バ ン コ ク 編

文責:女王様1号

※ 1バーツ=3円弱(2003年GW当時) ※

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◆ バンコクはこんなところ ◆

 ご存知、タイの首都。バンコクというのは「バーンコーク(オリーブの木がある水辺の村)」という言葉に由来する通称で、正式名称は「クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラアユッタヤー・マハーディロッカッップ・ノッパラッターナラーチャタニーブリーロム・ウドンラーチャニウェットマハーサターン・アモーンラピーンアワターンサティット・サッカタットティヤウィサヌカムプラシット」(ぜえはあ (^^;)、略して「クルンテープ(天使の都)」だそうです。
 いざ到着して空港からホテルに向かってみたら、予想以上の大都会っぷりにちょっとタイをナメていた(笑)女王様たちはビックリ。 特に高速道路の感じとか日本に似ていて、走っているクルマも日本車が多いし、「ここ首都高だよ」と言われても3秒くらいは騙されるかも。標識やネオンの文字がタイ語なので気づくわけだが。
 そしてとにかく暑い! プーケットより北にあるのに気温が高いのは、大都会ゆえのヒートアイランド現象も関係しているらしい。この東南アジア特有の蒸し暑さがバンコク観光の最大の敵。


◆ 観光 ◆











プラ・モンドップ  チャオプラヤ・エクスプレスター・チャンで下船し、道路を横断してワット・プラケオ&王宮を囲む壁を右手に5分ほど歩くと入口に到達。 入口より手前に出口が何ヶ所かあるが、そこから入れるのかと覗こうとすると警備の兵隊さん(王宮なので単なる警備員ではない)に入口の方を指し示される。
 入口近くで服装チェックがあって露出度の高い人は入れない(服や靴の貸し出し所があるらしい)という話だが、全員慎み深い格好(?)をしていたので何も咎められなかった。 ヤック像
 入場チケットは200バーツで、ワット・プラケオ&王宮の他にウィマンメーク宮殿と貨幣博物館のチケットがセットになっている。1ヶ月以内有効らしいが、そんなもん要らんから安くしてくれ。

 チケット売場から左手に進んで回廊をくぐりぬけると、いきなり広がるワット・プラケオの&金ピカ建物群。 原色の屋根瓦やカラフルな陶磁片で覆われた巨大なヤック(=王を守る夜叉)の像(右上写真)や黄金の仏塔が直射日光に照り映えて、見ているとクラクラする。 (@_@)
 左上写真はプラ・モンドップという境内最古の経堂。この裏側にはアンコールワットのレプリカがある。レプリカといっても十分デカい。 実際のアンコールワットを見て感動したラーマ4世が造らせたものだそうだが、ラーマ4世とは『王様と私』でユル・ブリンナーが演じている王様のこと。

   プラ・モンドップと向かい合って建つのが本堂。ワット・プラケオがエメラルド寺院と呼ばれる由来になっている仏像(左下写真)がまつられている。でも実はエメラルド製ではなくヒスイ製なんだけど。
 本堂の装飾には色ガラスのようなものが使われているのでいっそうキラキラ度がアップしているが、内部はありがたいエメラルド仏を横座りして(タイでは正座ではなくこちらが正式)拝む人々で大変厳粛な雰囲気。 四方の壁には仏陀の一生関係の絵が描かれている。 エメラルド仏
 エメラルド仏は結構高い須弥壇の上にあるので、遠くてあまりはっきりとは見えない。1号は最初どれがエメラルド仏かわかっていなかった(爆)。 雨季・乾季・暑季というタイの3つの季節に合わせて国王みずからエメラルド仏のお召し替えを行うのだそうだが、今は暑季なので1番露出度の高い衣装だった。 「お召し替え」というからもっと布っぽい服を想像していたら、むしろ「黄金のパーツを装着」という方が近そう。本堂内は脱帽・脱靴・写真撮影禁止だが、正面入口越しの撮影はOK(でもあまりロコツに撮るのはマズイかも)。 チャクリー宮殿

 それから王宮エリアの方に向かったが、こちらはさすがに中まで入れる建物はほとんどない。公開されているのは武器展示室とかエメラルド仏博物館とかばかり。 エメラルド仏博物館の2階は冷房が効いていて涼しく、修復の様子や3種類の衣装のエメラルド仏が展示されていたりしてちょっと面白かった。
 メインのチャクリー宮殿(右下写真)にも今はもう王様一家は住んでいないのだが、白ヘルメット・白上着・黒ズボンの衛兵が微動だにせず警備していた。暑い中、ご苦労様です。 (^^)

