西安編

※ 1元=約14.6円(2006年GW当時) ※

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◆ 観光 ◆

兵 馬 俑 博 物 館   【HPあり】
 この日、最初に訪れたのは兵馬俑博物館。兵馬俑は秦の始皇帝陵を護るために地下に埋められた陶製の兵士たちで、女王様的にはこれがこの旅のメインイベントとも言える。西安市内からクルマで約1時間
 中国もこの日(5/1)からGWで、博物館には中国国内からもたくさんの観光客が。ガイドさんによると、兵馬俑が初めて公開されたときには兵馬俑より多くの見物客が押しかけたらしい(笑)。
 しかも太陽ギラギラで最高気温35℃の暑さ。敷地の入り口から博物館の建物まではゆるやかな坂道を15分くらい歩くと言うので、すかさず電気自動車 4元に乗って博物館へ。 青銅馬車

 最初に入ったのは青銅馬車館。入場ゲートでチェックされたチケットを、この建物の入り口で再チェックされる。
 ここには発掘された青銅製の2台の馬車とそれを引く馬、御者が展示されていた(右上写真、ちなみに、ここだけでなくどこでも写真撮影OK&無料)。 大きさは実際の馬車や馬の半分のサイズだが、馬具などの細工はこまかい。他にも武具などの副葬品が展示されていた。

1号坑全景  次に1号坑へ。巨大体育館のような長方形の建物(冷房が効かないので暑い (^^;)の中に入ると、一面にどーんと兵馬俑が!(左上写真)。 幾本もの大きな溝の中に、4列縦隊くらいで大きな兵士俑が整然と立ち並んでいる。これはもう、「壮観」の一語。場所によっては数頭の馬もいるし、未修復で倒れたまま粉々になっている兵士俑もあるし、まだ土を掘り返していない部分もあった。
 発見当初は、溝を蓋していた丸太やその上にかぶせていた土が兵馬俑の上に落下し、中の兵馬俑は倒れて壊れていた状態で、それをここまで地道に修復したとのこと。後方には「ただいま修復中」の兵馬俑も置いてあった。
歩兵アップ  また、発掘されてすぐは着色が残っているのだが、数日経つとなぜか褪色してしまう(赤っぽい色などが若干残っているものもある)ため、それを防ぐ技術が開発されるまでは、まだ埋まったままの兵馬俑はこれ以上掘り返さないことになっているそうで、1号坑にあると考えられる兵馬俑6,000体のうち、現在修復されて並んでいる兵馬俑は2,000体のみ(って十分多いけど)。 そして、髪型・ヒゲ・表情など、どれ1つとしてまったく同じ兵馬俑はないと言われている。あれこれ違ったデザインを考えながらこれだけの数の兵馬俑を作った2,200年前の陶工さんたちに敬意を表したい。兵士俑アップは右中写真参照。
 1号坑正面の見学用通路は兵馬俑坑を見下ろすような高さのところにあるのだが、実はもう1段低い通路から見学&記念写真撮影できるようになっている。当然有料。 今回のツアーはそれがコミになっていたので、女王様たちはその通路まで降りて記念撮影をしてもらった(自分のカメラでは撮るのは禁止?)。 受付デスクのところをチラッと見たら150元となかなかのお値段で、我々の記念撮影を見ていた中国人観光客らしきおじさんは「150元?ムリムリ」みたいな顔をして去って行った。 写真は出来上がったらホテルに届けてくれる。

