宇宙刑事ディルバン(9A)

 

「ハァ・・・ハァ・・ウゥゥ・・・」

 狭い室内にシンの喘ぎ声が響いている。

 シンは金属製の壁が剥き出しの、殺風景な部屋の中央に立たされている。天井から

下がる2本の鎖に両手を繋がれ、左右の足首の間には鉄製の棒が固定されていた。

 立ったまま大の字に固定されているシン。当然、身に付けているのはTバック一枚

だけである。

 彼は今、アルスから『お仕置き』を受けている最中だった。

 屈辱的な身体検査が終了したシンに対し、アルスは冷酷にも懲罰室行きを命じたの

である。四天王に対して反抗的な態度をとった、というのが理由だった。

 もちろん、宇宙警察機構本部に懲罰室という部屋は存在しない。シンが連行された

のは、宇宙犯罪者に事情聴取を行う為の取調べ室だった。

 今やダークギル帝国に占領された宇宙警察機構本部は、施設の各所に改造が施され、

性奴隷養成施設へと変貌している。 

 ”元”取調べ室だったこの部屋も、机や椅子等は全て運び出され、代わりに鎖を繋

ぐ為の金具類が天井や壁に取り付けられていた。

 

「惨めな姿だねぇ〜、宇宙刑事さん」

 シンの背後に立ったアルスは手を前に回して、優しく乳首をくすぐった。

「くっ・・・」

 シンは短い喘ぎを放ち、わずかに体をくねらせる。ジャラジャラと鎖が揺れる音が

室内に響いた。

「ほらほら、もっと良い声で鳴きなよ。観客の皆さんに失礼だよ」

 アルスは意地悪く微笑むと、更にシンの乳首を指先で転がす。

「あっ、ああぁ・・・」

 アルスの言葉に応えるかの様に、シンは淫乱な喘ぎを上げる。

 しかし、シンのその反応は、乳首への刺激より、むしろ『観客』という言葉に対し

てのものかもしれない。

 シンの目の前には10名の女性が並んでいるのだ。その女達は全て本部に勤務して

いた女宇宙刑事だった。彼女達もまた、両手を壁から下がる鎖に拘束されている。

 一度は捕虜として冷凍された彼女達は、アルスの命令により特別に解凍されたのだっ

た。無論、目的はお仕置きのギャラリーにする為である。

 同僚や戦闘員達の衆目から解放され、一度は安堵したシンだったが、再び屈辱と羞

恥の奈落に突き落とされたのだった。

 アルスから催淫剤を注射された女刑事たちは、ネットリと絡み付く様な視線を、シ

ンの裸体に注いでいる。

 クールで眉目秀麗、しかもエリートであるシンは、同僚の女性職員達の憧れの的で

あった。そのシンが眼前でTバック一枚という姿で大の字に吊るされているのだ。若

い女が欲情するのに、これ以上刺激的な光景があるだろうか。

 催淫剤で理性を消し去られた女達の、欲情に潤んだ瞳。鎖に繋がれていなければ、

そのまま無防備なシンの体に襲い掛かりそうな勢いである。

 この、身体検査の時以上の屈辱的状況の中で、シンへのお仕置きは行われているの

である。

 お仕置きが開始されてから既に1時間、アルスは休むこと無くシンの全身の性感帯

を責め続けていた。射精に至る様な強い刺激は与えず、焦らすように弱い刺激を絶え

間無く送る。

 身体検査により、体中の性感帯を把握したアルスは、巧みに、そして執拗にシンを

責め上げていく。長時間、さざ波のように押し寄せる甘美な刺激にさらされ、シンの

全身の性感帯の感度は最高潮に達していた。そして、アルスの的確な愛撫は、未開発

の性感帯までも着実に開発していく。

 今や、皮膚の様にぴったり張り付く、Tバックに包まれたシンの股間は、燃えるよ

うに熱く疼き、完全に勃起している。身体検査終了後、新たに履き替えられた純白の

Tバックに、再び真紅の染みが広がっていた。

「はぁうぅぅ・・・」

 アルスの赤い舌が内股を這い回ると、シンは体を仰け反らせ悶える。Tバックの薄

い布地越しに、巨大な肉棒がビクビクと脈打つのが見える。

 メスの獣と化した女刑事たちの淫らな視線が、くっきり形の浮き出たシンの股間へ

と集中した。

「あうぅ・・・」

