【廃墟マニヤ File026】
S模外科病院(神奈川県)
(その6)
さて、それから2年後の1992年。近くに用事があったため、再びこの病院を訪れてみました。
前回はなかった鉄条網に囲われています。ラクガキもさらに量が増えたようです。ちなみに「府中てまんちょ」というのは、当時東京南西部で勢力を誇っていた暴走族の名前です(ウソ)。
看板も裏側がなくなっていました。どうすると壊れていくのか不思議ですね。度胸をみせるために石を投げたりするんでしょうか?
裏側に回ってみると、あれからあんまり変わっていない様子に見えますが……。
廃墟には賞味期限があるということがよくわかる残念な実例ですね。まあ正直言うと、前回のときで既に賞味期限切れでしたが……。
玄関ももはや汚いだけです。
1階の廊下。
外観から予想されていましたが、今回一番写真を撮りたかった手術室の無影灯は既に失われていました。これは別の部屋ですけど。
たぶんこの看板の後ろ側あたり。
2階へ上がろうとしたら、なんと鉄の扉で塞がれていて、上のフロアへは行けないようになってました。
仕方ないので上はあきらめて地下へ。例のおじさんがまだいるかと身構えていったのですが、さすがにどこかに引っ越した模様です。
調理室(たぶん)。この部屋に限らず、あまりそそられるものは残っていないようです。
……ということで、2度目はなんとも消化不良な感じの訪問となってしまいました。ちなみに、この病院にある怪談話のなかで有名だったのは、3階から白い服を着た女性が手を振っているというものでした。今回の写真をよく見直してみると、どこかに写っているかもしれないですね。
END
(1990.9/1992.6)
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