 ガイドブックの地図に「食堂」と書かれていたところがあったので昼食を摂ろうと行ってみたら、飲み物類とアイスクリームしか売っていなかった。ハーゲンダッツのアイスは日本と変わらない値段。 なのでタイ製の氷菓子 15バーツでとりあえず英気を養い、見学終了。






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寝釈迦仏  ワット・プラケオから徒歩で約15分。途中の道路沿いでお昼を食べるところがないかと探しながら歩いたが、串焼きなどの屋台がいくつかあっただけで、その手の店はナシ。
 この辺りをウロウロしていると「今日はワット・ポーは開いていない、他の寺院に案内しよう」とか言って結局シルク製品の店に連れて行かれるというトラブルが多発しているらしいのだが、そう言えば「ワット・ポー、ヤッテナイ」とか話しかけてきた輩もいたようないなかったような(日本語がヘタすぎてよくヒアリングできなかった。勉強不足だな)。

 拝観料は20バーツ。入ってすぐ右手にお堂発見。その中には超巨大な寝釈迦仏が頭を手前に横たわっている。英語で言うと「リクライニング・ブッダ」。長さは46mもあるらしい。 全身金ピカだが、金箔ではなく多分金メッキと思われる。絶対に金無垢ではないだろう。
顔アップ  屋内にいるせいか、結構涼しげなすまし顔をしている(左上写真)。口元のニヤリ加減はアユタヤのニヤリ仏にも相通ずる…か?
 正面には数メートルおきに柱があるため、一度に見える範囲がぶちぶち区切られてしまい、非常に見にくい。寝釈迦仏の全身を見渡すには足下から見るしかない(右上写真)。 足指の裏に指紋がありすぎてブキミ。写真に写っていない足裏には曼荼羅図っぽいものが螺鈿細工で描かれている。
 ぐるっと回って背面からも見ることができるが、裏側はちょっと手抜きっぽい、というかハリボテみたいなデザインになっていた。ややスマートにした鉄人28号風ボディと言っても可。

 その後、ワット・ポーにあるもう1つの目的地、マッサージスクールへと向かう。伝統あるマッサージ学校で、もちろんマッサージ師の育成も行っているが、その場でマッサージを受けることもできるのだ。 境内に矢印表示のようなものは全然見あたらないが、ガイドブックの地図で見当をつけて、ひたすら奥へと前進あるのみ。
マッサージ  そして境内の一番奥まった辺りで、ついにマッサージスクールを発見(右下写真)。普段は待たされることもあるようなのだが、今回はちょうどSARS騒動でタイも観光客が激減している最中だったため、おそろいの黄色いポロシャツを着たマッサージ師たちが大勢ヒマそーに入口前でたむろしていた。
 建物は入口の小ささの割に奥行きがあって広い。中央の通路を挟んで両側に腰くらいの高さの座敷があり、布団がズラッと敷かれている。仕切りとかカーテンなどは特にない。 西洋人の像
 受付で30分180バーツのトラディショナル・マッサージ(タイ古式マッサージ)コースを選択すると、空いている布団に案内される。この日ワンピースを着用していた女王様2号には、寝巻ズボンのようなものを貸してくれたらしい。 まもなく担当マッサージ師がやってきてお待ちかねのマッサージ開始!
 タイ古式マッサージは、基本的には日本式の按摩と似ている。タイ旅行2日目にして既に歩き疲れていたので、特に足方面を揉んでもらうと全身が弛緩。 室内には冷房はないのだが、開け放されたドアから入ってくる自然の風が気持ちよく、すっかり夢心地…。
 とうっとりしていたら、今まで体験してきたマッサージや整体では味わったことのない衝撃が腿に! 目を開けてみると、マッサージねーさんが自分の足で1号のモモを挟み、かかとを使ってモモの裏側を力強く揉みほぐすという荒技を施しているところだった。 タイ古式マッサージはこのようにちょっとアクロバティックなのが特徴。最後の方ではうつぶせ状態から両腕を引っ張られてエビ反りさせられもしたが、これは身体の固い人には辛いかも?
 あっという間の30分間で、次の観光に向かう体力も回復。3女王様ともタイの伝統が光るマッサージ技に大満足し、女王様10号は「技術を習得して日本で店を開こうかな」と言い出すほどだった。 「そのときは絶対行くよ!」と1号&2号が力強く請け合ったのは言うまでもない。

