6月29日(金) “〈『長崎新聞』より ― 〉長崎「高校生平和大使」 日本で選考された6人を紹介します”

 ちょっと古い話題ですが、去る13日付の『長崎新聞』に、日本での「高校生平和大使」の選考結果を伝える記事がありましたので、改めてここに紹介してみます。

 同紙によると、選ばれたのは長崎県内・県外の高校生それぞれ2人と、長崎市の高校で学ぶペルー人学生、韓国から参加する韓国人学生の、計6人です。

 これに、当協会が23日に選考した2人も合流します。
 国籍・民族を越えた若い力が8月、スイス・ジュネーブの国連欧州本部へ、平和への祈りを伝えに旅立ちます。

(ホームページ管理者)

高校生平和大使決まる 初めて外国人2人も
(「長崎新聞ホームページ」6月13日付 から全文抜粋)

 被爆地長崎の核廃絶の声を世界に訴える今年の「高校生平和大使」(ながさき平和大集会実行委主催)の六人が決まり、そのうち本県の高校生三人が十二日、長崎市役所で会見した。十周年の節目となる今回は、初めて外国人二人を採用した。

 今回は、英国やバングラデシュなども含め国内外から約百人の応募があり、県内枠、県外枠、海外枠から各二人を論文と面接で選考した。海外枠は、被爆地長崎の声を全国、世界に広めようと、初めて設置。ペルー生まれのペルー人で、一歳から長崎市内で育った私立活水高三年のオルテガ・マリアさん(17)と、韓国・釜山培正高二年の李建雨(イ・コンウ)君を選んだ。李君は、在外被爆者訴訟を闘い一、二審で勝訴した故・李康寧(イ・カンニョン)さんの孫。

 県内からは、オルテガさんのほか、長崎市の県立長崎西高二年、草野昂志郎君(16)と佐世保市の聖和女子学院高二年、平井翔子さん(16)が、県外からは神奈川県立横浜緑ケ丘高二年、高村千紗さん(17)と鹿児島県立鶴丸高二年、笛田満里奈さん(16)が選ばれた。

 六人や被爆者ら約三十人が八月十八日、日本を出発。平和大使は国連欧州本部(スイス・ジュネーブ)を訪れ、高校生一万人署名を届ける。

 会見には草野君、平井さん、オルテガさんの三人が出席。草野君は「核廃絶が可能だと思える世界にと国連で訴えたい」、平井さんは「若い世代の活動を通じ、互いを理解し、関心を持つ姿勢を持ちたい」、オルテガさんは「原爆を知らず考え方も違う世界の人々に悲惨さを伝えたい」と、それぞれ意気込みを述べた。

 同実行委の平野伸人さん(60)はこの十年を振り返り「若者が核廃絶を訴える土台を作ることができた。今後の十年で、国連の枠組みで核廃絶を実現できるよう具体化を目指したい」と話した。

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