〜 2 〜
地球に落ちてきた謎の隕石
その調査に向かったバットマンとロビンだったが連絡が取れないまま数日が経ち
スーパーマンが調査に向かった
アメリカの田舎町、隕石の事件がなければいたって平和な町だった
しかし、隕石が落ちてからというもの町の若者が次々と、
そして不思議なことに失踪するのは男性ばかり
スーパーマン:ここが隕石が落ちた洞窟か・・・・・
今までに数多くの怪人を相手にしてきたスーパーマンでさえも入るのを躊躇するほどに
洞窟は嫌な気配を発しており、生き物がいるのかすら疑わしいほどだった
しかし、この中には調査に向かったバットマンとロビン、それに失踪した町の男性がいる
意を決して洞窟に向かうスーパーマン
ネチョ ネチョ ネチョ
スーパーマンが歩くたびに足下で何か粘性の高いものが粘り着く音が聞こえる
当たりは常人では何も見えない暗闇包まれ湿気が多く、吐き気を催す程の臭気に包まれていた
スーパーマン:・・・・?!こ、これは・・・・キノコ?
洞窟内のいたるところに生えたキノコに意識が移った刹那、
背後の何か大きなものの動くのを感じたスーパーマン
スーパーマン:そこにいるのは誰だ!!
スーパーマンのとっさの呼びかけに反応する者はなく、
代わりにそこにいたのは巨大なミミズの様な生き物だった
口からはとてつもない臭いを発する唾液を発し、洞窟内をはいずり回っている様だった
スーパーマン:貴様がこの事件の犯人かっ!覚悟しろ!!
洞窟内を動くそのミミズにスーパーマンは飛びかかった
拳に力を込めて殴ろうとも一向にひるむ様子もなく、
それどころか攻撃しているスーパーマンの拳が焼けただれてしまった
スーパーマン:くそっ・・・・接近戦がダメならっ!
化け物と距離を置き、スーパーマンは目に力を入れ、赤く光る瞳で化け物を睨みつけた
グワァァァァァァァァァァ
巨大なミミズの様な生き物はヒートビジョンをくらい
暗赤色の肌を焦がしながら洞窟の奥へとひっこんでいった
スーパーマン:待てっ!逃げるのかっ!!
シュワァァァァァァ・・・・・
洞窟の内部へと引っ込んだ化け物を追いかけようとした矢先にスーパーマンの背後で
何かの溶ける様な音がした
その気配に気がついた時にはすでに遅く、背後に迫っていた同じ巨大な化け物の攻撃を
もろに受けてしまった
スーパーマン:くっ・・・ぐわぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・
化け物は口から濃い緑色の粘ついた液体を吐き出しスーパーマンを汚していった
その液体は正義のヒーローを汚すや否や粘性を増し、地球を守ってきた超人の動きを完全に奪い、
緑色の塊に変貌させた
洞窟の床に緑の繭として転がった超人を化け物は容易に飲み込み洞窟の内部へと向かった
洞窟内に潜む化け物は一匹だけだと決め込んだがために背後からの攻撃を避けることが出来ずに、
まんまと化け物に捕まり洞窟の深部へと引きづり込まれたスーパーマン
スーパーマン:・・・・・んっ・・・んんっ・・・・こ、ここは・・・・・・・・
緑色の繭に包まれ意識を失ったスーパーマンだったが、
拘束された空間に広がる異様な臭いと数え切れない男性のうめき声、
そして何かの溶ける音に目を覚ました
スーパーマン:な、なんなんだ、これは・・・・・・
洞窟の最深部だと思われるその場所は、とてつもなく広い空洞だった
何故”だった”と思ったのかは一目瞭然
空洞の中心部には人間の何倍あるかわからない大きさの得体の知れない生き物が居座っていた
人間の腹部に当たる部分は肥大し、それを抱える様に背部から首であろう部分が伸びていた
手足は常に蠢いて無数にあり、一本一本が長かった
洞窟の入口で化け物だと思い戦ったのは、この母体の尾に当たるものらしく、
肥大した腹部を抱え込んだ背部から数本生えていた
ミミズに似た尾とは違い、背部や首、頭部はムカデの様に甲羅に包まれ暗赤色で黒光りしていた
口からは絶えず涎が流れ出ており、周りの菌糸類が溶けていたが、
自らの体は溶けない様だった
母体・マザーの周囲には菌糸の塊の他に人間の大きさの卵らしき塊が無数に存在していた
また、その空洞の壁には体を繭で包まれた男性がうめき声を上げながら繭で磔になっていた
繭から出ているのは顔だけで他は薄いがいかにも粘性の高い頑丈な繭で壁に押しつけられていた
そして、繭の下方からは細長い管が伸び、洞窟の中心にいる化け物へとつながっていた
スーパーマン:そうか・・・失踪した人はみんなここにいたのか・・・・・?!
あ、あれは・・・・・・・
洞窟の中の様子を見ていたスーパーマンの目に入ったのはゴッサムシティのヒーロー、
バットマンとロビンの姿であった