番外編

※ 1元=約14.6円(2006年GW当時) ※

足 ツ ボ マ ッ サ ー ジ 体 験
 中国に来たからにはぜひとも足ツボマッサージを体験したい!と思っていた女王様たち。八達嶺での歩き疲れを癒すため、旅程4日目の北京でオプショナルとして注文。220元
 北京ダックの夕食後にいったんホテルに戻ってから、再びガイドさんと共にクルマで20分くらいのところにある店に連れて行ってもらった。 店の名は「北京雅宝櫻子足部保健中心」。日本人観光客御用達の店らしい。「雅宝」というのは地名なのだが、「櫻子」ってダレ?「中心」はズバリ「センター」の意味。
 大きなビルの2階にある店に入ると、若い男女の従業員が廊下にズラッと整列して口々に「イラッシャイマセ!」と挨拶(「ニーハオ!」だったかも)。 廊下沿いには小部屋がたくさん並んでいて、女王様たちもその中の1室に案内された。
 まもなく女王様たちを担当するマッサージボーイズ(?)登場。どうやら女性客はボーイズが、男性客はガールズが担当する模様。といってもお色気サービス系の店では全然ないのでご安心を(笑)。 ボーイズの正確な年齢はわからないけれど、10代後半かせいぜいハタチくらいにしか見えない。純朴そうな雰囲気の子たちで、1号の担当ボーイ(写真右側)はビミョーに松坂似だった。 足ツボマッサージ

 さらに4人くらいのボーイズが木製の大きな桶を持ってわらわらと入ってきて、まずはイスに座って桶の中の薬湯に足を浸すことに。冷めないよう、15分くらいの間に2回薬湯を注ぎ足していた。
 その体勢のまま、最初の担当ボーイズたちが肩~背中をマッサージ。くすぐったがりの3号はついつい肩に力が入ってしまい、そのたびに担当ボーイに「リラーックス」と言われていた。 一方、腰痛&肩凝り持ちの1号は、担当ボーイに「痛くないですか?」と聞かれると、「もっと力入れてもいいですよ」と要求してしまうのだった。
 そして仕上げにボーイズが阿吽の呼吸でタイミングを合わせて肩を叩く。これが3・3・7拍子のように「♪パンパンパパパン パパパン パパパパパパパン」とリズムをとって叩くので、なんか可笑しい。

 こうして足が十分温まったところでいよいよ足ツボマッサージ開始。よくTV番組でやっているような、ハードに足ツボを押しまくるマッサージではないので、基本的には「あ~そこそこ」という感じなのだが、ときどき飛び上がりそうになるほど痛いツボにヒットすることもアリ。 そんなときも「リラーックス」と言われてしまうのだが、いや、そういう問題じゃないんだって。 (^^;
 足裏から膝下までじっくりマッサージしてもらったが、ボーイズは2人とも日本語は話せないようで、ほとんど会話はなし(最初に「中国語わかりますか?」とカタコト日本語で聞かれた気もするので、中国語が話せる人なら会話が弾んだのかも)。 1号はこっそり写真撮影をしたりしていたが、担当ボーイくんと目が合うとまたまた「リラーックス」と言われてしまうので、壁に貼られた人体ツボ図を眺めたり、途中からは目をつぶっていた。
 マッサージの中でも2回くらい例の「♪パンパンパパパン…」でふくらはぎを叩かれたり。他の小部屋からも時折この音が聞こえてくると「やってるやってる」と笑いそうになる。とにかくボーイズのタイミングの合わせ方が絶妙。 きっと特訓しているに違いない。

 最後に冷たいお茶が出てきて、1時間超の充実マッサージ体験終了。サービスで濃い肌色のダサダサ足首丈ストッキングを履かせてもらえます(笑)。 もちろん帰りにはまたもや手の空いているボーイズ&ガールズ全員が廊下に整列してお見送り。
 薬湯効果&ボーイズの手腕によって、歩き疲れてジンジンしていた足裏がずいぶん楽になったので、女王様たちは大満足。残念ながら、翌日には故宮で歩き疲れて元の木阿弥になってしまいましたが。


