20`05/18(月) -22:03- 今日は、小説版「ラプラスの魔」、「パラケルススの魔剣」を読んだ感想です。
と言う事で、今回は以前遊んだPC-9801「ラプラスの魔(▲)」と「パラケルススの魔剣(▲)」の小説版です。 せっかくコンピューターゲーム版を遊んだ事だし、久しぶりに小説版の方も読んでみようと、「ロードス島戦記(▲)」を読み終わった後、「魔法戦士リウイ」を読み始める前に読んでみました。 ラプラスが1冊、パラケルススが上下巻の2冊だけだし。 では、まずラプラスから。 こちらは、元が3Dダンジョン探索系RPGだったので、ストーリィなんてあって無い様なものでしたから、ほとんど新作並み(^^; キャラクターたちも、草壁健一郎を除けば小説で誕生した後ゲームに逆輸入された形だし、健一郎もゲーム上必須のキャラでは無いし。 一応、筋はゲームも小説も同じですが、展開が別物でより詳細だから、物語としては小説版で初めて楽しんだ感じです(^Д^; アレックス、モーガン、ビンセント、健一郎のキャラクター性が素晴らしく、彼らが生まれた事で「ゴーストハンター」世界は確立出来たんだと思います。 そして、パラケルスス。 こちらは、ゲームからしてテーブルトークRPGの再現と言った体でしたから、スト−リィがしっかりしていました。 いくつかのエピソ−ドカット、キャラクター未登場はあるものの、ほぼ同一のストーリィですね。 ゲームの追体験みたいな感じで、読み物として新鮮味はありませんでした(^^; 事件の詳細やキャラクター性などは、ゲームでも充分堪能出来たので。 この2作、共通する1番の特徴は、文章そのものでしょう。 著者は、ゲーム版で世界観やストーリィの構築を、原作者である安田均と共に行った山本弘。 彼の文章は、実に個性的です。 今風に言うと、オタク臭い文章(^^; まぁ、当時はまだオタクなんて言葉は無かった、もしくはまだ浸透していなかったから、マニアとかフリークと言っていた訳ですが、とにかく蘊蓄が多いんです。 世界観や雰囲気の演出として、様々な情景描写は必要ですが、彼の場合確かな知識に裏打ちされたマニアックな情報を、ふんだんに盛り込んで来ます。 例えば、パラケルススの舞台は第二次大戦前の西欧諸国ですが、当時の流行や車、銃、兵器、秘密結社など、固有名詞がたくさん出て来ます。 けれど、それについて判りやすく解説したりはしません。 解る人間だけ解れば良い、そう言うスタンスです。 もちろん、話の本筋では無いので、解らなくても物語を楽しむ上で何の支障もありません。 解る人はにやりと出来るので、+αのお楽しみと言えます。 ですから、決して悪い訳ではありませんが、読者を突き放した様なスタンスではあります。 頭の良い人間にも大別して2種類いると思うのですが、難しい事を誰でも解る様に簡単に伝えられる人と、難しい事を色々知っているが別に人に伝えようと考えない人。 自分は、本当に賢い人とは前者だと思いますが、山本弘は後者ですね(^^; あくまでも、情景描写として物語に幅を与える為にしている事ですが、知識のひけらかしとも言えます。 それが、今風に言うとオタク臭いかなぁ、と(^Д^; ほら、オタクって相手の事を見ずに、興味があるかどうかも定かじゃ無いのに、延々自分が興味のある話題を熱弁しがちでしょう? そんなところが似ているかなぁ、って。 ただ、最近のアニメしか観ていないで熱弁を振るう様な軽薄なオタクとは、知識レベルもその広さ深さも段違いだから、実際にはオタクとは違いますけどね(^Д^; 内容がホラーなので、その文章が似合ってもいるし。 だから、「ゴーストハンター」以外の山本弘を、読みたいとは思わないがw 同じグループSNEだけど、もし山本弘が書いた「ロードス島戦記」があったとしても、読まないでしょうね(^ω^; と言う訳で、ゲームの方はラプラスは面白いが完成度が低く、パラケルススはつまらないが完成度が高かったんですが、小説の方はどちらも完成度は高くやはりラプラスが面白かったです。 パラケルススは、細部や展開は違えど大きな違いは無く、しかしカットされた部分があってゲームの後だと残念に思えてしまって。 多分、ゲームを遊んでいなければ、そこは気にならないのだろうけど(^^; しかし、良い意味でも悪い意味でも、ラプラスこそ「ゴーストハンター」の象徴なんだなぁ。 ゲームの方はマニアックだから、興味を持たれた方には小説のラプラスを読んで頂きたいですね。 いやまぁ、小説読んだ後あのゲームを遊ぶ方が、キツいと思うけど(^Д^; (ブログの方に頂いたコメント(▲))
