【廃墟マニヤ File068】
H松山遊園地(埼玉県)
(その3)
な〜んか悲しい眼をしてます。しかし、明らかに素人が描いてますよね。
実はこの「H松山遊園地」、訪れてしばらくしてから、「神秘珍々ニコニコ園」の園長(?)橋本氏が出した『浮世人生お笑い道中歌壇』(創栄出版:1998年)という本を偶然入手。何気なくながめていたところ、経歴に「H松山遊園地」を経営していたと書かれているじゃありませんか!?
「地域一帯の顔役である某氏」とは橋本氏のことだったんですねえ〜。もっと早く知っていれば「ニコニコ園」に行ったとき詳しく話を聞けたのに……と思うと非常に残念です!
言われてみれば、このへんに「ニコニコ園」のテイストを感じないでもありません。
マンガのキャラクターも登場。たぶん「もーれつア太郎」だと思いますが……。
イヤミ?
「21エモン」でしょうかね……? 権利関係はどうなっているのかなあ〜?(たぶんブッチギリでしょう)
奥にブロック造りの小屋を見つけました。手前に倒れていた看板に、遊園地の名前などが書かれていないかと思って調べたのですが、完全に錆びついていて、文字の痕跡すら読み取ることはできませんでした。
遊園地に関係ある施設か、ちょっと疑わしいなあと思いつつ小屋に近づいたところ……
かなり色褪せた仏様(?)らしきイラストが残っていたので、関係ありと判断して間違いないでしょう。ちなみに小屋の中は完全に空っぽでした。(ここまで2000年3月)
※コース壁面に残っていた絵は、橋本氏の子どもたちが、家族一緒になって一生懸命描いたものだという話を後で聞きました。正直、仕上がりの稚拙さを半分茶化すような気持ちがあったのですが、急に哀しいモノに見えてきました……。
(続く)
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