り、31の絵画、彫刻、建築が出てきますが、その1つ1つを物語風に綴っているので肩肘張らずに読めるのが特徴です。また、大型ビジュアル本なので写真が多いのも嬉しい。続編が待ち遠しいです。

Italia イタリアの歓び
美の巡礼 北部編
中村好文
(芸術新潮編集部編)
Italia イタリアの歓び
2001年8月号の「芸術新潮」を再編集したとんぼの本シリーズ。中南部編も発行されています。北部編ではフィレンツェ、ヴェネツィアなど6都市を紹介。ラベンナのモザイクなど写真もたくさん載っており、食についての読み物も。また、ドゥオモのクーポラに登る階段内部の写真などもあるので、フィレンツェに興味のある方はチェックしてはいかがでしょうか。

宮下孝晴の徹底イタリア美術案内
北イタリア ヴェネツィア・ミラノ
宮下孝晴
(美術出版社)
北イタリア ヴェネツィア・ミラノ
全5巻のシリーズの1巻目は表題の2都市の他にパドヴァ、ラベンナ、フェッラーラなどを取り上げています。1冊2,800円と高価なのに一部しかカラーページではありません。



週刊美術館別冊2
イタリア美術の旅マップ
(小学館)
イタリア美術の旅マップ
ルネッサンス絵画を中心にイタリアの14都市の名画を集めた写真集です。

週刊美術館別冊3
よくわかるイタリアルネサンス
(小学館)
よくわかるイタリアルネサンス
マザッチョ、ボッティチェリ、ティントレット、テッツィアーノなども紹介しています。

La muse 世界の美術館7
ウフィツィ美術館
(講談社)
ウフィツィ美術館
ウフィッツィ美術館の主な作品を解説。1時間で効率よく回れるようにと作られた館内の地図と作品の写真を載せているページが見やすいです。

週刊世界の美術館
ウフィツィ美術館1
(講談社)
ウフィツィ美術館1
左の本と同じく、ウフィッツィ美術館の1〜18室までを紹介。(2巻を買いそびれてしまい、今や入手困難です。)美術館の中のショップなどにもふれています。

La muse 世界の美術館29
ピッティ美術館
(講談社)
ピッティ美術館
ラファエロの作品が集まっているピッティ美術館らしく、ラファエロをたくさん取り上げているので、彼がお好きな方には必見の1冊です。
★★
フィレンツェ美術散歩 とんぼの本
宮下孝晴・佐藤幸三ほか
(新潮社)
フィレンツェ美術散歩
教会・美術館の絵画や彫刻などがたくさん載っています。内容の多さでは「望遠郷」シリーズと双璧だと思います。教会などの内部の見取り図が載っているので、お目当ての絵が何処にあるのか一目瞭然です。

週刊 世界の美術館
ヴァティカン美術館
(講談社)
ヴァティカン美術館 1
ビジュアル版雑誌のバチカンシリーズ。巻末の館内図が見やすいと思います。1巻めはシスティーナ礼拝堂とラファエロの間を紹介。画家の生涯としてミケランジェロにスポットをあてています。
 週刊 世界の美術館
ヴァティカン美術館
(講談社)
ヴァティカン美術館 2
第2巻は、絵画館、ピオ・クレメンティーノ美術館。この2つの美術館はガイドブックなどでも小さくしか載っていません。20作品くらい出ているので希少性があります。


La muse 世界の美術館12
ヴァティカン美術館
(講談社)
世界の美術館 ヴァティカン美術館
この本は1992年の発行なので、システィーナ礼拝堂の「最後の審判」の写真は修復前のものです。蝋燭の煤などで汚れた壁画は現在では明るく蘇っています。
ルネサンスの三大芸術家
ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、
ラファエロをめぐる物語
クラウディオ・メルロ著
(PHP研究所)
ルネサンスの三大芸術家
ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロの3人の活躍を一度に振り返ることができます。サンピエトロ大聖堂の建築風景などをイラストを使って説明しており、とてもわかりやすかったです。

システィーナのミケランジェロ
青木昭
(小学館)
システィーナのミケランジェロ
システィーナ礼拝堂の壁画修復の模様をまとめた一冊。私がイタリアにハマるきっかけになりました。筆者は元日本テレビのプロデューサーです。

図説 ミケランジェロ
青木昭
(河出書房出版)
図説 ミケランジェロ
パワー溢れるミケランジェロの89年の生涯を多くの作品とともに振り返っています。

図説 レオナルド・ダ・ヴィンチ
万能の天才を尋ねて
佐藤幸三・青木昭
(河出書房出版)
図説 レオナルド・ダ・ヴィンチ
フィレンツェ、ミラノ、ヴェネツィア、ヴァチカン、そしてフランス・アンボワーズ…ダ・ヴィンチ縁の地を訪ね、彼の生涯を浮き彫りにします。写真も豊富なので、ダ・ヴィンチについて詳しく知りたい方は、この本がおすすめ。

週刊美術館
レオナルド・ダ・ヴィンチ
(小学館)
レオナルド・ダ・ヴィンチ
ダ・ヴィンチの代表的な絵画作品を解説。発明家、科学者としての顔も簡単に紹介しています。

モナ・リザへの旅
中丸明
(集英社)
モナ・リザへの旅
ルーブル美術館から盗まれた名画・モナリザが27ヶ月後に発見されるまでの顛末、モナリザのモデルは誰だったのか、ダ・ヴィンチの人間性と時代背景など。



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