 他には「西洋人を模した像」(左下写真)というのもあった。うーん、どこかで何かが間違っている(笑)。以前、ポツダムのサンスーシ宮殿内にある「中国茶館」で見た中国人像も間違っていたけど(詳しくは「ドイツ旅行記」参照)。 やはり西洋と東洋の相互理解は難しいのかもしれない…。







ワット・アルン  ワット・ポー前の船着き場ター・ティアンから渡し船に乗って向こう岸に着くと、そこはもうワット・アルン。
 別名「暁の寺」と呼ばれているが、1号は三島由紀夫の小説を読んだことはないので、そういう意味での感慨は別になかった。だいたい、この真昼のキョーレツな日射しの下では「暁の~」という気分にはなりたくてもなれないし。 拝観料は20バーツ

パステル系?  中央にそびえる巨大な仏塔(右上写真)は遠目には白っぽく見えるが、近づいてみるとやはりカラフルな陶磁片を用いて花などのモチーフが描かれている(左写真)。 しかし極彩色のワット・プラケオとは異なり、なんとなくパステル調だ。塔をぐるっと取り囲んでいるヤックも地味。 これくらいの色遣いの方が落ち着いた感じでいいと思うのだが、単に古くなって色褪せているだけという気もする。 (^^;
 仏塔には途中まで上って、回廊を一周することができる。回廊は細かくジグザグ状になっていてなかなか歩きにくかった。 
 仏塔の正面には仏像を安置した本堂もあったらしいが、そちらは全然覗かず。バンコク3大名所寺院の中ではワット・アルンが1番見どころが少なかった。というか、もうこの頃には暑さと空腹であまりじっくり見て回る気力が残っていなかったのだが。

 さて、ここから先はワット・アルン観光時にゼヒ気をつけていただきたいお話です。
 ワット・アルンの境内の外側(拝観料を払うところより手前)のあちこちに、タイ古典舞踊風の記念写真撮影ボードがあります。 有料注意! 日本でもよく観光地にある、くりぬかれた穴から自分の顔を出すヤツ。 これが有料だということはガイドブックにも書いてあったのだが、周囲に誰もいなかった、どこにも料金が書いてなかった(ように見えた)、前にも書いたように暑さと空腹で判断力が落ちていた、別の場所にあったボードで欧米人団体がガンガン撮影していた、など諸般の理由から、1号&2号もついつい写真を撮ってしまった。
 すると、離れたあずまやでダラ~っとしていた男がいつのまにかやってきて1人40バーツ払えと言う。ヤツが指さす先を見ると、確かにものすごく目立たないところに値段が書かれていた。
 そりゃ所詮100円程度だし、有料らしいと知りつつ写真を撮ったのは自分たちなのだが、やはりムカつく。 (-_-# 女王様たちは貧乏ではないが貧乏性なので、納得のいかない出費は後々まで根に持つのだ。 欧米人観光客たちは日本人からすると信じられないようなくだらなみやげをばんばん買ったりするので、40バーツなんてノープロブレムで撮影していたのかもしれない。こんなことならもっと何枚も撮っておけばよかった。要らないけどさ。

 というわけで、これからワット・アルンへ行こうという皆さんへの注意と、自分たちの軽率さを戒めるために、敢えてそのときのマヌケ写真をホームページ上に公開するものであります(右下写真)。





 


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カリプソのねーさまたち その1  アジアホテルに宿泊すると決まった時から1号が密かにココロ惹かれていた(笑)もの、それはホテルの地下にあるキャバレー「カリプソ」のニューハーフショー。 タイではニューハーフショーは非常にメジャーなのだが、中でもカリプソとマンボというお店は有名らしいのだ。その店が入っているホテルに泊まるのも何かの運命…と女王様2号&10号に提案してみたところ、2人も興味津々だったことが判明したので見に行くことに決定。
 ホテル内で直接チケットを買うより現地旅行代理店を通した方がはるかに安いという話なので、出発前にウェンディツアーのホームページから20:15~の回のクーポンを予約。 1ドリンク付き、送迎なし(我々にはそもそも不要だし)で340バーツ
 この日の朝、観光開始前にBTSシーロム線ナショナルスタジアム駅で下車してウェンディツアーに立ち寄り、問題なくクーポンをゲット。 ただし、このクーポンでそのまま入場できるわけではなく、カリプソのチケット売場で席を割り振ってもらい、実際のチケットに引き替える必要がある。そのためにも開演時間15分前には行った方がよい(クーポンの人には比較的前の席が割り当てられるらしいが)。 カリプソのねーさまたち その2

