【珍スポ観光 File040】
麻羅観音(山口県)
(その2)
今回目指したのは、山口県長門市の俵山温泉にある「麻羅観音」。もう名前から想像がつく通り「麻羅(マラ)」が主役となっている観音様です。
実は、同じ長門市内(旧・油谷町)の向津具半島(向津具は「むかつく」と読みます。怒りっぽい人が多そうですね)にも「麻羅観音」があるということで、ここに来る前にさんざん探したのですが結局発見できず、あきらめて俵山温泉の方へやってきました。こちらは案内標識完備だったため、簡単に到着!
「日本一」を謳っていますけど、どの部門でナンバーワンなのかは、うやむやにされているようです(……結局最後までわからないままでした)。
思っていたより規模が小さく、地味な感じですね。
こちらの由来が書かれた石碑。読んでみたら「冷やかし気分で見に来て申し訳ありません」という内容でした。
一応下に全文を写しておきますが、読むのが面倒な人のために3行にまとめるとこんな感じでしょうか。
・昔、領主が謀反を起こされ自刃。
・女装して隠れていた領主息子も殺され、男根を切って持っていかれる。
・村人慰霊のため社を造る。
★石碑の文章(文章ママ)
麻羅観音の由来
天文二十年(一五五一年)九月一日
中国地方の太守 大内義隆公は家臣の陶晴賢に攻められ、湯本温泉大寧寺で自刃した、翌二日長氏義尊公はこの奥で捕えられ惨殺された、墓は近習のものと共に上安田にある、末子の歓寿丸は女装して山中にかくまわれていたが、翌年春捕えられて、ここで殺され男児の証拠に男根を切られて持ち去られた。これを里人はあわれんで、この社をたてて霊を慰めた、ここは子宝に恵まれない人や健康増強への願を託す参詣者で賑わう
上に見える小さな建物が本堂のようです。
OH! 噂通り、ニョキニョキたってました!
白御影石でしょうか。ひときわ立派な一組です。
玉はちょっとしょぼい感じですかね?
境内にある男根は奉納されたもので、奉納者の名前が書かれています(写真はモザイクをかけています)。
しかし、こういったものを奉納する場合、どういう風に発注するのか気になりますね。ある程度業者にお任せなのか、あるいは細かく指定して注文するのでしょうか?
黒い三連星(黒くないですけど……)。
(続く)
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