 その次に入った2号坑もかなりの広さで、騎兵とか弓兵といった兵馬俑部隊が発掘されたらしいが、1号坑ほど発掘が進んでいないようで、上部の土を取り除いただけの雑然とした状態の部分が多い。
 2号坑の見ものは、修復が完了して完全な形で展示されている各種兵馬俑。当時の男性の平均身長は150cm台なのに、「大きいことはいいことだ」という始皇帝の趣味によって、実際の人間より大きく180cm台~2m近いものまである。
 跪射俑(下写真上段左)は、片膝をついて弓を携えている兵士。背後から見ると、なかなか凝ったヘアスタイルをしている(上段中)。上段右は中級軍吏俑。下段右の騎兵俑が手にしている馬の手綱は石製。 下段中の立射俑は、元・弓道部員だった女王様1号には懐かしいポーズ。左手の人差し指を伸ばしているところとか。将軍俑(下段右)は、ガイドさんによると「将軍は一般の兵士のように戦場を駆け回らないので腹が出ています」とのこと(笑)。

 
跪射俑 跪射俑頭部アップ 中級軍吏俑
跪射俑 跪射俑頭部アップ 中級軍吏俑
騎兵俑と馬俑 立射俑 将軍俑
騎兵俑と馬俑 立射俑 将軍俑

3号坑  続いて3号坑。ここは1号坑、2号坑と比べると小規模で、兵馬俑軍団の司令部に相当する場所らしい。兵馬俑たちは、司令部の陣に背を向けて囲むような形で並んでいる(右下写真)。
 ここの兵馬俑はなぜか頭部が欠けたものが多かったので、胴体が中空になっているのが首の穴から見える。 兵馬俑発見者の楊さん

 最後にみやげセンターに寄ったが、そこでガイドブック購入者の求めに応じてサインをしている白髪の老人がいた。この人は兵馬俑発見者の1人・楊志発さん(左下写真)。 兵馬俑は、1974年に井戸を掘っていた4人の農民が発見したもので、その最後の生き残りが楊さんなのだった。1号坑の中の壁際には、その時に掘っていた井戸の跡も残っている。
 現在悠々自適の生活を送っている楊さんは、博物館にやって来てはサイン業務を行っているそうだが、女王様たちはつい「きっと影武者がいるよね」と邪推してしまうのだった(でもミーハーなのでガイドブックを買ってサインしてもらいました)。

華 清 池   【HPあり】
楊貴妃専用風呂  途中、小高い丘になっている秦始皇帝陵(未発掘)を左手に見つつ、兵馬俑博物館からクルマで約30分。 唐の玄宗皇帝と楊貴妃がラブラブなリゾートライフを過ごしていた別荘地の華清池へ。
 そう、白居易の「長恨歌」(漢文の時間に習ったの思い出したかな? (^^;)に「春寒くして浴を賜ふ華清の池 温泉水滑らかにして凝脂を洗ふ」と出てくる温泉地です。

 現在は池がある他、当時の浴場の遺跡が公開されている。写真は蓮の花の形をした楊貴妃専用風呂。他にもやたらデカイ玄宗皇帝専用風呂や、お付きの役人用の風呂など。
 役人用の風呂は、湯船に入る階段を降りたところの床にこぶし大の穴がいくつかある。研究によると、階段に腰を下ろし、かかとを穴に入れて足裏を縁で押すという足裏セルフマッサージのためのものだったらしい。 楊貴妃や玄宗皇帝の風呂にはそんなマッサージ穴はついていないので、今も昔も勤め人は疲れるよ、ということを証明する遺跡とも言える(?)。
 チケットによると入場料は40元

陝 西 歴 史 博 物 館   【HPあり】
 昼食後、西安市内に戻って中国4大博物館(らしい)の1つ、陝西歴史博物館を見学。まずは入口ホールでアジア最大級の獅子像(上段左写真)に迎えられる。
 先史時代~清まで数十万年(!)にわたるさまざまな文物がだだっぴろい館内に展示されていて、全部見ていたら1日がかりなのは確実。ここはガイドさんの簡単な説明を受けながら2時間弱の腹ごなしコースで。 それでもかなりの距離を歩き、かなりの数のものを見ることになるため、もともとは歴史にあまり興味がなかったというガイドさんは「中国の歴史は長すぎる」とこぼしていた(笑)。

