宇宙刑事ディルバン(12A)

 

 汗の雫が弾けた瞬間、猛烈な疼きが宇宙刑事シンの股間を直撃する。

「ひいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ〜〜〜〜!!!」

 最も敏感な箇所を襲う壮絶な痒みに絶叫するシン。四肢を拘束する鎖を断ち切ろう

と全身に力を込めて暴れるが、金属製の太い鎖を生身の人間が引き千切れる訳もなく、

ギシギシと鈍い金属音が空しく響くだけである。

「痒い!痒い!痒い!痒いぃぃぃぃ〜〜!」

 まるで皮膚を剥がされ、剥き出しの神経を直接刺激されているかのような強烈な刺

激に、ただただ泣叫ぶしかないシン。しかも媚薬には性感を良好にする成分も含まれ

ている為、先に塗られた乳首と裏門の疼きは弱まるどころか、股間の疼きに呼応する

かのように一層強まり、シンの苦しみに追い討ちをかけていく。

「ひあぁぁ〜〜!あぁぁっ!うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜!!!」

 徐々に激しさを増す疼きに頭の中は真っ白になり、シンは言葉も出せずに唾液をま

き散らしながら絶叫する。

「うるさいなぁ。行儀が悪いよシン君。ここも塞いでしまおうね」

 悶え苦しむ宇宙刑事を楽し気に眺めるアルスは、シンの口を口枷で封じてしまう。

 木製の棒をかまされ、堪え難い苦しみを発散する唯一の方法であった絶叫までも奪

われたシン。当然、意識や感覚の全てが乳首、裏門、股間の疼きへと集中してしまう。

大量に塗り込められた媚薬が時と共に効果をあげ、ジリジリとシンの性感帯を侵食し

ていく。

「・ぅぅぅぅ〜」

 身動きと口を封じられたシンは声にならない呻きを上げるしかない。と、止めどな

く流れる汗が再び顎先に集まり、水滴となって落下し亀頭に命中する。

「・ぅぅぅぅぅぅぅっ〜〜〜!!!」

 水滴が弾けた瞬間、ビクンっと跳ね上がるシンの肉棒。まるで鋭い針先で突かれた

ような苛烈な痛痒感が亀頭から波紋のように股間全体に広がる。媚薬の効果で極限ま

で高められた感覚は、たった一雫の水滴ですらイクのに十分な刺激に変えてしまうだ。

しかし、射精は股間を締め上げるリングにせき止められ、行き場を失った昂りがシン

の精神をジリジリと焼き焦がすことになる。蛇の生殺しのような責めに、さすがのエ

リート宇宙刑事も汗まみれの頭を激しく振り悶絶するしかなかった。

「どうしたのさ?あっ、もしかして薬をもっと塗って欲しいのかな?」

 呻き悶え続けるシンに涼し気な顔したアルスが問いかける。シンは「・ぅ〜!・ぅ

〜!」と叫びながら必死に否定するが、それを聞き入れるアルスではない。懐から筆

を取り出すと媚薬をたっぷりと浸し、シンの腫上がった亀頭を撫で上げる。

「ぎいぃぃぃぃぃっ!!!」

 水滴とは比べ物にならぬ刺激に、シンは充血した両目を見開き絶叫する。鋭敏になっ

たシンの感覚は筆先の毛の一本一本まで正確に感じ取ってしまう。パンパンに膨れあ

がった亀頭の表面を筆が撫で上げる度に、数百本の毛先がシンの性感を責め立てるこ

とになり、エリート宇宙刑事に地獄の苦しみを与えるのだった。

「ぎぃぁっっっ!!」

 筆が3往復したところで遂に意識を失うシン。しかし4往復目の刺激が再びシンを

悪夢のような現実へと引き戻してしまう。想像を越えた強烈な刺激の前では、もはや

失神という逃げも通用しない。

「あはははっ!こいつは面白いや!ほら、ココはどうだい?」

「ひぃっ!!・・・」

 筆先で尿道口をほじくられ2度目の失神をするシン。当然、再度尿道口をくじられ

強制的に覚醒させられてしまう。シンの反応が楽しくてたまらないアルスは乳首と裏

門にも筆による攻撃を加え始める。

 媚薬を含んだ筆が乳首、裏門、股間を這い回る度に失神と覚醒を繰り返すシン。鋼

のように鍛え上げられた全身の筋肉が痙攣し、頭の中で強力なフラッシュが何度も点

滅を繰り返す。

 やがて意識を失う頻度が高くなり、刺激への反応が鈍くなっていく……そろそろ精

神の限界に近付きつつあるように見えた。

「なんだ、もう限界なの?つまらないなぁ。しょうがないから別のお薬を使うしかな

いねぇ」

 言葉とは裏腹に天使の微笑みを絶やさぬアルスは注射器を取り出すと、シンの筋肉

