第  3  話

 

赤い巨人の出現に、出撃するウルトラ警備隊。

特殊戦闘車両ポインターで、追撃に向かうダン。

現場に到着すると、赤い巨人を見上げる。

「いままでに見た事のないタイプの敵だ。赤い巨人。気のせいかもしれんが、

 セブンに似ている。。。。」

ウルトラアイを取り出すと、目にかざし変身した。

 

対峙する二人の赤い巨人。

セブンキラーはセブンに正面から突進し、セブンに掴みかかる。

お互いの腕と腕を掴み、お互い一歩も引かない。

腕を掴み合う中で、静止する二人。

力の均衡をセブンキラーが破った。

セブンキラーが力を抜いた瞬間、セブンは前のめりになり、キラーの腕の中に

からめとられた。

キラーはすかさず両腕で正面からプロテクターを抱え込み、すかさずその指先から

透明度の高い液状のものをプロテクターに向けて放出した。

セブンのプロテクター全体に液状のものが吹きつけられ、プロテクターがべっとりと湿り、妖しく光る。

「うっっ。この匂いは。どこかで嗅いだ事のある不快ではない匂い。この液体は何だ?」

 

一旦、セブンを突き放し、そして、ジャンプし、よろめくセブンの背後に回り込んだ。

そして、セブンキラーはセブンの背後に、身体をぴったりと合わせた。

自身の愛液の希釈液でてかてかと妖しく光るセブンのプロテクター。

重なりあう、2つの赤く湿ったボディ。

アマギの股間がダンの小さく引き締まった尻を捕える。アマギの両手が、

ダンの尖った乳首をまさぐる。

「こっこれは、この感覚は!あ〜あっ。」

闘いの中、セブンの動きが凍りつき、一瞬、静止する。

 

そのとき、セブンキラーの細く赤い指が素早く動いた。

セブンの胸を抱えるように締め付けるキラーの逞しい腕。

その腕が、もがくセブンの乳首を摩擦する。

キラーの赤い繊細な指先が、銀に輝くプロテクタ−とセブンの赤い皮膚の間に

慎重に差し入れられる。

セブンの愛液で緩んだ、赤いスーツと銀色に輝くプロテクターの固定強度。

キラーの赤い手がセブンのプロテクターの周囲を撫ぜ回す。

プロテクターの周囲の湿ったセブンの赤い皮膚をなぞりながら、プロテクターを

十分に緩ませていく。

プロテクターと赤い皮膚が一体化されていないが為に、プロテクターの離脱への

予兆に痛みを全く感じないセブン。

その時、セブンの意識は、自身の尻に熱く押しつけられる股間の膨らみと、

自身の胸へ心地よい刺激への関心で占められていた。

 

「めりっ。」

セブンキラーはプロテクターの全周にその指をはわした後、プロテクターの右端に

自身の指を強く押し込む。

指でプロテクターを挟み込み、掴みきると一気にそれをセブンから引き剥がした。

セブンのスーツとの間に愛液が染みる込んだプロテクターはいともたやすくセブンの

赤い皮膚から分離した。

プロテクターをセブンの肩から引き剥がすと、キラーはその手、腰の動きを一斉に

一切中断し、セブンから身体を引き離した。

そして、セブンを背面から思いっきり蹴り倒した。

 

「やったぞ!セブンからプロテクターを奪ったぞ!」

前に仰け反るセブン。

すぐさま、セブンが振り返り、キラーを見つめる。

「こっこれはっ。。。。」

信じられぬ光景に、自らの眼を疑うセブン。

キラーの右手にはセブンのプロテクターが握りしめられていた。

素早くキラーはセブンのプロテクターを巻き取ると、

自らの肩、胸、上腕に素早く被せた。

セブンのプロテクターがピタリとキラーの皮膚に張りついた。

プロテクターが白く輝き、受けた太陽光を強力なウルトラエナジーに変換し、

キラーへのエナジー供給を開始した。

あり得ない光景がセブンの心に更なる動揺を与える。

「こっこれはっ。。。。俺のプロテクターが。。。。」

 

燦然と輝く太陽の下、対峙する2人の赤い戦士。

しかし、地球人にとっての見慣れたいつもの光景では無かった。

プロテクターを奪われ、全身が赤のボディとなり、肩が貧相になり、一回り小柄になって

肩を落としたように弱々しく見えるセブン。ちいさなセブン。

正義の使者のオーラは、プロテクターと共に消え失せていた。

もうすでに、セブンではない、セブンがそこにいた。

一方のセブンキラーは、燦然と輝く太陽光を受け光り輝くプロテクターを、

自らのものとし、その厚い胸板に、見事に輝かせていた。

まるで、こちらが本物のセブンのように、眩しいオーラを放つ。

 

「くっっ。これは。。。。。」と、呻くしかないセブン。

「セブンよ。お前は、プロテクターにより強化された力をプロテクターと共に失った。

 その力は俺のもの。どちらがより強いか判るな。」

「くっっ。」もはや反論すらできないセブン。