第3話
その機会は、意外と早く訪れた。
タカシは研修が終了し、何とタカシは幸太郎とペアを組み、戦略機コンドル1号の
操縦を任される事になったのだ。
タカシは歓喜に胸が躍った。
(やった、これで、終日、幸太郎と過ごせる。お近づきにならせてもらうぜっ。)
一方で、その知らせを聞いた幸太郎。
<タカシとペアだ。>と、思う幸太郎のこころは弾んだ。
長く厳しい一週間の飛行訓練をこなしてゆく二人。
息もぴったりだった。
タカシはこの一週間幸太郎と過ごし、本当に勘に過ぎないが、幸太郎に自分と同じ
匂いを感じ取っていた。
もしそうでなくても、少なくとも、なにがしかの好意を俺に持っていると。
幸太郎は、この一週間を通じて、益々、タカシの事が好きになっていった。
こんなにいつもそばにいるのに、手が出せない。
俺に出来るのは、彼の手を、彼のうなじを、彼の肩を、時々見つめる事だけだ。
幸太郎の気持ちは、逆に身近にいる事で、抑えきれず決壊しようとしていた。
丁度、連続一週間の飛行訓練を終え、訓練服から地上服へと着替えるために、
ロッカー室に二人はいた。
向かい合うロッカー。
中央に背の無い長椅子が置いてある。
二人で談笑しながら着替えていたが、着替えの途中で、長椅子に腰かけるタカシ。
タカシは幸太郎に背を向け腰かけた。
一瞬の沈黙。
着替える手を休め、思わず、タカシの引き締まった肩、腕、そしてうなじ辺りを凝視してしまう幸太郎。
<駄目だ。手が届くすぐそこに大好きなタカシがいる。俺は、もう我慢できない。>
後ろからタカシをじっと見続ける幸太郎。
鏡に目をやった。
その鏡の中には、タカシのうなじに視線を固定する幸太郎の姿が映し出されたいた。
(やはり、俺の勘は正しいようだ。そんなに見つめないでくれよ幸太郎。)
<駄目だ。俺の手がタカシに向かう。俺の指先がタカシのうなじに向かう。
俺は、抑えきれないっ。>
鏡に映る幸太郎の手が、指先が、タカシに触れようと伸ばされる。
(いまだっ。)
タカシは振り返ると、タカシに向かって伸びた幸太郎の手を、荒々しく掴んだ。
掴むと同時に立ち上がり、幸太郎を引き寄せる。
「幸太郎さん。」
「・・・・・・・・・・。」
「幸太郎さん。この手は何だ!」
「・・・・・・・・・・。」
「幸太郎!俺に何をするんだっ。」
「・・・・・・・・・・。」
その瞬間、タカシはグイッと幸太郎を引き寄せ、抱きかかえた。
「こうしてほしいいのか?幸太郎?」
と言うや否や、幸太郎の唇に荒々しくキスをし、舌をねじ込んだ。
<ああぅ・・・・。タカシっ・・・・・ああ。>
想像を超えた展開に、素直にタカシの胸に我が身を預ける幸太郎。
タカシは、抱きかかえた幸太郎の股間が次第に固まっていくのをももで感じた。
<タカシっ、俺は、お前が好きだっ・・・>
高揚する幸太郎の心。
【ああ、幸太郎の気持ちが伝播する。何だ、この高ぶりは、心地よいこの高ぶりは。】
幸太郎の気持ちの高ぶりが、ウルトラマンタロウに伝播し、シンクロする。
タカシが、幸太郎のシャツをめくりあげ胸元に手を突っ込み、硬くなった乳首の周辺を
軽く愛撫すると強く握った。
<ああぅっ・・・・。タカシっ。>
【ああっ、感じる、幸太郎と同じように感じる。】
タロウの気持ちが幸太郎の快感に同期する。
タカシはいよいよ幸太郎の股間のジッパーを一気に引き下ろし、中に手を突っ込んだ。
そのまま、幸太郎の股間を握りしめる。
<うっああぅっ・・・・。タカシっ。>
【幸太郎、こっ、この気持ちよさは何なんだっ!】タロウが、幸太郎と共に感じる。
タカシは、その舌で、幸太郎を責め続けながら、幸太郎の急所を激しく上下する。
<だっだめだ・・・。タカシっ。・・・・・いくっ。>
【幸太郎、私も我慢できないっ。】とタロウ。
タロウが、今までに感じた事のない快感に身を打ち震わせ絶叫する。
幸太郎は、その腰を突き上げ、二度三度と激しく股間を突き出した。
に、自らの精を、タカシの手の中に吐き出した。
<・・・・・・・タカシ・・・・・。>
【最高にヤバい・・・・・・・・・・・ 。】とタロウがその快感に恐れを抱く。
幸太郎の意識の中で、初めて、絶頂を感じ取ったウルトラマンタロウ。