 カリプソの内部はそれほど広くなく、舞台と観客席が近い。女王様たちの席は前から2列目の右寄りだった。着席時に注文したドリンクを飲んでいるうちに、進行役の茶髪男(ニューハーフではない)が出てきていよいよ開演。
 幕が開いて次々出てくるねーさまたち(笑)の美しさは予想以上! どう見ても男とは思えない。「キレイなお姉さんは好きですか」というCMにだって出れるぞ(意味不明)。 その他大勢で出てくるクラスの中には工事未了の人や顔立ちや脚のラインから明らかにニューハーフであることがわかる人もいたが、ソロを務めるクラスになるとその辺もパーフェクトなのだ。 どのようにパーフェクトかは左上&右上写真でご確認ください。どちらもマウスポインタを画像上に載せると別の写真に切り替わります
 中には約1名「キレイなお姉さん」じゃない人もいるけど(右下写真)、この人はお笑いパートを一手に引き受けている。もしかしたら本当のニューハーフではないかも。 この写真は花魁衣装で「♪それな~のにそれなのに 愛しちゃったら馬鹿なのね~」とかいう曲に合わせて舞い踊っているところ。別の登場シーンでは柱に激突したりと体当たりな芸を見せていた。 最前列中央席の男性は、この人のターゲットにされてお約束の熱いキスをもらうことになっているようなので、その席になってしまったら覚悟しましょう(笑)。

 ショーは5分くらいの出し物が次々繰り広げられていく構成。曲に合わせて口パクで踊るものあり、モテ男を結婚式の場で複数の女性が取り合っているらしい(?)シリアス寸劇風舞踊あり、フラダンスあり、マリリン・モンローなどのモノマネショーあり(似てないけど (^^;)、タイ古典舞踊風あり、内容は実に多彩。 日本人&韓国人観光客が多いせいか、「川の流れのように」と「アリラン」に合わせての踊りもある。
 「ニューハーフショー」ということでこれまたちょっとナメていて、「色物」という先入観があったのだが、ザッツ・エンターテインメント!という感じでまったく退屈しなかった。純粋なショーとしても十分に見る価値アリ。 お笑い担当
 演じているねーさまたちも単に美しいだけではなく、日々相当のレッスンを積んでいると見た。1人が複数のパートに出演するので覚えなきゃならないこともかなり多いと思うのだが、指先まで神経の行き届いた動きから満面のスマイルまで実に素晴らしい。 プロや! アンタら真のプロや!と女王様たちはすっかり感嘆。
 ショーの中にはニューハーフではない男性ダンサーズも登場するが、彼らはねーさまたちに比べると顔面も踊りのレベルも劣るので、見ていてもあまり楽しくない。早うねーさまたちを出さんかい!とついつい思ってしまう。 エロオヤジってこんな気分?(爆)

 そうこうするうちにフィナーレ。正味1時間15分くらいだった。最後は典型的キャバレースタイル(?)でねーさまたち&男性ダンサーズ全員が登場してくる(左下写真)。 何がスゴイって、今この舞台上に生物学的な女性は1人もいないという客観的事実がスゴイ(笑)。 勢揃い
 そしてこの後、観客のお見送りで通路に整列したねーさまたちと記念写真を撮ることができる。ねーさま1人につき20バーツのチップを渡すのが礼儀。女王様たちはそのためにわざわざフロントで20バーツ札への両替を済ませていたほどである。 金の力で(?)例のお笑い担当を含む数名をはべらせてウハウハ状態で撮影している日本人客もいた。
 女王様たちも早速2名のねーさまをつかまえて記念撮影(下写真、ねーさまたちは1段高いところにいる)。ねーさまたちに負けまいと一応観光から戻ってきて化粧直ししたり小綺麗な格好に着替えたりして行ったんですが、ハナから勝負になってませんかそうですか。
 でもこの写真を撮ろうとしている時にちょうど前を横切ろうとした他の日本人客に向かって「チョットマッテクダサ~イ」と言ったねーさまの声は間違いなくオトコ声で、ねーさまたちの美しさに目眩ましされていた女王様たちを瞬間的に現実に引き戻したのだった。 (^^)