 午前中にお腹一杯見たので兵馬俑関係の展示品はほとんど飛ばしたが、当初、兵馬俑がどのように埋められていたかを再現した模型(兵馬俑坑の上に丸太を渡して蓋をし、その上から土がかけられている)はわかりやすい。 上段右写真は唐代の兵馬俑なのだが、秦から時代が下ると兵馬俑も小型化・大量生産ですっかりチャチくなってしまっている。
 他の写真は上段中が香炉(国宝)、下段左が銅鐸風楽器、下段中がユーモラスな形をした水牛型容器、下段右が酒杯(国宝)。やはり西安(長安)に都が置かれていた漢・唐の時代の展示品が充実している。

 みやげ売場で絵ハガキでも買おうかと思ったが、なぜか中国では絵ハガキは必ずセットになっていてバラ売りがない
 印材を買うとその場で名前を彫ってくれるコーナーもあり、ここのセンセイはなかなかの名人だそう(平山郁夫画伯の落款を手がけていると言っていたような)。

巨大獅子と女王様たち 国宝の香炉 唐代の兵馬俑
銅鐸風楽器 水牛型容器 国宝の酒杯

大 雁 塔   【HPあり(大慈恩寺)】
大雁塔全景  大雁塔は大慈恩寺の中に建つ高さ64m、7層の塔(左写真参照)。玄奘三蔵が天竺から持ち帰った経典を翻訳・保存したところである。
大雁塔内からの眺め  チケットによると入場料は20元
 本堂?で挨拶代わりにお賽銭をあげてから、女王様たちだけで塔内の階段を上った(ガイドさんは下で待機)。

 階段は最上階から1階まで塔の中央を貫いていて、上りも下りも一緒なので、混んでいるとちょっと大変。
 各階とも狭く、展示物もほとんどないが、東西方向に小窓が開いていて、上に行けば行くほど眺望が良くなる…んだけど、この日はメーデーで寺の裏手にある広場で音楽に合わせた噴水ショーが行われていて(右写真その1)、それを見ようと中国人観光客が窓辺に陣取っていてなかなか外が見れなかった。 (^^;
 暑いせいか、広場でショーを見物している人々は濡れるのも構わず噴水のあいだを走り回っていた。

 右写真その2は水芸広場とは反対側の窓から見える光景。多分こちらの方が正面で、中央に小さく映っているのは玄奘三蔵像(の後ろ姿)。 その前方に伸びているまっすぐな道が、いかにも碁盤目状に造られた街・長安という感じを醸し出していた。

そ の 他 街 歩 き
城壁南門

書院門

 大雁塔見学を終えるとこの日の観光は終了で、ホテルに戻ったところでガイドさんと別れた。
 夕食までまだ時間的余裕もあったので、やはり旅の醍醐味は自由行動さ、というわけで、みやげものを探しがてら、夕方5時頃から外をぶらぶらしてみることに決定。 まだ外は十分明るかったし、これくらいの時間にならないと日中は暑すぎて徒歩で行動できない気がする。

 まずはホテルの部屋からも見える城壁(左上写真・南門)を目指す。ホテルからは徒歩3分くらいの距離。城壁は明の時代の城市をぐるっと囲んでいたもので、1周13km
 下を通ってみるとよくわかるが、壁は数メートルの厚みがあり(右上写真)、有料で上ることもできるらしい。秋には城壁の上を走るマラソン大会も開催されているとか。夜はライトアップされていた。

 城壁の下をくぐり抜けると、右手にある中華街風のハデな門(左下写真・書院門)から始まる通りが古文化街。 この通りの両側には、主として書道関係グッズを扱う店が軒を連ねている。
 書道とは縁もゆかりもない女王様たちは、そのような店の前はざっと流すだけだったが、大量に並んでいる筆・墨・硯や、道ばたで中国将棋(中国の将棋は駒が丸い)に興じる老人たちを目撃して、いかにも中国!という雰囲気は味わえた。
 他には骨董品の店とか、食べ物や中華めでたい系の飾り物の屋台などもあったが、女王様が求めるちょっとしたみやげものを売っているような店はなかった。