20`05/11(月) -20:38- 先日、Xbox 360「DRAGON AGEU」をクリアしました。
と言う事で、「DRAGON AGE」シリーズ通しプレイとして、「DRAGON AGE:ORIGINS」2周目(▲)クリア後、即Uを始めました。 内容としましては、基本的には前作同様の似非アクションRPGで、アクションっぽい操作で4人パーティーを操る変わったシステムです。 一応、前作のセーブデータをインポート出来ますが、「MASS EFFCT」シリーズ(▲)と違って引き継げるのはシナリオ展開のみ。 主人公は別人だから引き継ぎ要素無いし、前作をクリアしている事によるボーナスも無し。 で! 直接繋がっている続編だから、前作キャラも出て来るし世界観も共通なのに、グラフィックが、と言うよりデザインが変わってしまっています(-ω-) グラフィック自体は、使用エンジンが変わったのか向上しているんでしょうが、デザインを変えてしまったので面影がありません。 前作では普通の老婆然としていたフレメスが、角みたいな髪型の魔女魔女した容貌になっていて、初見別人だと思いました(-Д-) そして、クナリ族と言う巨人族が登場するんですが、彼らには急に角が生えちゃって……そんなに角好きかっヽ(`Д´)ノ 元々、クナリ族は少し身長が高く(人間が平均170cmだとしたら、平均190cmくらいのイメージ)、独自の文化風習、宗教を持っている異民族と言う扱いでした。 巨人と言っても少し背が高いくらいだし、ましてや角など生えていませんでした(ORIGINSにはスタンと言うクナリ族の仲間がいるので、間違いありません)。 それが急に角生えちゃって、巨人から鬼に変わってもうて……世界観が違うやないかいっヽ(`Д´)ノ グラフィックそのものも、中途半端な向上の為か、不気味の谷が増して個人的には気持ち悪くてORIGINSの方が好きです(^^; 特に、エルフの目が気持ち悪い(宇宙人的?)。 まぁ、前作より綺麗にしなくちゃ、と言う考え方は否定するものではありませんが、センスは悪いしデザイン変えるのは違うと思うし、大失敗だと言わせて頂きます(^Д^; このゲーム、グラフィックに限らず、多くの部分でORIGINSより良くしようと言う思惑が外れて、結果下回っています。 オバマで勉強したはずなんですがね、チェンジはそれ自体が良い事では無いと(制作は任期中だから、まだ思い知っていない?(^^;)。 1番の肝である戦闘、成長システムもそうです。 まぁ、ORIGINS本編もLv.上限は25だからそこは良いとして、上級クラスが減り主人公しか獲得出来なくなったし、タレント、スペルの数も減ったし、仲間の防具は変更出来なくなったし、ポーションにもリチャージ時間が設定されたので回復もしにくくなったし。 シンプルにして完成度を高めようとしたのか、結果奥行きが狭まりました。 好感度に関しては、+だけで無く-にも意味を持たせようとして、フレンドとライバルのどちらに傾くか、と言う新機軸にしましたが、前作にあったギフトアイテムが限定的になり、好感度の変動はほぼ会話だけで起こります。 結果、フレンドにもライバルにもしづらく、ただ煩わしいだけの要素に(-ω-) 今回、恋人にしたかったフェンリスと言うエルフの戦士は、元魔道士の奴隷だったから、魔道士寄りの言動は全て-. しかし、主人公には魔道士の妹がいる為、ロールに従って魔道士寄りの言動が多くなり、常に行動を共にする事でライバルばかりが上がってしまい、ロマンスは始まったものの完遂は出来ず。 あまつさえ、ライバルが高いキャラは最後敵側に付く様で、反発し合いながらも惹かれ合っていた2人が殺し合う展開(TДT) 裏切らせるならさぁ、ライバルや無くてただの敵やんヽ(`Д´)ノ 妹は途中で死ぬし(エアリスかっ<ツッコミw)、1人は途中でお宝持ち逃げしていなくなるし、1人は敵側について殺す羽目になるし…… Uは仲間をどうしたかったんやっヽ(`Д´)ノ シナリオの方も、ちょっと気に入りませんでした。 まぁ、これは好みの範疇かも知れませんが。 カークウォールと言う舞台が、1都市で国家と言う体の都市国家で、それが複数集まって出来ている自由連邦と言う共同体。 1都市ではあっても国家だから、自由連邦全体では無く、カークウォール、及びその周辺だけで物語が展開します。 