記念撮影


◆ 食事 ◆




タイスキ  観光を終えて暑さと疲労でヘロヘロになった状態で(暑すぎてあまり空腹は感じない)、夕方5時近くに昼夜兼用の食事をサイアムスクエアのタイスキ店で摂った。
 とりあえず飲み物とお得な?タイスキセット3人前を注文。タイスキはチキンスープかトムヤムスープかを選べるので、ここではトムヤムスープをチョイス。
 そして早速セットが運ばれて来たのだが…実は3人ともタイスキ初体験で、イマイチどうしてよいかわからず誰も手を出そうとしない(笑)。すると、見かねた店員くんが何から何まで面倒を見てくれることに。 (^^; その挙げ句にこんな写真を撮っているし、「何やっとんじゃ」と思われたに違いない。

 具は、野菜・肉・イカ・つみれっぽいものなど10種類くらいあった。最後の方では卵も投入。
 結構な量があったにもかかわらず、トムヤムスープが辛酸っぱおいしくて3人でキレイにたいらげてしまった(なんだかんだ言って結局空腹だったのであろう)。
 具をすくっていると、最初から鍋に入っているショウガや香味野菜もときどき一緒に食べてしまうので注意が必要だ。

 3人で飲み食いして計691バーツという安さ。振り返ってみて、タイで食べたものの中で1番タイっぽく、1番美味しかった食事でした。


◆ 買い物 ◆





ミニチュア陶器  この日は思ったより観光に時間を取られるわ、夜はニューハーフショーの時間が決まっているわで、ほとんど買い物をする余裕がなかった。 ブランド品などより民芸品っぽいものを見たいと思い、サイアムスクエアにある半官半民のハンディクラフトセンター・ナライパンに行ってみたのだが…うーむイマイチ期待外れ。
 1階は主に衣料品関係、2階は小物類を置いてあるのだが、なんか小綺麗すぎ。「バンコクの原宿」と言われる(らしい)サイアムスクエアで民芸品を買おうというのがそもそも間違いだったのか? 値段も比較的高く、2階で2号が布製袋入り箸 60バーツを購入したが、後からいくらでももっと安いところがあったようだ。
 地階は小さな店がたくさん入っていて、みやげ購入に見て回るには上の階より価値がありそうだった。写真はここで2号が購入したミニチュアのティーセット。 ドールハウスに置いたりできるようなサイズのもので、定価150バーツを値切って80バーツ。案外あっさりOKが出たので、まだまだボラれている可能性は高い(爆)。

 全体的に、タイのみやげものはベトナムに比べてあまり魅力的ではなかった。象柄シルク製品・アロマキャンドル・箸&ランチョンマットセットなど、どこへ行っても定番化した商品が多い気がする。
 ついでに立ち寄ってみた隣のゲイソン・プラザはブランドショップがたくさん入っているが、こちらも値段は日本とあまり変わらないような。







 帰路バンコクでの乗り継ぎ待ち時間が2時間以上あったので、残るバーツを消費すべく免税店他でテキトーなみやげものを物色。インスタント・トムヤムクン 110バーツなど、主に食品類を購入した。
 ブランド化粧品のブースはたくさんあるが、成田空港にはあった新製品が置かれていないというパターンが多かった。値段的には成田空港とどっこいどっこい。

 ドンムアン空港は国際線ターミナル1・2がつながった非常に横長の構造で、1軒1軒店を覗きながら歩き回るだけでずいぶんな距離を歩くハメに(さらに言えばその先に国内線ターミナルがあり、徒歩10分もかかる連絡通路でつながっている。シャトルバスあり)。 あー足が疲れた…と案内板を見た1号の目に、「FOOT MASSAGE」の文字が飛び込んできた!
 ワット・ポーの快楽再び、ということで早速その店へ直行。その店自体がほとんど空港の1番端にあって、行き着くまでにさらに足裏が疲労してしまったがやむを得ない。 もうあまり時間がなかったので、最も短い15分600バーツ(既にバーツがそんなに残っていなかったので実際には$5払う)のフットマッサージコースに決定。
 入口の受付にて前払いして自動ドアの奥に進むと、中は意外に広く、数十台のリクライニング・チェアが並べられていた。疲れている人が多いのか、かなり繁盛している。 リクライニング・チェアに座って靴&靴下を脱ぐと、それぞれに担当者がついて足指からふくらはぎまで片足ずつマッサージしてくれる。
 短時間とはいえ疲れ切った足には効果的。くだらなみやげなど買っていないで、もっと早くここに来て長い時間やってもらえばよかったと後悔しつつ、マッサージに始まりマッサージに終わるタイの旅を回顧する女王様たちだった。 って、これは「買い物」じゃないっすね (^^;。


