「ユニ・・・。い、いや。俺には出来ない」
RYOが躊躇する間に、エレベータは地下工場に着いてしまう。
そして、シオンが何らかの細工をしたのだろう。
エレベータはボタンを押しても上がっては来なくなった。
仕方なく、階段を使って地下工場に向かう事になった虎仮面とRYO。
「ケッ。この根性ナシが!。
お前はやっぱりカスや。カスレンジャーや。ボケ」
虎仮面の悪態を聞きながら、RYOは長い階段を下りていった。
その頃、地下工場にたどり着いたシオンは、ミサイルの発射パネルを操作していた。
その時、一つの人影が忽然と現れた。
メデューサだ。
テレポートしてきたのである。
だが、姿を現したメデューサは、すぐにがくっと膝をついた。
「あっ、メデューサさん」
シオンが気づいて、メデューサに近寄る。
「だ、大丈夫だ。
テレポートには多量のエネルギーを使うのでな。
少し疲れただけだ。
それよりもシオン。ミサイルの方はどうなんだ」
「はい。タイマーのセット、完了しました」
「タイマー?。虎仮面達が追ってきている。
すぐに発射した方が良い」
「いえ、気象条件等を考慮した結果、あと1時間後がベストと判明したんです。
でも、安心して下さい。
コントロールパネルはバリアで守られています。
たとえ、カーネルサンダーやユニカッターでも、
バリアを破壊する事は不可能です」
「そうか・・。これで平和な世界が来るのだな」
その頃、ようやく虎仮面とRYOは地下工場にたどり着きつつあった。
「ええか、RYO。よう聞けよ。
大人とガキと、どこが違うか分かるか。
大人はな、自分の事は自分で決めて、決めた事には責任を持つモンなんや。
それができんかったら大人やない。
自分の事は自分で決めて、決めた事には責任を持つ。
それが本当の自由や。
お前らガキは、自由や平和が最初からあるように勘違いしとるが、
自由も平和も、本来は勝ち取るモンや。
俺はこれから、俺の自由を勝ち取る戦いに行く。
オシンを大阪湾に沈めるつもりや。
お前にその根性があるんやったら、ついてこい」
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選 択 肢
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