【廃墟マニヤ File057】
ホテルSリーヌ(長野県)
(その2)
天気の良いある秋の日、長野方面にクルマで遊びに行くことにしました。前日まで東京ではエアコンを使っていたというのに(クルマの話ですが)、こちらは暖房を入れないと我慢できない寒さです。そんなキリッと冷え込んだ朝の国道をちんたら走っていたところ、あの有名な「ホテルSリーヌ」を発見! せっかくなので、ちょっとだけ覗いてみることにします。
ところが前の道路が工事中で、丁度悪いタイミングで駐車していたワゴン車の中から、工事の人がゾロゾロ出てくるではありませんか。仕方ないので一度ホテルの前を通過して、裏の林道から様子を探ることにしました。
1階がクルマを入れるガレージになっていて、そこから直接2階の各部屋へ上がる昭和のモーテルによくあったスタイルのようです。それにしても、これだけ離れて見ても、かなり荒らされている様子が見てとれますね。
ホテルの前に戻ったところ、運良く工事の人達は移動していたので、素早くヤブをかき分け敷地内へ。
手前側から入って、まず最初にあったのは管理人室です。めちゃくちゃ荒らされてます(本当は石膏ボードにも石綿が入っているので、きちんと処理しなくてはいけないのですが……)。
短い階段をのぼると建物背面の通路に出ました。客の移動は想定していない、ブロック剥き出しの完全にバックヤード的な通路ですね。ちょっと良い雰囲気です。
この日は風が強く、ドアがときどき大きな音をたてる中、軽くビビリながら先へ進みます。
(続く)
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