8月23日(木) “「被爆者の立場で」願う 原爆症認定見直しの報道に”
日本は未だ暑いですか?
此方はまだ朝晩は寒さが残っていますが春がもうすぐ其処まできている感じです。
今日は、高校生平和大使がスイスのジュネーブにある国連本部に、一年間にわたって集めた核兵器廃絶の署名を届けます。
その後選ばれた平和大使が各自平和への願いをスピーチする事になっています。
この席でブラジルの選ばれた2人の高校生もスピーチ致します。
ブラジルからは今回が初めてで記念すべき日となります。
26日からは暑い日本の広島、長崎を訪れます。
8月22日の長崎新聞ピースサイトを見ていましたら、
「被爆者の立場で」自民小委が原爆症認定基準見直しへ意欲、
と題する記事が掲載されていました。
その記事の中で
戸井田徹委員長は「行政に都合のいい専門家だけでなく、被爆者の立場で発言する専門家が含まれてもいい」と延べ、今後の認定基準作りや認定の在り方について見解を示した。
この記事を読んだとき厚生労働省が、2002年12月5日郭貴勲さんの裁判の勝訴がきまっつたあと、翌03年に在外被爆者に対する有識者による検討会が厚生労働省主導で行われました。
ブラジルからも森田会長、アメリカから倉本会長も招かれて意見を述べられましたが、ブラジルに帰られた森田会長は、あれは行政に都合のいい方々が集まって意見を述べただけで、被爆者に対する進展はないと思う。裁判で勝ち取っていかなければ、在外被爆者は救われないと言われました。
正にその後の在外被爆者に対する厚生労働省の動きは、裁判で負けた分しか援護策を進めてくれていません。
未だに在外被爆者に対する現地での健診、治療は行われていません。
もしあの時点で、真に被爆者の立場にたった有識者が検討会に加わっていたなら、もっと早く在外の被爆者に対する援護策が開かれていたのではないかと考えると、この期間にお亡くなりになった被爆者の無念が強く胸に迫ります。
今後の原爆症認定基準検討会で、被爆者の立場に立った方々が加えられますように強く要求致します。
そうでないと在外の被爆者がこうむったように、解決まで長い年月をついやすようでは、年老いた被爆者は死んでしまいます。
(盆子原 国彦)
被爆者健康手帳を持つ全国の被爆者の平均年齢は今年3月末時点で74.59歳となり、前年同期に比べ0.74歳上がったことが31日、厚生労働省のまとめで分かった。全国の被爆者数は25万1834人。 |