ふわふわ君

| | 目次へ

  20 元・偉い人のお兄さん  

途中

 お昼過ぎ。ケルラにとっては待ちに待った時間がやってきた。それは、畑仕事を終えたリトゥナと遊べる時間。仕事を手伝える年齢ではない子供達は、それまでは、その子達の母親のうち一人が面倒を見てもらっている。それはそれで楽しいのだけれど、ケルラにとって、やはりリトゥナがいないのは物足りないのであった。
「ケルラ君、遊ぼ。」
 お昼ご飯を食べ終えて、うちで待っていたケルラをリトゥナが迎えに来た。
「リーにゃーんっ。」
 ケルラはリトゥナに飛びつく。毎日の繰り返しなのだけれど、それでもそれが凄く楽しいケルラだった。
| | 目次へ
Copyright (c) 2010 All rights reserved.
 

-Powered by 小説HTMLの小人さん-