【珍スポ観光 File004】
登山国道289号(福島県)
(その2)
新潟市と福島県いわき市を結ぶ国道289号には、途中2箇所ほど分断された区間があり、その一つが福島県の甲子峠区間(福島県の下郷町と西郷村の間)でした。ここに世にも珍しい登山道に設置された国道標識があり、間もなくバイパスとなるトンネルが開通。その景色も見ることができなくなるという話を聞き、2007年5月、あわててやってきました。
東北自動車道の白河インターをおり、西郷村側から甲子峠を目指します。この先、道がとんでもないことになっているとはまったく思えない、快適な2車線道路が続いていました。
しばらく進むと「通行不能」の標識が出現。
ちなみにここを右に進むと、以前は甲子林道を経て下郷町側に抜けられたのですが、現在この甲子林道、半分廃道となっており通行止です。とはいっても一部の好きモノがジムニーやオフロードバイクでこっそり走っているようですが……。
こちらは1993年10月に甲子林道を通ったときの写真。今ではもっと酷い(私にとっては楽しそうな)ことになっている模様です。
さて、289号をそのまま進んでいくと、ゲートで閉鎖された橋の前で細い旧道を引き返すように下っていく形になっていました。橋の先に見えるトンネルが、完成間近という甲子トンネルでしょう。
下っていくと温泉旅館「大黒屋」が見えてきました。事前に調べた情報によると、国道はこの旅館の敷地内を通り抜けていくとのこと。空き地にクルマを停め、ここからは歩きになります。どのぐらい登るのかわからないので、一応軽登山装備を用意しました。
大黒屋の建物の間を通り抜けないと先に進めません。ここも国道かと思うと、ちょっと不思議な感じですね。
軒下をくぐり坂を下っていくと、前方になにか見慣れたものが……。
1メートルぐらいの幅の橋の手前に国道標識です!
クルマで通れる国道でも、簡易な小さい国道表示になっている場合があるというのに、ちゃんとした逆三角形の標識というのがスゴイ!
(続く)
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