◆ 乗り物 ◆



BTS  バンコクの渋滞地獄を解消すべく1999年に開業した高架鉄道BTS(別名スカイトレイン)は観光客にも利用価値の高い交通手段。 スクンビット線とシーロム線の2路線がサイアムスクエアで接続しているだけだが、観光や買い物に行くところはだいたい網羅されている(チャオプラヤ川沿いの観光地にはシーロム線終点のサパーン・タクシンからチャオプラヤ・エクスプレスに乗船すれば便利)。

 ホテルのフロントで購入した1 Day Pass(定価100バーツを90バーツで販売)は、プリペイドカード状のものが路線図の描かれたカードケースに入り、さらにビニール袋に封入されていた。 駅の窓口でそのまま渡すと、ビニール袋を開けて使用開始処理をしてくれる。
 まだできて間もないので車体もホームもキレイだし、冷房はガンガンに効いているし(というか冷やしすぎ (^^;)、非常に安心して乗れる乗り物という感じ。運行間隔は5~10分に1本くらい。 自動改札の手順が日本とちょっと違っていて、カードを差し込む→出てきたカードを取る→扉が開く、となっている。

 この写真は正面からなのでわからないが、車体の側面全体に企業の広告がペイントされている。ドアについている窓はホームベースを横倒しにしたような(ドアが閉じていると頂点同士が向かい合う状態)面白い形をしていた。
 女王様たちはバンコク観光の1日でずいぶんBTSを乗り倒し、しっかり1 Day Passの元を取りました。




チャオプラヤ・エクスプレス  チャオプラヤ川の10kmくらいの範囲をチャオプラヤ・エクスプレスと呼ばれる高速船が運行している。船が掲げている旗の色によって各停・快速の区別があり、停船する船着き場も異なる。
 女王様たちはまず、BTSサパーン・タクシン駅から徒歩3分のところにある(川に向かって歩けば自然に到達)船着き場サートンから各停の船でワット・プラケオ&王宮そばの船着き場ター・チャンまで乗船。 料金は乗ってから車掌さん?が徴収に来る。お金とチケットが入った細い円筒状の容器をジャラジャラ鳴らしながら近づいてくる車掌さんに行き先を告げると、その料金のチケットをもぎってくれるというシステム。 行きは各停なので安くて8バーツだった。乗船時間は約30分
 一方、帰りはワット・ポー近くの船着き場ター・ティアンから快速?に乗船。 なぜ「?」かというと、ガイドブックでは快速はオレンジの2旗」と書かれているのだが、この船は前方に黄色、後方に水色の旗だったし、だいたいター・ティアンには快速船は停まらないハズなのだ。 新しくできた特急船??? サートンまで3ヶ所くらいにしか停船せず、15バーツ、所要15分くらいだった。
 運行間隔は20分に1本程度。天気の悪い日はやめた方がいいかもしれないが、超高層&超高級ホテルと伝統的な寺院建築とボロい水上高床式住宅が混在するチャオプラヤ川沿いの風景を眺めつつ進むのもオツなもの。 川の上なので陸上よりは多少涼しいし。心配したほどニオイはひどくなかったが、高速船とすれ違ったりするとかなり汚そうな水しぶきがかかる危険アリ。

 また、チャオプラヤ川の対岸にあるワット・アルンへは、ター・ティアンから専用渡し船に乗る。こちらは船着き場の手前で料金を払うシステムで片道2バーツ
 船が動き出せば1分程度で対岸に着くのだが、テキトーに人が集まったら運行することになっているらしいので、タイミングを外すと暑い中しばらく待たされる。



バンコクエアウェイズ  成田←→バンコク間がANA、プーケット→バンコク間がタイ国際航空というのはごく普通だったが、バンコク→プーケット間がバンコクエアウェイズだったのがちょっと珍しい? バンコクエアウェイズはサムイ島路線ばかりかと思っていたのだが、プーケット島路線もあったのだ。

