“母性愛の希薄化”が、子供の精神障害を引き起こしている
コラムNo.25
現代社会では、物質中心主義の蔓延によって自然の感性が失われ、それにともなって当たり前に発揮されるべき母性本能が希薄になりつつあります。そして母性愛の希薄化が、さまざまな精神障害を子供にもたらすことになっています。ごく当たり前に発揮されるべき母性本能が希薄になるという現象は極めて不自然な出来事で、明らかに「神の摂理」からの逸脱と言えます。母性愛が希薄になることで、先進諸国に生きる現代人の中に精神障害(心の病気)が多発するようになっています。文明病といってもよいようなさまざまな精神障害が発生しています。一方、母性愛を自然の形で発揮している発展途上国では、先進国のような精神障害はほとんど見られません。
もし幼い子供が、母親との間に絶対的な一体関係を築くことができなかった場合、肉体の成長とともに、子供の心(内面)の不自然さがさまざまな異常という形で現れるようになります。落ち着きや安心感のなさ、相手の人間への気配りのなさ、周りの人々への思いやりのなさ、無関心さと冷淡さ、攻撃性や共感性のなさ、協調性のなさといったマイナスの人間性が現れるようになります。この結果、人間性・社会性の欠如した人間、人格的に問題のある大人が誕生することになるのです。