イ ン タ ー ネ ッ ト 体 験
 各都市で街中を歩くときに、インターネットカフェがないかときょろきょろしていたのだが、まったく発見できなかった。北京のハンバーガーショップか何かの窓に「インターネットできます」というような貼り紙を見たくらい。 どうやら大学街などにはたくさんあるようなのだが、そういう場所には足を踏み入れていないし。
 なので、西安のホテル内のビジネスセンターからインターネットにアクセス。といっても小部屋の片隅にPCが2台置かれているだけだけど。 そして、久々に経験する「通信速度遅っ!」な感じ(笑)。掲示板が表示されるのにも分単位の時間がかかったように感じた。
 それでもなんとか英文カキコはできて、30分50元。これは街のインターネットカフェの相場よりだいぶ高いんだろうと思われる。


今 回 の 乗 り 物
上海航空  今回、日本と中国の往復はANA。機内で上映される映画などのプログラムが非常に充実していたのだが、今回は近場のため、映画を1本通して見るほどの時間がなくて残念。 仕方ないので往復とも「トリビアの泉」(最近はそんなのも上映するんですね)を見ていた。
 4/29発の往路便はほぼ満席だったが、復路便はGW真っ只中の5/3だったためか、3割程度しか乗客がいなかった。こんな空いた飛行機に乗ったのは初めて。 そのせいで、女王様たちが北京空港の免税店で買い物していたら、まだ搭乗締め切り時間より10分以上前だったのに係員に探されてしまい、最後の搭乗者として搭乗口で大勢の係員に見送られながら機上の人になったのでした。 いやでも、繰り返すけど締め切り時間よりまだ全然前だったんですよ~。 (^^; 遅延中に出た菓子&スプライト

 国内移動は上海→西安が上海航空(左上写真)。仕事で中国出張の手配をしていた3号も「よく知らない」という航空会社だが、あとで調べたらこの2006年のGWからANAマイレージクラブと提携開始していた…けど知らなかったので搭乗券も廃棄してしまいました、とほほ。
 そして、女王様たちが搭乗予定の15時発の便は、搭乗ゲート変更の挙げ句に2時間超の遅れ! 原因などは特にアナウンスされていなかったような(中国語でアナウンスしていたかどうかは不明)。
中国東方航空  遅延中に配られたのが右上写真のイチゴクリームパイ2ヶとスプライト(雪碧)。パイは甘甘なので1ヶでギブアップ。 スプライトも日本で販売されているものより甘い(日本で販売されているのと同じペットボトルのお茶でも「加糖」という表示で砂糖入りのものがあったりするし、中国人は基本的に甘モノ好きなのか?)。 これらのスナック配布からまもなく搭乗開始に。
 機内でもかなりガッツリした食事が出た。スチュワーデスのおねーちゃんたちのルックスのレベルもなかなか高かった(?)。

 西安→北京の移動は中国東方航空(左下写真)。朝8時前の出発のため早起きしなければならなかったが、飛行機が時間どおりに飛ぶって素晴らしい(笑)。
北京の地下鉄入口  この機内で配られたアメニティは銀色の折りたたみ日傘。折りたたみといっても日本でよく500円で売ってるような薄べったい形ではなく、結構重くてかさばる。なぜこんなものをアメニティに? ナゾです。 1号は貧乏性なのでついつい持ち帰ってしまったが、案の定、一度も使っていません。

 右下写真は、(今回乗ってないけど)北京で泊まったホテルの目の前にあった地下鉄の入口です。「地鉄」と書いて「Di Tie」と読むので、マークが「D」。
 うっすら「鉄」入ってる(?)と評判の1号としては、次に機会があったらゼヒ乗りたいものです。