 ドンムアン空港でプーケットへの乗り継ぎ待ちにインターネットコーナーを探したが見つからず、やっぱり国内線ターミナルにはないのかとあきらめて搭乗ゲートに向かってみたら、ゲート前の待合室に無料パソコンがあった。 日本語フォントはパソコンによって入っているものと入っていないものがある。「利用は10分以内で」という注意書きにもかかわらず、他に誰も使う人がいないのでいい気になってタイからの初カキコをしていたら、機体まで運んでくれるバスに乗り遅れそうになりました(爆)。

 写真のように、タイの名所などをペインティングした機体でちょっとかわいかった。サムイ島路線だともっとトロピカルっぽい絵になっているらしい。


◆ ホテル ◆






住所 : 296 PHAYA THAI ROAD, BANGKOK 10400
TEL : 02-215-0808   FAX : 02-215-4360

http://www.asiahotel.co.th/asia_bangkok.html
 このホテルはもともとA&Aのツアープランで決まっていたものなのだが、APPLE WORLDで体験談を読んでみたら「値段の割にそこそこイイ」ともっぱら好評だったのでそのまま利用することに。
 初日夜11時頃に到着してみると、なんだか見るからに小さくてボロそう…仕方ないか安ホテルだし…。が、一歩ホテル内に足を踏み入れたら、そこには広々とした明るいロビーが! 翌朝明るくなって外から見直してわかったが、ものすごく奥行きがあるホテルなのだ。高層になっているのも奥の方の部分のみ。明るいところで見ても外観がボロいことは確かだが(笑)、内部はちゃんとリニューアルされていて特に不自由は感じなかった。
 エレベーター前には警備員がいるし、女王様たちが泊まっていた5階の中庭にもプールがあるし、朝食用レストランはかなり早い時間から稼働しているし(3日目はアユタヤ観光に6:30出発だったため、5:30頃に朝食を摂った)、値段は高そうだけどインターネットコーナーもあったし、そのようなサービス面でも問題はナシ。 ただレストランの従業員たちがやたら片づけたがりで、まだ明らかに残っているお皿やコップを下げたくてウズウズしているのが困りもの?! 室内

 室内(右写真)は思ったより広く、3台目のベッドも通常のベッドとまったく or ほとんど同じものだった。これは3人旅には非常に嬉しい。窓からの眺望はないに等しい部屋だったが、1日中留守なのでまあ良しとしよう。 室内のTVでは日本の衛星放送はナシ。セーフティボックスは室内にはなくフロント横にある。
 1つケチのついたことと言えば飲料水。

  • 一行は、室内に入る前ガイドさんに「部屋に置いてあるミネラルウォーターは1人1日1本無料です」と言われていた。
  • 部屋に入ってみると、洗面所には通常の蛇口の他に飲料可能な水が出る蛇口があった。
  • ミネラルウォーターは部屋の冷蔵庫内にしかなかった。
という状況で女王様2号&10号は冷蔵庫内のミネラルウォーターが無料と思って飲んだわけだが(1号は日本から持参していたので利用せず)、この料金をチェックアウト時にしっかり請求されたのだ。
 要は飲料可能蛇口ができた代わりに無料ミネラルウォーターがなくなったということをガイドさんが知らなかった(と思われる)ために起きた悲劇なのだが、余計なことを言われなければ女王様たちだって冷蔵庫内のミネラルウォーターに手をつけたりはしなかったのに…。 (-_-# ということなので、あくまでも冷蔵庫内のものは有料です。

 しかし、なんといってもこのホテルの2大セールスポイントは、

BTSスクンビット線のラチャテウィー駅に直結している
ホテル2階にある出入口(あまり利用している人はいなそうだったが (^^;)が駅への陸橋に直結していて、BTSを使って自力観光をしようと目論んでいる人には大変便利。フロントでチケットを割引販売している。
・地下にキャバレー「カリプソ」がある
やはりあまり夜遅くには出歩きたくないので、ショーを見終わった後そのまま部屋に帰ればいいだけなのはラク。最初からニューハーフショーに興味はあったが(笑)、同じホテル内じゃなかったらわざわざ見に行くまでのことはしていなかったかも。
ということ。
 昼間はBTSに乗り倒し、夜はニューハーフショーで楽しみたい!という人にはかなりオススメのホテル。


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