第5話

ウルトラバッジを右手に持って、眼前から頭上にかざして「タロウー!」と叫んだ。

 

タロウに変身し、赤い巨人と対峙する。

タロウと赤い巨人が見つめ合う。

今までの怪獣に無い逞しい赤い肉体を目の当たりにするタロウ。

顔かたちはタロウと違えども、類似の肉体。

赤い巨人はタロウのようにホーン(角)が無い顔の輪郭だが、ちょうど耳の上部には、

角ではないのだが、円形のコースターのようなものが取り付けられていた。

 

暫くお互い睨み合い、距離を保ちつつ横への移動をくり返す中、とうとう、タロウが

赤い巨人に対して、攻撃を仕掛けた。

スワローキックや、アトミックパンチを繰り出し、赤い巨人を追い詰めていくタロウ。

そして、いよいよ、必殺技、ストリウム光線を発する構えに入った。

開いた右手を高く上げると同時に左手を腰にあて、そこから左手を上げて右手に重ね

スパークを起こし、両手を腰に添えてエネルギーを貯めてから、両腕をT字型にしよう

とした瞬間、赤い巨人が、超高速で回転し、地中へと消えて行った。

深追いをするなと言う本能の叫びに耳を傾けることなく、タロウは地中深く、赤い

巨人を追っかけて行った。

 

地中深く、赤い巨人を追い続け、やがて、地中の空洞部分にたどり着いた。

巨大な鍾乳洞のような岩場の空間。

そこに、赤い巨人は直立して、タロウを待ちかまえていた。

「のこのことやってきたなっ、タロウ!それとも、この俺様に興味があるのかなっ?」

そう、赤い巨人は叫ぶと、ジャンプしタロウの背後に着地。

そのまま、タロウの手を掴み拘束し、抱え込み抑え込んだ。

「俺は、タロウキラー。お前を倒す為に生れてきた。」

「うっ、何っ。」

タロウキラーの手を振りほどこうとタロウキラーの腕の中でもがくタロウ。

 

その時、タロウは気づいた。

潜在意識での中では、闘いの最初から気づいていたのかもしれないが、今、改めて

初めて知覚した。

タロウキラーがタロウにまわす手、腕、そして、タロウの背にあたるタロウキラーの胸の

感じ、温かさ。

【これはっ。タカシっ・・・・・・・・・・。】

タロウキラーを振りほどこうともがいていたタロウの動きが止まった。

「やっと、気づいたか?タロウ。」

タロウキラーはタロウの耳元でそう囁くと、背後からタロウを強く抱きしめ、身体を密着

させ引き寄せた。

そして、タロウキラーは硬くなった自らの股間をタロウの柔らかな臀部にこすり付けた。

「うわっ・・・・・ああっ。」

そして、タロウキラーはその赤い左手をタロウの胸に当てる。

そして、タロウの胸の銀の部分と赤い地肌との境目に赤い指を添えると優しく撫ぜ

さする。

「ああぅっ。」と喘ぐタロウ。

撫ぜさすられた胸の先端がふくらみ、乳首が顔を露わす。

タロウキラーそれを赤い指先でつまみ、もてあそぶ。

「タロウよ、感じるか?んっ?」

「・・・・・・・・・・・・・・・。」

タロウキラーはタロウの逞しい太ももの銀のライン沿って、ゆっくりとその赤い指先

で、いやらしくねっとりと、なぞっていく。

銀色のラインに沿って、ももの下から腰の側面そして下腹に指をはわせる。

下腹まで来ると、次は逆に腰の側面ももの下へと、ゆっくりとやさしく。

タロウの股間が視認できるほどに膨れ上がる。

タロウキラーの手は、タロウの股間を避け、銀のラインをゆっくりと上下する。

タロウをじらすように股間だけは避けつづけるタロウキラーの赤い指先。

「うっああっ。」タロウキラーの腕の中で喘ぎ続けるウルトラマンタロウ。

益々膨らみ急所そのものの形が露わになるタロウの股間。

「タロウよ、欲しいか!んっ?」

「・・・・・・・・・・・・・・・。」

「隠す事は無い、自然な事だっ。タロウ。」

「・・・・・・・・・・・・・・・。」

「どうした。正直になれっ。」

タロウは、黙ったまま、うなずいた。

それを合図に、タロウキラーの指先が待ちかねたように、タロウの股間に向かい、

露わになった形をなぞるように指先を這わせた。

「うううっあっ。」快感に貫かれ、喘ぎ叫ぶタロウ。

「タロウよ、そのお前の封じ込められた生殖能力を解き放つのだっ。」

と、タロウの耳元でささやくタロウキラー。

「タロウよ、まずはウルトラの後継者の徴、そのウルトラホーンのロックを外すのだっ」

「なにっ、このホーンを・・・・・。」

「そうだ、これだけは、お前にだけに出来る秘儀。」

そう言うと、タロウキラーはその膨らんだ赤い股間を更に強く、タロウの柔らかな

臀部に押しつけた。

「俺とやりたくないのか。何をためらっているのだ、タロウ。」

タロウにその生殖能力の解放を迫るタロウキラー。

「・・・・・・・・・。」

ためらう、正義の使者タロウ。

ロウ、自らの欲望を開放するのだっ。)

「・・・・・・・・・。」