音楽用語早わかり ●第1章のあらましに戻る 1 基本用語 2 拍子とリズム 3 音階と調 4 和音(コード) 5 音と音律 6 西洋音楽の主な形式とジャンル 7 世界の音楽 8 日本の音楽 9 ポピュラー・ミュージック ここにあげた用語の解説は厳格さよりもなじみやすさを優先しています。 詳しい解説は注記した本を読んでください。 |
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1基本用語 | 図解は第2章 ・ 第4章 | 図 解 |
音高(ピッチ) | 音の高さ。五線譜で位置表示 | |
音価(ノート・バリュー) | 音の長さ。音符の種類で表示 | |
*五線譜 | 音の高さと長さと流れを表示 | 2−1 |
*音名 | 一定の高さの音の名前 | 4−1、4−4 |
幹音(かんおん) | ♯や♭が付かない音 | |
派生音 | ♯や♭がつく音 | |
*半音 | 音の最小単位 | 4−2 |
*全音 | 半音二つ | 4−2 |
*音符(ノート) | 音の高さと長さを表示 | 2−6 |
*付点 | ある音を1/2、1/4づつ増加 | 2−3 |
*休符(レスト) | 音を出さない表示 | 2−6 |
*音部記号 | 扱われる音の高さを示す | 2−2、2−6 |
*ト音記号 | 高音部記号、G(ト)=ソ | 2−6、4−5 |
*ヘ音記号 | 低音部記号、F(へ)=ファ | 2−6、4−5 |
*小節 | 時間の流れを区切るもの | 2−1 |
*変化記号 | 一時的な音の調整を行う | 2−6 |
*シャープ(♯) | 音を半音上げる記号 | 2−6 |
*フラット(♭) | 音を半音下げる記号 | 2−6 |
*ナチュラル | 変化を基に戻す記号 | 2−6 |
*拍子記号 | 数字、¢(2/2)、C(4/4) | 2−6 |
平均律 | 西洋音楽の基礎となる音律。 【注】音律は5の「音と音律」を参照 | 音楽ガイド |
*異名同音 | 平均律により名前は違っても同じ高さとされる音 | 4−6 |
*繰り返し記号 | 反復記号(区間指定)、ダカーポ(初めに戻る)、ダルセーニョ(セーニョマークに戻る)、フィーネ(終わる)、フェルマータ(止まる)などで循環 | 2−7 |
省略記号 | 同じ小節の繰り返しなどに用いる | |
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2拍子とリズム | 図解は第3章 | |
*リズム | 音の時間経過のパターン。音楽の三要素のひとつ | 3−4 |
*拍(はく・ビート) | リズムの単位(相対的な速さ) | 3−3−2 |
*テンポ | 拍の絶対的な速さ | 3−3−1 |
*強拍と弱拍 | 拍には強弱がある【西洋音楽】 | 3−7−1 |
*拍子(ひょうし) | 拍の組み合わせ。リズムと類似。 | 3−3−4 |
*単純拍子 | 2拍子系、3拍子系 | 3−2 |
*複合拍子 | 2つまたは3つをひとかたまりにした拍 | 3−2 |
*混合拍子 | 変拍子。5拍子、7拍子など | 3−2 |
*アクセント | 拍の強弱の位置を示す | 3−8−1 |
*シンコペーション | アクセントの位置をずらすこと | 3−9 |
*弱起(アウフ・タクト) | 不完全小節から始まる曲 | 3−1 |
*タイ | 同じ高さの音をつなげる | 3−10 |
*スラー | 異なる高さの音をつなげる | 3−10 |
連符 | ある音を1/3より細かく分ける。上や下に分ける数字がつく | |
連鈎(れんこう) | 音符を結んで見やすくする | |
*旋律(メロディ) | 高さや長さの異なる音の連続的な進行。 | 3−5 |
バックビート(裏拍) | 4ビート(ジャズ)、8ビート(ロック)、16ビート(フュージョン)など【和声造語】 | |
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3音階と調 | 図解は 第4章 と 「音楽ガイド」 | |
*音程(インターバル) | 音の高さの幅(初音算入) | 4−3、4−7 |