 自他共に認めるエリート宇宙刑事は、顔見知りの女性達に一番恥ずかしい部分を注

目され、触れられてもいないのに更に淫らな呻き声を出した。大量の先走りが分泌さ

れ、真紅の染みが一気に範囲を広める。

 アルスはシンの亀頭を親指と人指し指で一度摘むと、そのまま、その手をシンの目

の前に持って行く。

「君、本当にエリートなの?変態宇宙刑事の間違いでしょ?レディの前でこんなに恥

ずかしいお汁を出しちゃってさ」

 アルスはそう言うと、閉じられていた2本の指を開く。シンの眼前でツゥ〜っと透

明な液が糸を引いた。

「くぅぅっ!一体何の為にこんなことをするんだ!?」

 羞恥のあまり顔を紅潮させたシンが、アルスに怒りをぶつける。

「まだ口のきき方が判って無いみたいだねぇ。奴隷の立場をちゃんと理解してもらわ

ないと」

 アルスはシンに冷たい視線を浴びせると、懐からメスを取り出す。

 そしてTバックのゴムバンドに少しずつ切れ目を入れ始める。

「ひぃっ〜!あぁ、止めて下さい!許してください。もう逆らいません。何でも言う

事を聞きますから!」

 股間を露出する恐怖に怯えたシンが、慌ててアルスに懇願する。

 先の身体検査で、内に眠るナルシズムを呼び醒まされ、観られる事に快感を覚え始

めているシンだったが、剥き出しのペニスを、顔見知りの複数の女性に露出すること

には、まだ強い抵抗があったのだ。

「止めるって、何をさ?」

 アルスは意地悪く微笑むと、メスの動きを止めた。

「脱がさないで下さい!お願いします!!」

「脱がすって、誰を?」

「僕をです」

「『僕』じゃ判らないなぁ、名前で言ってくれないと」

「シンです!」

 アルスの言葉責めに、シンは必死に哀願を続ける。

「ただの『シン』じゃ無いでしょ?『変態宇宙刑事シン』でしょ?言わないとゴムが

切れちゃうよ」

 再び動き出すメス。細いゴムバンドは既に半分まで切られていた。

「ああぁっ!ぼっ、僕は変態宇宙刑事シンです!アルス様、どうかお許し下さい!!」

 アルスの言うがまま、屈辱的な台詞を口にするシン。なんとか全裸になる事から逃

れようと必死である。全身に冷汗をかき、目は涙で潤んでいた。

「きゃははははっ、イイ子だ変態宇宙刑事君。これからもその調子で頼むよ」

 アルスは陵辱的な嘲笑を浴びせ、メスの動きを止める。そして、シンの安堵の表情

を確認した次の瞬間、一気にゴムバンドを切り裂いた。

 無惨にもTバックはシンの左足をスルスルと滑り落ちていく。

「ああ、ごめん。手が滑っちゃったよ。はははっ」

 無邪気に微笑むアルス。

「ああっ!そんなぁ〜・・・」

 遂に股間を露出されたシンは情けない声を出し、必死に股間を隠そうと体をくねら

せる。しかし、四肢を束縛されている為に、正面の女刑事達に勃起は丸見えのままだ。

鎖が揺れる乾いた金属音が、室内に空しく響くだけである。

 あまりの羞恥に顔を歪ませ、今にも泣き出しそうなシン。しかし、彼の男根は本人

とは裏腹に、天に向かって雄々しく屹立し、窮屈なTバックから解放された喜びに酔

い痴れているかのようだ。

 松の大木のごとき、血管の浮き出た太く長い肉棒。見事に傘が開いたカリ。身をく

ねらせる度にゆさゆさと揺れる巨大な睾丸。逞しい男のシンボルに、女刑事達の目も

釘付けである。彼女達も身をくねらせ、淫乱に喘ぎ声を出し始めた。

「ふふふっ、これから彼女達の鎖を外すと、どうなると思う?」

 アルスの言葉にシンは驚愕する。

 シンの巨大な一物を目の当たりにした女達の欲情は、催淫剤の効果を更に倍増させ、

最高潮に達している。まるで餓えた肉食獣のように、充血した目がシンの裸体に狙い

をつけていた。

「ああぁ、お願いします!それだけは勘弁して下さいっ!!!」

 10名の女刑事に嬲り者にされる自分の姿を想像し、シンの口から悲痛な叫びが上

がる。

「その願いだけは聞けないなぁ。逆らった君が悪いんだよ。

その代わり、さっきの質問には応えてあげるよ。何故君達を調教するのか、その理由