それもあって、次々と出現するサブクエスト群を熟して行く様が、とてもせせこましく感じてしまって(^^; フェレルデン全土を巡って、全種族共通の敵ダークスポーンの脅威を迎え討つ為、各勢力の戦力を結集し、ダークスポーンの大軍とそれを司るアーチデーモンとの一大決戦! そんな壮大な一大叙事詩であったORIGINSと比べて、あんまりにも規模が小さくなり過ぎていて(^ω^; 一応、魔道士とそれを抑圧するテンプル騎士団が、ついに臨界点を突破して決裂する! と言う、このシリーズにおいての重大事件ではあるのですが、やはりスケール感に難あり。 別に、自由連邦各国を渡り歩く展開でも、良かったと思うんですがね。 サークルとテンプル騎士団のいざこざも、これを機に全土に広がるのだし。 ただ、最終決戦は何だかんだ言って盛り上がったので、クリア後感は悪くありませんでした。 唯一勝っていたのが、完全日本語音声化ですね。 このゲーム、仲間やモブが急に喋り始める事があるんですが、その時は会話モードにならずにキャラの上に吹き出しが出るんですよ。 通り過ぎたモブや背中側にいる仲間が急に喋り始めたら、吹き出しが見えません(^^; すぐ気付けばカメラを回せますが、そうで無ければじきに消えてしまいます。 音声が日本語なら、見えていなくてもセリフだけで意味が判りますから、ありがたいです。 実力派有名声優を起用している事もあって、声だけで誰が喋り出したかも判るし(^∀^; と言う訳で、ローカライズは頑張ったと思いますが、それ以外は全てORIGINSを下回っているU. もちろん、今回はシリーズの通しプレイだからすぐ「DRAGON AGE:INQUISITION」を始めた訳ですが、2周目は無いな(^^; でも、クリア後感は悪く無かったし、あくまでORIGINSと比べると下回るだけで、基本的には充分面白い作品です。 Uだけ遊ぶなら素直にORIGINSを遊べ、って話ですが、シリーズの続編としてORIGINSの後に遊ぶなら、問題無いと思います。 ORIGINSには劣るから、期待のハードルを上げないで遊ぶのがコツw 自分は、ハードル上げて遊んじゃったのが失敗でしたね(^ω^; (ブログの方に頂いたコメント(▲))
20`05/03(日) -21:36- DVDを購入して、「ドラゴンエイジ -ブラッドメイジの聖戦-」を観ました。
と言う事で、今回は「DRAGON AGE」のCGアニメ映画を観た感想です。 「DRAGON AGE:ORIGINS(▲)」のマニュアルに映画化決定と書いてあったので、当時から興味はあったけどすっかり忘れていました(^^; 今回、シリーズの通しプレイに際し、一応Uの前日譚に当たる正式な外伝と言う位置付けでもあるので、このタイミングで観てみました。 まぁ、観てみた結果、色々突っ込みたくなる内容でしたが(^Д^; 基本的に、2012年当時のCGアニメ映画としては、普通に面白いと思います。 この手のCG作画は、ゲームのムービーを見慣れた人間には違和感ありません。 一応、一部のおっさんキャラは、話すとほうれい線が濃くなって、黙ると消えるのが気になったけど(^^; 内容の方に気になる点が多く、ファン向けとも一般向けとも言い難い作品ですね。 内容としましては、ダークファンタジーRPG「DRAGON AGE」の番外編で、Uではストーリィテラー的な役割で登場する、カサンドラが主人公。 そのカサンドラが、ちょっとした陰謀に巻き込まれ、それを阻止する過程を描きます。 パッと見良くあるファンタジーっぽいですが、「DRAGON AGE」の設定や世界観って、独自色が強いです。 例えば、ファンタジーの定番である、エルフやドワーフ、魔法、魔道士の設定がかなり違います。 だから、ファンでは無い一般層が観ると、少しずつ違和感を覚えるかも知れません。 まぁ、よくよく考えたらエルフ、ドワーフは出て来ないし、魔法もいい加減な描写だから普通っぽいし、問題無いかな?(^^; 基本、ファン向けの番外編として、企画はされています。 しかし、絶対この監督ゲーム遊んでいないだろ、と突っ込まずにはいられません(-∀-; インタビューを見た限りでは、一応提供されたサンプルは遊び倒したそうです。 それも、絶対英語版だと思う。 ORIGINS日本語版と、固有名詞の扱いが違うので、日本のファンとしては違和感しかありませんでした。 教会がチャントリー、教皇がディヴァイン、テンプル騎士団がテンプラーズと、英語をそのまま片仮名にした呼び名になっています。 