*度(デグリー) | 音の高さを示す数 | 4−3、4−7 |
*完全音程 | 1、4、5、8度 | 4−3 音楽ガイド |
*長音程 | 2,3,6,7度が長音 | 4−3 音楽ガイド |
*短音程 | 2,3,6,7度が短音 | 4−3 音楽ガイド |
*増音程 | 完全と長音より半音多い | 4−3 音楽ガイド |
*減音程 | 完全と短音より半音低い | 4−3 音楽ガイド |
*ユニゾン | 1度のこと。西洋音楽に0の考えはない。 | 4−3、4−7 |
*オクターブ | 8度のこと。 | 4−3、4−7 |
*三全音(トライトーン) | 増4度と減5度で不安定 | 4−12 |
*音階(スケール) | 音を一定の規則で並べたもの | 4−4 |
*ダイアトニック・スケール | 全音で並べた音階。全音階 | 4−4 音楽ガイド |
旋法(モード) | 音階の中でどの音を中心にするかの違い。西洋音楽では教会旋法をさす。 | |
*調(キー) | 音階の始まりの音(主音) | 4−15 |
*長音階 | (メジャー・スケール) 長調の音階。ド(C)から始まり、全・全・半・全・全・全・半の対称的な構造。 | 4−15 |
*短音階 | (マイナー・スケール) 短調の音階。ラ(A)から始まり、全・半・全・全・半・全・全の非対称な構造。 | 4−15 |
*自然短音階 | (ナチュラル・マイナー・スケール) 長音階をドからラへ3度下げた(6度上げた)音階。 | 4−16 |
*和声短音階 | (ハーモニック・マイナー・スケール)自然短音階の第7音を半音上げて全音にした音階。 | 4−16 |
*旋律短音階 | (メロディック・マイナー・スケール)自然短音階の上りの第6音と第7音を半音上げて全音にした音階。下りは元に戻す。 | 4−16 |
*調号 | ♯や♭が曲全体に反映 | 4−19 |
*五度圏 | ある音から完全5度の上下進行を連続させてできる循環図。4度図ともいう。調号の系列、関係調の配置、和音の進行などに応用される。 | 4−23、4−24 音楽ガイド |
*近親調(関係調) | 結びつきやすい調。主調・平行調・同主調・属調・下属調・[主調と3度または5度の関係] | 5−12 |
転調 | 一時的な音の変化。「ギターに挑戦」参照 | ギターに挑戦 |
移調 | 音階全体を変化させる。「ギターに挑戦」参照 | ギターに挑戦 |
ハーモニー(和声) | ふたつ以上の音の調和した響き。「音楽ガイド」を参照 | 音楽ガイド |
協和音 | よく調和しあう音 | 音楽ガイド |
協和音程 | 二つの音がよく調和する音程。完全協和音程と不完全協和音程がある。「音楽ガイド」を参照 | 音楽ガイド |
不協和音程 | ふたつの音が調和しない音程。ゆるやかな不協和音程と鋭い不協和音程がある。「音楽ガイド」を参照 | 音楽ガイド |
ダイコード(2音列) | となり合う2音の並び | |
トライコード(3音列) | となり合う3音の並び | |
テトラコード(4音列) | となり合う4音の並び。五度圏や音階の説明に使われる。テトラコル ド | |
*上行 | 高い音に向かう進行。和音の進行にも使う。 | 4−13 |
*下行 | 低い音に向かう進行。和音の進行にも使う。 | 4−13 |
*順次進行 | 単一声部で2度音程までの進行。 | 4−13 |
*跳躍進行 | 単一声部で3度音程以上の進行。 | 4−13 |
*並進行 | 2声部で上下の声部が同じ方向に異なる音程で進行。和音の進行にも使う。 | 4−14 |
*平行 | 2声部で並進行で上下の声部が同じ方向に同じ音程で進行。和音の進行にも使う。 | 4−14 |
*反進行 | 2声部で互いの声部が漁区方向に進行。 | 4−14 |
*斜進行 | 2声部で一方が変化せず他方が変化する進行。和音の進行にも使う。 | 4−14 |
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4和音(コード) | 図解は第5章と「音楽ガイド」 | |
*和音(コード) | 高さのちがう2個以上の音の組み合わせ。通常は3個か4個の組み合わせ。 | 5−4 |
