驚異的な身体の仕組み
「生きる」という目的のために、神によって計画的に創造された私たちの身体
コラムNo.23
私たちの身体を構成する最小単位は「細胞」で、人間は60兆個の細胞から形成されています。その60兆個の細胞にはどれも同じ遺伝情報、つまり、人間の体をつくり出すための設計図が内蔵されています。1つの細胞に含まれている遺伝情報(暗号文字の数)は、約30億にも及びます。これは私たちにとって驚くようなことですが、実は、人体にはさらに驚愕するような事実があるのです。
それは、細胞にある遺伝子のスイッチをオンやオフの状態にすることによって、その細胞が特定の働きや役割を担当する細胞に変化するということです。この仕組みによって、同じ遺伝情報を持っていても、ある細胞は胃を形成する細胞になり、ある細胞は血管を形成する細胞になるといったように、異なる器官に分かれていくのです。このように、細胞の遺伝子のオン/オフの状態によって、さまざまな組織や臓器がつくられ、人体が形成されていきます。
こうしたプロセスを俯瞰すると、外部から1つ1つの細胞に対して、“生きる”ことを目的とした操作の手が加えられていることが分かります。それは、細胞にある30億もの遺伝情報を初めから知り尽している知性的な意思・精神(神)が存在していて、それが生命体をつくるために意図的・選択的にスイッチを入れているということを意味しています。私たちの肉体は偶然にでき上がったものではなく、“生きる”という目的のために神によって計画的につくり上げられたものなのです。神の意図によって計画され創造されたために、人間の体はどの構成要素においても“生存”という共通目的によって貫かれ、合目的で有機的なチームワーク・システムが展開するようになっているのです。これは、私たち人間に関する最大の真理です。