洗脳(12)

 

「これは何かと聞いてるのよ! 答えなさい!!」

 

アマゾネスがスパイダーマンに突きつけた指先には、

透明な先走りが粘りながら糸を引いている。

「こ・・これ・は・・・」

(く・そぉ・・)

恥辱がヒーローの理性に重くのし掛かってくる。

青い股間の膨らみには、亀頭を中心に先走りの濃い染みが大きく広がっている。

 

「お、俺の・・・

 ガ・マン・汁です・・・」

(くぅぅ・・・)

スパイダーマンは、屈辱に押し潰されそうになるのを懸命に堪えながら、

アマゾネスの詰問に答えなくてはならないのだった。

 

「こんな淫らに汁を漏らして、ヒーローのくせに恥ずかしくないのかしら?」

屈辱に打ち拉がれる正義の戦士の目の前で、淫靡な音を立てながら指先を擦り合わせる。

ネチャッ ネチャッ

透明な液体が絡みついた女の白い指が、スパイダーマンを嘲笑うようにヌメヌメと光る。

(く・そぉ・・ 俺は・・・)

ヒーローは、目にした先走りと耳にした音によって、

肉感的な刺激への渇望をますますかき立てられ、

一段と固くなっていく肉棒を抑制することができなかった。

アマゾネスによって自らの欲情の証を突きつけられたスパイダーマンは、

肉体の求める欲望に追い詰められていた。

 

「ホホホッ

 さすがのスパイダーマンも、自らの欲望には抗することは出来まい?

 こんなに濡らして、もう我慢の限界ね。

 正義のコスチュームがグチョグチョだわ!

 お前は敵の女に扱かれて悦んでいる淫乱なヒーローなのよ。

 それを認め、本能を解放し、欲望に従うのよ!

 肉体の欲するまま精を放ち、洗脳されるのだ」

肉棒からの快感への渇望がスパイダーマンの全身を支配していた。

鉄十字団と戦ってきた赤と青のコスチュームには先走りの染みが広がり、

ヒーローの精神は屈辱と欲望に塗れていく。

(俺が・・淫乱・・・

 そんな・・・ おぁっ ぁ・ぁ・・・)

アマゾネスの言葉が、欲望と必死で戦う正義の理性を弄んだ。

浴びせかけられる屈辱的な言葉によって、些細な抵抗もむしり取られていく。

そして、肉棒からの快感は、スパイダーマンの欲情する肉体を追い詰め、

ヒーローはただ逞しい身体で悶えていた。

「はぁ・はぁ・・はぁ・・・」

(くそぉっ もう・・限界だ。このままではイカされる・・・

 なんとか・・・抑えなければ・・)

しかし、反抗しようとする理性とは裏腹に、ますます肉体は昴ぶり、

鍛え抜かれた身体は欲情する一方だった。

 

アマゾネスは責めの手を緩めると、葛藤するスパイダーマンを見下ろしながら、

追い詰めた獲物をいたぶるように肉棒から手を離し、

ヒーローの下腹部や内股を撫で回した。

 

スパイダーマンのコスチュームの下の身体にはベットリと脂汗が滲み、

赤と青の極薄の布が逞しい肉体にピッタリと張り付き、

隆起する筋肉を隅々まで浮き彫りにしていた。

その無駄な脂肪のない完璧に絞り込まれた肉体の中心では、

これまでにない位に勃起した肉棒が巨大とも言える大きさで股間を突き上げていた。

張り付いたコスチュームが、カリの広がりや括れ、

裏スジや浮き出た血管までもをクッキリと浮かび上がらせている。

 

ビクッ ビクンッ

勃起したスパイダーマン最大の性感帯は、

更なる興奮を求めてアマゾネスの愛撫に合わせて蠢いていた。

 

(このまま責められたら・・もう・・保たない・・・

 手足の枷さえ外れれば・・・)

両手両足を固定する枷を破ろうともがくが、唯一自由に動く腰が揺れ動くだけだった。

だがそれによって、

勃起して敏感な肉棒をコスチュームの内側に擦りつけることとなってしまった。

全身に筋肉をクッキリと隆起させたヒーローが、腰を激しく淫乱に上下させる。

 

自由を取り戻そうと足掻いていたはずが、

結果として自ら快楽の刺激をもたらしてしまった。

「あぅ・・あはぁ・・ぅ・・ ぁ・・・」

スパイダーマンの口から思わず吐息が漏れる。

腰を振りながら喘ぐヒーローを、アマゾネスが蔑むように嘲笑う。

「ホホホッ イキたくて仕方がないようね、スパイダーマン」

「はぁ・・ ぅぅ・・あ・ぁっ・・・」

(あぁっ くっそお・・・だ、ダメだ・・

 もう・抑え・・きれない・・・)