をね。

君達は調教が終了して、一人前の性奴隷になったら、ダスター星系の闇市場で売りに

出されるんだよ。

知っての通り、あそこは宇宙一のスラム街、悪の巣窟だから銀河連邦の法律は通用し

ない。人身売買なんかも公然と行われている。

中でも性処理用の奴隷は需要が高くてね、銀河中の変質者、変態が質の高い性奴隷を

求めて集まってくるんだよ。

ふふふっ、僕の調教した奴隷は中々評判が良くてね、お得意様も沢山いるんだ。

見た目も品質も保証付き、しかも君は『元エリート宇宙刑事』だから、きっとすごい

高値で買い取ってくれるはずさ。どんな人が君のご主人様になるか楽しみだろ?」

 宇宙刑事達に待ち受ける残酷な未来を、楽し気に語るアルス。シンはあまりの怒り

と屈辱感に混乱し、言葉も無くただ呆然とそれを聞いていた。

「さぁ、そろそろ本格的にお仕置きを始めようか」

 そう言うとアルスは再び懐に手を入れ、金属製のリングを取り出した。そして堅く

隆起する肉棒をリングに通すと、睾丸を片手で持ち上げて陰嚢もリングをくぐらせる。

どうやらコックリングのようである。

 アルスはリングの装着が終了すると、先走りに濡れ光る亀頭を指先で擦り始めた。

「くあぁっ〜」

 シンは再開された快楽責めに、再び熱い喘ぎを放ち始めた。

 アルスは片方の手で肉棒を握り、根元に向かって包皮を限界まで剥き上げる。そし

て、ふつふつと湧き出る先走りを潤滑油代わりにし、裏スジやカリ、尿道口へと丹念

に刺激を加えていく。

「くぅっ、あっ、ああぁぁ〜・・・」

 局部へのストレートな刺激に、堪らず激しく悶えるシン。瞬く間に亀頭が弾けんば

かり膨張し、勃起が最高潮に達する。そして、その瞬間を見計らったかのごとく、金

属製のリングが勃起をきつく締め上げる様に収縮した。

「ううっ!?」

 その刺激に驚いたシンが、自分の股間に目を向けると、リングは勃起の付け根に食

い込む程に縮まっていた。血流を止められた肉棒は全体的に真っ赤に腫れた様になり、

血管は更に太く膨れ上がっている。なんとも淫靡でグロテスクな眺めだった。

「くくくっ、これじゃ射精できないでしょ?強制勃起持続と射精禁止用の特製コック

リングだよ。懲罰室内では射精禁止だから我慢してね。まぁ、今回は初犯だから軽い

罰で勘弁してあげるよ。丸一日耐えたら出してあげるからさ。

それじゃぁ、女刑事さん達に可愛がってもらいなよ」

 アルスはそう言い残すと懲罰室を後にした。

「ああっ、待って下さい!」

 シンの悲痛な叫びも空しく、アルスが部屋を出て扉が堅く閉じられると、女刑事た

ちの鎖が自動的に外れた。

 自由になった10名の女刑事は、さっそくシンの体に群がると、美味しそうな身体

に襲いかかった。

「やっ、止めろ〜っ!目を醒ませぇ〜!!」

 シンは同僚達に必死に呼び掛けるが、強力な催淫剤に心身共に支配されている彼女

達には通用するはずも無い。

 たちまちシンの全身に複数の手と舌が這い回った。既にアルスに長時間に渡って責

められ、敏感になっている無数の性感帯に、容赦の無い責めが加えられる。

 亀頭を頬張った女は一心不乱にしゃぶり、下に潜り込んだ女が陰嚢をパクリと呑み

込み睾丸を舌でコロコロと転がす、竿には左右から2人の女の唇と舌が襲いかかった。

「くぅぉっ、あぁぁぁっ、・・・うわあぁ〜っ!!」

 耳、首筋、乳首、背中、脇の下、脇腹、太股、内股、性器・・・全身を同時に襲う

快感に、頭を激しく振り悶えるシン。すぐに絶頂を迎えるが、勃起を締め上げるリン

グが射精を許さない。

 快楽の終着へと導く為、噴出しようとした精液は再び睾丸へと逆流してしまうのだ。

シンは射精感を得られる事も無く、全身の性感帯は更に敏感になっていく。

「ひいいいぃぃぃぃ〜っ!!イカせてくれ〜!出させてくれぇぇ〜!!!」

 勃起を締め付けるリングにより強制的に勃起を持続させられ、射精できない状態の

シンは、これから24時間に渡って女刑事達に嬲られるのだった・・・