四国四県めぐり旅

≪愛媛≫


茶玻瑠  早お昼を済ませたら、一路愛媛県へ。いったん松山を通過して14時前には道後温泉に到着。
 道後温泉本館から徒歩3分のホテル、茶玻瑠(http://www.chaharu.com/)にチェックインした(チェックインは15時からだけど、チェックイン手続きをしてクルマと荷物は預かってくれた)。

 とにかく道後温泉本館に近いのが決め手となって予約した(割引券もくれる)が、全体的にキレイで雰囲気もGood。 夕食は食事処でコース料理、朝食はビュッフェだったが、かなり地産地消を意識しているようで、種類も豊富で美味しかった。朝食ビュッフェには地元のお米を使ったおにぎりやカレーライスもあり。

 お風呂は大浴場と展望露天風呂。展望露天風呂は屋上にあるので、最上階にある大浴場を出て(裸のまま)1階分の階段を上って行かなければならないのがちょっと面倒くさい。
 道後温泉本館では6時・12時・18時に太鼓を鳴らして刻を告げるそうなので、この露天風呂にいたら音が聞こえるのでは?と翌朝6時頃に行ってみたのだが、女湯の方では残念ながら聞こえませんでした (男湯の方が位置的に道後温泉本館に近く、かすかに聞こえたらしい)。

 ちなみに、ここに宿泊してから3年近く経ちますが、今でもかなり しつこく 頻繁にメルマガが送られてきます (^^;。


 まずは松山城(http://www.matsuyamajo.jp/)を見物するため、ホテルから少し歩いたところにある道後温泉前駅から路面電車に乗って大街道という停留所で下車。160円、15分くらい。 そこからさらに5分くらい歩くと、松山城行きのロープウェイ&リフト乗り場があります。往復500円
 ロープウェイは発着時間が決まっているけど(10分間隔)、リフトはすぐに乗れるので、行きはリフトを利用してみました。 昔のスキー場によくあった、一人乗りのフツーのリフトです。ガードとかベルトとかないので、高所恐怖症の人には結構キビシイのかも?

 ロープウェイ&リフトの終点はまだ八合目地点(売店などあり)なので、そこからさらに石畳の坂を上っていきます。 右写真は本丸広場へ向かう道筋に見えてくる隠門続櫓。石垣の反りも美しい。(^^)

石垣
本丸  本丸広場では、初代城主・加藤嘉明(賤ヶ岳七本槍の1人)にちなんだゆるキャラ「よしあきくん」が出没したりしていますが、鎧兜姿の髭のおっさんなので、人気はイマイチなのではないかと…。
 愛媛には「みきゃん」という人気ゆるキャラもいることだし(笑)。

 本丸広場の向こうに見えているのが天守(左写真)。松山城は江戸時代以前の天守が残っている「現存12天守」の1つで、しかも大天守・小天守・隅櫓を渡櫓で互いに結んだ連立式天守という形式(姫路城と同じ構成だそう)。
 入場料500円を払って中に入ったら、急階段(右写真)で上階へ。山の高さ132m+天守の高さ約30mあるので、かなり眺望が良いです。

内部
艮門付近  天守を見終えたものの、女王様1号にはまだ訪れたい場所があった。それは天守の北東にある艮(うしとら)門
 理由は、左写真を見ればわかる人にはわかると思いますが、この場所がNHKのドラマ「坂の上の雲」のオープニングで秋山好古(阿部寛)・真之(本木雅弘)兄弟と正岡子規(香川照之)が記念写真を撮影するシーンに使われていたからです!(笑)

 艮門には左写真のような立て看板が残されていたものの、もう放送からだいぶ経ったからか、他には人影なし。 残念ながら通常は柵があるので、オープニングとまったく同じ位置に立つことはできませんが、何となくそれっぽい感じ(?)で写真を撮ることができて満足満足。


坂の上の雲ミュージアム  松山城からの帰りはロープウェイで降りてきて、徒歩数分の坂の上の雲ミュージアム(https://www.sakanouenokumomuseum.jp/)へ(左写真)。 ご存じ、司馬遼太郎の『坂の上の雲』をテーマにして比較的最近できた博物館です。
 「『坂の上』なんだから松山城みたいに高台に造ればいいのに」と思っていたら、ちゃんと(?)スロープを上った先に建物の入口があった(だから入口は2F)。