快感を求める肉体はすでに理性の制御が効かなくなり始めていた。

 

(う・うぉ・ぉ・・ イキ・たい・・)

刺激を求め激しく腰を振るスパイダーマン。

腰を突き出す度に、コスチュームと肉棒が擦れ、

その僅かな刺激を求めて肉棒は一段と突き上げていた。

勃起した股間の太い竿はヒクつきながら、

浮かび上がった血管がドクドクと脈打っている。

 

アマゾネスが、欲望に任せて腰を振るヒーローの姿を嘲笑う。

「フフフッ 無駄よ。

 いくらお前の肉棒が敏感でも、その程度の刺激ではイケないわ。

 そんなにイキたいのなら、もっと扱いて欲しいと頼みなさい!」

快感に咽ぶスパイダーマンだったが、理性はまだその働きを失ってはいなかった。

(イ、イキたい・・・ もっと・・刺激が・・・欲・しい・・・

 だが、そんなことを・・言うものかっ)

ヒーローの理性を更に蹂躙する言葉が敵の女幹部から発せられた。

「自らの欲望を口に出して言うのよ! さもないと」

猿轡を嵌められた全裸の佐久間ひとみを指し示した。

 

グッタリと意識を失っている人質を見やるスパイダーマン。

どうすることも出来ないヒーローが諦めた様に重い口を開いた。

(うぅ・・・ これ以上扱かれたら・・もう・・保たない・・ 

 しかし、言うとおりに・しないと・・ひとみの命が・・・)

「も・もっと・・・ 扱いて・下さい・・ アマゾネス・・様・・・」

満足そうに微笑むアマゾネス。

「だいぶ分かってきたようね、スパイダーマン。

 最初から素直にそう言えばいいのよ」

アマゾネスはヒーローの股間に手を掛けると、再び残酷で淫靡な責めを開始した。

青いコスチュームを突き上げる反り返った肉棒を両手で掴み、

10本の指の先端で微かに擽るように竿に触れながら上下にさする。

焦らされる触感が肉棒全体を覆い尽くし、

快感が掻痒感と相まって、大きな波動となって股間から全身へと波紋状に広がっていく。

ゾワゾワと全身の産毛が逆立つような快感がスパイダーマンを包み込んだ。

「ぅぉっ あ・・・ はぁっ・・あぁっ・・・」

(ぅあぁ・・ぁ・・

 く・くそ・お・・ もう・・こ、堪えられない・・)

欲望が理性の力を凌駕し始め、肉棒は悶えながらヒクヒクと先走りを漏らし続けた。

敵に命令されて自らの欲望を言葉に出すという恥辱に打ちのめされながら、

スパイダーマンの火照る肉体は、待ち望んでいた刺激を歓迎し欲望を貪っていた。

そして自ら発した屈辱的な言葉によって、ヒーローはますます意志の力を奪われていく。

マスクの下の拓也は、かつての正義を求める熱い情熱を失い、

屈辱への苦悩と快感に酔う、欲情した単なる男に成り下がっていた。

 

アマゾネスに刺激をねだるかの様に、浮かせた腰を上下させ、

さらなる刺激を求めるスパイダーマン。

ヒーローががむしゃらに腰を振り、

愛撫を続ける敵の女の手に勃起した性器を擦りつけ始めた事に満足そうなアマゾネス。

正義の男の太く聳り立つ肉棒はクッキリとその細部までもを露呈し、

鈴口から溢れ出す先走りが淫乱に青いコスチュームを汚し、

その湧き上がる劣情を一段と強調していた。

「う・ あ、あぁ・・」

(だ・ダメだ・・・ イク・・)

 

筋肉がはち切れんばかりに隆起する肉体を

くねらせながら喘ぎ悶えるスパイダーマンを見下ろすアマゾネスは、

マスクの上に現れたヒーローの欲情した表情を確認すると、

いきり立つ肉棒が精を放つ直前で手を離した。

青い股間は、溢れ出た先走りでぐっしょりに濡れ、

ビクビクと震えながら射精できないまま屹立していた。

「はぁっ はぁ はあぁっ」

(ど・どうしたんだ・・・)

急に刺激が止んだ事で、放出が叶わないまま、

蜘蛛の巣模様の赤いマスクの下から、

欲望に濁った目に涙を溜めながらアマゾネスを見上げるスパイダーマン。

 

射精直前で悶えるスパイダーマンを嘲笑う女幹部は、

再び残酷な言葉による責めでヒーローの精神を踏みにじるのだった。

「ホホホホッ 言ってごらん? スパイダーマン。

 あの女と私とどっちが気持ちいいか」

 

(・・な・・ なん・だ・と・・!)

スパイダーマンは、アマゾネスの言葉に驚愕するのだった。