ふわふわ君
20 元・偉い人のお兄さん
途中
お昼過ぎ。ケルラにとっては待ちに待った時間がやってきた。それは、畑仕事を終えたリトゥナと遊べる時間。仕事を手伝える年齢ではない子供達は、それまでは、その子達の母親のうち一人が面倒を見てもらっている。それはそれで楽しいのだけれど、ケルラにとって、やはりリトゥナがいないのは物足りないのであった。
「ケルラ君、遊ぼ。」
お昼ご飯を食べ終えて、うちで待っていたケルラをリトゥナが迎えに来た。
「リーにゃーんっ。」
ケルラはリトゥナに飛びつく。毎日の繰り返しなのだけれど、それでもそれが凄く楽しいケルラだった。
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