20`10/23(金) -21:53- 今日は、「魔法戦士リウイ」シリーズを読み終わったので、その総評です。
と言う事で、ロードス読了後、当初の予定では「クリスタニア」を読む予定でしたが、調べてみると他にも関連作品があり、それがこの「魔法戦士リウイ」でした。 「ソード・ワールドRPG」と言うテーブルトークロールプレイングゲームの舞台であるアレクラスト大陸の物語で、このアレクラスト大陸の南にロードス島はあります。 ロードスの主要人物であるカシューの出身地であり、リウイのエピソードの中にはリウイたちがロードスに渡るエピソードも存在します。 マーモを逃れたアシュラムたちが流れ着くクリスタニア同様、ロードスと深い関りがある作品でした。 ロードスとクリスタニアは、ロードスがTRPGのリプレイ、そして小説を読んでおり、クリスタニアはTRPGリプレイを読んでいて、両作が姉妹作品である事は当初から知っていました。 しかし、ソード・ワールドはTRPGのルールブックであり、自分は実際にゲームマスターやプレイヤーとしてソード・ワールドを遊んでいました。 自分でGMを務める時は、便宜上アレクラストのどこかの街、みたいな舞台設定でオリジナルにシナリオを作っていたので、ソード・ワールドの読み物は、ほとんど読みませんでした。 だからリウイの事は知らなかったし、実は「魔術師オーフェン」と言う別の作品と混同していたりも(^Д^; 偶然でしょうが、リウイの舞台はオーファンだから、名前も似ているしなw しかし、調べてみればクリスタニア以上にロードスとの繋がりは深そうなので、クリスタニアより先にリウイを読んでみる事にしました。 やはり、直接ロードスが舞台になってしっかりパーンたちも登場するし、ロードス本編では明かされなかったパーンの持つ無銘の剣の正体も語られるとの事なので、これはもうロードスの外伝みたいなもんだな、と。 と言って、リウイを知らずにそこだけ読んでも面白くありませんから、ロードスの為にリウイを読もうと決意した次第(^ω^; さて、内容の方ですが、まずリウイと3人の女性冒険者、ジーニ、メリッサ、ミレルとの出逢いを描いたファーストシーズン「魔法戦士リウイ」シリーズが9巻あって、さらにミレルたち3人の出逢いを描いた0巻を含めて全10巻。 その後、リウイの出生が明らかにされた後の冒険を描いた「剣の国の魔法戦士」、「湖岸の国の魔法戦士」、「砂塵の国の魔法戦士」の3冊がセカンドシーズン。 最終章であり、ファーラムの剣探索を描いたサードシーズンが全8巻。 そのようにWikiにも書いてあったので、今回はファーストシ−ズンから順に読んでみましたが……これが失敗でしたorz 剣の国が最初の1巻で、次が湖岸の国。 その後、時系列を遡ってのファーストシーズンと言う発行順で、つまりファーストシーズンは後から作られた前日譚だったんですよ。 その所為で、色々な不整合が発生していますし、すでに彼らを見知った者が読むファーストシーズンと、自分のように初見でファーストシーズンを読む者とでは、受ける印象が違うような内容。 正直言って、ファーストシーズン最初の数巻は、読んでいて苦痛でした(-ω-; その理由ですが、キャラクターたちが非道かったからです(-'-; 前日譚なので、まだリウイ自身未熟で魅力不足な上、3人との出逢いは最悪の形、最初は3人ともリウイを毛嫌いしている、と言う展開で、3人のリウイに対する態度が最低です。 ジーニも非道いし後々無関心であったミレルが1番非道いと言う展開ですが、メリッサの非道さが際立っていますね。 キャラクターがこれだけ内面ブスとして描かれていると、読んでいて実に腹立たしい(^Д^; まぁ、本来は剣の国ですでに冒険者仲間として共に行動していて、そんな彼らが実はこんな出逢いでした、と言うコンセプトなので仕方ありませんが、つまり読む順番を間違えたと言う事です。 ファーストシーズン、セカンドシーズンなんて分け方をされていた所為で、大きな過ちを犯してしまいました(-ω-; 剣の国、湖岸の国を読んだ後なら、また違った印象になった事でしょう。 ですから、絶対にファーストシーズン、セカンドシーズンと時系列順に読んではいけません。 言うても、結局のところ仲良くなって行くので、中盤まで進めば段々メリッサのビッチっぷりも収まって来て、面白くなって来ます(^∀^; 忍耐は必要ですが、シリーズなのでちゃんとファーストシーズンの最後まで読めば、リウイにも3人娘にも、+もう1人の娘にも、愛着が湧いて来ます。 水野良は、リウイシリーズはロードスよりもキャラクターに力を入れて書きました的な事を書いていますが、序盤は大はずし、結果その通りになって行きます。 最後まで読み終われば、良いキャラクターたちばかりだったと思えます。 それから、本来の1作目である剣の国にも問題が……あんまり面白く無い(爆) 仮に、発行順で剣の国から読んだ場合、今度は剣の国があんまり面白く無いから読むの止めちゃう、そんな人がいてもおかしくありませんね(^^; いや、別につまらないとまでは言いませんが、ロードス1巻と比べるとストーリィもキャラクターも見るべきところが無いと言うか……凡庸ですね。 自分みたいに、間違って先にファーストシーズンを読んでいれば、すでに彼らに愛着も湧いているのでまだマシですが、剣の国では特にキャラクターに魅力を感じられませんでした。 