【廃墟マニヤ File067】
J磐炭礦N郷礦(茨城県)
(その2)
正確な場所を知らないまま、地形図でアタリをつけた地点にクルマを走らせていくと、あっさり車道のそばに巨大なホッパーを発見!
自分はもしかして超能力者かもしれない(もちろん妄想)……と思いつつも、あまりに簡単に見つかりすぎて、ちょっとつまらなかったというのが正直なところです。
野原の奥のほうにもホッパーらしき構造物が見えています。こちらは後の楽しみにとっておくことにして、とりあえず手前のホッパーからチェックしていきましょう。
残念ながら、ほとんどコンクリートの部分しか残っていないし、造形的にはそれほど面白いものではありません。
現役当時、手前の車道のあたりには鉄道がひかれていたのでしょう(調べてみると「J磐炭礦N郷礦専用側線」という名称の線路が延びていたようです)。
下の穴のまわりにはシューターのついていた痕跡が残っていました。
こうして見ると、骨だけになった巨大な亡骸という感じです。
ホッパーの下に潜ってみました。特別面白いものは見あたらないようです。
横に階段というかハシゴがついていたのですが、ご覧の通りちょっと強度に不安があったため『俺の中会議』で「上に登ってもたいしたものは見えない」という結論を強引に出し、登るのは中止しました。
そんな私をせせら笑うかのように、枯れたススキが乾いた音をたてて揺れているのでした。
(続く)
(この頁最初へ)