*トライアド(三和音) | 1度(ルート)、3度、5度音の和音 | 5−5 |
*コードネーム | 和音の略記法 | 5−6 |
*主要三和音 | 主和音(T又はT)、属和音(W又は・S)、下属和音(X又はD) | 5−11 |
副三和音 | 上記以外の和音(U、V、Y、Z) | |
*根音(こんおん) | ルート。和音の基本となる音、1度音 | 5−8 |
*主音 | 調の基本となる音。音階の1番目の音 | 4−15 |
属音 | 音階のX番目の音 | |
下属音 | 音階のW番目の音 | |
導音 | 音階のZ番目の音。主音に結びつく性向がある | |
テンションコード | 和音の9度、11度、13度の音。修飾に使われる | |
*トニック | 主和音。安定感が高い | 5−11 |
*ドミナント | 属和音。不安定感が多い | 5−11 |
*サブドミナント | 属和音。やや不安定で変化する | 5−11 |
ケーデンス | (カデンツ) 和音の終止形。曲の始まりにも使われる | 音楽ガイド |
代理和音 | 同じ調の副和音を主要三和音に代用。「音楽ガイド」を参照 | 音楽ガイド |
借用和音 | 他の調の和音を臨時的に用いること | 音楽ガイド |
ドミナント・モーション | ドミナントからトニックへの進行。強進行ともいう。 | 音楽ガイド |
半進行 | ある音からドミナントへ進行すること | 音楽ガイド |
ツー・ファイブ | 代理和音を使った強い進行。U→Xの進行 | 音楽ガイド |
セカンダリー・ドミナント | 他の調を借用してドミナントモーションを作る(同じ調のドミナントを除く) | |
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5音と音律 | ホームページ「音楽ガイド」でふれています | |
音の三要素 | 高さ、大きさ、音色 | 音楽ガイド |
音楽の三要素 | メロディ(旋律)、リズム、ハーモニー | 音楽ガイド |
音の物理的特性 | 媒介物を通して伝わる波 【注】光は波ですが媒介物を必要としません | |
音の高さ(音高) | 周波数で表す 振幅(しんぷく)です | |
純音 | ひとつの周波数しかない音。自然界には存在しない。 | 音楽ガイド |
複合音 | 自然に存在する音 | 音楽ガイド |
倍音 | 複合音に含まれる整数倍の音 | 音楽ガイド |
雑音(ノイズ) | 周期性のない音 | 音楽ガイド |
白色雑音 | すべての周波数帯域に一様に周波数成分が拡散している雑音 | |
音圧 | 音の大きさを対数表示(デシベル) | |
音色(ねいろ) | 倍音のバランスによって違いが出る | 音楽ガイド |
音律 | 音高比によって音を相対的に決める | 音楽ガイド |
ピタゴラス音律 | 振動数の比で音階を決める音律。ピタゴラスのコンマ。 | 音楽ガイド |
純正律 | 主要三和音が美しく響くよう整数比の改良を行った音律 | 音楽ガイド |
十二律 | 中国から朝鮮や日本に伝えられた音律。1オクターブが12の半音で構成 | 音楽ガイド |
三部損益法 | 十二律の算出法 | 音楽ガイド |
平均律 | 不等分平均律と等分平均律がある | 音楽ガイド |
12等分平均律 | 純正音はないが移調が簡易 | |
【注】小方厚「音律と音階の科学」、藤枝守「響きの考古学」、小泉文夫「音楽の根底にあるもの」、芥川也寸志「音楽の基礎」などが参考になります | ||
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6西洋音楽の主な形式とジャンル | ||
通奏低音 | バロック時代の演奏習慣。与えられた低音分に即興で行う低音パート。 | |
対位法 | 複数の旋律をそれぞれの独立性を保ちながら同時に重ね合わせて聞かせる作曲法 | |
2部形式 | 楽曲が2つの形式となる形式。前半8小節と後半8小節の16小節が基本。AーA’、AーB | |
3部形式 | 楽曲が3つの部分からなる形式。AーB−A、AーB−A’ | |
ソナタ形式 | 提示部、転回部、再現部で構成される形式 | |
ロンド形式 | AーB−AーC−AーB−Aの左右対称の均整。主要主題の繰り返しにエピソードを挿入する形式 | |
