第 2 話
と、その瞬間、音もなくドアがそっと開いた。アンヌの部屋に入ってくる人影。
ダンは戸口に目をやり、熱い眼差しで、一瞬、その人影を見つめた。
「よっ、アマギ。」
「遅れて、すまん。」
アマギは着ていたくすんだブルーの隊員服を一気に脱ぐと、ベッドに飛びこんだ。
アマギは、アンヌに重なるダンの後ろに、荒々しく重なった。
アマギはいきり立つシンボルをダンの割れ目にそっと当てがい、その手は、
ダンの胸を激しくまさぐる。
前身でアンヌと愛し合うダンは、アマギの指使いと、腰使いで、一層強く燃えたぎる。
「あぁ。アンヌいきそうだ。
あぁ、アマギ いい いいよ。」
混じり合う3つの肉体。
やがて、ダンはアンヌの中で果て、同時にアマギはダンの中で果てた。
モニター越しに予期せぬ展開に驚き、目を見張るセブンキラー。
しかし、その余韻も冷めやらぬ中、セブンキラーが、おもむろに呟いた。
「次は、俺の出番だ。」
お互いの愛を高めたのち、アンヌの部屋から、自室へ戻ろうとするアマギ。
セブンキラーは基地の廊下でアマギを捕え、その瞬間、乗り移った。
その時、セブンキラーはアマギの中で、アマギの記憶と渾然一体となった。
ダンとの出会い。そして、それからのアンヌとダンの3人の密会。
また、ダンとの2人きりの逢瀬。
ダンをどう愛し、アンヌも共に愛してきた日々を。
セブンキラーは、そのアマギの記憶を、追想しスキャンし続ける。
「あっ。」セブンキラーはある記憶の中で、立ち止った。
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「ダン俺は、お前だけでなく、セブンも征服したい。」
ダンを後ろから激しく突き上げるアマギ。
「アマギ。」
「ダン。」
「アマギにだけ言おう。俺の武器やエナジーは、自身の愛液で無力化するんだ。。。
アマギ。これでいいか。」
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夢枕にアマギに昔話を語るダン。
「俺は幼いころ、体力が他の兄弟に比べて弱かった。
それをカバーするためのプロテクター。」
「プロテクターは俺のものではあるが、俺の自身の一部では無いんだ。」
「それらは、完全には一体化していない。」
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ダンは人間アマギを信頼し愛するが故、セブンとしての秘密を語った事があった。
ウルトラアイでアマギをスキャンし、人間と認識したダンはアマギに嘘はつかなかった。
アマギを信じていた。
アマギには他意は無かったが、その記憶はアマギの中で生き続けていた。
アマギを追体験するセブンキラー。
全てをスキャンするキラー。
その後の度重なる密会で、ダンいやセブンからの精を奪い続けるアマギ。
「ついに、必要量の確保ができた。セブンよ。次に貴様が変身するとき。
それが貴様の最後だ。」