 古文化街の端まで行ってUターンし、南門から続くメインストリートの南大街を北上。みやげものを求めてめぼしそうな店に突入してみるが、空振りに終わる(詳細は「買い物」にて)。 この辺りは観光地ではなく、ごくフツーの街中なのだった。

 そのまま10分くらい進むと、東西南北の大通りが交差する地点に鐘楼(右下写真)がある。ガイドブックによると、昔は城門を開ける合図にここの鐘を鳴らしていたらしい。 また、鐘楼の西側には城門を閉じる合図に大太鼓を鳴らしていた鼓楼というのもある。
 どちらも有料で上れるのだが、さすがに1日の疲れが足に来ていたので、写真だけ撮って引き返すことに。

 そして、せっかくだから行きとは通りの反対側を見ながら帰りましょう、と南大街を横断するため地下道に足を踏み入れた女王様たちに予想外のみやげ購入機会が…これまた詳しくは「買い物」に続く。

城壁を下から見ると

鐘楼


◆ 食事 ◆

西 安 風 拉 麺 & 餃 子
手打ち拉麺職人  この日の昼食は、華清池から街の中心部に戻る途中にある名もなき(?)店にて。そうは言っても日本人観光客が立ち寄る店としては定番らしく、他にも日本人グループがいたようだった。 ↓のラーメンブースのところに日本語で「ラーメン」って書いてあったし。

 メニューは西安風拉麺と餃子(といっても他に前菜がたくさん出るので要注意)。ラーメンは職人さんが片隅のブースで手打ちしているところを見学できる(右写真参照)。
 こねていた麺のカタマリが見る見るうちに1本が2本、2本が4本…と細くなり、出来上がったのが下写真左。前夜食べた麺と同様に具はトマト・卵・キクラゲなどで、酸っぱしょっぱい味がなかなか美味しかった。

 そして餃子。西安で餃子、と来ると多くのツアーでは「餃子宴」という餃子づくしコースを食べるのだが、今回のこのツアーでは餃子宴はナシでここで食べるのがその代わりらしい(楊貴妃美食宴でも出たが)。
 蒸し餃子(下写真中)は豚肉・エビ・山菜(?)・黒米(???)の4種類。 醤油も一緒に出てくるが、日本の醤油と味が違ってあまり美味しくないし、ガイドさんが「醤油をつけるとどの餃子も同じ味になってしまうから醤油はつけずに食べてください」と言うので、アドバイスに従ってみた。 黒米餃子は甘味があって餃子としてはどーなの?という感じだったが、それ以外は醤油ナシでもおおむねイケた。
 もう1皿は水餃子(下写真右)。こちらはかなり濃いめのタレにつけて食べる。これもまずまずのお味でした。

西安風拉麺 餃子4種 水餃子

楊 貴 妃 美 食 宴
 3日目の夕食は、宿泊しているホテル内の中華料理レストラン「秦香園」にて、唐代の皇帝の祝宴を再現したという豪華コース料理「楊貴妃美食宴」
 チェックイン時に朝食券のようなチケットを渡されていて、それをレストランに持って行って渡せばよいだけ。こういうツアー以外の客がふらりと入ってその場で注文できるコースなのかどうかはわからないが、他にもこのコースを食べているっぽい日本人客がいた。 ホテルのHPを見たところ、「秦始皇帝宴」というコースもあるらしい。

