若者の運動と高血圧の関係について
最新疫学研究情報No.5
「若者の冠動脈疾患リスク研究(米国CARDIA Study)」から、「10代や20代で運動習慣を持っていた人は、その後の人生で長期にわたり高血圧を防ぐことができるようになる」との報告がなされています。
ミネソタ大学の疫学者デビッド・ジェイコブス(David R.Jacobs)の研究チームは、黒人と白人合わせて3,993人の男女(18~30歳)の運動量と血圧の関係を、15年間追跡調査しました。(被験者のうち634人が高血圧症(*収縮期140mmHg以上、拡張期90mmHg以上、または降圧剤を使用する必要があること)と診断されています)
研究の結果、週に平均5回運動し、毎回300kcal燃焼した人は、運動をほとんどしない人に比べ、高血圧のリスクが17%も低いことが明らかにされました。
出典
- 『アメリカン・ジャーナル・オブ・パブリック・ヘルス 2007年4月号』
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