カノン | 模倣対位法を用いた音楽形式。旋律の最も厳格な模倣による作曲技法。 | |
フーガ | 提示部と間奏部の繰り返し形式 | |
変奏曲 | 主題を示し、いくつもの変奏を繰り返す形式 | |
循環形式 | いくつかの主題を複数の楽章にまたがって用いる形式。 | |
ミサ曲 | カトリック教会の儀式で歌われる曲 | |
オペラ | ギリシャ悲劇の再興を目指して作られた歌劇。 | |
協奏曲(コンチェルト) | 器楽合奏。 | |
交響曲(シンフォニー) | 管弦楽用の多楽章からなるソナタ | |
【注】皆川達夫「バロック音楽」、岡田暁生「西洋音楽史」、久保田慶一編「キーワード150音楽通論」などが気軽に読める本です。 | ||
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7世界の音楽 | 英米や日本を除く音楽 | |
ワールドミュージック | 世界の諸民族の音楽要素を取り入れたフュージョン系ないし雑種的なピュラー音楽 | |
民俗音楽 | (エスニック・ミュージック) ある民族集団の民俗的特徴を持った音楽 | |
キューバ | マンボ、チャチャチャ、サルサ | |
ブラジル | サンバ、ボサノバ、ランパダ | |
アルゼンチン | タンゴ | |
ジャマイカ | スカ(ダンス)、レゲエ | |
インドネシア | ガムラン(ゴング=どら) | |
インド | シタール(撥弦楽器) | |
アフリカ | ジュジュ(ダンス)、タラブ、マラビ | |
中近東 | ウードやカヌーン(楽器) | |
スペイン | フラメンコ、ボレロ | |
ポルトガル | ファド | |
ポーランド | ポロネーズ、マズルカ | |
オーストリア | ワルツ | |
フランス | シャンソン | |
イタリア | カンツオーネ | |
【注】久保田慶一編「キーワード150音楽通論」、若林忠宏「もっと知りたい世界の民俗音楽」、小泉文夫「日本の音 世界の中の日本音楽」などが参考になります。 | ||
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8日本の音楽 | 大まかなものです | |
雅楽 | 上品で正しい音楽を意味する「雅正の楽」の略。平安時代に整理・統合されたもの。 | |
俗楽 | 一般民衆の音楽。 | |
声明(しょうみょう) | 仏教の法会で歌う音楽 | |
能楽 | 中世に興隆した仮面歌舞劇。立方・(演技)・地謡方(歌唱)・囃子方(演奏)で構成 | |
浄瑠璃 | 語り物芸能。人形劇と三味線 | |
歌舞伎 | 異様な身なりで、異様な振る舞いをする「かぶく」が起源。歌・舞・伎の総合 | |
筝曲(そうきょく) | 奈良時代に中国から伝来した13弦を「こと」と呼ぶ。江戸時代に改良 | |
尺八 | 普化(ふけ)宗の虚無僧が法器として使用。明治4年に普化宗が廃止されてから普及 | |
三味線 | 永禄年間に琉球の三線(さんしん)から伝来。「さわり」から生ずる独特の音が特徴 | |
民謡 | 大衆に歌い継がれてきた地方色豊かな小謡。労作歌(舟唄・田植唄・馬子唄・茶摘唄など)、祝賀歌、踊歌など多彩 | |
長唄 | 長編の詞章を持つ三味線伴奏の歌曲 | |
音頭 | 多人数で歌い踊る民俗舞踊 | |
浪曲 | 浪花節の異称。三味線の伴奏で節調を加えた語り物 | |
おけさ | 越後の柏崎、佐渡相川町から流行しはじめた民謡 | |
わらべうた | 童歌。昔からこどもたちに歌われてきた歌。童歌(わざうた)は上代歌謡では人事を風刺する寓意的、比喩的性格を持つ歌謡でこど も向けではなかった。【詳細は町田嘉章・浅野健二編「わらべうた」】 | |
唱歌 | 明治以後、 初等・中等の学校で教科書用にもちいられ、日本語でうたわれる、主として洋楽系の短い歌曲。文部省だけでなく民間で作成し、検定を受けたものも含まれる。【詳細は堀内敬三・井上武士編「日本唱歌集」】 | |
文部省唱歌 | 明治43(1910)年以後に文部省で編集された教科書用の歌曲。国定ではないがそれに準ずるもの。すべての教科書が国定になったのは昭和16(1941)年の国民学校令から。 | |