 席には巻物のような豪華メニュー(1段目左、持ち帰りOK)と「楊貴妃美食宴の由来」を説明した紙が置かれているので、それに目を通しつつ、まずはビールで乾杯。 高級ホテルだけあってビールも30元+サービス料15%とお高い。
 料理は全部で12品。これまで中国で食べた他の店のように料理が出来上がり次第じゃんじゃん持ってくるのではなく、食べ終わりそうになるのを見計らって次の料理を出してくれるので、落ち着いて食べることができた。 もっとも、この頃には中華料理の量の多さが身に染みていたので、女王様たちはどの料理も残しつつ食べていたのだが。
 出てきた料理は下写真のとおり(なお、1段目中央の「并」には手へん、3段目中央の「會」には火へんが付いたものが正しい漢字)。やや洋食っぽいアレンジの料理もあり、お上品な感じで1品ずつの量は比較的控えめ(全体としては多いが)、味も日本人好み。 こうして写真を並べてみると、意外と食器の種類にはバリエーションがない(笑)。
 個々の料理で印象に残っているものというと、「食後の甘菓子(4段目左)」は一種の餅だと説明されたのだが、なんだか不思議な食べ物で味も1番ビミョーだった(これ以外はだいたい美味しかったので、ビミョーだったものの方が印象に残っている)。 食後酒として出てきた「甘酒」はマスカット風味でさっぱりしており、日本の甘酒が苦手な人でも美味しく飲めると思う。

 最後にレストランからのプレゼントとして月餅と楼蘭ワインをもらった。といっても、これもツアー料金に含まれているのであろう。  高級レストランなためか客の入りはイマイチだったが、店員さんがカタコト日本語をしゃべれるので、料理の内容など簡単なことなら訊いたりできる。
 美食宴を堪能した女王様たちではあるが、例によってすっかり満腹になってしまったため、このコースを食べると楊貴妃のように美しくなるということなのか、いやいや食べ過ぎで楊貴妃のように太ってしまう(唐代は豊満な女性が美しいとされていた)という意味なんじゃないの?と戦々恐々 (^^;。

楊貴妃宴メニュー
メニュー
前菜
宮廷御用并盤
(楊貴妃宴の前菜盛り込み)
スープ
皇家海皇魚肚
(海鮮珍味のスープ)
大えびのくこの実ソース
盛唐海虎大蝦
(大えびのくこの実ソース)
帆立貝のベーコン巻き
富貴金環玉帯
(帆立貝のベーコン巻き)
蒸し餃子
宮廷四喜蒸餃
(料理長特製蒸し餃子)
白身魚フィレの変り揚げ
皇家醤炸魚排
(白身魚フィレの変り揚げ)
中華風煮込み
貴妃山海大會
(山海の珍味 中華風煮込み)
水餃子
秦風三鮮水餃
(名物 水餃子)
甘菓子
御用美點雨款
(食後の甘菓子)
杏仁豆腐&甘酒
貴妃杏仁豆腐&貴妃稠酒
(楊貴妃のお好み 杏仁豆腐&芳醇甘酒)
果物
宮廷精美果盤
(季節の果物)

そ の 他 西 安 料 理
 話は2日目に戻るが、上海→西安移動の飛行機の出発が2時間以上遅れたため、結局西安での夕飯にありついたのは9時過ぎ。 連れて行かれたのは城壁内にある3つ星ホテルのレストランのようだったが具体的な名前や場所は不明。 時間が遅いせいか客はほとんどおらず、女王様たちが食べ終わる頃には翌朝の朝食バイキング用のセッティングが始まっていた。

 1ドリンク無料サービスということで、地ビールだという苦瓜ビールをチョイス。正確に言えば発泡酒とか第3のビールみたいなもの? やや薄味
 割とガッツリした機内食が出ていたためにお腹はそれほど空いていなかったのだが、次々運ばれてきた料理は予想外に美味かった。ピリ辛味のインゲンの肉詰めはビールのツマミに最適。
 ガイドさんによると、西安の辺りは雨が少なく稲作に不向きでお米が美味しくないから麺料理がメインだそうで、出てきた麺はトロッとしたトマトベースのスープが酸っぱ辛くて美味だった。 (炒飯も出てきたが、別に無茶苦茶不味いということもなかった。)
 全体的に、西安料理は割と辛目でハッキリした味付けなのか?と思いました。

