四国四県めぐり旅

≪徳島≫


 最初に向かったのは、鳴門公園内にある大塚国際美術館(http://www.o-museum.or.jp/)。 「大塚」とは大塚製薬の大塚です(徳島は大塚製薬発祥の地)。
 駐車場が美術館からかなり離れていて、10分間隔くらいで出ているシャトルバスに乗って移動。多分、歩いて行くよりシャトルバスを待った方が早く着きます。
 小高い山をくりぬいて建てられているので、シャトルバスが到着する入口は地下5Fという扱い。3,240円というなかなかお高いチケットを購入したら、エスカレータで館内へ。

 この美術館は、古代壁画から現代美術までの名画を陶板で原寸大に複製したものを展示している(大塚グループの会社が開発した技術らしい)。 だから世界各地にある有名な作品が一堂に会しているのだ(陶板だけどね)。 中でも環境展示といって、古代遺跡や教会などの壁画を遺跡や教会内部といった空間ごと復元している展示がウリ。
 そして、その中でも目玉なのが入館して真正面に見えるB3Fのシスティーナ礼拝堂(右写真)。 この中に入ってしまうと、確かにバチカンに行ってる気分を味わえますよ(笑)。
 ただ、1枚の陶板にはサイズの限界があるようで、近くに寄ると何枚もの陶板を並べた継ぎ目がわかります。

 美術館はB3Fから上階に進むにつれて時代が新しくなっていくように構成されていて非常にわかりやすいんだけれど…とにかくだだっ広い!(@_@) 女王様たちはほぼすべて見て回ったと思うが、2万歩くらい歩いた気がする。所要2時間半くらい。
 展示作品も多くて、しかもみんなが知っているような名作揃い(陶板だけどね)。 下写真は左からボッティチェリ「プリマヴェーラ」、ドラクロワ「民衆を導く自由の女神、ピカソ「ゲルニカ」。 他にもダヴィンチの「モナリザ」、モネの「睡蓮」、ムンクの「叫び」、ゴッホの「ひまわり」…挙げていけばキリがないです(陶板だけどね)。

 作者別だけではなく「受胎告知」の絵だけを集めた展示などもあり、古今東西の名作を一挙に鑑賞するという意味ではかなりの充実度なのですが、1つだけ不思議な展示が。
 それは側面に描かれている絵を見せるため、古代ギリシャの壺を無理矢理平面に切り開いた状態で複製したもの…。 いやいや、複製陶板技術はよくわかりましたから、ここまでしなくても(写真でお見せできれば良かったんですが、撮ってなかったわ (^^;)。

システィナ礼拝堂
プリマヴェーラ 民衆を導く自由の女神 ゲルニカ


 鳴門と言えば渦潮、渦潮と言えば鳴門。しかもこの時期はちょうど春の大潮の期間で、さらにお昼頃は干潮を迎えて渦潮が最も大きくなるタイミング! これはもう見るしかない!
 観潮船はいくつかの会社が運航しているので、それぞれの口コミななどを元に検討した結果、小型で渦潮のすぐそばまで接近するタイプの高速観潮船うずしお号(http://www.uzushio-kisen.com/)に乗ることにした。 他にはもっと大型の船や、帆船タイプ、水中展望室を持つ船などもある。船(の会社)によって出航場所が違うのでご注意

 うずしお号は30分間隔で出航していて1,550円。チケットの半券が絵ハガキになっている(写真が合成っぽく見えるが…)。
 他のお客さんがチケット売りのおばちゃんに「今日の渦潮はどうですかね?」と聞くと、おばちゃんも「今日はイイですよ!」と太鼓判。 期待が高まる (^^)。12時の便に乗り込んで、いざ渦潮へ!(右写真がうずしお号)

うずしお号
大鳴門橋の下に渦潮  うずしお号は鳴門大橋の下をくぐって快調に進み、約10分で渦潮出現地点に到着。船長さんがめざとく渦潮を見つけては、そちらに向かってさらに船を近づける。
 渦潮に近づけば近づくほど船は大揺れ! 写真を撮りつつも、片手はどこかにしっかりつかまっていないと危険です。

