HONG KONG PUBLIC TRANSPORT TOURISM ASSOCIATION | |
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お気に入りのバス路線 63 | ||
北角碼頭〜赤柱監獄 | ||
乗車日:2005.8.17 | ||
記 者:[014] |
香港滞在2日目。午前中は九龍の繁華街を歩きまわり昼すぎに城巴118系統で北角のホテルへと帰ってきた。午後は淺水灣・レパルスベイの「ヴェランダ」でアフタヌーンティーと洒落こむ予定。
淺水灣へは前回、香港仔トンネルをくぐる新巴65系統に乗っていった。65番は日曜・祝日のみの運行。今日は水曜日なので走らない。代わりに新巴63系統が動く。こちらはトンネルをくぐらずに山越えルートをたどる。ルートが違うから楽しみだ。
炮台山の新時代廣場前バス停で次の便の時刻を確認。だが、需要が少ないからか30分に1本の運行である。次の便まであと20分ほど。始発地である北角碼頭まではそう遠くない。暑い中ここでずっと待っているより、少しでも早く車内に乗り込んでエアコンで涼めるのを期待して、北角碼頭ターミナルまで歩くことに。しかし期待に反して、バスはいるのにドライバーは不在、車内へは入れず。乗車できたのは発車直前だった。15:29発車。2階席最前列に陣取る。
英皇道から高士威道へ。右に維多利亜公園、左に香港中央図書館を眺めながら、銅鑼灣へと近づく。そのまま山へ向かう銅鑼灣道へ左折するかと思いきや、邊寧頓街のバス停に立ち寄るためだけにわざわざ遠回りする。銅鑼灣の繁華街で乗客をピックアップするのが目的のようだが、その割にはここから乗車した人は多くなかった。そしてまた同じ地点に戻ってきて、やっと銅鑼灣道へ。
大坑道に入ると、どんどん高度を上げていく。銅鑼灣から灣仔にかけての高層ビル群が見えてくる。普段は海側から眺める機会の多い建物が、反対側からだと新鮮に見える。大坑道から黄泥涌峽道へ入るところは、ほとんどヘアピンカーブ状態。バスはその巨体を大きくくねらせる。市街地のすぐ近くなのに、こんな本格的な山道があることに驚く。
テニスコートが見えたあたりがどうやらルートの最高地点だったようで、ここから先は淺水灣道となって下り坂が始まる。民家は少なく、うっそうとした森林コースだ。人工建造物ばかりが目につく香港島北岸とは好対照な眺め。カーブが結構きついのに、相当なスピードで下ってゆく。木々から伸びる枝がダブルデッカーの屋根に容赦なく当たって「バキバキッ」と不気味な音を立てるのだが、バスはお構いなしに走り抜ける。香港には、どう考えても2階建てバスが通行するには無理だと思う箇所がいくつもあるのだが、そんな場所でも平気でバスルートを開設してしまう香港人のたくましさが好きだ。
下り坂が終わると、のどかな海が見えてくる。16:00ちょうどに淺水灣道・淺水灣海灘で下車。海からの風を感じながら優雅に味わった「ヴェランダ」のハイティーは、けさの中環・陸羽茶室でのガチャガチャした雰囲気の飲茶とはまったく趣の違う、でも確かにこちらも香港のお茶であった。2つのお茶を繋ぐ、新巴63系統・わずか30分の旅。
写真左上:北角碼頭を発車して間もなく見えてくる香港色の濃いビル群、南天大廈(右)・南方大廈(その左)。ちょうど英皇道がカーブする所に建ってるので、バスの車内からもよく目立つ。
写真右下:レパルスベイ・ヴェランダのアフタヌーンティー。これは2名用。憧れの3段重ねプレートに、スコーン、サンドイッチ、プチガトーなどが品良く並ぶ。コーヒーまたは紅茶(3杯分ぐらいはある!)が付いて、1人HK$128(+サービス料10%)。
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