質な太股に針をあてがう。注射器の中には薄ピンク色の薬剤が詰まっていた。

「これは先程の女刑事たちに使ったの同じ催淫剤だよ。栄養剤と興奮剤も配合されて

いるから元気百倍さ!これで普通の人間では耐えられない快楽にも十分耐えられるよ

うになるからね。お楽しみも百倍って訳さ。キャハハハハッ」

 狂気の嘲笑と共にピンク色の液体がシンの体内に注ぎこまれると、すぐに薬の効果

が現れ始める。全身が炎に包まれたように熱くなり呼吸が更に荒くなっていく。不眠

不休で責められ続けた心身の疲れが嘘のようにトロけていき、白濁した意識に桃色の

靄がかかる。

「・っ!・あぁぁぁぁぁっ〜!」

 媚薬との相乗効果により全身の感覚が更に研ぎすまされ、シンの全身の疼きは触れ

られてもいないのにどんどん高まっていく。ジンジンと16ビートのリズムで乳首、

裏門、股間を甘美な電流が駆け巡っていくのだ。これだけでも失神するに十分な刺激。

しかし催淫剤で快楽への抵抗力を上げられたシンには逃げ場はない。

「さぁ、これで準備は整ったようだね。シン君、君はよく頑張ったよ。そろそろ24

時間たつから約束通りそのリングを外してあげるからね。でも、その前に尿道にもお

薬を入れてあげよう」

 アルスの手に握られるスポイト。恐怖に震えるシンは頭をふるふると横に振り、涙

に潤んだ目でアルスに許しを乞う。

「ふふふっ、そんなに嬉しいんだ?わかったよ、たっぷり入れてあげるからね」

 無情にもスポイトの先が尿道口に差し込まれ、大量の媚薬が注入される。尿道内に

異物が侵入する不快感がシンを絶望の淵へと追いやる。

 死よりも辛い地獄への秒読みが始まった・・・いっそのこと、このまま死にたい・・

しかし、口枷をはめられた今となっては自分の舌を噛み切ることすらできないのだっ

た。

「ひぃっ、ひぎいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ〜!!!!!!!!」

 尿道内を強烈な疼きが暴れ回り悶絶するシン。いくら薬の力で快楽への抵抗力が高

められていても、感覚そのものは普通の人間と変わらないのだ。まるで生きたまま炎

で焼かれるような苦しみ。限度を越えた快楽の嵐に曝され、ガクガクと全身を痙攣さ

せて悶えまくる。

「惨めなものだねぇ。『白銀の鷹』と称えられた男もこれじゃあカタなしだね」

 鏡越しにシンを見つめるアルスが哀れむようにポツリと呟いた。

 『白銀の鷹』とは宇宙刑事エルデバンの通り名である。シンが宇宙刑事に抜擢され

た最初の年、宇宙警察機構は銀河の各地で猛威を振るう宇宙海賊たちを一掃するため

の一大作戦を決行したのだった。その作戦の中、エルデバンは新人としては異例の大

活躍を見せ、数多くの手柄を立てた。美しく銀色に輝くバトルスーツを身に纏い、鬼

神のごとき活躍をしたエルデバンを海賊たちは畏怖を込め、また同僚や民間人たちは

尊敬と憧れを込めて『白銀の鷹エルデバン』を呼ぶようになったのだった。

 しかし、その『白銀の鷹』も今は『捕われの鷹』となり、悪の組織の年若き王子の

手で弄ばれ、嬲り尽くされる哀れな青年に過ぎない。ほんの数十時間前までは美貌と

才能に恵まれたエリート宇宙刑事として、希望と栄光に満ちた未来を夢見ていた若者

が、このような地獄を味わうことになろうとは誰が予測できたであろうか……

「すごい!玉袋がパンパンだよ。ずっしり重いし、きっと精液がタップリと詰まって

いるんだろうねぇ」

 邪悪な王子はシンのだらりと伸びきった陰嚢を手の平に乗せ上下に揺すった。そこ

には長時間の快楽責めにより行き場を失い、貯まりに貯まった精液がぎっしりと詰まっ

ている。アルスは更に精液の分泌を促すかのように指先で巨大な睾丸をコロコロと転

がした。

「ひぃあぁ〜・・・」

 媚薬と催淫剤の効果によって全身が剥き出しの性感帯と化しているシンには、それ

すらも強烈な愛撫となってしまう。

「ふふふ・・・さあ!時間だ。リングを外してあげよう。思う存分に射精するがいい!

 アルスの宣言に希望の光りを見い出すシン。生き地獄から解放される喜びに全身を

震わせた。

(さぁ〜て、エリート宇宙刑事の生体サンプル搾取作業の開始だね……)

 アルスは心の中で残忍な笑みを浮かべる。

 『白銀の鷹エルデバン』はまだ気付いていない、ここがまだ地獄のほんの入り口に

過ぎないということを・・・