【廃墟マニヤ File038】
H立鉱山(茨城県)
(その3)
さて、それから十数年の歳月の後、年末の休みを利用して再びやってまいりました。M山の「N鉱記念館」にある竪坑櫓です。
……ところでみなさん、こういった施設は年末年始はお休みだって知ってました? がっちり門が閉まっていて入れないじゃありませんか!?
そういえば、前にも大晦日に荒川遊園に行って同じ目にあったことを思い出しましたが、こんなところで思い出しても何の役にも立ちません!
仕方ないので、道路をはさんで向かい側の山の斜面を探索してみることに。坑口のようなものを発見したのでのぞいてみると……
貯蔵庫でしょうか、すぐ行き止まりになっていました。
さて、記念館から少し下った所にシックナーが残されているのが見えたので、ちょっとお邪魔してみることにします。
ほんの少し前まで、ホッパーもここにあったらしいのですが、今では雪の下に埋もれた瓦礫にその痕跡を残すのみとなっていました。
よく見るとシックナーの側壁が破損して、水が流れ出した跡が残っています。人為的な原因によるのか、年月によって自然に崩壊したのかはわかりません。
攪拌するため(?)の巨大な歯車が見えます。動力装置は見あたりませんが、おそらくモーターを使っていたのでしょう。
歯車の部分を近くから見ようと、雪に苦労しながら上に登ってみました。
シックナーに貯まった深緑の水と錆の色がとてもキレイです。
上がって見ると通路は錆びてボロボロでした。もっと雪が積もっていて、気づかずにのっかったら間違いなくドボンだったでしょう。
(続く)
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