読 め る か な
 日本でおなじみのアレが中国語表記ではこんなことに!という写真を集めてみました(文中の表記は簡体字ではなく通常の漢字です)。

マクドナルド
マクドナルド

「麦当労」と書いて「Mai Dang Lao」と読みます。
店内のメニューまで見ていないので、中国っぽいバーガーがあるかとか、「微笑 0元」と書いてあるかはナゾ。
これは上海老街にある店なので、造りもそれっぽい。
ケンタッキー
ケンタッキーフライドチキン

こちらは 「肯徳基」と書いて「Ken De Ji」。
店先にカーネルサンダース人形があったかどうかは覚えていません。
西安の南大街にあったお店。
ペプシコーラ
ペプシコーラ

「百事可楽」と書いて「Bai Shi Ke Le」。
ちなみにコカコーラは「可口可楽」と書いて「Ke Kou Ke Le」。
コカコーラよりペプシコーラの看板の方をよく見かけた気がするような。
コニカミノルタ
コニカミノルタ

西安の写真屋さんの店先のパラソルを3号が思わず(笑)激写。
「柯尼卡美能達」と書いて「Ke Ni Ka Mei Neng Da」。

 その他、写真はないのですが、スターバックス「星巴克」と書いて「Xing Ba Ke」。外来語は音が近い漢字を当てはめることが多いですが、「星」のところは表意なんですね。
 女王様たちの訪中時には、その後噴出した「故宮内のスタバは撤退せよ問題」はまだなかった(と思う)ので、故宮でよく見てこなかった…言われてみればあったような気もするけど(テキトーだな (^^;)。

地滑り注意? これはお店の看板ではありませんが、あちこちで見かけて1号のツボにヒットしたので。
「小心地滑」とは、「CAUTION WET FLOOR」という英訳が示すとおり、「下が濡れていて滑るから注意」という意味なのだが、どうしても日本語の感覚で「小心者」「地滑り」を連想してしまい、何となく笑えてくるのでした(「小心地滑」の文字の上でコケているヤツが小心者ってこと?)。


ト イ レ 戦 争
 悪名高い中国の公衆トイレ。今回女王様たちが入ったのは、街中の公衆トイレではなく、あくまでも観光地にあるトイレのみなので、入れないほど汚いところはなかった
 北京オリンピックを控え、北京市観光局が公衆トイレの美化に力を入れているようで、トイレが1つ星~4つ星で評価されるようになった、というニュースを聞いたことがある人もいるんじゃないでしょうか(参考情報:TJF Photo Data Bank(http://databank.tjf.or.jp/xiao_pickupimg/20050301c.htm))。
 女王様たちが行ったところでは、頤和園故宮に4つ星トイレがあったらしいのですが、入ってもいないし見てもいません。 故宮ではトイレに行ったんですが、それはごくフツーの公衆トイレでした。どうせなら4つ星トイレを体験したかった…(でも4つ星でもトイレットペーパーは備え付けられてないらしい)。

 トイレそのものの快適さはさておき、中国での公衆トイレ利用には大きな問題が。この国にはまだ「フォーク並び」というマナーが存在しないようで、昔の日本のように各個室の前にそれぞれ行列を作るもんだから、たくさんの人数が押し寄せる観光地のトイレ内は立錐の余地もない大混雑に! 用を済ませても、人の流れに逆らって外に出て行くのが一苦労な状態。そんな中でも負けずに自分のポジションをキープ(どの列に並んでいるかをはっきりさせる)しないと、いつまでたっても個室には入れません
 冷暖房完備・自動洗浄の4つ星トイレをそんなに作る必要はないので(許容範囲内の清潔さで十分)、トイレの行列方式を改革してもらえないでしょーか。>北京市観光局さん


北 京 ガ イ ド 氏 vs 女 王 様
 今回の旅では都市ごとに違うガイドさんで、上海と西安はどちらも30代と思われる女性、北京は男性。女性ガイドさんたちは仕事以外のことはあまりしゃべらなかったのだが、北京ガイド氏は観光説明以外のこともいろいろとしゃべる人だった。
 彼がくれた名刺は写真入りなのだが、なぜか偽ジュラシックパークみたいなところで撮ったやたらカジュアルな写真を使っていて、「これはビジネス用の名刺としてどうよ?」という苦笑モノ。