ちゃんと、ゲームの日本語版と合わせてくれんと(-'-; これが、あちらで作られた外国映画なら、翻訳担当者の違いとしてスルー出来るんですが、EA側から打診されて日本人監督が日本人スタッフと日本映画として作っているから引っ掛かる(^Д^; 大司教は大司教やしw そして、当初カサンドラは二刀流で戦います。 しかし、稽古では片手武器・盾で稽古して、途中二刀流になったり片手剣のみになったり。 ゲームのシステムに照らすと、タレントが分散して弱くなるので、普通こんな選択はしません。 敵であるブラッドメイジは、魔法を使わず肉弾戦を仕掛けて来るし、味方の魔道士含めゲームで言うと何の魔法なのか良く判らない魔法ばかり使うし(-'-) さらに、人間含め全ての種族の敵であるダークスポーンのオーガと、過去ドワーフが対ダークスポーン用に開発したゴーレムを、ブラッドメイジが操っています。 そんな設定聞いた事無いし、オーガはダークスポーンの一大攻勢であるブライトの時に100体近く確認されるが、普段はまったく見掛け無い。 ゴーレムはコントロールロッドさえあれば操れるが、製法が失われた事でドワーフの虎の子として厳重に保管されている。 そんなオーガとゴ−レムを、何の縁も所縁も無いブラッドメイジたちが、大量に戦線投入……おかしいやろ(-Д-) これ絶対、アクションシーンの為に無理矢理登場させたやんな。 で、反対にファンでは無い人間が観ると考えた場合、映画としてもちょっと気になる部分が。 カサンドラを助けるガリアンと言う魔道士がいて、2人が崖に追い込まれた時に、「俺泳げないんだよな」みたいな事を言います。 それから、崖下の川に飛び込みますが、そのガリアンがカサンドラを川から引き上げています。 いや、お前が泳げない設定今話したばっかやろ(^Д^; どうやら、鎧を着たままのカサンドラを引き上げて、もう2度と御免だみたいな展開なんですが、だったら泳げない前振りいらんやん(-ω-; その前振りなら、カサンドラが鎧のままガリアンを引き上げて、もう2度と御免だ、じゃね? この監督の以前の作品であるベクシルを観た事ありますが、悪く無かったけど特に面白いとも思わなかったんですよね。 CGアニメで映画を作ると言う分野でひとかどの人物なのかも知れませんが、単に映画監督として考えると特別優れた人では無いんじゃ?(^^; いや、つまらない訳では無いんですよ、特に好きだと言えるほどには面白いと思えないだけで(爆) あと、ラストシーンが続きがある感じなんですが、これってUに繋がっていると言う事だと思います。 だから、ゲームをやらず映画しか観ない人には、映画として続編を作るつもりに見えるでしょうね。 その意味でも、ファンでは無い人が観た場合にも微妙だと思いました。 それから、タレント声優陣は悪く無かったです。 カサンドラ役栗山千明、ガリアン役谷原章介、ナイトコマンダー役GACKT. 栗山さんは、下手では無いけどそこまで上手くも無い。 ただ、作品を阻害するレベルでは無いので、無問題(^^; 谷原さんは、充分上手いが感情の起伏まで声だけで表現出来るほどでも無い。 ただ、声だけでもイケメンなので無問題(^Д^; そして、やっぱりガッくん凄ぇ。 最初、すっかり忘れて観ていたから気付かず、そう言えばガッくんも声優しているんだよな、どの役かな、と意識して聞いてやっと判るほど、普通に本職の声優さんが演じているのかと思ったレベル。 ナイトコマンダーが中年親父で、本来のGACKTっぽい感じでは無いのに、しっかり演じていました。 素の自分らしさとは違う役が出来るって、演技力が無いと無理ですからね。 さすがに、常日頃からGACKTを演じているだけあります(^∀^) イケメンで歌も上手くて演技も上手。 これですぐ詐欺に遭わなければ完璧超人なのにw 個人的な評価として、10点満点で栗山さん7点、谷原さん8点、ガッくん9点ですね。 「真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章(▲)」の阿部寛や宇梶剛は3点なんで、タレント声優陣はかなり高レベルでした(^Д^; てな訳で、「DRAGON AGE」の正式番外編として観たから決して良いとは言えませんが、黎明期からコンピューターゲームのムービーに親しんで来た人間として、CGアニメ映画としては悪く無かったと思います。 特に褒めたり特におすすめするほど、出来が良いとも思いませんが(^^; 興味さえあれば、観ても大丈夫と言う事で(^Д^; (ブログの方に頂いたコメント(▲))
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