こう言っちゃ何ですが、剣の国単体だけで言うなら、この程度のファンタジー小説、世の中にごまんとあるわw で、しかしながら2作目である湖岸の国は、めっさ面白かったヽ(^∀^)ノ 剣の国で投げさえしなければ、湖岸の国で一気にハマれます。 てな感じなので、ファーストシーズンから読んだとしても、発行順に剣の国から読んだとしても、最初は我慢を強いられるシリーズ、それが「魔法戦士リウイ」です(笑) そして最後のサードシーズンですが、これは文句無しに面白かったです。 ここまでに培ったキャラクター描写の総決算だし、明確な目的を持ちながらも多種多様な舞台でバラエティ豊かな冒険を繰り広げ、冒険者の成長物語としても英雄が活躍するヒロイックサーガとしても、読み応え充分な出来栄えです。 サードシーズンに限って言えば、ロードス本編と比較しても劣らない傑作だと思います。 まぁ、それでも、「呪縛の島の魔法戦士」でパーンとディードリットが登場すると、物語がより一層引き締まるので、やっぱりロードスの方が上かな、とは思ったり(^∀^; と言う訳で、ロードス読み直しまでその存在に気付かずにいたリウイでしたが、遅ればせながらこの物語と出逢えて本当に良かったと思います。 読む順番こそ間違いましたが、序盤手放しで良作とまでは呼べませんが、トータルで言えばかなり面白いシリーズであったと評せます。 コンピューターRPGでは主人公の定番ながら、TRPGや物語的には少数派の主人公が魔法戦士の作品。 日本のRPGの根っ子を作った1人である水野良の著作ですから、ファンタジーの読み物としても確かな内容。 興味を持たれた方には、是非にとおすすめしたい小説ですヽ(^∀^)ノ (ブログの方に頂いたコメント(▲))
20`10/12(月) -01:17- 先日、Win.「MARTIAL AGE(マーシャルエイジ)」をクリアしました。
と言う事で、今回は久しぶりにエロゲーです(*^Д^*) しかも、昔遊んで好きだったエロゲーを、久しぶりに遊びました。 いつもお世話になっている某所掲示板にて話題に出した時、一応情報を確認しておこうとググッて調べてみたところWin.移植版がある事に気付き、Amazonで送料込み2010円とお安かったので即購入。 ただ、Win.はWin.でもWin.95のソフトなんで、ちゃんと遊べるかどうか不明でしたが、何とか互換モードで起動に成功。 しかし、ちゃんと色が発色しませんでした(^^; ところどころ色が着いたり、たまにCGの描き替えシーンがあるとその時だけ色が着いたり、グラフィックに関しては不完全でした。 美麗CGが売りなだけに、ちょっと残念(TωT) ま、何分古いゲームですから、今回は遊べただけラッキーでした。 さて、内容の方ですが、今ではギャルゲーやエロゲーでしかあんまり見なくなったコマンド選択式のAVGで、女の子たちとの戦いの時にコマンド選択式RPGみたいな戦闘シーンで戦います。 女の子を殴る訳には行かないと言う大義名分の下、相手の体力を奪って気脈を突き、体の自由を奪います。 気脈を突くとは、ツボみたいな人体の気の通り道を突く事で、色々な効果を発揮する雅人の武術の奥義で、これで強制的にエッチな気分にさせて行為に及びます(^Д^; AVG→RPG的な戦闘→エロシーン→AVG→RPG的な戦闘→エロシーン、と言う流れです。 まぁ、本当のRPGみたいな成長要素は無いので、戦闘はちゃんと勝てるバランスになっています。 AVGの方も、先に進む為の選択肢を見付けるだけの簡単なAVGで、特に難しい謎解きなんかはありません。 それもあって、かなりさくさく進むので、クリアするのは簡単だと思います。 やはり肝は、AVGパート、エロシーンとも美麗なCGでしょうね。 本当に、当時としてはかなり質の高いグラフィックを誇ります。 個人的には、美麗なドット絵と言うのが好みにも合うので、今見てもとても素晴らしいと思います。 返す返すも、今回ちゃんと発色してくれなかったのが残念無念orz 一時色が着いたシーンを駄話用に撮影しましたが、エロシーンは全部モノクロでした(TДT; さて、久しぶりに遊んでみてやっぱり最高だなと思いましたが、それでも今遊ぶと当時ほどハマる事は出来ません。 AVGパートも簡単だし、戦闘パートも独特ですがRPG要素やカードバトルのような+αが無い為、攻略に幅がありません。 エロシーンがさくさく終わるのは好みの問題だから良いとして(自分はこのくらいのボリュームで充分)、全体的には古さ故の浅さは感じます。 まぁ、エロゲーにそこまでゲーム性を求めるのが正しいかどうか、と言う話かも知れませんが(^ω^; と言う訳で、エロシーンがモノクロで残念と言う事は脇に置いておいても、改めて遊んでみると満点とまでは行きませんでした(^^; 何だかんだ、あれから複雑なゲーム性を持つゲームを、たくさん遊び過ぎたんだろうなぁ。 エロゲーでも、ゲーム性豊かなエロゲーばかり遊んで来たしなぁ。 経験を積む事で、当時よりシビアに見てしまうようになったかも知れない。 だから、AVGパートや戦闘パートにもう少し遊び甲斐が欲しくなってしまいましたが、当時の良くある普通のAVGタイプのエロゲーの中では、やはりトップクラスのゲームだと思います。 エロゲーはこうであるべき、と言うひとつの到達点と言って、過言では無いのではないでしょうか。 中々遊ぶ環境は用意出来ないでしょうが、もし遊べるようなら是非にとおすすめ可能な逸品ですヽ(^∀^)ノ (ブログの方に頂いたコメント(▲))
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