 他にも野菜系・魚系など(例によって)大量に出てきたが、どれも家庭料理のように素朴ながらハズレがなく、お腹一杯なのについつい箸を持つ手が伸びてしまった。 やたらとグルメ指向な今回のツアーの中では特筆すべき店でも料理でもなく、注目度は最も低かったにもかかわらず、結果的には全食事の中で1、2を争う味
 疲れていたのと期待していなかったために、全然写真を撮っていなかったのは失敗。 (^^;


◆ 買い物 ◆

買 っ た り 買 わ な か っ た り も ら っ た り
 兵馬俑博物館のみやげ売場の大半はミニチュア兵馬俑が占めているのだが、ミニチュアといっても結構デカく(高さ25cmくらい?)、しかも数体セット売りで数百元というものがメイン。
ミニチュア兵馬俑  しかし1番奥のTシャツ売場と同じところで、さらに小さい高さ10cmくらいの兵馬俑を売っているのを発見。いろいろなタイプがあって、右上写真の左から跪射俑、将軍俑、中級軍吏俑。 でも、よく見るとナゼか始皇帝とそのお后のミニチュア(そんな兵馬俑はナイ!)まであるので、選ぶときには要注意?
 最初は1体50元と言っていたが、1号と3号合わせて4体で100元と半額までディスカウント。 その後、大雁塔のところのみやげもの屋で見かけた同じサイズの兵馬俑はもっと安かったけど、博物館謹製のミニチュア兵馬俑は2号坑を発掘した土から作られているというのがウリらしいので、あえてそれを信じて自分を納得させている(笑)。
 他に、楊さんのサインをもらうために日本語版ガイドブック『死して更に生きた秦の軍陣』 120元も購入。掲載されている写真は非常に参考になるが、文章の方は旧字体バリバリで意味不明な日本語も多い

 「各都市につき1軒のみやげもの屋に案内」というお約束に基づき、昼食後は向かいの建物にある榮盛齋という総合みやげものショップに連行された。 店内は広くて清潔だが、あちこちを見て回ろうとすると、待ちかまえていた店員にストーカーのようにつきまとわれる。でも、大きな骨董品やゴツいデザインの翡翠のアクセサリをいくら勧められても買う気は起きない。
 女王様たちは途中から片隅のイスに座って時間をつぶすのみ。上海編でも書いたが、日本人観光客に買ってもらいたいなら、もうちょっと日本人の嗜好をリサーチしてみやげ店選びに反映してもらいたい。 実際にはバックマージンとかの方が重要視されてるんだろうけどさ。 (-"-)

 そんなわけで、お手頃なみやげものを買えなかった女王様たちは、その日の観光終了後にみやげを求めて街中へ。
 まずは古文化街の入口近くにあったショッピングビルに突入してみた。電気製品から日用衣料まで何でも扱っているようだが、寂れたスーパーみたいな感じであった。 中も何となく薄暗かったような印象があるし。観光客向けのような商品はまったくナシ。
 そのまま南大街を北上していって、途中にあった百貨大廈とか、鐘楼の手前にあった開元商城という大きなビルにも入ってみた。 こちらの方がいわゆるデパートで、中にはオシャレなブティックやフードコートもあった…がやっぱり観光客の求めるみやげものはナシ。 そもそも地元のナウなヤング(爆)が休日にショッピングに来るようなところで、観光客はお呼びでないようだ。