 入館料400円を払って中に入ったものの、小腹が空いてきたのでまずはミュージアムカフェで休憩。 好きな飲み物とお菓子を選べるミュージアムセット 500円で、女王様1号はみかんジュースと一六タルトをチョイス。お菓子の選択肢には他にぼっちゃん団子など(右写真)。

 安藤忠雄設計のこの建物は三角形になっていて、壁面に沿って展示を見ながら進んで行くと自然に上の階に到達するスタイル。
 『坂の上の雲』をテーマにした展示内容ってどんなのかというと、基本的にはその時代背景の解説とか、当時の写真とか。 壁一面に新聞連載を全回分並べてあるのは圧巻でした。NHKドラマの出演者からのコメントのパネルなどもあり。

 若干こじつけ気味の展示内容もあった気がするけれど、松山城の艮門でウキウキで記念写真を撮ってしまうような人(私だ (^^;)にはそれなりにオススメの観光ポイントです。

ぼっちゃん団子(上)と一六タルト(下)


 松山から戻ってきて、いよいよ道後温泉本館(http://www.dogo.or.jp/pc/about/)へ。 外に行列ができていたが、それは3階の個室を利用するコースだけで、それ以外は待たずに入れるとのことだったので、女王様たちはその次の霊(たま)の湯2階席 1,200円のコースにして中へ入った。
 建物内は構造が複雑で、コース別に違う色のテープで順路が案内されているけどかなりわかりにくい (^^;。

 道後温泉本館には神の湯と霊の湯という2種類のお風呂があり、霊の湯コースの人は神の湯にも入れる。また、2階席(休憩室)を利用できるコースは、お茶とお菓子&貸し浴衣(下写真左右)がついてきます。 個室コースの場合はお菓子がせんべいではなく坊っちゃん団子になるらしい。

外観
お茶とせんべい付き  まず2階席に案内されたら自分の席を確保して、カーテンの奥の更衣スペースで湯玉模様の浴衣に着替える。そして1階に戻って霊の湯に入浴。
 霊の湯はあまり広くなく、内部の照明が街灯みたいな雰囲気だった。女王様1号が入っていたときはちょうど外国人女性も入浴していた。

 霊の湯から上がったら、2階席に戻ってお茶とお菓子で休憩…と思いきや、休む間もなく今度は神の湯へ。なにしろ、利用時間がトータルで1時間以内に制限されているので、どちらの湯にも入ろうと思うととにかく慌ただしいのだ(←貧乏性)。
 神の湯は霊の湯よりだいぶ広く、長円形の湯船の中央に立っている柱の四方からお湯が流れ出している。 地元のおばちゃんが何か言うのだが、訛りがキツくてヒアリングが難しい。どうやら「柱のお湯で打たせ湯をやるといいよ」と言っていたようです。
 神の湯の男湯は2室あり、男子西浴室には「坊っちゃん泳ぐべからず」という札が掲げられているということなのですが、残念ながら女王様には確認のしようがなく…。

霊の湯2階席の浴衣
坊っちゃんの間  神の湯から戻ってきたら浴衣から自分の服に着替えるが、まだこれで終わりではない。最後に館内見学をするのだ。
 3階にある「坊っちゃんの間」(左写真)は自由に見学できるが、名前の割には別にここで『坊っちゃん』が執筆されたというわけでもなく、夏目漱石が湯上がりにくつろいだと言われているくらいで、あとは漱石の写真や胸像が飾られている程度。

 建物の奥まったところにある又新殿(ゆうしんでん)皇族専用の湯殿。こちらは有料で(霊の湯コース利用の場合は無料)、係の人が案内してくれる。
 2階に「御居間」や「玉座の間」があり、1階には湯殿の他にトイレ(未使用!)も。残念ながら写真撮影はできません。

 これだけダッシュで入浴&見て回って1時間ギリギリ。ペース配分に注意しながらお楽しみください。


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