童謡 | 大正中期に唱歌にあきたりず、児童性を尊重した口語派の芸術的な歌。【詳しくは与田準一編「日本童謡集」 】 | |
こどもの歌 | 市販されているものは唱歌・童謡・わらべうたをまとめたものが多い。【上笙一郎編「日本童謡事典」も三者を含めて童謡としています】 | |
歌謡曲 | ラジオ・テレビ・レコード・映画などを通じて流布される大衆的歌曲。1980年代までの流行歌。【阿久悠「歌謡曲の時代」など】 | |
演歌 | 艶歌。@明治・大正期の流行歌A哀愁を帯びた日本的メロディーとこぶしのきいた唱法 | |
グループ・サウンズ | 1960年代後半にエレキギターを用い、ボーカルとハイモニーをまじえた若者中心の軽演奏バンド。【詳細は自由現代社「哀愁のグループ・サウンズ大全集」】 | |
フォーク | 1960〜70年代に若者の間で流行したギターの弾き語りなどによる素朴な旋律の歌曲。社会批判や私生活をテーマにした歌詞が多い。 | |
ニューミュージック | 1975年以後に荒削りなフォークを脱却し、音楽性を高めた若者向けの歌曲。 | |
J−pop | 1990年代以後の演歌を除く、若者向け流行歌。何でもアルファベットを付ければ良いという時代のネーミング。 | |
【注】釣谷真弓「おもしろ日本音楽史」、上笙一郎編「日本童謡事典」、与田準一編「日本童謡集」、田家秀樹「読むJ−POP」、北中正和「にほんのうた戦後歌謡曲史」、富澤一誠「あの素晴らしい歌をもう一度」、浜田邦裕「現代音楽の練習帳」、岩波文庫「わらべうた」・「日本民謡集」・「日本唱歌集」・「日本童謡集」などが参考になります。 | ||
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9ポピュラー・ミュージック 19世紀以降の英米の音楽 | ||
バラード(バラッド) | 求愛の意味を持つ感傷的なラブソング。19世紀以降のイギリス・アメリカなどの物語風・感傷的な大衆歌謡 | |
ジャズ | 20世紀初めにアメリカ南部の黒人の民俗音楽をもとにしたブルース・ラグタイムなどが白人の音楽と融合してできたもの。アフター・ビートによる力強いリズムとスイングを持ち、集団的即興演奏(アドリブ)を生命とする。 | |
モダン・ジャズ | 1950年代新傾向のジャズの総称。ビバップ様式を基盤に、旋律・和音・リズムの複雑化、即興性の強調を特徴とする。 | |
ブルース | 19世紀末にアメリカの黒人の間に生まれた大衆歌曲。3行詩型12小節が基本型。多くは個人の苦悩や絶望感を即興的に歌った。 | |
リズム&ブルース | アメリカ黒人音楽の一種。アフタービートを強調し、叫ぶような調子で歌うもの | |
カントリー・ミュージック | (カントリー&ウエスタン) アメリカの大衆音楽のひとつで、郷土愛や日常生活を感傷的に歌ったものが多い。 | |
ロカビリー | 初期のロックン・ロールのひとつ。カントリー・ミュージックの要素が強く、1950年代後半に流行 | |
ロックン・ロール | 黒人のリズム&ブルースと白人のカントリー&ウエスタンとの融合から生まれたアメリカのポピュラー音楽。1950年代後半から流行 | |
ロック・ミュージック | 1960年代半ばにアメリカ・イギリスで始まる。ロックン・ロールなどから発展し、電気楽器を利用し、強烈なビートを持つ | |
パンク・ロック | 1970年代に体制化・複雑化したロック音楽の反発から始まった攻撃的で強烈な音楽 | |
フュージョン・ミュージック | 1970年代後半にジャズ系のミュージシャンが、ジャズにロックやディスコ、ラテンの要素を取り入れて発展させた | |
レゲエ | 1960年代後半にジャマイカの音楽家たちが、リズム&ブルースを採り入れてい生みだしたダンス音楽スカから発展したもの | |
ヒップ・ポップ | 1980年代に発生した。既成曲を切り張りしたり多重録音して独自のアレンジをしたもの。 | |
【注】このほかにも消えてなくなったポップスのジャンルもあります。 詳しいことは松村雄策編「R&BコンプリートCDガイド」や森政人「大衆音楽史」などで確かめてください。 |