【廃墟マニヤ File055】
Yヶ島坑(静岡県)
(その2)
今日一日はもつかと思っていたのに、結局降り出してしまった雨の中、少しばかり憂鬱な気分で渓谷沿いに車を走らせます。次第に雨足も強くなってきて、ワイパーがフロントウインドウをひと拭いするごとに気分が萎えていくのが自分でもわかります。もう今日は帰ろうかと思いはじめた頃、ようやく目の前に探していたものが現れました。
車をとめて坂を登っていくと、ゲートボール場の奥に鉱山の痕跡が登場です!
正面には坑口がぽっかりと口を開けています。左に見える比較的新しいプレハブには、京都大学理学部・地震観測室のものだと書かれた札が掛かっていました。
坑口を封鎖するゲートもかなりの貫禄です。もしかすると操業時から使われていたものかもしれません。
地面にはトロッコのレールがわずかに残されていました。
天候のためか、坑内からは大量の水が流れ出しています。
さて、坑口右手には木造の鉱山事務所らしき建物が残っていました。
かなり傷んでいますが、由緒正しい鉱山事務所という雰囲気ですね。
(続く)
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