 北京空港から昼食のお店に向かう車内では、いきなり彼の年齢当てクイズ開始。彼は年齢不詳系?で、自分の年齢がわからないことに自信があるらしく(日本人には当てられたことがないそうで)、「もし当てられたら何でもプレゼントしますよ」と豪語。
 チャンスは3回というので、まず1号が割と見たまんまの感じで「32才?」と言ってみたがハズレ。続いて3号が「37才?」と言ったがまたハズレ。残るはラストチャンスのみ。 だが1号は、3号に37才と言われたときに彼がビミョーに悲しそうな顔になったのを見逃さなかった!(?) 一気に10才下げて「27才?」と言ってみると、見事に正解。 (^^) 自分が実年齢より老けて見えることはわかっているが、それでも10才も上に言われるとやはりフクザツな心境なのだね。ガイド氏は「どうしてわかりましたか?」と悔しそうだった。
 お約束の「何でもプレゼント」の方は、ガイド氏は自分が営業している菓子類の中から北京キャンディ 40元を贈呈したかったようだが(全然「なんでも」じゃないじゃん)、1号は配りみやげになるものが欲しかったので甘栗4袋セット 80元を希望。 ガイド氏は内心では「高いものを欲しがるなよ」と思っていたかもしれないが、自分から言い出したことゆえ、自腹を切って甘栗をプレゼントしてくれました。

 他にもチェーンとリングを使った手品のやり方を考えてみるよう言われたり(これは結局わからず、最後に空港で種明かしをしてもらった)。 今中国では大卒でも就職が難しいとか、北京のアキバみたいなところのショップで働いている売り子さんは自分よりはるかに稼ぎがいいとか、中国の物価は日本の1/2だが給料は1/10なので生活は苦しいとか、スポーツの話とか、なかなか興味深い話も聞けました。
 その後も彼がまだ年齢当てクイズを続行しているかどうかはナゾです(笑)。


中 国 ス ポ ー ツ 事 情
 北京ガイド氏曰く、「中国人が1番好きなスポーツは卓球、2番目はバスケ、3番目はサッカー」だそうである。
 バスケは、NBAの姚明選手が上海出身ということで、上海で1番の有名人は彼らしい。
 サッカーについては、「サッカーも好きなことは好きだが、マスコミが『強い』と報道してるのにいつも国際試合で負けるので、『だまされた』って感じ」とのこと。 (^^;

 そして1番人気の卓球。ちょうどこの旅行中、ドイツのブレーメンで世界卓球選手権(http://www.jtta.or.jp/result/2006/wttc/results.html)が開催されていて、中国では毎日何時間もテレビ中継していた。
 結果は男女とも中国が優勝。日本女子は準決勝で香港に勝てば決勝で中国と対戦だったのだが、負けてしまったため、日本の試合はほとんど見る機会がなかった。 でも福原愛が試合後に中国語でインタビューに答えているところはちょこっと放送されていた。

 元・卓球部員の1号が驚いたのは、街中にあるちょっとした公園に卓球台が置かれていること(複数箇所で目撃)。 いつもこの状態で雨ざらし? 卓球台は盗まれないの? ラケットやピンポン球はみんな当然のように持ってくるの? すべり台やブランコで遊ぶのと同じ感覚で卓球をしてるの?と疑問は尽きない。
 何よりも、日本では風の影響を受けないよう室内で窓を閉めきってプレーするのが当たり前なのに(夏場に窓を開けても厚手のカーテンは必須)、文字通り「どこ吹く風」で青空卓球とは! 小さいことは気にしない大陸的おおらかさと言うべきか、さすが卓球王国、いかなるコンディションにも対処できるよう一般人も鍛えられてる(?)と言うべきか。
 そういえば、故宮の入口近くにある警備兵の詰所前の庭にも卓球台とビリヤード台が設置されていました。…それにしても本当になんで屋外???


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