ユニレンジャー・RYO(2)

 

メデューサの魔術によって、スパッツを奪われたRYO。

だが、そんな程度の事ではメデューサのいたぶりは終わらない。

「ふふふ、RYO君。オチンチンが涼しくなったんじゃないの」

メデューサはRYOに近づくと、ノーパンになったRYOのサッカーパンツの股間から

さっきの棒を突っ込んで、RYOの金玉を小突いてみせた。

「うぅっ。や、やめないか、この変態ババァ」

屈辱に顔を歪めながら、必死に怒鳴り声をあげるRYO。

だが、その声もどこかうわずっている。

「ふふっ。ババァとは失礼な。

 後悔させてあげるわよ、RYO君」

メデューサは再び客席に向かうと

「さて、次のオークションは、RYO君ご愛用の真紅のサッカーパンツでございます。

 なお、このオークションの落札者の方には、

 ご自身の手でRYO君のサッカーパンツを脱がせていただきます。

 このサッカーパンツの下に、どんなオチンチンが潜んでいるか、

 どうか、ご自身の手でお確かめ下さい」

客席を向いてはいるものの、言葉はRYOをいたぶっている。

オークションが始まった。

「50万」「80万」「100万」と、威勢の良い声が飛び交う。

今度は女性の声が多い。

未だ男性社会にあって、自らの力で地位を確立し、財を成した女性たちが、

今度は男性のヒーローをいたぶろうとしているのだ。

ついに落札者が決まる。

やはり女性だった。

「それでは、7番テーブル様。どうぞ、ステージまでお越し下さい」

慎也の言葉に頷いた女性は、ステージに上がってくる。

仮面で顔を隠してはいるが、いかにもキャリアウーマンという感じだ。

一方、戦闘員はRYOの足を縛っていたロープを解き始めた。

「馬鹿野郎!。簡単に脱がされてたまるかよ」

RYOは足が自由になるや、戦闘員に蹴りを入れて暴れ始めたが、

いかにも多勢に無勢である。

すぐに押さえつけられてしまった。

「ばっ、馬鹿野郎。テメエなんかになぁ・・」

RYOはなおも抵抗を試みたが、すでに声は震えている。

だが、多くの戦闘員によって完全に押さえつけてはいるが、

女性がサッカーパンツを脱がす為にその手をゆるめたら、

また暴れ出しかねない状態だ。

「ふふふ。諦めが悪いですねぇ。

 しかし、このままでは7番テーブル様に失礼があるかもしれません。

 RYO君には少し大人しくしてもらわないといけませんね」

そういうと、慎也は客席を向いた。

「7番テーブル様にはお待たせして申し訳ありませんが、

 先に次のオークションに移らせてもらいます。

 次はRYO君を鞭打ちする権利です。

 RYO君が自分の口から、7番テーブル様に『脱がせて下さい』と申し出るまで、

 RYO君の真紅のユニフォームに鞭を入れていただく事ができます」

三たび、オークションの声が響く。

今度の落札者もやはり女性だった。

今度は、苦労を重ねて財を成したという感じの、男勝りの女性だ。

「それでは、12番テーブル様。

 思う存分、RYOをいたぶってやって下さいませ」

恭しく鞭を差し出すメデューサ。

その手から鞭を受け取ると、女性はRYOの背後に回った。

「ふん。間違っても女に『裸にしてくれ』なんて、恥ずかしくて言えないよね。

 脱がされたくなかったら、しっかり我慢するんだよ」

そう言うや、最初の一撃がRYOの背中を襲った。

「ぎゃー」

RYOの悲鳴が響く。

「まだまだだよ、坊や。わたしゃ、40年、苦労してきたんだからね」

積年の恨みをRYOにぶつけるかのように、鞭の音が響き続ける。

そして、それに続くRYOの悲鳴。

「ふふふ、バカだね、RYO君。

 いくら頑張っても、最後には脱がされてしまうんだよ。

 だったら、早めに脱がされて、体力を温存した方が良いと思うけどね」

「ははは。メデューサはRYO君の気持ちが分かってないようだな。

 彼はこれでもヒーローなんだよ。

 ヒーローというのは、時として見栄にこだわるものなんだ。

 本当は体力を温存して、反撃の機会を待った方が得策なんだろうがね」

「ほほほ。これでもヒーローですか」

「そう。これでもヒーローさ」

メデューサと慎也が鞭打たれるRYOを笑いものにする。

RYOの鞭打ちは延々と続いた。

よほど男に恨みがあるのか、40年間苦労したと言う女の鞭は衰えを知らない。

真紅のユニフォームにも、背中に破れが目立ってきた。

「うぅっ、待ってくれ。言う、言うから、もう止めてくれ」

ついに、RYOの口から屈服の言葉が出る。

「んっ?。『脱がせてくれ』と言うんだね、RYO君」

長々と続く鞭打ちを見ながら、“いつまでやってんだよ”という

気持ちになっていた慎也が、これ幸いと鞭打ちを制止する。

「なっ、7番テーブル様。俺のサッカーパンツを脱がせて下さい」

屈辱の言葉を口にするRYO。

だが、RYOには計略があった。

敵に屈服したと見せかけて、サッカーパンツに続いてユニフォームも脱がす為に

手のロープが解かれる時を待つ事にしたのだ。

「ほほほ。ようやく覚悟ができたようね」

延々と待たされた7番テーブルのキャリアウーマンが、

“やっと私の番になったわ”とでも言いたげにRYOの正面に立つ。

「ふふふ。真紅のサッカーパンツ、ちょっと君にはかっこ良すぎたようね」

女はRYOのサッカーパンツを両手で掴むと、一気に引き下ろした。

RYOのチンポが女の前に裸出する。

女がRYOからサッカーパンツを奪い、勝ち誇ったようにステージから離れると、

客席の視線はRYOのチンポに集中する。

屈辱以外の何ものでもない。

だが、RYOは反撃のチャンスを待つ為、その屈辱に耐えるのだった。