チャイナ服型携帯電話入れ

楼蘭ワイン

 どうも西安では観光地以外でみやげものを買うのは難しそうだ、という結論になり、女王様たちはすごすごとホテルに戻ることにした。南大街は幅が広いので、横断するには地下道を使わなければならない。 そこで階段を下りて地下道を歩いて行くと、左手の壁にアーチ型の細い通路が! 見ると中にはみやげものの屋台が並んでいるではないか。
 通路は幅が1mくらいしかなく、その片側にずーっと屋台が並んでいるので、人が1人通るのがやっと。屋台で売られているのは、観光地によくあるチープ系みやげものあれこれだった。
 この通路は南大街の真下に走っているわけで、どこまで続いているのかわからないのだが、進むうちに次第にアンモニア臭が強くなってきて公衆トイレが見えた(笑)地点で回れ右。 そして元の地下道に戻る途中でふと見ると、屋台が並んでいるのと逆側の壁のところどころに奥行き3mくらいのスペースがあり、そこでもやはりみやげが売られていた(多分、壁際の屋台よりショバ代が高い?)。
 そんな店の軒先にぶらさがっているのを見つけたのがチャイナ服型携帯電話入れ(左上写真)。紐がついていて、ポシェットみたいに肩から掛けられる造り。 チープではあるが、中国らしさがあって配りみやげにいいかも?と女王様たちが物色を始めると、店のおじさんが奧から同タイプのものをあるだけ出してきて、「こっちで見なさい」とショーケースの上に広げてくれた。
 値段は1ヶ5元と言っていたのをまとめ買いして11ヶで38元(ハンパな数と値段だ (^^;)。女王様3号がおじさんと中国語で値段交渉をしたりして、今回の旅で地元の人と触れあうほぼ唯一の貴重な体験となった。 西安市内でチープみやげを探したい人にはオススメの穴場かも?

 夕食の楊貴妃美食宴を食べ終わると、店から紙袋に入ったプレゼントをもらった。美食宴の一環としてのプレゼントなのか、美食宴とは別にツアー代金に含まれているのかはわからない。
月餅  プレゼントその1は月餅(右下写真)。京劇のお面?をデザインしたパッケージに入っているもの3ヶセット。1ヶの大きさは直径5cmくらい。 これはレストランでおみやげとして売られていて、6ヶセットが80元くらいだったと思う。味はまあまあ。
 そしてプレゼントその2は楼蘭ワイン(左下写真)。2000年産の赤ワインのハーフボトル。これもレストランで売られていたが、フルボトルでやはり80元くらい?(記憶が曖昧)。
 まだ飲んでいないので、味についてはまた後でご報告します。

(2007年5月追記)
 その後しばらくしてから飲んだところ、かなり軽い感じで、飲みやすいお味でした。香りはあまりなかった。


◆ ホテル ◆

長 安 城 堡 大 酒 店   【HPあり】
(ANA GRAND CASTLE HOTEL XIAN)
長安城堡大酒店外観  別名ANAグランドキャッスルホテル西安というANA系列の高級5つ星ホテルなので、ANAのツアー御用達で日本人(or日本語)スタッフ常駐。宿泊客も日本人の割合が多い。
 ホテルのてっぺんには鐘楼風?の装飾が(右写真参照)。城壁の中ではなく、すぐ外側、南門のそばに建っている。 距離的に鐘楼や碑林博物館(http://www.beilin-museum.com/)小雁塔といった観光名所へは歩いていける(鐘楼以外は行っていないけど)が、陝西歴史博物館大雁塔まで歩くのはキビシく、駅&バスターミナルはさらに遠いので、自力観光客向きの立地ではないと思う。

 今回のツアーでは「城壁側のお部屋確約」となっていたけれど、城壁に面した側ではなく城壁に対して垂直方向を向いた部屋だったので、窓から見る城壁は斜め前方にあってこんな感じ
 高級ホテルといっても室内はごくフツー。TVは当然NHKの衛星放送も映る。

 館内のみやげショップは割とセンスの良い品揃えだったが、もちろん高い。今回の旅で唯一、ビジネスセンターでインターネットを利用してみたのがこのホテル。詳しくは番外編にて。


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