 そして、何もなかったところがクルクル渦巻き始める→渦潮出現→ゆるやかになって消えるの繰り返しで、1つの渦潮の持続時間は10秒くらいなので(もっと長時間渦巻いているものだと思っていた)、絶えず周囲に目を配っていないとシャッターチャンスを捉えるのもなかなか難しい。 一応、船長さんが「あそこですよ」とか教えてくれるんだけど。
 左上写真は大鳴門橋の下付近に出現した渦潮、左下写真は船のかなり近くに出現した渦潮のアップです。

渦潮アップ  こうして周囲を渦潮に囲まれて右往左往すること約10分間。見える範囲に他の船もいたけど、やはりこのうずしお号が最も渦潮に接近していたと思う。 ただし本っ当ーに揺れまくるので、三半規管の弱い人にはオススメできません。
 あと面白かったのは、干潮時だったので海底の南北方向にはっきりと段差があるのが見えたこと。船長さんの説明によれば、段差から西側が瀬戸内海、東側が太平洋なんだそうです。

 まだあちこちに出現している渦潮に別れを告げ、港に戻って観潮終了。いやー、面白かった。渦潮を堪能した!という感じ(笑)。
 今回はたまたま時期&時間帯がドンピシャだったので良かったけど、ハズすと全然楽しくなさそうなので、事前に調べた上で乗る時間を調整することをオススメします(大潮の時期や干潮・満潮の時刻は観潮船のサイトなどに出ています)。


鯛丼@うづ乃家  大揺れのうずしお号から降りても特に胃の調子に変化なかったので(笑)、お昼ご飯タイム。
 この辺りにはこれといったお店もなさそうなので、ガイドブックに載っていた鳴門公園内の食事処・うづ乃家(http://www16.ocn.ne.jp/~uzunoya/)へ向かうことにした。

 うづ乃家は、鳴門公園内でも一番奥の方の千畳敷展望台にあるのだが、自家用車はここまで入ることができなくて、手前の駐車場に駐めなければならない。
 ではどうやって行くかというと、鳴門公園第一駐車場にうづ乃家の無料送迎バスが待機しているのです(ちなみに、女王様たちは最初もっと下にある第二駐車場に入ってしまったのだが、「『うづ乃家』に行きたいんですけど…」と言ったら第一駐車場に行くよう指示された)。 もし送迎バスが出払っていたら、駐車場の係の人に聞けば連絡してくれるか、「ここで待っていていればバスが来る」と教えてくれると思う。

 バスで5分ほどで店の前に到着。店に入るときにフダを渡されて、「帰りはこれを見せてくれればまたバスを呼びますから」とのこと。
 うづ乃家は1階がみやげもの屋で2階が食事処になっている。2階には女王様たち以外に客はいなかったが、奥の方に団体さん用の席がスタンバイされていた(そういう客層がメインっぽい)。
 注文したのは鯛丼 1,950円。ご飯の上にワカメ、その上に厚めの鯛の切り身に少し甘口の醤油だれとゴマをかけたものがのっている。 鳴門の鯛は流れの激しいところを泳いでいるだけあって?、身が引き締まっていて美味でした。


大鳴門橋  鯛丼を食べ終えた後、すぐには帰らずに付近を散策。うづ乃家の前がまさに「千畳敷」という見晴らしのよいエリアで、大鳴門橋がよく見える(左上写真)。

 さらに、前の道を大鳴門橋方面に5分ほど歩くと、大鳴門橋遊歩道 渦の道(http://www.uzunomichi.jp/)という施設の入口があったので入ってみた。 510円

 渦の道は大鳴門橋の橋桁空間(車道の下)に設置された遊歩道で、距離450m、海面からの高さ45m。 遊歩道をてくてくと歩いて行く途中に何ヶ所か休憩所があって、ガラス床から海面を見ることができる。
 遊歩道の終点が展望室ということになっていて、ここにはガラス床がいくつもあり、真上から渦潮を覗き込めるという仕組み。 女王様たちも早速ガラス床の上に立ってみたが(左下写真)、昼ご飯を食べている間に既に渦潮のピークを過ぎていたのと、必ずしも橋の真下に渦潮が出現するわけではないので、真上からの渦潮を見ることはできず。

 ガラス床からはダメでも、壁面もすべてガラス張りになっているので、まだところどころに渦潮が出現するのを見ることはできた(うずしお号に乗っていたときに比べれば少ないけど)。 どうしても船酔いしやすいという人は、ここから見るのも1つの方法かもしれません。

渦の道


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